膝関節障害へのリハビリ 2
膝関節障害で来院される患者さんが非常に多くなってきました。靭帯、半月板、軟骨と障害部位や症状は様々です。
<靭帯、半月板損傷後のリハビリトレーニング>
20〜40代の年齢でスポーツでの受傷が多く、痛みや不安定感を訴えています。リハビリトレーニングは基本的に加圧トレーニングを用います。初期段階として、まず関節に負担を減らすために膝周りの筋力をつけることが目的となります。
大体のケースは、膝の痛みから膝を前方に曲げられず患側の脚を杖のように使っていることが多く、足の裏の踵や小指側に体重がかかる歩行になります。下半身の動きは指関節、足関節、膝関節、股関節の各関節が機能し衝撃を吸収したりすることで作られます。またスポーツを行うためには、膝を前方に曲げる動きは不可欠です。
これらがある程度できてきたら、次に方向転換などの動きや脚の力を上体に伝えるのに必要とされる股関節の内外旋の強化です。股関節の筋力と内外旋をスムーズに行うテクニックを身に付ける必要があります。この動きができないと膝関節に大きな捻りによるストレスが加わり再受傷の確率は高まります。特に内旋の動きは複数の筋肉を使うのでしっかりマスターする必要があります。
これらが最低限できないと、筋力の左右差は大きくついたまま前進しないケースが多々あります。
その後、股関節を含めたクイックネス、スピード、アジリティを行い復帰となります。
股関節内旋 股関節外旋
<変形性膝関節症へのリハビリトレーニング>
膝関節軟骨の損傷などによって関節変形が起こると総称していわれる症状で、筋力の弱ってきた高齢者に多く見られます。変形した関節を完全に戻ることは難しいですが、筋力をつけることで進行は防げます。
しかし、痛みのある状態で筋力トレーニングをすることは困難で、軽い負荷で行っても筋力もなかなかつきません。加圧トレーニングだと軽負荷で筋力がつき血流も改善されるため非常に有効です。当センターでは70歳以上の方でも2〜3ヶ月で筋力がついております。
歩行動作においてですが、変形性膝関節症の場合、関節の隙間が少なくなっており、伸展と屈曲に制限があります。無理に曲げ伸ばしを行うと痛める可能性があります。股関節と足関節の動きを出すようなトレーニングも視野に入れることが大事です。
膝に痛みや違和感を感じだしたら変形する前に筋力をつけるようにしましょう。
早期に筋力をつけたい場合、加圧トレーニングを最初の1〜2ヶ月は週2回で行うと良い結果がでます。