格プロと純プロ
近年の格闘技ブームの流れはすさまじいものがあります。
K-1やプライドなどの人気は残念ながらプロレスではとてもかなわないものとなっています。
そういった流れに危機感を感じたのか、団体の目標としてなのか、猪木は格闘技路線に興味を深く示す
ようになりました。そういった中で出てきたのがいわゆる格プロというものです。
プロレスのエンターテイメント性を控えガチンコで試合をするというものです。
この形式だと試合はいつ終わるかわからないという危機感の元に試合ができます。
時代の流れにも一応沿っているということができます。
しかし、それに対して元来のプロレスというものが当然あります。
近年はこの二つのことがファンの間でもよく議論になることがあります。
自分なりに考えていきたいと思います。
この格プロと純プロの問題に一番頭を悩ましているのが新日本です。
猪木が設立者という時点でこの問題はもう避けることができないといっていいでしょう。
格プロの特徴について考えていくと、まず1試合1試合がドリームマッチ的なものであるといえるでしょう。
プロレスができる人と、すなわち、プロレスラーとはプロレスでの戦いをという方向になっているのが現状です。
ですから、例えば、新日本では小川等外部との戦いにおいてこの形式で戦われることが多いです。
ここで問題が生じてしまいます。
格プロができる人が普通にプロレスをするとヤラセ的要素が丸出しに見えるという点です。
格プロは、総合的な為、相手の技を受けずに勝てばいいですが、プロレスには相手の技を受けるという前提があります。
そこで、技を受けていると‘あいつは受けないことができるのに・・・’という疑問点が生じてきてしまいます。
自分はプロレスの基本は地方巡業だと思っています。
大体、格プロという形式はドームなどの大型会場で行われることが多いです。
プライドなどは大きな会場でしかやらないためそれでもいいかもしれませんが、プロレスは同じようには考えてはいけないと思います。
格プロに重点を置くにしても、地方興行の多さを考えれば純プロと格プロ両方できないといけません。
両方に対応できる器用なレスラーが新日本では求められているのです。
そういった中で、格プロばかりに重点を置いていったら純プロをしている選手は面白いはずがありません。
最近の新日本の永田に対する力の入れようはすさまじいものがありました。
武藤の移籍にはいろいろ騒がれていますが、団体の方向性の違いというのも少なからず原因にあると思います。
続いて、格プロといってもルールが新日本ルールであり結局曖昧であるという点も問題です。
総合系の格闘家が来たときには新日本有利のルールとなりやすいのが現状です。
いろいろ問題点をあげてきましたが、格プロのいい点もたくさんあります。
新日本、つまり、プロレスラーが総合の選手と対決するということはそれだけで未知的な楽しみがあります。
そして、どの程度通用するのか、ということも興味があるといえます。
結局のところ、問題は新日本が大きくなりすぎてしまったということだと思います。
時代の流れが総合系に向いてしまっている以上、ファンを逃さないためにはこういった格プロももちろん必要でしょう。
従来のプロレスが好きだ、という昔からのファンもいるでしょう。
結果的に、ドームなどの興行は構成がメチャクチャなものとなっています。
小川対健介の後に、蝶野、シン対天コジ等という組み合わせになっています。
新日本は開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。
もう、どちらかに方向性を定めるということは簡単にはできないでしょう。
方向転換をしてもファンのニーズに応えられるかどうかもわかりません。
健介がファイトスタイルを総合系に変えたことにも賛否両論ありました。
今のスタイルでもいいけど、やっぱりノーザンライトボムが見たいという声も聞きます。
格プロが見たいなら新日本、純プロならノア、全日と割り切っていくしかないのでしょうか?
この問題は今後も解決するのは難しいと思います。
自分は優柔不断なためどちらがいいとか割り切れません。
皆さんはどちらがいいと思いますか?
プロレスコラムトップへ
top