武器や装身具


エクスカリバー Excalibur

アーサー王が湖の乙女から授かった邪悪を打ち滅ぼし正義を示した聖剣。相手が邪悪であればあるほど威力を増す。
映画『エクスカリバー』(英:ジョン・ブアマン)では、銀色の刃は光を反射すると緑の輝を帯、柄や鍔は黄金でできている。
『アーサー王の死』(サー・トーマス・マロリー)では同じような形状で、いくつもの宝石が埋め込まれていたことになっている。
手に入れた経緯ではいくつかの記述があるが、湖の乙女から授かるのは間違いではない。
アーサー王は自らの死を悟り、ベティビアに剣を湖へと返すように命じて再び妖精に返された。

エクスカリバーの鞘 Sheath of Excalibur

エクスカリバーの鞘で、身に着けた者が傷ついても決して血を流す事はないという魔力がある。


ガラハッドの剣 Sword of Galahad

妖精の国から盗まれたサー・ガラハッドの為に鍛えられたもう一つの聖剣。
片手用の剣で、黄金でできた柄と長い鍔を持ち、柄を上にして持つと十字架のように見える。
柄や鍔には幾つもの宝石が埋めこまれ、太陽の光を浴びると光り輝く十字架となる。
一度盗まれた剣はベイリンの手に渡り、ベイリンは呪われてしまう。
この呪いでベイリンは苦難の旅を続け、漁夫王にはわざわいの一撃で癒える事の無い一撃を与え、最後には弟のベイランと戦って死んだ。
が、正当な所有者であるガラハッドにとっては聖剣で、聖杯を見出すのに力を発揮した。
聖杯の力を使ったガラハッドが天に召された時にその剣も一緒に消えたとなっているが、後にラーンスロット卿の手に渡り、ガウェインに致命傷を与えたという
説もある。

ガラハッドの楯 Shild of Galahad

白く光り輝く聖なる楯で、聖杯を見出すためにガラハッドのために鍛えられた楯。
表面に描かれた赤い十字架は、アリマタヤのヨセフが死の間際に自らの血で描いたもの。
ガラハッド卿以外の者が持つと、白い騎士が現れて災いを成すというくらいしか特別な力について語られた部分がない。


聖なる槍 The Holy Spear

またの名をロンギヌスの槍と呼ばれる聖遺物の一つで、アリマタヤのヨセフがイングランドに持って行ったとされる。
聖杯と共に現れて幾つかの物語を生んでいる。その中の一つとして以下のものを挙げる。

「わざわいの一撃」

呪われたベイリンは旅の道中で出会った夫婦の願いで仇討ちをすることになり、ペラム王の居城で相手を待った。
最初は用心深くしていたが、ガルロンの態度に腹を立てて王の目の前で隠していた小刀で刺し殺してしまった。
これに腹を立てた王はベイリンを殺そうとした。ベイリンは城中を逃げて一つの部屋に入る。
その部屋にあったのが聖杯と共に奉られた聖槍で、この聖槍で癒える事の無い一撃を与えた。
それだけでは修まらず、城は崩れて辺り一帯草木も生えぬ荒地となった。

詳しい形状は判らないが、ロンギヌスという盲目の兵士はローマ人だったので、ローマの槍と思われる。
もう一つの説として登場するのが、ケルトの神、光の神ルーの持っていたブリューナクというもの。
これがブリューナクなら、先が幾つかに分かれた形状をしている。ケルトの民間伝説が形を変えた説が強い物語なのでこちらの方が有力と思われる。


アロンダイト

ラーンスロット卿の剣。
騎士として育てた妖精ヴィヴィアンが授けたとされる説、ガラハッド卿が死んだ後に残った聖剣だという説がある。
どの道活躍の機会がすくなかった為にその辺りの記述が曖昧なのだろう。


ガラティン

ガウェイン卿が持っていた剣。
エクスカリバーを鍛えた妖精が鍛えたとされる魔剣。
切れ味が鋭く、絶対に刃毀れをすることはなかったという。


円卓 The Round Table

最も優れた騎士だけが着くことを許される、カメロット城にある円状の卓。
始めは散り散りだった英雄叙事詩を集めたきっかけとなったと思われる。
円卓の記述の中で最も有名なのはラーンスロット卿とガウェイン卿との間で「危険の座」と呼ばれる13番目の席だろう。
初めからガラハッド卿以外が座るようには出来ておらず、勇んで座った騎士は何処からか飛んできた剣に貫かれ、ある者は椅子と円卓に挟まれて悶死した。


姿消しの指輪 The Ring of Invisible

『獅子の騎士』と呼ばれたオウェイン卿が譲り受けた姿を消すことができる指輪。


誓いの指輪 The Ring of Pledge

オウェイン卿が妻となったローディーヌより授かった指輪。
妻への愛を保ち続けている間は傷を一切受け付ける事が無い魔力を持つ。
しかし、オウェイン卿が妻との約束を破ったために侍女リュネットによって奪われた。


愛の秘薬 The Love Portion

イゾルデの母が新婚の二人の為にと作った薬。
しかし、コーンウォールまでの船の上で二人は誤まってこれを飲み交わしてしまい、激しい恋に落ちる。


不死の腰布 The Green Girdle

『ガウェイン卿と緑の騎士』に登場する、身に着けれる物を不死にするという腰布。
約束の日より3日前より、宿泊した城の城主の妻の誘惑を受けて1歩手前で耐えるが、死の恐怖に耐えられずに腰布だけを受け取る。
が、本当に不死の力があったのかは解らない。
ガウェイン卿の首に緑の騎士の斧は打ち振るわれることはなかったからだ。


聖杯 The Holy Grail

アーサー王物語の中で最も登場し、最も重要な聖遺物の一つ。
アリマタヤのヨセフがイングランドに持ってきたとされる、キリストが最後の晩餐でワインを飲んだとされる杯でありその血を受けた杯という起源とは別に、
ケルトの大釜という起源説もある。
どちらもいくらでも食物を出すという魔力があったからであろう。
アーサー王物語自体の骨組みはケルトの伝承からである。従って元はこちらであったものに、キリスト教の同じ魔力を持った聖杯が重ねられて今日に伝わったと
思われる。


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