『近畿大学医学部小論文解答例集』
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 とりあえず【解答レシピ】を読み、【解答例】を書き写すぐらいの感覚で練習していけば、こつがつかめると思います。それから自作に入れば、書けます。これを完全マスターすれば近畿大学の小論文は征服できます。
1993近大
「飽食の時代に思う」400字、40分

【解答レシピ=書き方】省略

【解答例@】
 現代は飽食の時代であるとよく言われる。しかし、全世界が飽食なのではない。それは先進国の現象である。つまり飽食の時代の裏側には発展途上国の食糧危機が張り付いているのである。直接、人間が食べられるトウモロコシを牛などに食べさせて肉を食ったり、レストランやその他さまざまな所で食べ残しをしたりしている豊かな先進国の住民が、もし貧しい発展途上国の住民にそれらをそのまま食料援助したら、たちまち「アフリカの飢えた子供たち」はいなくなるのである。だが、先進国の住民がグルメを止めて、大量の食料を発展途上国の住民に援助をするというような解決法はおそらく机上の空言であろう。目の前にいない「アフリカの飢えた子供たち」のために、自分たちの食事を制限するなどということを、先進国の住民に強制することは不可能である。そこで解決法は先進国の政府が発展途上国の政府の農業の自助努力を支援するということになると思われる。

【解答例A】
 現代は飽食の時代であるとよく言われる。普通に生きていくために必要なエネルギーを得るために食事をするのではなく、必要以上に食事を楽しもうとする人が多くなっている。一方では、グルメがもてはやされ、他方では、ダイエットが流行し、ぜいたく病と呼ばれるような病気の患者が増えている。食事を減らしさえすれば簡単にダイエットができ、病気を鎮静化できるのに、おいしいものを漁りながら、やせる努力をし、健康でいようとする。ことは食事だけのことではない。飽食とはひたすら欲望を満足させようとする生き方のことでもあろう。一方では、ひたすら欲望を満足させようとし、他方では、その欲望の結果であるさまざまな悪影響を避けようとするのである。現代人は矛盾している。将来、医者を目指す者として、私は医術においても生き方においても、このような矛盾を解消することに及ばずながら努力したいと考えている。


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