「駅前魔法学園!!」ウェブ講座】
「喜劇駅前小物屋」
〜小道具を使おう〜
文・写真:桂令夫
監修・コメント:藤浪智之



 これは何かというと『駅前魔法学園!!』用の(すごくみじかい)小物関連記事です。
『駅前魔法学園!!』の大きな特徴の一つは小物の使用が推奨されていることであり、それは公式リプレイにも効果的に取り入れられております。
しかるにルールブックと公式リプレイにある用法だけがすべてではありません。
小物の活用法はただプレイヤーの想像力の限界のみを限界とするのです(直訳的表現)。
いくつかの小さなアイデアを以下に写真とともに挙げます。


●前編:喜劇駅前書割
〜プレイスマーカーのおはなし〜
『駅前魔法学園!!』のプレイスマーカーは非常にイメージ喚起力のすぐれた小道具です。
マジ地図/ウソ地図
の上に置いたりするのもイイ感じです。
 
写真1:「麻保谷駅前分校の勇姿」

【付記】:上の写真は、マジ地図(すなわち現実の地図)の使用例です。現実の東京都保谷駅周辺の地図の上に置くことにより、「現実の街に魔法学園があるような」効果が得られます。
みなさんが「自分の街の駅前魔法学園」を舞台にセッションするときは大変効果的でしょう。
いっぽう、
ウソ地図(すなわち架空の地図)を用意して、その上に置くのも大変効果的です。既存の架空都市の地図を活用できるのはもちろん、自作もアリです。

 そして白黒版もカラー版もそれぞれに味があります、
しかしながらこの味わいは「プレイヤー/マスター/彼らの家族、が白黒版を色鉛筆かパステルか水彩で彩色する」ときに最高になるのであります。ダマされたと思って一度やってみてください。
「うまいへたはプロが気にすることであって武士は気合さえ入ってりゃいいんだ」と山本常朝も言っています。なんだ武士って。

写真2「あぐまぬ一種にて事済むなり」

【付記】:上の写真は、公式サイトダウンロードページからDLしたものですが、データはカラー版……ではなく、あえてモノクロ版を使用してプリントアウトして作成した後、
桂令夫さんが着色したものです。
文中にあるように、ゲームに先立ち、プレイスを着色するというのは、実際やってみると想像以上に盛り上がります。2018年現在も盛り上がりを見せている
ゲーム用ミニチュア・フィギュアをペイントする楽しさに近いのかもしれません。
ゲームマスターがシナリオを用意しながらプレイスマーカーを着色するのは良い準備になります。いっぽう、セッションの前、キャラクターメイクの後に、プレイヤーみんなと分担して(自分のパーソナルプレイスなど)、プレイスマーカーの着色をするような場を設けると
「みんなで街をつくる」感じが一層高まり、その後のセッションが盛り上がること請け合いです。

 ただ惜しむらくはこのプレイスマーカーがミドルフェイズでしか活躍しないことであります。
 欲を言えばクライマックスフェイズにおいて「ミドルフェイズ中に特定プレイスで色々あったのを思い出すとそれが何トカポイントとして力になる」ようなシナリオがあるとさらによいやもしれません。もちろんプレイヤーはその何トカポイントを使用する瞬間自分のPCをあらわすコマの背後で対応するプレイスマーカーをゆするのです。「そうだ交番でこんなことがあったなあぽわわ」
 念の為に申しますが筆者はこれを完全に本気で言っております。

【付記】:これは大変すばらしいアイデアです。
クライマックスシーンで、マキアシート(戦闘マップ)にプレイスを配置する、というのは、例えば公式リプレイ『星降る街のマギカ』でも試みられています。
「戦闘しながら、その場にあるプレイスを探索する」や、「目標となるプレイスが『相手の本陣』に配置され、そこを目指す」などといったシナリオが考えられます。
桂さんのアイデアをより直接的に表現するなら、マキアシートに
「それまで探索したプレイスを配置する」という方法もあるでしょう(記憶や回想を具体的に絵的に見せる、というわけです)。そのプレイスに到達して「思い出す」行動(マイナーアクション)をすると、敵の弱点などを見いだせる――などどうでしょうか。「何トカポイント」は、シナリオに適した名前にしつつ、具体的にはマナソース(トランプ)で渡すとよいでしょう。



●後編:喜劇駅前人形
〜PCコマのおはなし〜


 さて問題はその「自分のPCをあらわすコマ」であります。
『駅前魔法学園!!』本体には1つ大事なものが入っておりません。
すなわちPCをあらわすコマであります(PCコマに関する記述自体は、ルールブックP.135にあり)。
これはどういうことか。さまざまな憶測が可能ですが最も王道の憶測は「我々製作スタッフはプレイヤーの想像力に枷をはめることをしない。PCコマの可能性は無限である。ドゥ・イット・ユアセルフ」というものです。オーケー・アイ・ドゥ・イット・マイセルフ。

 もしもあなたが嚢中おのずから銭なきを嘆いているならば、プレイスマーカーと同じように紙製の人形を自作すべきです。
むろん別ゲームから紙製の人形を持ってきたっていいでしょう。
 『輪廻戦記ゼノスケープ』その他のRPGで示唆されたようにチェスのコマを使うのも有益です。
 もちろん充分な金があるならばすべてが可能になります。

 しかるにこのとき考えるべきは背景=プレイスマーカーとのマッチングです。しかしてプレイスマーカーとの完璧なマッチングを誇る玩具が1つあります。
 レゴのミニフィギュアです。
 むろんいかなるゲームにもレゴを使って悪いという法はありません。たとえばレゴミニフィギュア革命戦士をアメリカ独立戦争ゲームのコマとして使うことは適切です。


写真3「First in war, first in peace, and first in the hearts of his countrymen」

 しかし当『駅前魔法学園!!』とのマッチングはまさに完璧であります。
見よこの何の違和感もない馴染みっぷり。パーツの組み合せで無限の可能性があるのも見逃せません。


写真4「雷撃の優等生+闇魔女さん」

 しかしまあ欠点としてレゴというのはやはり高いといえば高いのです。
多様なミニフィギュアを数多くコストパフォーマンスよく手に入れたい場合、2018年現在ですと『レゴシティの人たち 60134』か毎年秋に出るアドベントカレンダーセットを買って、あとは適宜ガチャポンのミニフィギュアを買い足すのが一策でしょうか。パーツ単位で売っている店舗/ネット店舗を探すのもまた一策です。
 また、レゴの画像を入手しプリントアウトし厚紙に貼り、前述したように紙製のコマを自作するという手もあります。

 大人が子供っぽいことをしても(プレイグループ外の人間から見られなければ比較的)恥ずかしくないのが、『駅前魔法学園』の1つの大きな美点ではないかと思います。童心をくすぐる小物を活用したプレイをどうぞお楽しみください。

【付記】
:レゴもそうですが、『駅前魔法学園!!』には、
「おもちゃっぽいコマやフィギュア」が意外と似合います。ガチャポンや食玩で似合ったものを探すのはもちろん、ミープル(ボードゲームの木製コマ。抽象化された人型)なども。あるいは、フェルト製の指人形、木製や紙粘土、張り子の小さな人形、折り紙など、周囲にあるものから探してみるのも楽しいでしょう。

※ゲーム用「プレイスマーカー」は、『駅前魔法学園!!』公式サイトからダウンロードできます。ご活用ください。



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本ページは、著者・藤浪智之が、私的に行っているもので、
出版メーカーの公式情報ではありませんのでご了承ください。


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