ヴァン・ヘルシング
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| 映画、2004 米 |
(時代錯誤的19世紀活劇として見た場合)
ヴァチカンの密偵ヴァン・ヘルシンクが、発明家の修道士を連れてドラキュラ伯爵と戦ふ。ワキ役で狼男やフランケンシュタインの怪物も登場、退屈と無縁なB級アクション。いつぱいジャンプしたり墜落したりする。ヴァチカンの秘密工房や、相棒の修道士の発明マニヤ&三枚目つぷりは一見の価値あり。敵方は敵方で、ドラキュラが自分の子供たちに命を与へるために科学の大威力を駆使した機械じかけをこしらへ、大演説をぶつあたり、今日日めつたに見ないイイ感じである。そらさうと吸血鬼も狼男も二段変身すると途端に格好悪くなるのだけは何うにかならんか。(桂)
(対アンシーリー・コートものとして見に行った場合)
造形の描写がいかに物語の雰囲気を形作るものかといふことの見本。ヘルシング一行に対するドラキュラの花嫁の芝居は絶叫調の芸が滑りお笑ひにしか見えない。吸血鬼の子供たちは幻想小説の怪物といふよりはエイリアン(あの灰色がよろしくない)。アンシーリーの輩は「化け物」「怪物」「悪鬼」として描くべきであつて、CGモーフィングばりばりのモンスターとして描いたが最後どんなにファルケン的要素満載のシナリオでもD&Dにしか見えなくなることをお腹いつぱいになるまで教へてくれる。ただし衣装や背景に関してはこれぞファルケンシュタインといふ豪奢にしてゴシックなものが堪能できる。特に仮面舞踏会のシーンは圧巻。惜しむべくはそれらが麗しい姿で画面に映つてゐる時間があまりにも短かつたこと。信仰篤く気高い心を持つフランケンシュタインの怪物が出色の出来。(滝)
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