後半規管型

 日常の外来診療の中で、検査を行っている動画です。臥位や理学療法も、ベットではなく診察椅子を倒して簡易的に行っています。ゴーグルの固定が甘かったり、頭位眼振検査で、頭位を動かすのが早かったり、眼がちゃんと開いていなかったり色々問題はありますが、外来診療中のほぼ生の画像として見ていただければと思います。右上の体位を録画した画像は、リアルタイムのピクチャーインピクチャーで、後から合成したものではありません。

 基本1は割と典型的だと思います。BPPVの診断は、座位の頭位眼振検査で見当をつけることができることも多いです。頭位変換眼振検査の途中でも、確信が得られれば、そのまま理学療法へ持ってゆくこともあります。検査時間は、症例にもよりますが、検査と理学療法も含めて10分以内で済むことが多いと思っています。

 結石を一定方向へ誘導してゆくのが目的なので、Epley法の途中で、眼振の回転方向が変わらないのが、基本です。しかし、かなりの例で眼振方向が反転したり、下向きの眼振になったり、止まったりするように思います。原因として、やり方が甘い! 途中で結石が引っかかってしまう 前半規管との総脚に入って前半規管の影響が出るなどが考えられます。診療中では、時間の関係もあり、眼振が変わってもそのまま続行してしまうことが多いです。これで、治ってしまう人も結構多いです。


基本2も典型例と思います。この例ではありませんでしたが、理学療法が終わって、数秒から数分した後、急にガクンと落ちるようなめまいが起こることがあります。うまく結石が戻った時に多いような気がします。悪いサインではないと考えていますが、転倒して怪我をする可能性もあるので、終わった後、座位のまま病気の説明などをしながら、少し様子をみるようにしています。


この症例は、頭位変換眼振検査で、右下 左下共、時計回りの回旋性眼振が出ているように見えます。後半規管型ではなく、前半規管型だったかもしれません。後から考えさせられた症例でした。




Epley法の第3頭位(右下135度)で眼振が逆転してしまっています。


極軽い眼振の例です。典型的な良性発作性頭位めまい症の眼振とは言えませんが、こういう症例も多いと思います。


Semont法を施行した症例です。Semont法も診察椅子の上で行うため、首を回旋させたまま前後に起きて貰うように変法としています。勢いよく起こさなければならないため、頚部や腰に病気がないか確認します。体の硬い方には難しいです。Epley法で効果がなかった方に行うことが多いです。


典型的な眼振を示した症例です。めまいが強く、検査中に嘔吐してしまいました。理学療法まで施行することが困難でした

ent-yamaok@doctor.so-net.ne.jp   やまおか耳鼻咽喉科 2018