7月17日(日)

 前日、石黒さんのお宅に泊まった私と大崎君は石黒さんの車で9時30分頃会場のアイプラザ一宮に到着しました。入り口のところに今回の副実行委員長の橋本守正さんがいらっしゃったので一言挨拶をしてから中に入って大会会場となる会議室に向かうと、ちょうど階段のところで加藤徹さんと岡村孝雄さんと太田慎一さんに出くわしました。事前に、岡村さん、太田さん、大崎君とボウリングに行く約束をしていたので、さっそく行きましょうということになり、加藤さんの車でボウリング場まで送っていただきました。加藤さん、その節はどうもありがとうございました。ボウリングは10時ちょっと前から11時20分頃までで4ゲーム投げました。それぞれのスコアは大体覚えていますが、プライバシーにかかわるので(笑)伏せておきます。トータルで一番よかったのは私ですが、これは「何年ぶりのボウリング」という人たちの中で、私は今年だけで9回目なので、単に投げてる量の違いに過ぎません。ボウリングを終えた後は4人で昼食を食べて会場入りしました。
 受付を済ませてまずは座席を確保することにしました。今回の会場は3人掛けの机が3列で配置されていました。前の方はおおむね埋まっていたので、右の列のやや後方に右から岡村さん、私、大崎君という並びで、馬詰恒司さん、高坂研さん、太田さんの後ろに座席を確保しました。配布物に目を通しているうちに実行委員長の服部彰夫さんの挨拶で全国大会が始まりました。そのあとは全詰連会長の門脇芳雄さん、詰将棋パラダイス社長の水上仁さんの挨拶へと続きました。門脇さんの挨拶は普通でしたが、水上さんの挨拶はほとんどアドリブのような感じで大いに笑わせてもらいました。このあたりは、さすがは関西人というところでしょうか。
 続いて、大会のメインプログラムともいうべき看寿賞表彰式となりました。事前の情報では両受賞者ともに参加されるということでしたが、長編賞の高橋恭嗣さんは急病ということで参加せず、中編賞の船江恒平さんだけ参加ということになりました。高橋さんといえば、400号の付録での赤ちゃんの写真が印象深く、それから十数年が経ってどれくらい成長したのか見てみたかったのですが、それがかなわなくてちょっと残念でした。冗談はさておき、船江さんの方は現在18歳ということで、400号の頃には本当に赤ちゃんだったわけで、そういう人が看寿賞を受賞したということを思うと、時の流れを感じずにはいられません。表彰式の後は受賞者の挨拶と、看寿賞委員長の柳田明さんの選考経過報告・作品解説になるわけですが、柳田さんの報告・解説があまりにあっさり終わりすぎたので、実行委員の人はかなり焦ったようです。
 その次は、10回参加者の表彰式です。今回10回参加を達成した方は平井孝雄さん、原岡望さん、藤沢秀樹さんの三名でした。こういうので表彰されるのはなんか恥ずかしいような気がするのですが、どうなんでしょうか? 私は今回で(多分)8回目の参加なので、10回達成もそう遠くない話なのですが、10回参加すべきなのかどうなのか悩ましいところです。
 プログラムでは、ここで休憩を入れることになっていたのですが、予定の時間より大幅に早い進行だったので、急遽プログラムを入れ替えて一人一言をやることになりました。このあたりで隣の大崎君の様子を見ると握り詰を鑑賞して順位をつけていました。そこで、私も懸賞詰将棋を考えたり握り詰を鑑賞したりして過ごすことにしました。結局、この後はずっとそんな調子で、前の方でやっていることは片手間にしか見てませんでしたので、記憶に残っていないことも多々ありますのでご容赦ください。で、一人一言は右の列からということになり、トップバッターは実行委員の一人である原亜津夫さんでした。こういうのは実行委員は後回しではないのかと思いましたが、些細なことなので気にしません。私の順番は15番目くらいで、お気に入りの「詰パラだけにパラパラっと」というフレーズを入れて挨拶しましたが、どうもすべったようでちょっとへこみました。あと、加藤さんや大崎君にネタにされたのは不本意(笑)でした。一番印象に残った挨拶は昨年の短編賞受賞者の斎藤夏雄さんの「今年は短編賞が該当作なしだったから王座防衛」(要旨)というものでしょうか。こういうユーモアは、さすがに看寿賞作家になる人は違うなあ、と思わされました。私にはこんな気のきいたことは言えませんから。全体的には10回参加表彰に触れた人が多かったような気がします。特に初参加の人に「10回を目指す」とか「10回参加表彰があるならもっと早く参加するんだった」のような挨拶が多かったように感じました。あと、いつも思うのですが、こういうときはフルネームで自己紹介して欲しいものです。「○○から来ました××です。」と苗字だけ言われても誰なのかさっぱりわかりません。司会者の方には、来年は「自己紹介はフルネームでお願いします。」という一言を始める前に言っていただきたいと思います。さて、その司会者の石黒誠一君ですが、今年で全国大会の司会は5回目とのことで自称永世司会者だそうです。来年は自腹で金のマイクを用意してください。(笑)
 一人一言が終わったところで一旦休憩。隣の部屋で棋書の販売をしているので見に行ってみました。新しいところでは服部実行委員長の「砂丘」や、古いところでは高柳名誉九段の「新感覚詰将棋」などがありました。「新感覚詰将棋」は古いところというか古本だったわけですが。メイン会場に戻ったところで、吉岡真紀君と神谷護流君に捕まりました。去年「白金(ぷらちな)」を買わされたとぼやいたら、今年も新しいのを持ってきたから買ってくれ、と言われたのでもう一回棋書販売コーナーに行って「白金(ぷらちな)」最新号を購入しました。なんか騙されている気がしないでもないのですが、些細なことなので気にしません。そうこうしているうちに第二部の開始時間が近づいてきました。
 第二部はアトラクションでした。最初は詰将棋タイムショックで、有名なテレビ番組と同様の企画です。最初の挑戦者は柳田さんで、問題は「平成一桁年代の看寿賞受賞作のタイトルを12個あげよ」というもの。看寿賞作品集を執筆した柳田さんだけに、これはサービス問題かと思われましたが、年代を区切られたせいかわずか一問のみの正解と惨敗していました。これではあまりに寒いと思ったのか、もう一回チャンスが与えられての問題がこちら。「先月号の同人室に作品を出題している作家を12人あげよ」。これに対しても二人くらいしか答えられずにまたしても惨敗でした。会場に来ていて答えてもらえなかった同人作家の人は気を悪くしていたかもしれません。その後、原田清実さん、船江さん、菱田さん(下の名前を失念しました。ごめんなさい。)、原岡さんなどが挑戦し、それぞれ好成績をおさめておられました。最後に田口正明さんが挑戦した問題がこれ。「現在の詰パラのレギュラーコーナーの担当者を12人あげよ」。これに対して田口さんは9人挙げたのですが、ご自分の名前を挙げないという大失態を演じていい具合にオチがつきました。
 もう一つのアトラクションは詰将棋ジャッジメントと銘打たれたものでしたが、実際は詰将棋はほとんど関係なく、選手二人が会場から挙げられた三文字のお題を頭に折り込んで句を作って、どちらの方が良かったかを会場に選んでもらって最後までトーナメントを勝ち抜いた人が優勝というものでした。選手として選ばれたのは対戦順に八尋久晴さん、岡村さん、北村憲一さん、服部さん、柳田さんの奥さん、細野俊介君、斎藤さん、馬詰さんの八名でした。斎藤さんは先ほどの一人一言でディフェンディングチャンピオンと言ったために選ばれたのですが、口は災いの元という言葉を痛感していたに違いありません。結果から言うと、戦前の予想通り紅一点の柳田さんの奥さんがきっちり優勝しました。それにしても、短い時間の中でも皆さんよくまとめますね。一回戦で敗れはしましたが、服部さんの句はなかなかテクニカルで感心しました。このアトラクションが終わったところでいい時間になったので隣室で記念撮影をして大会は閉会の運びとなりました。
 さて、この辺でアトラクション等をちらっと見ながら考えていた詰将棋のことを書いておきましょう。懸賞詰将棋は今回の大会が21回ということにちなんで盤面21と21のあぶり出しでした。盤駒を持ってきていなかったので暗算で考えざるをえなかったのですが、そのせいかどうかあぶり出しの方は全然筋が見えなくて参りました。隣で岡村さんが急所の一手を指しているのを見て答えがわかりました。並行して盤面の方も考えていて筋がつかめかけていたので、急所の一手を見せてもらったお返しのつもりで、考えていたことを情報提供しました。そこから先は岡村さんが詰め上げてくれました。まあ、言うなれば岡村さんにおんぶに抱っこでした。握り詰の方は、作者当てを頑張ろうと思ったのですが、最初は作風に近いと思うものを選んでいても、最後の方は「この作品はこの人の作風じゃないよなあ」とか思いながらも、直すのがめんどくさいのでそのまま適当に26人分埋めて提出しました。
 こうして大会はほぼ時間通りに終了しました。懇親会は大会会場と同じ部屋で行うとのことで、会場設営のため参加者は一時退室して懇親会を待つことになります。待ち時間には私は主に原田さん、石黒君とおしゃべりしました。
 懇親会では懸賞詰将棋当選者発表と握り詰入選作・当選者発表がありました。懸賞詰将棋当選者では、両題正解者が岡村さんと私だけで私が当選しました。やはり持つべきものは隣の強豪ですね。面白いと思ったのが、当選者の抽選の仕方で、なんでも回答用紙を投げて遠くまで飛んだのが当選というやり方だったようです。なかなか良い方法と思い感心しました。懇親会のときにお話しした相手は、順不同で(思い出すままに書いています)太田さん、平井さん、長谷繁蔵さん、原田さん、関半治さん、石黒君、須藤大輔君、吉岡君、船江さん、大崎君、吉田芳浩さん、藤沢さん、田口さんといった面々。漏れがあったらごめんなさい。
 最後は来年の主催者挨拶、そして橋本副実行委員長の一本締めで終了。来年は詰工房のメンバーを主なスタッフとして横浜で開催される予定だそうです。これを読んでいる皆さん、来年横浜でお会いしましょう。

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