妖 魔


ゴブリン Goblin

私の予想は間違い無かった。エルフたちは森の外ヘと案内する条件として、近くに住むようになったゴブリンの退治を依頼して来た。
ここまで来てゴブリンごときの退治をしなければならいと思うと腹立たしかったが、たったそれだけで旨い酒や食事、柔らかな寝床にありつけるならと思うと、
承諾までにそう時間は掛からなかった。

さてさて、案内されたのは大きな洞穴が開いている場所だった。
「入り口に二匹のゴブリンがいます」
ペターゼンが偵察の報告をもって帰ってきた。
「ゴブリンごときに手間を取れません。手っ取り早く終わらせましょう」
私が言うとペターゼンは肯く。
「さて、いきましょうや」
血気盛んな戦士であるペターゼンは早速二匹の歩哨に向かって駆け出して行った。
「やれやれ・・・」
私が続いて飛び出した時には二匹のゴブリンは血の海の中に沈んでいた。

ゴブリンは妖精の仲間です。人里に近い場所に集団で住み、家畜を襲ったりして困らせています。背丈は人間よりも一回り小さく、肌は赤褐色です。
手だれの冒険者にとっては手間の取る相手ではないですが、いかんせんその数が多いのが敬遠する理由です。
だいたい駆け出しの冒険者がゴブリン退治をするのが世の常です。


ホブゴブリン Hob Goblin

「どうやらホブゴブリンがいるようですね」
「そのようで、任せてもらえやすか?」
ペターゼンがゴブリンを切り伏せながら訊いてくる。
「愚問ですよ」
私はゴブリンごときに魔法を使うのは勿体無いので奇襲を仕掛けてこようとしたゴブリンをマギの杖で殴り殺した。
ペターゼンは許しを得ると早速エルフたちが苦戦している一回り大きな妖魔に一人で立ち向かって行った。

ホブゴブリンはゴブリンの親戚のような者です。身体は人間とそう変わらない大きさですが、力はかなりあります。
ゴブリンはそう賢い怪物ではないですが、ホブゴブリンはその上をいきます。時折ゴブリンたちと一緒にいるが、普段は集団で人里近くに住んでいます。
なりが大きいわりに臆病で、形勢が不利になると逃げ出したりもします。


ダークエルフ Dark Elf

私は言い得ようも無い不安に駆られた。
「何か危険が迫っている」
「危険が?」
ヴァルブルクで知り合ったフォルクが辺りを見渡す。
「ダークエルフですね・・・」
私はペターゼンを身近に配置させると魔法を唱えた。
魔力の干渉を絶たれた闇の妖精が姿を現す。
その姿はエルフと似ているが、肌は浅黒い。
「どなたの差し金かは知りませんが、襲う相手を間違えましたね」
私はすぐさま次の魔法を唱え始めた。

ダークエルフは闇のエルフとも呼ばれている妖精です。エルフと同じく森に住んでいます。
特長は細く長い耳と浅黒い肌です。起源はエルフと同じですが、エルフとは激しく対立しています。


コボルド Kobold

草原を一人で歩いていると何かに囲まれた。
「コボルドですか・・・。私が一人なんで勝てるとでも思ったのかな?」
失笑を禁じえなかった。
草むらから一匹が飛び出してくる。
ギャン!!
いち早く反応して蹴りをくれてやると、まるで犬のような鳴き声を上げて吹き飛んでいった。
私が弱いとは限らないのに・・・・
もちろん数分後には殴殺体が転がっていましたよ。

コボルドは森や丘、洞窟などに住む妖魔です。犬のような顔をしており、尻尾もあります。
粗末な武装で身を固めていますが、いかんせん臆病で滅多に人を襲うことはありません。
が、数が少なかったり、戦闘能力のない者には集団で襲いかかります。
銀を腐らせる能力あり、銀が腐食した物がコバルトの原料にもなります。

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