『てぃあてぃあ。』
紹介コーナー

「それは、と過ごした ゆるゆるな日常の物語――。」

(2009.8.1:暫定版アップ)


ハーヴェスト出版:刊
原作:アクアプラス
著:藤浪智之
挿絵:佐々木亮、高野うい、かつまれい、祐馬

みのり文庫公式サイト【外部リンク】


●この本は●


プレイステーション3用シミュレーションRPG
『ティアーズ・トゥ・ティアラ〜花冠(かかん)の大地〜』(アクアプラス)を原作とした、
短編ノベライズ集です。
ハーヴェスト出版様から刊行されています。


●『ティアーズ・トゥ・ティアラ』とは●




原作にあたる『ティアーズ・トゥ・ティアラ〜花冠の大地〜』は、2008年7月に発売された、
プレイステーション3用のゲームソフトです。
ジャンルは「シミュレーションRPG」となります。
1ユニット=1人のキャラクターからなる自軍を率いて、成長させながら、
用意されたシナリオ・マップを戦っていく、という
「マップクリア形」のシミュレーションゲームです。
戦闘マップによる「シミュレーションパート」のあいだには、
毎回かなりのボリュームの「アドベンチャーパート」が挿入されます。メーカーである
アクアプラス様は、ノベルゲームのジャンルでも知名度が高いですが、
この「ノベルゲームばりのイベントシーン」も、本作の特徴といえるでしょう。

ティアーズ・トゥ・ティアラ / AQUAPLUS
公式サイトはこちら【外部リンク】

今年アニメ化され、
2009年7月末現在のいま、絶賛放映中です。

アニメ『ティアーズ・トゥ・ティアラ』公式サイト【外部リンク】


●『ティアーズ・トゥ・ティアラ』の世界を知るには●


もちろん原作ゲームをプレイしてくださるのが一番です。
プレイステーション3をお持ちならぜひ。先日廉価版(アクアプライス)も発売されました。
ボリュームたっぷりのゲームですので、できれば時間もたっぷり用意してとりくんでください。

ちなみに、とけねこ先生は1巻のあとがきのネタにもしましたが、イージーモードでクリアまで115時間以上かかりました。
(シミュレーションがヘタというのが理由ですが、イベントシーンの声優さんの演技も全編わたって素晴しく、
音声を全く「スキップできなかった」というのも大きいです。
普通にプレイしていると60〜80時間ぐらいがクリアまでの目安のようですね)

プレイステーション3を持っていない、という人にオススメなのが
コミック版(城爪草・著/メディアファクトリー・刊)です。
現在「月刊コミックアライブ」誌で好評連載中、
09年7月末現在で、単行本1巻も刊行されています。



コミックアライブ公式サイト【外部リンク】

とても丁寧で美しい作画で、原作ゲームの雰囲気も大切にした、素晴しいコミカライズです。
原作ゲームは前述したように、長大なイベントシーンが特徴なのですが、
その雰囲気を保ちつつ、コミックというメディアにあわせて、うまくまとめてあると思います。
(場面場面のセリフは、かなり忠実に原作ゲームのセリフ通りです)

また、こちらは基本的に「原作ゲーム」準拠で構成されていますので、
アニメから入ったかたならば、「原作版との違い」を見るという意味からも、
楽しめるのではないかと思います。

コミック版第1巻は、
エリン島を脱出し、アルビオン島のアヴァロン城にたどり着くところまで
(原作ゲームの第4章の冒頭)が描かれています。

ちなみに『てぃあてぃあ。』1巻には「原作シーンのパロディ」作品が、
2つ(『ドルウクの野望』『お味のほうは?』)収録されているのですが、ちょうど
コミック版1巻に、該当する場面が登場しています。
原作ゲームをまだ未見で、「モトネタ」を知りたいかたは、あわせて見ていただければ……と思います。

Amazonの紹介ページはこちら【外部リンク】

●「みのり文庫」とは●


「みのり文庫」は、ハーヴェスト出版様で、2009年7月15日に新創刊されたレーベルです。
『てぃあてぃあ。』もふくめ、全4冊が刊行されました。

みのり文庫公式サイト【外部リンク】

TRPGファンにはお馴染みの「高平鳴海」「海法紀光」さんが執筆に参加している『デビルサバイバー』や、
根強いファンの支持を得ている原作の、個性豊かなヒロインたちの短編集『レッスルエンジェルス サバイバー2』
原作のシナリオライターさんの手によるサイドストーリー『φ(ふぁい)なる・あぷろーち2』など、
他のラインナップも魅力的な作品揃いです。

同出版社さんには、「なごみ文庫」という、PCゲームのノベライズ・レーベルがあるのですが、
それの姉妹版で「コンシューマ(家庭用ゲーム機)ゲームのノベライズ」のようです。
今後は「アニメ作品やコミック作品のノベライズ」も行なっていく予定とのことです。


●短編ノベル集という形式●


姉妹レーベルの「なごみ文庫」で、すでに定評あるのですが、
ハーヴェスト出版さんは「キャラをSD化したイメージの、バラエティ短編ノベル集」
という、独特の作品形式があります。



『CLANNAD』を原作とする『くらなど。』
『リトルバスターズ!』を原作とする『りとばす。』
『ひぐらしのく頃に』を原作とする『ひぐらし。』などがそれにあたります。

いわゆる短編小説よりもさらに短い作品(1〜2pの超短編など)も織り交ぜながら、
本全体で様々な傾向の作品を織り交ぜた、バラエティ富んだ内容となっています。
ネット書評サイトで「アンソロジーコミックのノベル版」というような表現をされているかたがいますが、
的を射た表現ではないかと思います。
つまり「4コママンガ的なショートノベルあり、中短編のストーリーマンガ的なノベルあり」
というような本だとイメージしていただくとよいかもしれません。

なごみ文庫公式サイト【外部リンク】

『てぃあてぃあ。』も、その形式にそった構成となっています。
私としても「4コママンガ的なノベル」や「中短編のストーリーマンガ的ノベル」を
織り交ぜて楽しんでいただけるような内容を目指しました。

ページの1/3程度の小さなイラストが多数掲載されている、というのもこの形式を踏襲したもので、
3〜5ページに1点ぐらいの割合で、イラストが多数載っております。
4人のイラストレイター皆様による素敵で可愛いキャラたちが絵が描かれており、
こちらも必見ですよ。

ちなみに「みのり文庫」のなかでは、
『女神異聞録デビルサバイバーアンソロジーノベル vol.1』が、似た形式で、
(表紙のキャラは頭身が高いですが、本文では一部SDキャラ化してます)
ショートノベル連作&ちょっと長めのサイドストーリー的短編、という内容になっていますので、
『メガサバ』ファンの方はぜひ。(ちなみに原作ゲーム未見の私も楽しく読めました)



……以上、まずは基本的な情報の紹介でした。
今後機会があれば、『てぃあてぃあ。』各巻の紹介や、
原作ゲーム『ティアーズ・トゥ・ティアラ』、
その下敷きになっていると言われている『マビノギオン』や〈ケルト神話〉なども
紹介していきたいと思います。



藤浪智之のサイトはこちら
佐々木亮のサイトはこちら
→ブログ内『てぃあてぃあ。』1巻紹介 →ブログ内『てぃあてぃあ。』1巻紹介