富士登山記2
さて、そんなわけで自分たちのみを乗せたバスが富士山5号目に到着しました。
取りあえずは持参した昼食をとり気圧に慣れるためしばらく時間を潰すことにしました。
売店ではお土産などを売っていましたが、そこでのテーマ曲は
♪富ー士の山にー 白い風が吹ーくー
という春先によく聞いた題名のわからない曲が20分に一回は流れていました。
店内を歩いているとそのCDを売っていました。
伸太郎というアーティストで『白い風』という曲らしいですね。
その歌を聞きながら歩いていると
「はい、どうぞ!ただ今無料プレゼント実施中です。」
とお兄さんに何だかわからない無料券をもらいました。
引き換え場所に行くと・・・
梅宮辰夫漬物の店
と大きく書かれた看板の店がありました。
こんなところまで来て商売をしようとするとは・・・
しかも、プレゼント品は漬物(一口)と鈴でした。
まあ、鈴は登山者にとって霧とかではぐれた場合に必要かもしれませんが漬物って・・・
と、いろいろとして時間を潰しいよいよ出発です。
登山道を探すと誰も歩いていないところにありました。
なんかドラクエの街の外に出て行く気分だな・・・
そう思いながら登山道に入りました。
本当に誰もいません。
3人で不安がりながらも進んでいきました。
最初は雨が小降り程度だったんですけど段々激しくなってきましてね。
少しは話す余裕があったんですがそれすらもなくなってきました。
しかし、それも
登山をなめた格好
をしていた自分たちが悪いんですけどね(苦笑)
初心者ゆえに飛ばしすぎたのか疲れが早く最初に見つけた山小屋に暖をとろうとはいりました。
中では男の人が二人いて親切に出迎えてくれるかと思いきや・・・
「ここは救護所で休む場所ではないから出て行ってください。」
滞在時間3秒で追い出されてしまいました・・・・
ここから先はとにかく地獄でしたね。
風が強くなってくるわ、雨は激しく打ち付けてくるわ、霧は濃くて視界は見えないわ・・・・
最悪のオンパレードです。
そんな中、登山経験者ゼロで登っていた自分たちはすごいと思います。
レベル1の団体が最後面を攻略
しようとしているもんです。
とにかく無我の境地になりました。
振り返っても寒さが最初に思い出されます。
しかし、そんな中でも
登山ペースは全開!
という状況だったのが不思議です。
わずかにいた他の登山者を抜かすことはあっても抜かされることは一度もありませんでした。
そんな中一時間ほど経過しました。
あまりの寒さに神経がおかしくなってきましてね。
「これが登山なのか?夢とロマンに満ち溢れている!」
等と意味のわからないことを連呼するようになりまして・・・・
後輩の視線が痛かったです・・・
夢とロマンとはよく言ったもんです。
絶望と恐怖(死)という現実
の間違いであると今宣言できます。
さて、そんな中頑張ったんですが・・・
やはり限界というものはあります。
初心者にとってはこの現実は厳しすぎました。
当初予定していた山小屋へは行けそうにない為キャンセルし途中の山小屋に泊まる事にしました。
素泊まり 食事なし 5250円(税込み)で!
寒さの中でまずお金の心配をしなければいけなかった自分が大変情けなく思います。
山小屋ではまず体を拭いてくれ「大丈夫ですか?」とお決まりの言葉を登山者に言います。
そんな中、
「・・・だ、大丈夫ですか?」
あまりに震えていた為自分がマジで山小屋の人に心配されたのが切なかったです。
これが初心者ゆえに防寒などの装備が足りなかったというならまだ仕方ありませんが
前日に『ロックマン』(PS)をやっていた為睡眠時間約2時間
という状況だったので良心が痛みました。
服を乾かしたり暖をとったりしているうちに段々体力も回復してきました。
小屋の外を見ると先ほど以上の霧で視界は狭められ風が吹き荒れています。
予定を早めたのは正解だったのかもしれません。
その後みんなと今後について話し合い、天気次第ということで話がまとまりました。
そこで・・・
飲酒(杏露酒)開始!
懲りてませんね(苦笑)
大体そんなもの持って来るならもっと防寒具を持ってくればよかったのに・・・
しかも、山で大切な水を使い水割りで飲むという贅沢さ!
自分が他人だったら
こいつら富士山なめてんなあ・・・
と間違いなく思ったことでしょう。
まあ、その後は今後に備え早めに寝ることにしたんですが・・・
酒を飲んだ為トイレが近くなり眠れず!
救いようのないアホですね。
まあ、多少は眠れたんでよかったんですが・・・
マジな話で頭痛がひどかったです。
これは寒さのために風邪を引いたからなのか?
高山病によるものなのか?
いずれにせよ
躁鬱病との併発は最悪だった
ということが言えます。
ゆっくりとしかし、確実に時は流れていき深夜になりました。
友人に携帯電話で山の天気を調べてもらいみんなで話し合った結果山頂を目指すことにしました。
ここで山小屋で食事を注文し(カップラーメン500円)腹を満たし防寒の為軍手(300円)を購入しました。
残り所持金250円で山頂へ!
ということになりました。
なにかあったら終了です。
帰りの交通費150円を引くと残り100円・・・
あまりに無謀な状況ですが山頂という目標に向け、自分たちは深夜1時前山小屋を出発しました。
富士登山記 第三回へ!
研究室トップへ
top