富士登山記(序章)
 


大学3年生の夏、人によってやりたいことは様々であると思う。
バイトにはまるもよし、遊びまくるもよし・・・・

そんなたくさんの計画の中で自分が思いついたもの

富士登山!

日本人なら誰しもが知っているであろう富士山に自分は登ったことがないのだ。
しかも、スケールの大きさは素晴らしいものである。
なんせ日本で一番大きい山なのだから。

まあ、

参加表明しようとしたレガッタがすでに参加を締め切っていた

という状況下で

川が駄目なら山だ(泣)

というヤケクソの気持ちがあったことも否定できませんが・・・

まあ、そんなこんなで行こうと思った富士山なんですが・・・

部会で呼びかけてもみんなからの冷たい視線・・・

誰にも本気にされず

という状況でして正直あきらめかけましたが数人の参加表明があり何とか開催の予定を立てることが出来ました。

開催まで一週間を切っていました。

台風接近・・・

シャレになりません。
今回参加表明をしていた中で経験者はたったの一名。
相手は日本最大の山である富士山。
手抜きをすれば何があるかわかりません。

躁鬱病オーラ恐るべし!

とその力の偉大さに驚かされました。

しかし、そんな危険なところへ乗り込んでいくのに・・・

前日の2時まで夜中に『ロックマン』(PS)をやり、

ゲーム終了後にたまたまプロレスがやっていたので見てから寝る

という無謀な行動をした自分がいまだに信じられません・・・

そしていよいよ迎えた当日。
前日の『ロックマン』のせいで睡眠時間は約2時間・・・
起きてテレビの天気予報を見るとやはり、台風は直撃の方向のようです。
しかも、

わざわざスピードを遅くして直撃というありがたさ

ホモからだけではなく台風からも熱愛宣言されているようです・・・

さすがにそんな状況下では中止を考えました。
しかし、今日を逃すともう実現は無理、ということでとりあえず行かないか?とみんなで話し合い新宿集合に決まりました。
家が遠いため早めにバスに乗ると後輩からメールが・・・

ただ今、地元もどしゃ降りな為キャンセルさせてください

台風なので仕方ないのですがここで気が付いたことが1つ。

俺の所持金6450円しかねえ・・・

後輩の往復バス代を立て替えていて、そのお金を今日もらえると計算していた自分にとっては致命的です。
しかも、内約

新宿までの交通費往復300円+山小屋代(予約済み)6000円=6300円決定済み・・・

なんということでしょう。
余分なお金をたった150円しか持たずにこれから富士山とは・・・
緊急事態が発生したら終了です。
しかしキャンセルがきけば旅行会社からお金が戻って来るかもしれません。
時間がない中ダッシュで旅行会社へ!

「キャンセル大丈夫ですよ!」

やった!これで少しはお金が戻ってくる。
そう思っていると、

「では、料金は契約した旅行会社でお受けください」

・・・・・・・・・・・・・・
今くれよ!お金!
俺にはお金が今必要なんだよ!
どうしようもないまま出発の時刻になりました。
富士山5号目行きのバスに乗り込みます。

他に乗客一人もなし!

・・・・ま、まあ台風だから多少の人がキャンセルしてるのかな?
そう思っていると

出発時刻になりましたので発車致します。

という無情のアナウンスとともにバスは自分たち3名のみを乗せて出発しました・・・

まあ、途中で何人か乗ってくるだろう、と話しているとバス停に乗客の姿が!
やっぱり行く奴いるじゃねえか!
バスが停留所で止まりました。

誰もバスに乗車せず・・・

いや、でもこの後の停留所で何人か乗車してくるだろ、と考えていました。


しかし、結局その願いは叶えられることなく・・・富士山5号目に到着しました。

この時の心境

もう好きにしていいです・・・(ヤリマン風味)


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