人 物


アーサー

五〜六世紀頃に実在したと言われている王。
父親はウーゼル王で母親はコーンウォール公の奥方イグレース。
生まれたアーサーは約束通り魔術師マーリンに預けられ、立派に育つよう敬虔なクリスチャンでもあるエクトル卿に育てられた。
十五歳の時に教会の裏庭にあった剣を抜き、運命に導かれて王となった。


マーリン

アーサーの補佐役として活躍した魔術師。
未来を見る力があり、アーサー王が没する時までその力を役立てた。
たいていの書物では良識のある高潔な人物として扱われているが、一部では好色な男として描かれている。


グウィネビア

カメリアード王の娘。
アーサー王に見初められてその后となる。
後にラーンスロット卿の運命を狂わせてしまうほどなのだからその美しさは筆舌にも語れぬほどであろう。


モルガン

アーサー王の義理の姉。
嫉妬深く浅ましい女性でアーサー王の失脚を常に狙う。
マーリンの弟子でもあり魔術を使うことも出来た。


ガウェイン

オークニー王の息子で、アーサーの遠縁の甥にあたる。円卓の騎士において2番目の実力を持つとされる。
賢明で誠実、武術にも優れた騎士で、ラーンスロット卿のライバルにして宿敵。
午前9時〜正午、午後3時〜夕方までの間、力が二倍になるという能力も備えていた。


ラーンスロット

ブリュターニ地方を治めていた王の息子で、円卓の騎士の中で最強の騎士。
湖の妖精に育てられたため、「湖の騎士」とも呼ばれる。
華麗で美しく、剣術、馬術、狩りに長けた素晴らしい騎士。
後に王妃との不倫が発覚し、アーサー王と決別した。


エレイン

カーボネック城のペレス王の娘。
ラーンスロットに恋をして、モルガンの助けで彼の子を宿すが、かえりみられなかった為に絶望の内に死した。
アリマタヤのヨセフの子孫である。


トリストラム

コーンウォールの騎士でマルク王の甥。別の物語の主人公だったが、アーサー王物語に組み込まれ円卓の騎士の一人とされる。
トリスタンとも呼ばれるがこちらの方が有名。
技量、人徳、勇気を備えた素晴らしい騎士である。
マルク王の妃イゾルデとの不実の恋に身を焦がし、互いの名誉の為にコーンウォールを離れる。
その後、親友となったカヘドリンの妹のイゾルデ(白い手のイゾルデ)を娶ったが、イゾルデへの思いを改められず、戦中に負った傷が元で瀕死の重傷を負う。
この傷を治せるのがイゾルデだけであったので、カヘドリンはイゾルデを連れて来たが、イゾルデが乗っているという証である白い帆が立っていたのに嫉妬心から
白い手のイゾルデは黒だと答え、トリストラムは恋の終わりを悟り安楽死した。


イゾルデ

アイルランドの王の娘。
コーンウォールのマルク王の元に嫁ぐ旅の途中で、母親がマルク王とイゾルデためにと作った愛の秘薬を誤まってトリストラムと飲み交わしてしまったために
お互い恋焦がれる関係となる。
何度かトリストラムと夜を過ごしたが、眠る二人の間に抜き身の剣が置いてあったため、賢明なマルク王は二人の潔白を認めた。
その後、カヘドリンの頼みでトリストラムの傷を癒しに赴くが、すでにトリストラムは亡くなっていたので、哀しみのあまりに絶命した。


白い手のイゾルデ

トリストラムの後の親友カヘドリンの妹で、カヘドリンの勧めでトリストラムと結婚する。
優しく気立ての良い女性であったが、つまらぬ嫉妬心で魔がさして嘘を吐き、トリストラムを死なせてしまった。


モードレッド

モルガンの息子。アーサー王の治世を終局させた人物の一人でもある、円卓の騎士の一人。
王妃とラーンスロット卿との仲を暴露して、諸々の事情でラーンスロットとガウェインが不仲となり、アーサーとガウェインがフランスへと出兵している間に
アーサー王は死んだと偽りログレスの王となろうとした。アーサー王と戦い相打ちで死ぬ。


ガラハッド

ラーンスロット卿とアリマタヤのヨセフの子孫エレイン姫との息子で、座る者無き13番目の円卓の騎士。
父の騎士としての技量、優しさ、美徳の全てを兼ね備え、唯一の欠点であった情欲を克服した理想の騎士である。
パーシヴァル卿とボーズ卿と共に聖杯を見出し、聖槍と聖杯と共に昇華した。


ベイリン

古くにアーサー王に仕えた優れた騎士で、円卓の騎士の一人。
だが、ある時城を訪れた乙女の持つ「哀しみの剣」の呪いを受け、その直後に現れた湖の妖精を斬り殺して追放される。
その後、報われる事の無い苦難の旅を続け、最愛の弟ベイランとの一騎打ちの末に相打ちとなって死んだ。


ベイラン

ベイリンの弟で、円卓の騎士の一人。
容姿も強さも兄ベイリンと匹敵していたため、同一人物が別々の道を歩んでいたともされる。
最後には一騎打ちの相手が兄とは知らず(ベイリンが楯を借りていたため)相打ちとなって死んだ。


ベディビア

アーサー王の忠臣で、円卓の騎士の一人。
アーサー王が死ぬ間際に、聖剣エクスカリバーを湖へと返すように命じられるが、偽って剣を隠して嘘の報告をしたが見破られたため、正直に剣を湖へと放り投げた。


ケイ

アーサー王の義理の兄にして執事を務める円卓の騎士の一人。


パーシヴァル

槍の名人である円卓の騎士の一人。
純真無垢で無知であったため最初は聖杯を見出せなかったが、神の祝福を得て聖杯を見出した。


オウェイン

『獅子の騎士』とも呼ばれる円卓の騎士の一人。
彼が二度目の旅で助けたライオンを伴っていたためにこの名で呼ばれるようになった。


「戻 る」