富士登山記3
もう雨が降っても山小屋にいけない。
なぜなら・・・・
所持金が250円(150円は帰りの交通費決定)
という無謀な状況で山頂を目指すことにしたんですが・・・・
天気のほうは友人の話では台風は過ぎ去ったということですが山の天気は変わりやすく何があるか分かりません。
不安ながらも進みました。
夜の登山はわずかな明かりもない為大変危険です。
その為懐中電灯が必需品となります。
いくら初心者軍団といってもそのくらいは考慮しています。
懐中電灯を手に山道を進みました。
泊まった山小屋は7合目と8合目の間くらいのところだったんですがその先は本当に崖を登っているようなものでした。
とても昨日のような大雨では無理だったでしょう。
そんな中でした。
俺の懐中電灯が電池切れ?に!!
使い始めて10分くらいしか立っていません。
家ではちゃんと点いたんですがつけっ放しにすると消えてしまうという状態になってしまいました。
こんな細かいところまでネタはいらないっす(泣)
そんなわけで真っ暗な登山道をヤバイと思われるところでのみ点けていくことにしました。(みなさんは真似しないように!)
しばらくは霧もなく順調に進みました。
傾斜は結構急ですし、道も岩という感じですので辛いんですが昨日の台風の中の状況に比べれば数倍マシです。
休憩しながら登っていくと次第に霧が濃くなってきました。
雨が降っていないのが不幸中の幸いですがレインコートを着ていても水分が中に入ってきて寒くなってきました。
そしてなにより酸素が次第に薄くなってきました。
少し登るだけで息が切れてしまいます。
山小屋で睡眠時間をあまり取れなかったこと
出発日前日に『ロックマン』(PS)をやり睡眠時間2時間だったこと
がここに来て効いてきているようです。(自業自得)
富士山は高度があるため気温が当然他の場所より低いです。
8月でも平均5℃!という寒さです。
この寒さは体にこたえましたね。
そして、突風が絶えず吹きつけているのも辛かったですね。
登っていく中でみんな次第に話さなくなってしまいました。
そんな中後輩がふと言いました。
「星がきれいだ・・・」
言われて上を見上げると霧が晴れていて満面の星空でした。
360度満面の星空。
高度のせいかいつもより近くに見えた気がします。
見上げていると流れ星が!
かなりはっきりと見ることが出来ました。
去年の獅子座流星群を見たことを思い出しました。
その後も休憩中にふと下のほうを見ると
霧が晴れ街の明かりがうっすらと!
これも本当にきれいでした。
函館山に行ったことがあるのですがそこの夜景は『100万ドルの夜景』と言われていますがそれよりきれいだと思います。
そんな感動の瞬間もありましたがやはり寒さはどんどん深刻になってきます。
霧は濃く視界もおぼつかず登山者もたくさん追い越したため自分たち以外に何も見えません。
耳を澄ますとまったくの静寂・・・
都会では味わえない静けさだと思います。
しかし、そんなことより
とにかく寒い!
肉体的には限界を既に超えているでしょう。
目指すは山頂。
うっすらと明かりが見えてきましたがそこからの道のりが恐ろしく長く感じました。
早く山頂について山小屋でなにか暖かいものを!(注 現金は250円・・・)
・・・・長い長い道程でした。
8月20日朝4時30分
富士山頂に到着!
この達成感は素晴らしいものでした。
わがままを言って後輩を連れてきた感がありますが本当に来てよかったです。
しかし、そんな感無量の自分とは対照的に、
後輩は寒さで震えて無言・・・
まあ、とにかく寒かったですが
「今なら吐けるな。」
というのはないだろう!
さて、頂上にはなんと自動販売機がありました。
全品400円!(高ッ!)
と普段なら言ってしまうところですが今の寒さを考えればこれは決して高いものではありません。
所持金が250円という自分は仕方なく後輩にお金を借りました。
早く温かい飲み物を!
指が凍えてしまい100円玉をうまく取り出せず自販機に入れることも出来ません。
一枚一枚ゆっくりと入れていきます。
あと少しで暖かい飲み物が!
それはまさに至福の時!
かなりの時間を要したものの硬貨をいれ暖かいお茶のボタンを押す。
冷てえ!!!!
なんということでしょう!
山頂でお金がなく後輩から借りてまで購入したお茶は
ボタンを押し間違え冷たいもの・・・
どこの世界にこんな凍えた体で冷たい飲み物を買う奴がいるだろうか?
しかも400円という破格な金額で!(俺はマゾか?)
それまでテンションが低かった後輩が俺をみて死ぬほど笑っています。
失礼な!
こっちだって買いたくて買ったわけじゃない!(単なるアホ・・・)
まあ、そんなことしているうちに御来光(日の出)の時間になりました。
しばらくは霧がひどかったんですがなんとか見ることもできてよかったです。
無茶をしてきた感があり正直中止を考えましたが今回の富士登山、来ていい思い出になりました。
帰りは台風も通過していた為快晴の中を楽しく話しながらみんなで降りてきました。
みんな疲労困憊でしたが無事に下山できてよかったと思います。
下から見上げる富士山を自分が登ったというのが信じられなかったです。
山頂からの下界の様子もきれいでした。
・・・と最高に終わるはずでしたが、
下山して引いたおみくじが『凶』!!
また躁鬱病生活の始まりでしょうか・・・
そもそも今回の登山も台風直撃だったり次の日は嘘のように晴れていたりで
躁鬱病のような登山?
と、下山してきてしみじみと思う自分がいるのが寂しいです(泣)
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