WORKS-DATABASE
藤浪智之の、いままでのお仕事のデータです。

→最近のお仕事の情報はこちらです。

過去のデータは現在こっそり工事中。
できるだけコメントや新しいデータを書き加えていきます。
写真もちょっとずつ増えています。

開始 2002.10.26
最終更新 2015.7.24

 はじめに
略歴
1984年ごろ:中学生のとき、地元静岡で、コピー同人誌「アウトバーン」を主催。その縁で「シミュレイター」誌に記事を書くことに。
(→アマチュア時代)

1986年翔企画入社。「シミュレイター」編集者として、鈴木銀一郎さんの元で働く。
(→翔企画時代)


1988年翔企画を退社。「わきあかつぐみ」名義で、ウォーロック誌などで活動。冒険企画局所属。
(→わきあかつぐみ時代)

1992年「ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(FEAR)」に所属。筆名も「藤浪智之」名義に。長らく社員としてお世話になります。
 佐々木亮先生とのコンビ活動もこの時期です。

2001年〜:フリーランスとして活動。現在に至ります。

 仕事柄、共著や共同作品が多いため、自分が行なった役割も併記してあります。作品表記に関する記事中の人名の敬称は略してあります。

〈記号例〉
=原作もの、二次作品など、あるいはお手伝いをさせていただいた作品です。著作権は別のかたにあります。わかる範囲で、著作権者は青字で表記してあります。
=オリジナル作品ですが、テーブルトークRPGや複数ライターによる共著など、当時の開発は複数のスタッフで行われたもので、現在権利関係は開発時の団体に所属しております。

【コメント】=とけねこ先生の「個人的コメント」を一部の作品につけてみました(いずれ、全ての作品につけたいところです)。
 作品の説明は、当時の思い出、ちょっとした裏話なんかも記してあります。

【現在は…】=2009年現在での入手方法や、その続編・リメイクなどがある場合、記してあります。


藤浪智之」名義のお仕事

・1992年より「ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(FEAR)」に所属し、その機会に筆名も「藤浪智之」名義に戻すことにしました。以下のリストは、それ以降のお仕事です。

 FEARさんでは、ながらく正社員だった時期に加えて、契約社員として比較的自由にお仕事させていただいていた時期も長く、2001まで籍を置き、お世話になりました。モンスターメーカー、ローズ・トゥ・ロードといったタイトルと関わったのも、佐々木亮先生との本格的なコンビ仕事のはじまりも、この時期になります。
 いろんなかたとお仕事する機会があり、また仕事以外の部分でも、たくさんのクリエイターのかたと触れる機会が多く、たいへん充実した時代でもありました。

 2001年より、フリーランスとなり、現在も、お仕事を続けております。

テーブルトークRPG関連

Far Roads to Lord 基本セット「遥かなる道」。絵:熊倉宏
『ファー・ローズ・トゥ・ロード』(TRPG):1993年
システムデザインほか。シリーズを通して関わらせていただきました。

【コメント】門倉直人さんによる『ローズ・トゥ・ロード』。シリーズのなかでも、もっとも多くの人間が関わり、もっとも多くのサプリメント、関連商品が発表された『ファー・ローズ』シリーズに、幸運なことに藤浪も関わらせていただきました。萌黄色の大地「ユルセルーム」で冒険したかのような数年は、単に仕事という以上に重要で、私にとっても大切な時代だったように思います。
『ユルセルームは遠くない』(TRPG記事):RPGマガジンにおける『Fローズ』サポートの連載記事。全6回。イラストは金澤尚子さん。肺病で入院したため、最終回にあたる第6回のみ司史生さんに執筆していただいた。
【現在は…】
2000年、『ローズ・トゥ・ロード』は、現在門倉直人さんご自身による、新版がエンターブレインより発売。その後、小林正親さんによる、サポート記事やサプリメントも展開し、BローズやFローズの設定も取り入れた「ローズ・トゥ・ロード集大成」という形になりました。
そして、2010年。門倉直人さんご自身のデザインによる、まったく新しい「言葉をくみあわせて、物語をつくる」ゲームが生まれました。『ワンダー・ローズ・トゥ・ロード(Wローズ)』です。
(※書籍としての商品名は『ローズ トゥ ロード』です)。
関連記事:26年目の『ローズ・トゥ・ロード』

『RPG福袋』
(TRPGアンソロジー):
山北篤さん監修のTRPGアンソロジー集。『超☆少年時代』『プアープレイ』を吉森真吾さんと共同で作成。

【コメント】:あのリプレイはホントーに、真夜中にFEARに集まってやりました……。


『ビーストバイント〜魔獣の絆R.P.G〜』
(TRPG):1999年
:システムデザイン。その他、本文/関連記事執筆など。
著者は
井上純弌さん。小学館エスノブックスから発売されたテーブルトークRPG。現代の闇のなかに生きる、人間の顔をかぶった魔物「半魔」となるTRPG。「エゴ」と「絆」を根幹システムとし、移ろいゆく人と魔の心を描く。
【コメント】『天羅万象』『アルシャード』などで知られる
井上純弌さんプロデュースのTRPGです。シリーズを通して大きく関わらせていただいたRPGで、これまた――前述の『ファー・ローズ』とは、また違った意味で――仕事以上の存在でした。都会の闇、ヒトと魔の心を描いていく日々は、藤浪にとって印象的な、忘れられない時代となっています。
⇒『魔獣の絆』のオフィシャル・ホームページ(旧)はこちら。

【現在は…】
『ビーストバインド』は、その後も2度にわたって、
井上純弌さんにより、新版がつくられ、時代にあわせたリメイクをされています。
(1999年の1作目は、後に『旧約』と通称されるようになりました)
2004年には『BEASTBIND NEWTESTAMENT 新約・魔獣の絆』。人気の伝奇TRPG『ダブルクロス』シリーズのデザイナー・矢野俊策さんがデザインを担当。シーン制などのメソッドを導入し、「ブラッド」の組み合わせでキャラクター表現を多彩に広げた新しいシステムとなりました。
そして、2010年には『ビーストバインド トリニティ』がリリース。『旧約』『新約』のユーザー世代でもある、重信康さんがシステムデザインを担当。最新デザイン技術を用いながら、『旧約』『新約』の設定も集大成的に取り入れた内容となっています。
『ビーストバインド トリニティ』 オフィシャルページはこちら

※設定を再導入された関係もあり『トリニティ』では、藤浪の名もスタッフリストのスペシャルサンクスの欄に11年ぶりに掲載させていただくことになりました。
二度にわたって甦ったこの作品。ファンに愛されつつ、異彩を放つ世界観と深いテーマをもって、時代を経ても貪欲に新しい途を歩もうとする『ビーストバインド』。この作品に名を連ねることができた名誉をかみしめつつ、その幸運に感謝します。(2010年9月)
関連記事「ふたつのトリニティ」 【藤浪のブログより】


『輪廻戦記ゼノスケープ』(TRPG):2001年
ゲームデザイン、メイン執筆を担当。著者。

○モンスターメーカー関連
 鈴木銀一郎さん&九月姫さんコンビによる「モンスターメーカー」シリーズ。
 藤浪自身も作品ファンなのですが、お仕事としても関わらせていただきました。


【現在は…】:母体となる「モンスターメーカー」は、鈴木銀一郎さん&九月姫さんの構築した一大ワールドで、小説、コミック、ゲームなど多数展開をしており、いまでも多くのファンを持っています。
『モンスターメーカー』公式サイトはこちら。


⇒2000年に発売された『モンスターメーカーリザレクションTCG』などで、再び新たなファン層もつかんだモンスターメーカーですが、テーブルトークRPGの分野でも、伏見健二さんデザインの『モンスターメーカーリザレクションTRPG』が新しく発売されました。
 現在は、鈴木銀一郎さん自身デザインによる『モンスターメーカーRPGレジェンド』も発売中です。
国際通信社さんの『レジェンド』紹介ページ


ウルフレンドの冒険者 イラスト・九月姫
『ウルフレンドの冒険者』(TRPG『モンスターメーカー・ホリィアックス』リプレイ):1993年
ゲームマスター、テキストを担当。イラストは九月姫さん。
鈴木猛さんデザインの『ホリィ・アックス』のリプレイ。「ドラゴンマガジン」誌に掲載。その後加筆して文庫版となりました。
【コメント】人気キャラクター「ごぶり子」が誕生したリプレイでもありますよ。リプレイ中の、引いたカードやランダムチャートは全部本当です。ヤラセなしなので、プレイの半分ぐらいは記事になりませんでした(笑)。やー、でも実際のTRPGってそんな感じですよね。バイタリティあふれるプレイヤーの皆さんと物語をつくっていくのは、大変ながら楽しい日々でした。
 解説は鈴木銀一郎さんにお願いしたのですが、身に余るような内容の紹介をしていただきまして、恐縮の限りです。
【現在は…】:絶版となっておりますが、古書市場で入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】
:2013年に電子書籍化されました。⇒amazon(kindle)【外部リンク】
電子書籍化を機会に読んでくださったかたもいらっしゃるようで、嬉しいお話です。
(付記:現状『モンスターメーカーRPG』関連書籍は、翔企画様が、一括して権利関係を管理されているそうです)

MAGIUSモンスターメーカー学園RPG イラスト・九月姫
『MAGIUSモンスターメーカー学園RPG(TRPG):1995年
ゲームデザイン、テキストを担当。鈴木銀一郎さんとの共著。
※富士見書房の汎用システム「マギウス」を用いた、ボードゲーム的要素を持つRPG。
【コメント】:当時、コンピュータゲーム『モンスターメーカー学園』という企画が進行中で、そのタイアップ商品だったようなのですが、諸般の事情でいったん宙に浮いていた本企画を、藤浪が引継ぐ(というより、お仕事がほしかったので企画を再提出する)形でやらせていただいたものです。残念ながらPCゲームのほうが発売されなかったようなのですが、結果的には、独立して遊べる作品としてまとめることができました。
 作中、本編ではドラゴンライダーであるアイラが、作家のタマゴである「ドラゴンライー」として登場するのは、本作で導入した設定です。鈴木銀一郎さんのモンスターメーカー小説『ドラゴンライダー』に感動していたときに、主人公アイラを作家志望の少女に置き換えた現代モノのパロディで「“ドラゴンライー”ってのはどうでしょうね!」という話で、鈴木猛さんと盛り上がったことがありまして、そのへんが下敷きになりました。そして、少女の自立を描いた『ドラゴンライダー』という鈴木銀一郎さんのファンタジー小説は、やっぱりそういう寓話だったように思えるのです。
 ちなみに、ボードゲームタイプのシステムをより発展させた『モンスターメーカー宇宙商人RPG』も、当時テストプレイできる段階までデザインが進んでました。残念ながらお蔵入りになってしまいましたが、もし機会があれば、どこかで陽の目を見せたいなあと思っております。
【現在は…】:絶版となっておりますが、古書市場で入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】

『モンスターメーカー倶楽部』(読者コーナー)
【コメント】:「アスキーコミック」誌(現在休刊。「コミックビーム」誌の前身です)で、コミック『モンスターメーカー・サガ』に対応する形で、休刊するまでの数年間、読者コーナーを担当しておりました。ヴィーナ&ローランが司会役となり、人気投票から川柳、占い、リレー小説などなど、少ないページのなかでいろいろな企画をやりました。
 モンメカの読者さんは、とても熱心なかたが多く、投稿されたハガキはいつも熱意と愛情がこもっていました。それらに毎月触れたこの時期は、いろいろ学んでいたような気がします。


佐々木亮先生とのコンビ仕事
 イラストレイター/まんが家である佐々木亮先生とのコンビ仕事。
 これらの作品が、『マンションズ&ドラゴンズ』『ダークローダーズ』につながっています。

ホビージャパン版『宇宙おてつだい☆やよいさん』
『宇宙おてつだい☆やよいさん』(コミック):1997年
原作を担当。作画は佐々木亮先生。
【コメント】:コミックマスター誌に連載。佐々木先生とのコンビでの初の連載マンガです。初の「マンガ原作」という仕事でもあり、また、日常と宇宙を描いている、とても好きな世界の作品でもあります。ホビージャパンで単行本化され、のちにノアール出版で再び単行本にしていただきました。当時、アシスタントでもお世話になった、佐々野悟さん、鈴木猛さん、中山かつみさんに、ゲスト寄稿していただいてます。
科学考証とか考えていないホラ話的設定の数々を語れたのが思い出です。部屋を掃除したりしてこまめに宇宙全体のエントロピーの増大を防ぐという「宇宙おてつだい協会」の遠大な計画とか、「壮大で日常的」なお話がいろいろできたのが、よい思い出です。イチゴ酒の話はほぼ実話ですが、ウチにはまだそのときのイチゴ酒が残ってます。
【現在は…】:HJ版、ノアール出版版、共に絶版となっておりますが、古書市場で入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】

『ドリーム・アイランド』 刊:NECクリエイティブ 著:鈴木銀一郎・藤浪智之 絵:佐々木亮 1996年
『ドリーム・アイランド』(デジタル・ゲームブック):1996年
鈴木銀一郎さんとの共著でもある作品。※イラストは佐々木亮先生。

【コメント】:当時「NECクリエイティブ」から発売されていた専用のハードウェアやパソコン上で読むソフト。
 いわばデジタル上のアドベンチャー・ゲームブックです。同ラインナップには、鈴木銀一郎さんのモンスターメーカーの書下ろし作『私はダレ?』があり、そちらでは藤浪は付属カードの制作のお手伝いなどをしました。また、司史生さんのオリジナル作『龍の眠る村』も同時期に発売されました(こちらのイラストは田口順子さん)。これは隠れた秀作だと思います。
 さて藤浪が制作した本作は、ヴァーチャル・テーマパーク「ドリーム・アイランド」における、少年と少女の出会いの物語です。内情を話しますと、鈴木さんにかなり助けていただき、結果「共著」という形にしていただきました。
 現在では手に入りにくくもあり、また時代遅れ的なソフトウェアでもあり、決して強くお薦めたりはできないのですが、ある意味、藤浪のRPGの原体験が語られている思い出ぶかい作品でもあります。


私家版『ポップコーン竜騎士団』(自費出版)
『ポップコーン竜騎士団』(コミック):1997年
原作を担当。作画は佐々木亮先生。
1996年、「64(ロクヨン)」(現在休刊)誌に『ポップコーン・ドラグーン』の名で掲載されたマンガ。色々な意味で力も足らず、全6回で打ちきりとなってしまいましたが、なんとか最終回まで描かせていただくことができました。
 後に自費出版により、私家版の単行本として頒布しました。
→『ポップコーン竜騎士団』紹介コーナー【当サイト内】

【現在は…】:2007年3月より、電子書籍化しましたが、2009年現在はサービス終了に伴い、終了しております。


『冒険ウォーカー』(ファンタジーRPG解説記事):1995年
コンプRPG誌(角川書店。現在は休刊)に連載された、イラスト・図版を多彩に用いた、RPG世界の解説記事。佐々木亮先生との、初の本格的なコンビ仕事になります。ファンタジーRPG世界の、酒場や街、旅の風景やダンジョンなどを、毎回イラストを多用して描きました。編集さんにもご苦労をおかけしてしまったのですが、書き手のわれわれも単位面積あたりの手間をムチャクチャかけておりました(笑)。
 こういう「図解イラスト企画」は、手間がかかるのですが、その苦労に見合ったものになる内容だとも思います。また機会があればやりたいものです。


ゲーム・フィールド刊『冒険者入門』
『冒険者入門〜ファンタジー世界の歩き方〜』(ゲーム付RPG解説本):1997年
「冒険ウォーカー」を単行本としてまとめたもの。ゲーム・フィールドさんからの刊行で、たのあきらさんらのご尽力で刊行をしていただきました。
 雑誌掲載時にはモノクロの雑誌記事だった付録ボードゲームを、カラーにしたコンポーネントになっています。
⇒TRPG『創聖記エルジェネシス』に対応した、ザジとクッキーのテンプレートデータ(ならびに、『ブルーフォレスト物語DE』対応のデータ)が付録でついているヴァージョン「冒険者入門プレミアム」も後に発売されました。

【コメント】上記連載が1冊にまとまり、たくさんのイラストでファンタジー世界の冒険が生活を体験するように読める本です。
 さて、この単行本には「RPGっぽい」ことができる付録ゲームがついています。この付録ゲームは、シンプルな「スゴロク」型ではありますが、「物語ができていく」という意味で、独自のアイデアもあり、自分がデザインしたボードゲームのなかでも気に入っている作品です。
【現在は…】:この付録ゲームのアイデアを一部継承したものが、RPGamerの付録ゲーム『蒸気幻想曲馬団』になります。興味のあるかたは、こちらもどうぞ。

『ねこねこファンタジーガイド』(ファンタジー&RPG解説記事):1996年
【コメント】「冒険ウォーカー」の後続的連載記事。ゲームクエスト誌(角川書店。現在は休刊)に連載。とけねこ・しまねこが、初めて商業誌に登場した記念すべき記事(笑)でもあります
『冒険ウォーカー』のキャラクターを継承しつつ、こちらは、「馬に乗る」とか「冬の風景」とか「魔法とは?」といった、身近な体験とファンタジーを結びつけた内容でした。読者さんのお便り紹介や参加なども行ない、キャラクター「クッキー」のコスチュームなどを募集したりもしました。こちらは単行本などにまとまってはおりません(読者さんのお便り紹介が内容の随所に用いられているという性質上、今後も単行本化などは難しいとは思います)。

だんじょん商店会〜伝説の剣はじめました〜 講談社/キノトロープ イラスト・佐々木亮
『だんじょん商店会〜伝説の剣はじめました〜』(PS用ゲームソフト):1998年
ゲームデザイン、シナリオを担当。
【コメント】:名前を全面に出しておこなったという意味では、初のコンシューマ・ゲームの仕事だったといえます。
キャラクターデザインと原画は佐々木亮先生が担当。ある意味、いちばん大きなプロジェクトで、多くのかたに関わっていただきました。結果、とても良い仕事となった、めぐまれた作品ではないかと思います。
 根強いファンのかたがいるようで、感謝するいっぽう、ときどきネットで検索すると見つかる、イラストや小説などを、私自身が、楽しく読ませていただいております(ゲームのほうも、いまでも、ときどきプレイしてたりしますよ)。

佐々木亮先生によるページ「だんじょん商店会だより」はこちら。

【現在は…】:製造は停止しているようですが、中古市場などで入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】
マルチノベル(ゲームブック)形式の文庫ノヴェライズ版はこちら。⇒amazon【外部リンク】
2011年10月26日、ゲームアーカイブスにて配信開始されました。→GOE様公式サイトの紹介ページ
→関連記事はこちら(藤浪のブログより)

『げーむねこ』(連載記事):
佐々木亮先生とコンビで、テキスト部分を担当。
【コメント】:「げーむじん」誌(現在は休刊)における、コンシューマ・ゲームを中心とした、ゲーム・エッセイ記事。藤浪のお仕事のなかでも珍しい「電源系ゲームの紹介記事」です。「げーむじん」に対して「げーむねこ」です。てきとーなタイトルでスミマセン……。
 佐々木先生とのコンビで、「とけねこ」「しまねこ」が、『サクラ大戦』『ドラゴンクエスト』『MOTHER』『トゥルー・ラブ・ストーリー』『どこでもいっしょ』『西暦1999』(笑)などへの熱き想いを語りました。

○書籍・記事・その他
 その他の色々なお仕事です。

『迷宮探偵ダン&ジョン』(TRPG記事):
 RPGマガジン誌のダンジョン特集の巻頭記事。吉森真吾さん、山本剛さんなどとの共著。イラストは鈴木猛さん、田中としひささん。
【コメント】:ダンジョンを愛する、古くて新しい記事。雑誌記事のなかでは、もっとも気に入っているもののひとつです。記事をハードボイルド仕立てにして「迷宮探偵」なる架空の職業の面々がダンジョンの魅力を語っていきます。
 この時期のTRPG界では、いわゆるストーリー志向が声高く論じられ「ダンジョンは時代遅れ」というような風潮がありました。そんな風潮に対して「ダンジョンへの回帰」という記事が組まれて、藤浪も依頼を受けたのですから気合が入りまくったことは言うまでもありません。
 この記事だけではなく、特集のほかの記事もみな素晴らしい記事ばかりで、ダンジョンへの愛情、魅力を語りながら、懐古主義のみにとどまらず「ダンジョンの可能性・新しい意味」を考察した、たいへんいい特集となっていたと思います。

『勇者110番プライベートネットゲーム:1997年
 遊演体の同名の郵便ネットゲームと連動したTRPG風のゲーム企画「プライベート・ネットゲーム」のゲームシステム・デザインを担当。
【コメント】
:TCGとTRPGを組み合わせたようなゲームシステムで、アイテム・キャラクター・行動などが全てカードになっています。そして毎月少しずつ増えていく様々なカードを使って、自由にデッキを組んで、カードRPGが遊べる、という構想でした(カード類は、本編のネットゲームの内容が反映され、また参加者の方が投稿して採用されることもあります)。ネットゲームに連動する形で、ある意味小規模で随時進行性のある形だったからこそできた企画でもありました。
 当時遊演体にいらっしゃった、紘野一樹さんが企画担当で、その縁でその後もいろいろとお仕事をご一緒することになります。

『プロの発想法でつくる!ゲームキャラクター』
(ゲーム解説書?):
原稿執筆の一部を佐々木と一緒にやらせてもらいました。
エルスウェアさんの編著による本。監修は柳川房彦さん、執筆に、伊豆平成さん、植田清吉さん、表紙イラスト:かのえゆうしさん、本文イラストに佐々木亮先生、速水螺旋人さん。発行:エクシード・プレス、発売所:ビー・エヌ・エヌ。
【コメント】「コンピュータゲームのキャラクターデザイン」本という仮面を被りつつ(笑)、じつは柳川房彦氏の構想による、物語アーキタイプによって、キャラクターを類型化して語る、「架空世界創作」のための本。諸々の事情と柳川房彦さんのご好意で、原稿執筆のほか、佐々木先生と一緒に『だんじょん商店会』のクリエイターとして、インタビューさせてもらっております。

『RPGamer』
TRPG専門誌「RPGamer」誌で、記事の執筆、付録ゲームのデザインなどを多数させていただきました。
当サイトのRPGamer情報コーナーはこちら。



もっと過去のお仕事

・1992年以前のお仕事です。

アマチュア時代&デビュー記事
・中学生のとき、地元静岡で、コピー同人誌「アウトバーン」を主催。その縁で、旧『シミュレイター』誌(レックカンパニー発行、編集長:鈴木一也さん)の依頼で、ウォーゲーム『日本機動部隊』のリプレイ記事『ソロモンの夕日』を執筆(サークルの皆との共著でした)。これが「初めて原稿料をいただいた」記事となり、商業誌デビューとなります。
 その縁で、学生をしながら、『シミュレイター』誌に、イラストなどを描くことになりました。
 この時期は、同人サークルでも使っていた、「RED-Me(赤いメッサーシミュット)」というペンネームをよく使いました。

『七つの祭壇』(TRPG『ローズ・トゥ・ロード』リプレイ):1985年
構成、テキスト、イラストの一部、ダンジョン・マップ、プレイヤー(赤熊)、を担当
【コメント】:「シミュレイター」誌が新装創刊(翔企画発行、編集長:鈴木銀一郎さん)されることになり、創刊号(RPG特集)に掲載。当時のサークル「アウトバーン」のメンバーとの共同作品。当時では珍しかった、イラストや手書きマップなどを多用した、RPGのプレイを物語調に紹介した記事。これを読んでRPGをはじめたかたもいるそうで、嬉しいことです。「手書きダンジョン図解地図」や手書きイラストなどの「てづくり感覚」記事というのが、そののちずっと、藤浪の作風の基本になることとなりました。
 ユルセルームに堂々と「一刻館」というアパートがあり、美人の「管理人さん」という上級エルフがいるという設定は、わがサークルのGMによるキャンペーン・セッティングでしたが、高校生とはいえ、そのまま商業誌に載せるとはいい度胸です(笑)。まあ、この時代は「リプレイといえば、必ずオフィシャルの作品」という風潮もなく、おおらかだったという背景もありました。
 ちなみに、この記事(というより、元になったキャンペーン・プレイ)の「ひとつの街に暮らしている」とか「みんなでひとつのアパートに住んでる」というのが、やはり藤浪のファンタジーの原風景になってしまったようで、そのへんが『マンションズ&ドラゴンズ』にもつながっています。
 ファンタジーの資料が充実していなかった時代で、「モーニング・スターで木を切って丸木橋をつくる」(モーニングスターというのの形がわからなかったんですが、なんか「アックス系」に分類されてるからオノみたいなものだろうと思った)とか、いま思うとほほえましいプレイをしてました。
 藤浪がその後いろんな作品で使用する「赤熊」というドワーフは、この記事を含むキャンペーンプレイでの、藤浪のPCです。

⇒単行本などにはなっておりませんが、その後1990年代に、有志のファンのかたの手で『七つの祭壇』は、同人出版していただきました。

⇒さらにその後、RPGamer創刊号の記事として、18年ぶりの続編である『七つの祭壇ふたたび』が掲載されました。ゲームマスターの明日川敬氏をはじめ、当時のメンバーが集まって、ユルセルーム世界の世界の20年後を舞台に冒険しました。

翔企画社員時代
・1986年より2年間、記事を書いた縁で、翔企画に勤務。鈴木銀一郎さんの元で「(新)シミュレイター」誌の編集者として働きました。
 エディターネーム(?)は「編集者F」。大変いろんなことを勉強させていただいた時期です。いろんなライターさんと関わらせていただいたいっぽう、記事なども書いてました。
 このころのご縁で、鈴木銀一郎さんとは、クリエイターとして、また人生上の師として、いまでもおつきあいさせていただいています。

 余談ですが、この時代に机を並べていた、同僚の「中黒靖」さんは、現在『コマンドマガジン・日本語版』の編集長にして、優れたボード・ウォーゲームのデザイナーのひとりでもあります。
 その縁で、その後、国際通信社さんの『RPGamer』で記事を書かせていただくことにもなりました。

 この翔企画時代、編集者として制作に関わった、TRPG作品が『ナイトメアハンター〜夢魔狩人〜』(1988年)です。
原案:勝木康明さんの作品を元にして翔企画で制作されたもので、勝木さん自身を始め、当時の色々な方に協力や執筆をしていただきました。私自身は編集ならびに、ゲームシステムや設定、本の構成にも大きく関わることになったため、「監修」という形で名を連ねさせていただいております。

【現在は…】:2007年、鈴木銀一郎さん、小林正親さんによって開発された『ナイトメアハンター=ディープ』が刊行されました。
ゲームシステムなどもまったく新しい、新作のテーブルトークRPGです。
藤浪は、同名プロジェクトの開始時(内容は、刊行された『ナイトメアハンター=ディープ』とまた異なるものです)に開発を難航させてしまい、関係者に色々ご迷惑をかけてしまいましたが、最終的に「原案」として関わらせていただきました。
関連ページ「ナイトメアハンター開発報告【2007年8月をもって活動停止】

【付記】製品版『ナイトメアハンター=ディープ』のプロジェクト終了後、旧『ナイトメアハンター』の企画・原案者であった、
勝木康明さんの訃報を聞きました。
勝木さんのご冥福をお祈りします。

わきあかつぐみ・名義

・1988年より、翔企画を退社し、編集者から専業のライターとなりました。「ウォーロック」(社会思想社・刊、監修者:安田均さん、編集長:多摩豊さん)で、「わきあかつぐみ」として執筆開始。のちに「冒険企画局」に所属します。
 この時期は、TRPGのデザイン、コンピュータゲームのデザイン、イラストなど、多方面のお仕事を体験し、いろんなことがあった時期でした。

『ネクロスの要塞』(PCエンジン用ゲームソフト):1988年
シナリオ(松野桂司さんと共同)、企画の一部、を担当
【コメント】:初のコンシューマ・ゲームのお仕事です(同時に初の電源系ゲームのお仕事でもありました)。
 翔企画を退社したとき、フリーになった私に、鈴木銀一郎さんが紹介してくださったのが「アスク講談社」さんという会社でした。そこでいただいたのが、本作のシナリオのお仕事です。

 原作は、有名なオマケつきのチョコレート(いまでいうところの食玩)。「設定はあるけれど、決まったストーリーはない」といえるもので、小説でも漫画でもなく、そういう原作であったことは幸運だったと思います。その原作に「ストーリーを加えていく」というゲームのお仕事は、大変な勉強になり、やりがいもありました。 限られた字数、カタカナとひらがなで、メッセージを書く文法も、この仕事を通じて得たと思います。シナリオ自体も、比較的自由に作らせてもらったこともあり、のびのびとやらせていただいたことが幸い良い結果にもなりました。
 ファンのかたはご存知かもしれませんが、登場キャラクターが「ナイト」とか「マーシナリー」とか「エルフ」という名前(クラスや種族ではなくて「名前」です)という、ある意味大変ストレートな設定です。ゆえに、そのストレートなキャラクターたちを、どうやって掘り下げて描いていくか、という作業でもありました。これはどんなキャラで何を考えて、どんな喋り方をするのか。原作の絵や設定を見て、スタッフの皆さんと、何度も話し合ったりしたものです。
(思えば、このへんの経験から「一見ベタな設定の『戦士』や『勇者』を、どうやって描いていくか」という視点を持つようになり、それは後の自分のオリジナル作品においても、大いに役立ってると思います)

 そうそう。スタッフが、私も含めてみんな若い年代で、盛り上がって仕事できたのも記憶に残っています。仕事のあいまも「いいゲームとはなにか」を論じあったり。熱意がありあまっていましたね。そんなわけで、畑違いのジャンルでの失敗や苦労もありましたが、全般的にいえば「修行しながら、楽しく仕事させていただいた」という、大変いい思い出になってるお仕事です。

 個人的な余談ですが、好きな脇役キャラは、メカロス、ヘビロス、にせナイト、「ナイトの町で広報活動やってる騎士」などです。いや、わりとこの作品に出てくるキャラクターたちは、全て好きなのですが。
【現在は…】:製造は停止しているようですが、中古市場などで入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】

『百の世界の物語』(ファミコン用ゲームソフト):1991年
ゲームシステム等を担当
【コメント】:オリジナル・ゲーム企画。4人で対戦できるRPGです。
 『ネクロスの要塞』でお付き合いのできたアスク講談社の担当さんに、せっかくなのでとオリジナル企画を持ち込んだのが、本作です。
 まったくの余談ですが、当時アスク講談社さんと富士見書房さんは、同じ駅の東と西に位置しており、私は「どちらかの会社に行く用事があるときは、もう一方にうかがう」ようにして、企画の持込みなどをしておりました。いや、当時は頻繁に押しかけ、両社の担当さんにはご迷惑おかけしたと思います(汗)。

 さて、このゲームですが、『ミスティック・ウッド』という古いボードゲームがありまして、これは毎回ランダムで地形が変わり、「対戦型ゲームなんだけど展開がRPGっぽい」というものでした。こういうのをコンピュータゲームにすると面白いんじゃないかな、と思ったのが企画のはじまりです。

「おねえさんが子供に語る、いつかどこかの世界での物語」という、オープニングの演出も素敵にできた思い出の作品です。

【現在は…】:製造は停止しているようですが、中古市場などで入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】

ファンタジーRPGクイズ(1) 冒険企画局・編/表紙イラスト・岡崎武士
『ファンタジーRPGクイズ・五竜亭の一夜』(RPG解説クイズ本?):1989年
構成、キャラクター設定(望月基弘さんとの共同作業)、テキスト(共著)、イラストの一部……を担当
【コメント】:富士見書房さんにいろいろ企画を持ち込んでいたとき(↑上記参照)、「ファンタジーTRPGでクイズの本というのは書けますか?」というお話をいただきました。「TRPGは本来“正解”がないから、クイズ本はムリ」と、どうも他では難色を示された企画だったようでした。私は、全くその通りだと思いつつ、逆に「正解がないクイズの本って出来ないだろうか?」と考えたのが、本書の出発点でした。
 こうして生まれたのが「複数のキャラクターたちが“自分の答え”を語りあう、“たくさんの正解”があるクイズ本」でした。書いてみると、クイズ本でありながら、リプレイのような物語でもある、たいへんRPGらしい雰囲気をもった本になったと思います。
 キャラクターの設定は、イラストの望月基弘さんと共同で行いましたが、作業中はライターのみなさんそれぞれに「持ちキャラ」のような担当もでき、みんなで本当に酒場で話しているような、楽しいお仕事となりました。
(ちなみに望月さんはあるイラストレイターさんの別名義です。絵を見ればファンならわかると思いますが、この本のお仕事をかなり真剣に考えてくださったようで、当時のほかのお仕事と差別化するためにも、ペンネームを変えたとのことです)
 あとがきは冒険企画局の近藤功司さん、解説は安田均先生に書いていただいております。
 私が直接関わることができたのは第1巻にあたる本書のみですが、その後人気シリーズとなり、
冒険企画局の皆様によって、続編(2〜4巻)も書き継がれることになります(MAGIUSシリーズとして、TRPG化もされました)。

【現在は…】:絶版となっておりますが、古書市場で入手可能なようです。⇒amazon【外部リンク】
:2013年に、第2巻と共に電子書籍化されました。⇒amazon(kindle)【外部リンク】
電子書籍化を機会に読んでくださったかたもおり、古くからのファンの方々も喜んでらっしゃるようで、関わったひとりとしても嬉しいことです。
(付記:電子書籍化を機会に明確になりましたが、現在『ファンタジーRPGクイズ』は、冒険企画局様が、一括して権利関係を管理されているそうです)

 本作に出てくる傭兵カールス・グスタフと、騎士フンバルトは、もともと、D&DとかT&Tとかで藤浪が使っていたキャラクターでお気に入りのふたりです。
 おかげで他作品にも「古株冒険者」のような立場で(名前がそのままだったり、似たキャラになったりして)私の作品に出てくることがありますが、これは「作者の遊び」ということでご了承ください。
 注意していただきたいのは、「自分のかつてのTRPGキャラ」という意味であり、〈五竜亭〉のカールスやフンバルトではない、ということです。
 (〈五竜亭〉のカールスと、フンバルトは、冒険企画局の皆様が書き継がれた『五竜亭』2巻以降で、新たな冒険を続けて、独自の設定も加わり「〈五竜亭〉世界に生きる冒険者」となっています。
 いまは私も読者として彼らを大好きですが、私自身がつくったTRPGキャラではなく、愛される別の、確固としたキャラクターになっていると考えています)

『こちら榊心霊相談室』(読者参加企画):
現在の用語でいうところのマスタリングと記事執筆を担当。

※のちに細江ひろみさんがメインとなり引き継いでいただきました。全編を通してイラストは「かしわひろみ」さんが担当。
【コメント】:アウトバーンのメンバーのひとりで、当時漫画家として活動していた、空根ちゃらか氏の紹介で、「少女ホラーコミック誌」という、まったく違うジャンルの編集部さんを紹介してもらいました。そこで「読者参加企画っていうのがあるんですけど」と編集さんに話したところ、興味をもってもらいまして、企画を持ちこんだ結果が本作です。
(まったくの余談ですが、空根ちゃらか氏は、翔企画に九月姫さんを紹介した人物でもあります。彼がいなかったら『モンスターメーカー』という作品は、今日のような形になっていなかったかもしれません)
 さてこの記事。読者さんに行動してもらい、その結果を「小説のようなリプレイのような」形で掲載する、という内容でした。
「読者さんの設定はどんどん採用」という方向性でやったため、途中で「シナリオの真相」もどんどん変わりました。私自身、TRPGのGMさながら、そうやって参加者によって「成長していく物語」を大いに楽しんでいたところがあります。参加キャラクターが「引退後したあと結婚して依頼人として再登場(子供も生まれていた)」とか、なんか、読者の皆さんとキャンペーンやってるような楽しい仕事でした。
 ちゃんとわかっていて「悪役を演じていた」参加者さんのキャラ「坂東幻人」は特に思い出のキャラクターで、最終回は最後に彼がコーナーを乗っ取って終わるという形で終了、となりました。彼はいまでも世界征服を目指しているでしょうか(笑)。
 ちなみに、この編集部さんとのお付き合いが、『ウィッチクエスト』につながります。


『ウィッチクエスト』(TRPG):
システムデザイン、ワールドデザインを担当。
「魔女と猫」になって冒険するエブリディ・マジックRPG。メインイラストは九月姫さん。リプレイ執筆は星宮すみれ(冒険企画局)さんが担当、リプレイのGMやサプリメントの制作を奈那内さなぎ(冒険企画局)さんが担当しています。

【コメント】:『こちら榊心霊相談室』のクライアントである、「宙出版」さんが、「TRPGのリプレイ本というのを出そう」とお話をくださいました(この時期は、いわゆる「バブル」というやつで、事業拡張している出版社さんが多かったようです)。そんなわけで、冒険企画局の皆さんと取り組んだのが「宙リプレイシリーズ」でした(前述の『榊心霊相談室』もその1冊としてTRPGシステム付リプレイ本になっています)。
 当初は「軽い読み物というコンセプト」で始まったシリーズですが、何冊か続いたあとに、ひとつシステムも本格的にしたものを出そう、という話になりました。そこで「九月姫さんイラストによるカード付き。TRPGで使うほかにそのカードで占いもできる」という企画を思いつき、それが採用された結果が、本作となります(九月姫さんは当時『モンスターメーカー』で大人気でしたが、実は、この編集部さんは、モンスターメーカーでのヒットの前から九月姫さんとお付き合いのあるところだったので、仕事がお願いできたのです)。九月姫さんのイラストも素敵で、長く愛されるTRPGとなりました。
 ゲームシステムを担当しました。当初は、猫は魔女のオプション的な扱いでしたが、テストプレイ中に「猫もプレイヤーがやれたほうが面白い」という意見があり、その結果「魔女と猫が二人コンビで活動する」という、独特のスタイルのTRPGとなりました。

 ゲームの題材は、隠すまでもなく『魔女の宅急便』に大きな影響を受けていますが、常々「TRPGでファンタジーといえば、いわゆる剣と魔法ばかり」であることに疑問もあった私は、メルヘンや児童文学的なファンタジーをTRPGで実現できないか、と考えており、それを形にしたいという意図もありました。
 世界設定は、歴史研究家の阿部謹也先生の、中世ヨーロッパ史観に大きな影響を受けています。「町ごとに違う時間が流れている」近代以前の時間感覚や、「町という共同体に属さない」被差別職能者という存在は、この世界と「魔女」を描くための重要な考え方になりました。

【現在は…】
:書籍としては絶版となって久しいTRPGですが、書籍の入手が困難になった以降、冒険企画局様で、「シェアウェア版」が公開されました。
シェアウェア版も元になってファンが増え、有志のファンのかたの手で『ウィッチクエスト』は、同人出版されています。同人出版といっても、関係者に許可を得て、イラストなども大幅に加筆。素晴らしいコンポーネントで出版されているものです。制作者さんによるサイト「さうすのRPGなページ」はこちら。
 それらの展開のおかげもあって、現在もプレイされる、根強く愛されるTRPGとなっています。
 冒険企画局様が、現在権利を有し、ファン活動や同人誌、イベントなどに対応されています。

『RPGシナリオメイカー・6つの世界の物語』(TRPGシステム付のシナリオ作成ツール本):
構成、テキスト、付録ゲームデザインを担当。メインの著者です。
【現在は…】:絶版となっておりますが、古書市場などで入手可能なようです。
ファンタジーシナリオ作成ツールを発展させたものは『萌えわかり!ファンタジービジュアルガイド』にも収録されています。

ツクダホビー 聖珠伝説パールシード。イラスト/金子真也。箱の背景の石壁の写真は伏見健二氏によるもの。
『聖珠伝説パールシード』(TRPG):1992年
ゲームデザイン(伏見健二さんとの共著)を担当。
【コメント】伏見健二さんによる「フレイバーテキスト付きの戦闘結果表を軸に、すごくシンプルなTRPGはできないか?」というアイデアと企画による作品です。共同作ということになっていますが、制作当時は、じゅうぶんに仕事できず、伏見さんに迷惑をかけてばかりいた記憶があります。
 なんというか、児童向けマンガ的な、まっすぐで素直なファンタジー冒険物語が描かれている、という意味で、思い出深い作品です。
 素敵なイラストを担当された(モンスターの設定など、設定面でも大きく関与しています)、金子真也(かねこしんや)さんは、当時学生で、本作がデビュー作となったとのことです。

【現在は…】:ツクダホビー版は絶版になってひさしいですが、「非常にシンプルなルールで遊べるTRPG」「連続して遊べる、優れた『少年少女の成長物語』キャンペーンシナリオが含まれている」という点で、根強いファンの方もいらっしゃるゲームとなっていました。
2013年、冒険企画局様の公式に許可を得て、有志のファンのかたの手で『聖珠伝説パールシード 復刻版』が刊行され、伏見健二さん、かねこしんやさんと共に、私も協力させていただきました。
制作団体「オニオンワークス」さんによるサイト「パールシード支援サイト」はこちら。
 オニオンワークスさんは、イベント主催や、サポート誌の刊行などを、行ってくださっており、20年のときを経て、ルールやデータも拡充されることになりました。
 それらの展開のおかげもあって、現在もプレイされるTRPGとなっています。

 さて、『パールシード』以外にも、この時代の伏見さんとのお仕事には、
『ギア・アンティーク』(ツクダホビー版)のサプリメント『スチーム・パレード』のお手伝いがありまして、そのサプリメントの「悪役NPCの設定」の一部(新しく増えたもの)と、「軍人キャラクター作成」部分を担当しております。こちらのほうでは、とてもいい仕事が出来た記憶があります。「電気と航空機のない世界」の軍事技術はいかなる発展をとげるのか、伏見さんからお話を伺いながら、いろいろと私も想像をふくらませました。

BNN版『RPGマスターらくらく読本』細江ひろみ・著 富士見書房版『RPGマスターらくらく読本』細江ひろみ・著/表紙イラスト・佐々木亮

『RPGマスターらくらく読本』(TRPG解説書):1992年
細江ひろみさんの著作。イラストを担当。
【コメント】BNNから最初出版された本ですが、表紙を含めて、全部イラストをひとりで担当させていただきました。「半立体で作成したもの」を写真撮影して表紙の画像にする、というなかなか手の凝ったことをさせていただいたのも思い出です。撮影につかったクリアダイス(透明素材のサイコロ)は、いまでも愛用のダイス袋に入ってるダイスだったりします。
 細江さんのデビュー作である『無謀戦士ヴィエ』(M・ヴィエ名義/共著)で、たいへん感銘を受けた私は、機会があれば細江さんとお仕事をご一緒したいなあと思っていたのですが、本作でかなうことになりました(その昔、サークルゆど〜ふさんの同人誌に寄稿したさい『無謀戦士ヴィエ』のレビューを書いたのを、細江さんが手に入れてごらんになったということもありました(汗)。BNN版のちょっと意味ありげな紹介文は、そんな裏話があったりします)。

 その後1995年に富士見書房から文庫化されたので、そちらのほうで読んだかたのほうが多いかもしれません。富士見版の表紙は佐々木亮先生が担当しています。中身はとけねこ先生の絵のままですが、騙されたと思った皆さん、スミマセン。
現在もライターとして大活躍中の、細江ひろみさんと、山北篤さんのサイト「このごろ堂」はこちら


【現在は…】:絶版となっておりますが、古書市場で入手可能なようです。
BNN版(新書)⇒amazon【外部リンク】/富士見版(文庫)⇒amazon【外部リンク】

2015年現在、著者細江ひろみさんにより、他の著作と共に、独自に電子書籍化されたようです。電子書籍版 ⇒amazon(kindle)【外部リンク】
(※電子書籍版は、著作権を有する細江ひろみさんが、独自に発行されたものです)


……その他、ウォーロック誌を中心に、記事、イラスト、付録ゲームブックなどを執筆。
ウォーロック誌上の、付録ゲームブックの『ブラスター・ケリー』『銀河宅急便』、読者参加企画『二つの川の物語』なども、忘れがたい作品です。


 現在の情況
現在の仕事や、これからの仕事はこちらに。


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