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  東京クラブの 「大田区レスリング大会」 奮戦記 
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  2/20のオープン社会人大会、39歳の五位塚悟選手のファイトに魂が揺さぶられた
筆者は、その瞬間にアマレス界への電撃復帰を決心した。2週間後には吊りパンとレスリ
ングシューズを購入。懸案の体重も1月末の79kgより少しづつ減らし、3月頭には7
5kgまで落としていた。

 目標は次回のオープン社会人大会69kg級での出場、そして願わくば1勝をあげんと。
そのために、現役のコーチとしてではなく自らを鍛えるために、月1回の東大レスリング
部の練習参加を自らに義務づけた。その月1回の練習を大切に使うため、平日はジョギン
グと筋トレ、土日は水泳でコンディションの向上に努めた。

 面白いもので体重は徐々に減るのだが、おかげで柔軟性が増し、以前のように地面に鼻
がつくブリッジができるようになった。平日の練習にブリッジを加えた成果か、体重が減
ってもスクラムが強くなったような気がする。これほどコンディションがいいのは何年ぶ
りのことだろうか。

 そんな折り、筆者の後輩で現在博士課程在学中で現場をまとめ上げている「超人ハルク」
こと吉川2段より「大田区レスリング大会」の案内が届いた。オープン社会人大会へのス
テップとしてこの大会を復帰戦と定め12年ぶりの減量に挑戦。1週間で4kgの減量に
成功し、当日朝69kg級で無事申し込みを完了。東京クラブからは他に、69kg級に
西川、76kg級に吉川と現役部員の高橋の計4人が出場。

 69kg級の参加者は僅か4人。1回戦は筆者と西川は別ブロック。両者勝ちか両者負
けだと次の順位戦で対戦することになる。76kg級は9人参加者がいたが、よりによっ
て、唯一の1回戦で吉川と高橋の組み合わせ。全体の参加者も少なく、試合順は、吉川−
高橋が第1試合、西川の1回戦が第3試合、筆者の1回戦が第4試合だ。

 ところで、大田区の大会とはどういう大会か? 試合前に幹事のような人に聞いてみた。
その昔大田区にはレスリング部のある高校が多く、高校の体育の先生にレスリング部ゆか
りの人が多かった関係でスポーツ大会の種目に採用されるに至ったらしい。都内ではあと
豊島区でもやっているとか。参加資格は区民である必要は全くなく、参加費1000円を
払えば誰でも出場できるようだ。読者の皆さんも参加されてみてはいかがだろうか?

 試合は吉川−高橋は高橋の善戦も空しく吉川余裕の勝利。西川の相手は強く、なす術な
く惨敗。筆者の相手は朝色々と話を聞いた幹事の人で、43歳の早大OBの高校教員であ
る。吉川の話だと3年前くらいにオープンで当たって延長戦で負けているという。

 お互いににらめっこする展開が続くがどうにもスキがない。仕方なくこちらから仕掛け
るがタックルをつぶされ、バックをとられる。ローリングと股裂きを執拗に仕掛けられ、
何とかフォールを逃れるものの、1R(3分)終了時で0−8。10点差でテクニカルフ
ォールなのでもう後がない。2R開始直後に一か八かの首投げを仕掛けるが決まらず、股
裂きからフォールされて負け。12年ぶりの復帰戦はまたも黒星だ。

 吉川の2回戦は大勝負。0−4で残り30秒といったところで大技の反り投げが決まり、
さらにポイントを追加して逆転したが、残り15秒で再逆転を食い1点差で無念の敗退。

 ここで激闘区でもおなじみの夢多丸氏が筆者の応援に駆けつけてくれた。筆者と西川の
69kg級3位決定戦は、1Rはお互い様子見ながらも、後輩の弱みで先に仕掛けざるを
えなかった西川から、バックを確実にとってレッグホールドを決めて4−0で折り返す。
後で聞くと、もうスタミナが切れていたという西川が、2R開始直後に攻め込んできたが、
冷静にタックルを切ってクォーターネルソンから腕取り固めでフォール勝ち。1987年
以来実に13年ぶりの勝利、そして嬉しい社会人初勝利だ。

 そんなわけで、東京クラブは通算2勝5敗。しかし2勝は何れも同門対決であり、今秋
の大田区大会あるいは豊島区大会では他団体の選手に勝てるよう、これからも部員一同精
進していきたい。

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