アメリカvsリトアニア −準決勝−


注目の一戦だ。
ユーゴスラビアがいなくなった今、この大会でアメリカチームを倒せるのは、そのユーゴスラビアを破ったリトアニアしかいない。
予選を見ても、リトアニアならアメリカを倒せるという僅かながらの期待を持つ事ができる。

リトアニアは予選に続いて時間をたっぷり使った攻め。それとスクリーンを何重にも多く使ってきた。
序盤、リトアニアのファウルが多いのが気になる。
アメリカがちょっとリードを広げようとすると、リトアニアも必死に離されないように追いすがる。
ポジション争い、スクリーンなどで体の接触が多く、激しい。その分、お互いにファウルが多い。
展開としてはアメリカが10点前後のリードを保つゲーム展開。前半終了間際にキッドの3Pが決まり、36対48でアメリカの12点リード。
アメリカは点は取れているものの、すっきりしない。もっとリズムよく点を取りたかった。
リトアニアがファウルをしてでも止めるというディフェンスを見せ、相手をリズムに乗せなかった。

後半。
最初の得点はアメリカだったものの、リトアニアが連続3Pなどで追いついてくる。
4分経過して3点差。そして4分30秒、4番のヤシュカビチェスの3Pで54対54の同点! そして4分55秒、フリースローでリトアニアついに2点リード!!!
場内も、もしかしてドリームチームがついに敗れるという、歴史的瞬間に立ち会えるということで、異様な雰囲気。
会場全体がリトアニアを応援。この大会アメリカのフリースローの際には、決まってブーイングが巻き起こる。まるでシーズン中のアウェイゲームのように。この大会アメリカはいつの間にか悪者扱いになってしまった。

そのあとは、後半の10分ぐらいになっても一進一退の同点という展開。アメリカ選手の表情も真剣だ。
それからアメリカが1、2ゴールの差をつけるが、残り7分で再び同点。
カーターがフリースローをもらうが、会場からはもちろん、ブーイングが巻き起こる。
そのブーイングの中、カーターは2本ともフリースローを外す。逆にリトアニアは残り5分で再び逆転に成功!
そのあとも一進一退の攻防。
それにしても、リトアニアびいきの応援がすごい。カーターのダンクでさえ、ブーイングを浴びている。
プレイの1つ1つにシーズン並みの緊張感がある。
残り2分切って、リトアニアの1点リード。
残り1分半で、ついにはモーニングが退場するという事態にまで追い込まれる。ちなみにリトアニアも2人退場者を出している。
残り1分で80対80の同点。
1分切って、リトアニアの3Pに対して、マクダイスが痛恨のファウル!しかし、この3本のフリースローをリトアニアは1本しか決めれず、逆にカーターの得点で1点リードを許してしまう。残りは30秒!
さらに、ガーネットは必死のディフェンスでスティールをし、ファウルをもらう。しかしそのフリースローをガーネットが2本とも外してしまう。それでも今度はマクダイスがさっきのファウルの汚名返上とばかりに、ナイスフォローを見せ3点差。
残り10秒、リトアニアも必死の粘りを見せ、2点返す。これで84対83、アメリカ僅か1点リード。
ここでリトアニアはファウルゲームに持ち込む。
キッドにフリースローが与えられる。1本でも外せばリトアニアに逆転の芽が生まれるという非常に大事な場面だ。
1本目、あっさり決めて「さすがはキッド」と思ったが、2本目、さすがに超1流プレイヤーといってもプレッシャーはかかるもんだ、ボールはリングに嫌われ外れてしまう!!
点数は85対83、3Pならリトアニアの逆転だ!
このルーズボールは両選手が激しく取り合い、結局ジャンプボール。
アメリカのジャンパーはマクダイス。ここでマクダイスは2度目の痛恨のミス!ボールが最高到達点に上がる前に、触ってしまい、リトアニアボールとなる。残り時間は4.6秒!
リトアニアのスローイン。
最後はヤシュカビチェスの3P。
・・・
この会場中の希望を乗せたボールは空しく空を切り、GAME SET。
85対83でアメリカの辛勝。

これほどまでの接戦を一体誰が予想していただろう?
本当に最後まで楽しませてくれたゲームだった。
バスケット史に残る名勝負だった。




USA (3-0) REBOUNDS 
PLAYER POS FGM-A 3PM-A FTM-A OFF DEF TOT PF PTS AS TO BS ST MIN
 6 Houston  G 2-5 1-3 2-2 0 2 2 1 7 2 1 0 0 16
 7 Mourning  C 5-5 0-0 6-6 1 0 1 5 16 1 1 1 0 24
 9 Carter  F 7-15 2-4 2-6 2 0 2 2 18 1 0 1 0 28
10 Garnett  F 5-11 0-0 2-4 6 8 14 3 12 4 1 1 2 29
14 Payton  G 1-5 0-3 0-0 0 1 1 3 2 1 0 0 1 22
 4 Smith   2-3 1-1 2-2 0 0 0 4 7 0 2 0 0 12
 5 Kidd   1-3 1-1 3-4 0 4 4 2 6 1 2 0 0 22
 8   0-2 0-2 0-0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 7
11 Baker   2-4 0-0 0-0 1 3 4 1 4 0 0 0 2 12
12 Allen   3-6 1-2 2-2 0 0 0 1 9 0 2 0 1 13
13 McDyess   1-1 0-0 0-2 3 3 6 2 2 1 2 0 0 9
15 Abdur-Rahim   0-1 0-0 2-2 1 2 3 0 2 0 0 0 0 6
TOTAL 29-61 6-16 21-30 14 23 37 24 85 14 11 3 6 200

TOT-FG% 1stH: 17-34 .500 2ndH: 12-27 .444 Game: .475
3pt-FG% 1stH: 5-12 .417 2ndH: 1-4 .250 Game: .375
FT% 1stH: 9-12 .750 2ndH: 12-18 .667 Game: .700

LITHUANIA (4-3) REBOUNDS 
PLAYER POS FGM-A 3PM-A FTM-A OFF DEF TOT PF PTS AS TO BS ST MIN
 4 Jasikevicius  F 8-16 5-11 6-6 1 2 3 4 27 4 0 1 0 34
 7 Stombergas  F 4-8 1-3 2-2 1 4 5 5 11 3 0 0 0 25
 8 Siskauskas  G 1-6 0-4 3-5 1 2 3 3 5 0 1 0 2 18
14 Einikis  C 1-5 0-1 0-0 1 0 1 1 2 0 0 0 0 12
15 Songaila  F 4-6 0-0 4-5 1 1 2 5 12 2 1 0 0 23
 5 K. Marciulionis   0-1 0-1 0-0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3
 6 Timinskas   4-8 1-2 2-3 0 3 3 3 11 1 2 0 0 25
 9 Giedraitis   1-1 0-0 0-0 0 0 0 1 2 0 1 0 0 6
11 Zukauskas   3-10 0-0 0-0 3 2 5 3 6 2 1 1 0 25
12 Masiulis   2-4 0-0 3-4 2 1 3 1 7 1 1 0 0 21
13 Maskoliunas   0-0 0-0 0-0 1 0 1 0 0 1 0 0 1 8
TOTAL   28-65 7-22 20-25 11 15 26 26 83 14 7 2 3 200

TOT-FG% 1stH: 12-32 .375 2ndH: 16-33 .485 Game: .431
3pt-FG% 1stH: 3-10 .300 2ndH: 4-12 .250 Game: .318
FT% 1stH: 9-12 .750 2ndH: 11-13 .846 Game: .800


SCORE BY HALF 1 2 Total
USA 48 37 85
Lithuania 36 47 83

観客数14,653


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