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北京行程

1日目
入国

17:30空港着、現地係員がバンでお出迎え。王府井(ワンフーチン)にあるグランドハイアット(北京東方君悦大飯店)まで送迎。空港から市内までは45分といったところか。今回の旅行は近ツーのホリデイツアーを申し込んだので、自力で市内まで行く必要がなくて楽チンだ。

なんだかんだで20時を回ってしまったので、地下にある大きなショッピングモール(東方新天地)をぶらぶらすることにする。ホテルのUGフロアから直結。モールの地下2階にはフードコートがあり、小店がいくつも入居している。そこなら2人では50元もあれば夕飯が食べられる。香辣牛肉面、排骨面14元、ビール8元など。

ここの会計システムはちょっと変わっている。まずカウンターでICカードみたいなものに30元、50元、100元?をチャージしてもらい、小店にこのカードを提示して支払う。ビールはジョッキにデポジットがかかり、レシートを持ってとジョッキを返すと5元戻ってくる。北京を後にするなど、カードが不要になったときは、再びカウンターに持って行けば残額を精算してくれる。
あ…カードにはデポジット5元がかかっているので、小店でカード残額が違うともめないように。誰かみたいに…。

同じフロアにスーパーがあるので、覗いてみた。安い!
お茶類は500mlペットが5元程度、水なら安いものは2元程度で買える。ビールもどうかすると水より安く、アサヒのビールが3.5元350ml買えたりする。(ただしスーパードライではなくもっとライトな味)瓶入りコロナビールなどでも10元だからやはり安いのだろう。

部屋に戻るとウェルカムフルーツとグランドハイアットパティスリー特製のキャラメルがけ胡桃があった。なぜ出かけたのがわかったんだろう?カードキーだったのに。

初日所感:英語×、日本語×、北京語◎。意思の疎通困難を極める。

2日目
市内観光

北京ダック

王府井から天安門、天安門広場を抜けて前門(チェンメン)に向かう。目指すはオーダーメイドのチャイナドレス。良さげだったらつくろうかな〜と思ってはいたけどまだ未決。前門から駅前のバス通りをまたぐと商店街だ。

前門―韓国でいう東大門市場のような印象を受ける。ごちゃごちゃと色々なものが店先に陳列され、売られているのがなんとも。その商店街の入り口から3軒目ほど、右手に目指すお店はあった。

店内に入って布を物色していると店員に話しかけられた。中国語全然わからないけど、「デザインいろいろある。布選ぶ。デキルネ。」と言っているのだろう。勢いに押され、パターンをいくつか見せてもらうが、…結構いいんじゃない?購入決定。選択肢は丈、切り替えの有無、飾り紐のデザインと色、袖口の色(1色、2色、3色)、袖の有無、ノースリーブの場合肩回りまで出すか肩幅ジャストか。採寸もそれに合わせて細かくやってくれる。BWHに加えて肩幅、首周り、胸の高さ、胸と胸の間、スリットまでの丈など。その後生地を選ぶ。何種類あるんだろう?100種類は軽く越えているのかもしれない。生地の選択が終わったら、留め紐のデザイン、袖口となる。

オーダー出来上がりは、通常だと受け取りが3日後になってしまうようだが、その日は早朝に空港に向けて発たなければならないので、なんとか2日後に仕上がりにならないかと交渉するが、なかなか通じない。漢字なら通じるだろうと紙とペンを取り出し、○日戻日本 
と書く。…なんとか通じたみたい。でも本当に大丈夫かなぁ…マジで帰りますよ?我戻日本絶対。

一旦ホテルに戻って現地駐在の知人と待ち合わせ。

まずペニンシュラホテルのB2階、で飲茶をいただく。マンゴープリンがおいしかった。次にタクシーで擁和宮(ヨンハーゴン)へ。チベットが本拠のラマ教寺院群。色使いと造作が派手。ギネスブックに世界一と認定された木造の大仏がある。高さ18mで直立していて、全身金色に染められている。ダライ・ラマ、パンチェン・ラマの歴代の写真や肖像がなどの展示もあった。そこから歩いて約10分、太学(大学の間違いではないよ)がある。孔子に由来しているようで、志望校合格とか、今後の学業が順調でありますように、などの絵馬がかけられている。ハングル文字で書かれたものまであった。大宰府天満宮的な面があるのかな。校舎は現役で使われていて、実際、何かが講義中のようだった。

奥には各王朝の科挙(役人登用試験)にまつわる物が収められている。中でも目を引いたのは、5mm
×5mmほどの手書き文字でびっしり埋められた着物とミニミニ四法全書。これは試験のカンニングのために作られたものらしい。どの時代も変わらないんだなぁ。でもそんなんで試験をパスしても後で自分が困るんだよね。それに科挙って何次も試験があるから、監視が厳しい最終試験はそれじゃごまかしが利かないと思うんだけど。倍率が何十〜何百倍もあるような試験だから、少しでも点を取りたいっていう気持ちは、とてもわかる。あと名簿。

 そこからは歩いて地鉄へ。2号線をぐるっと回って再び前門(チェンメン)へ。目指すは防空壕。これは北京市内のあらゆる場所に行けるように地下に張り巡らされているそうだ。開放している入り口まではちょっと距離があるということなので、三輪車(人力)に乗って約5分、10元。防空壕では入場に20元を払い、案内役のアーミーおばちゃんについて階段を下る。2,3m下りた付近で涼しい風にあたる。外気が30度位として、内部は15度〜20度位なのだろうか。じっとしていると寒く感じるほど。冷房ではなく、自然の寒さだという。地下に張り巡らされているはずなのだけど、自由には往来できないように、今では抜け道の多くが塞がれていて、こちらに行くと王府井への近道になる、とか北京駅へはこちらに○分だとか説明してくれる。また、地下で不自由なく生活ができるように映画館や医者、図書館などの設備もあったようだ。もちろん牢屋や、軍人さんが実際使っていたカバン、戦車の写真の展示などの戦時中を感じさせるグッズも多数あった。一通り歩いた後、外に出たらメガネがくもった。

そこからは大通りまでしばらく歩き、タクシーに乗って瑠璃廠(リウリーチャン)へ。ここは清の時代の街並みを再現した通りで、建物の中は掛軸、書道の道具、置物、鳥かご虫かごなどの骨董品屋になっている。ハンコを彫ってくれたりもするみたい。東の前門方面へ歩いて街を抜け、大柵欄(ダーヂャーラン)へ。ここの街並みは浅草の商店街にそっくり!ごみごみ感とか歴史を感じさせる店の風貌だとかが。北京同仁堂という薬局に入る。だいたいが漢方薬。1階は綺麗に包装されて1回1包とか1丸だとかの調剤済みの薬で、2階が原料の形そのままの漢方薬。見かけたのは鹿の角、高麗人参、冬虫夏草、霊芝、タツノオトシゴ、ツバメの巣など。一体何に効くんだろうか。その隣は歴史のあるお茶屋さん。ジャスミン茶を買う。500gあたり60元、100元、120元とランクがあるようだけれど、一番香りが良い120元のものを購入。

前門から南に伸びる大通りを越えて胡同(フートン)へ。ここは細い道でちょっとした市場のように野菜を売ったり鳥を売ったり、調理済みの惣菜を売ったりしているが、大体が古い石造りの店あるいは住居で、建物は地面と一続きの造りになっている。電気は来ているが、建物内に風呂、トイレはないのが当たり前のようで、公衆トイレのような共同トイレが設置されている。まぁはっきりいってきちゃない。スラム街のようにすら見える。そんな通りに囲まれた場所に目的のお店はある。北京ダック(ガオヤー)専門店。中国人?と西洋人のお客が多かった。予約は入れてもらっていたが、実質早いもの勝ちあるいは主張したもの勝ちのようで、席が空くまで30分ほど待つ。ダックに限らず冷菜も温菜もおいしい!肝心の北京ダックは皮目だけでなく身がたっぷりついていて、主菜として普通においしい。大瓶ビール5,6本、副菜4品、北京ダック1匹で〆て257元(4000円弱)。安い!安すぎるぞ!!ダックごめん。

3日目
市内近場巡り

地鉄乗車。王府井から1号線で建国門まで行き2号線に乗り継いで前門へ。オーダーチャイナ服の仮縫いが終わっているはずなので、サイズ調整に行く。担当者が出勤するまでしばらく待ち、試着。いいんじゃないすかぁ〜!?サイズぴったり、文句無し。さすがオーダー。馬子にも衣装だわ〜。出来上がりが俄然楽しみになる。

一旦ホテルに戻り、故宮の北にある景山公園を目指す。王府井から歩くと結構遠い・・・。やっと着いて敷地内の石段を上り、5分位で丘の頂上に。故宮や市内の景色が見渡せてグー。入園5元。敷地はかなり広そうだったが、上って下りてやめ。

次に景山公園側から故宮博物院へと行く。入場料が60元、オーディオガイドが40元。高い。。。ガイドは2人で1台だけレンタルした。聞いたところによると、宝物自体は大半が台湾の故宮博物院に移されてしまっていて、あまり見るものがないという。行ってみてわかったけど、確かに宝物は見当たらない。ここは建造物自体が文化遺産になっているようだ。ただ、メインの(真中の)ものしか見なかったので、左右両脇の建造物には何かあったかもわからない。主に清朝時代の皇帝が執務を執ったり、女官たちが過ごした建物らしい。

故宮を天安門側から出て、天安門東駅から王府井まで地下鉄で移動してホテルへと帰る。

この日は珍しくゆったりとした日で、帰りがてら東方新天地のB1にあるスーパーでビールとカップの牛肉面を買い、5時ごろには部屋に戻った。しばらくして電話があり、明日の万里の長城見学について話す。その後軽食を食べに外出。東方新天地のフードコートで餃子と水餃子、〆て27元。
4日目
長城で迷う

タクシーをチャーターしてもらい、8時ごろホテルを出発。

目指すは八達の長城。万里の長城は何ヶ所か観光スポットがあり、八達はもっともポピュラーなもののうちの一つ。市内を北に北に進み、高速に乗って更に北に進む。平日の午前中なので、道路の混雑はない。出発して1時間半ほど、ロープウェイの乗り場に到着。スキーのゴンドラのようなものに乗り長城の上を目指す。

下りは徒歩でも1時間半位でまたもとのロープウェイ入り口まで戻れそうだということで、徒歩で帰ることにする。降り立ってみて・・・はて。どこをどう進むべきか。ガイドブックによると険しい男坂と、緩やかな女坂があって、左側が男坂らしいのだが、分岐は左と右とできっちり分かれているわけではない。しかも立て看板があるわけでもなく、非常に不親切だ。もぎりのおばちゃんも、男坂、女坂という単語では通じないようだ。険しいが景色が良いという方に進むことにした。こちらの方は険しいと言われているだけあって、割りあい人がまばら。もう一方と思われるルートは遠目でも蟻の行列のように見える。楽するとああなるよねー、とか最初は軽口をたたいていたのだが、あまりの勾配の急さにだんだん口数が減っていく。大体なんで下りなのに上りの階段や坂があるのさ。長城、人を拒む。手すりにつかまって、というか手すりにしがみついて下りる、上る、下りる。上る、上る。ゲッ。まるでロッククライミングだ、こりゃ。

で、1時半くらいか、確かに見積もり時間通りに長城を下りられた。そこにはお決まりの土産物屋に並んで、なぜか熊が。ツキノワグマが動物園の熊コーナーよろしくうじゃうじゃ飼われている。1コーナーに10匹くらい?それが3、4コーナーはあるのかな。長城に熊って何か違和感を感じたけど、特に気にもせず。入り口まで歩ききったところで、客引きのおばちゃんと思われる人に声をかけられた。

―ここから愛すべきチャイニーズとの交渉を行ったのは、頼もしき友人です―

おばちゃんが言うことには「アンタ達、ロープウェイから下ってきたんだったら、道間違ってるよ!」。

よくよ〜く入り口の看板を見ると、「八達長城熊園」。あ〜だから熊がいるんだ。なんと最初のロープウェイ乗り場から、全然別の側に降り立ってしまったのだ。「ロープウェイ乗り場までバンで乗せてってやるからさ。1人10元でいいよ」。ってことは3人で30元。タクシーの相場で初乗りが10元、1.6元/kmてことを考えるとバカ高い!くそうボリやがって。足元見やがって。で、チャータータクシーの運ちゃんに電話。「そこは一方通向だから行かれねぇよ。何?1人10元で乗せてってやるって?高い!ちょっとそいつに代われ」なにやら交渉・・・も一度電話のワンツーパス。「いいか、20元って言え。20元だぞ。わかったな!」そのおかげで3人で20元にまかる。

そして乗ったはいいが、そこでバンの運ちゃんの言うことには「ニホンエン、センエン」こういうとこばっか日本語使うんじゃねーよ!日本円で千円じゃ70元だろぉがっ!!「何いってんの?20元でしょ?」なんとか20元に収まったのはいいが(乗ったのは5分くらいよ?)、今度は下ろされたところがロープウェイ乗り場と全然違う、長城博物館ってところ。チャータータクに連絡し、ここまでは来られるようだったので、博物館で時間をつぶす。約30分後、無事合流。いやはや。中国語を話せる友人がいなかったら、一体どうなっていたことか。しかしまぁ、渡る世間は鬼ばかりでもないようです。

元はと言えば、長城だけやけに不親切な地球○歩き方。
その知人は地球の歩き方を書いている人を知っているというが、いかにも万里の長城になど登ったことがなさそうな人だと言う。ガイドブックが不親切だったのも納得。書いてないんじゃなくて、書けないんだ。こういう場合は、人の流れについていった方が無難かもしれない。

友人宅でまったりさせてもらった後、オーダーしていたチャイナドレスを取りに行く。さすがに3日連続で顔を出していると、何も言わなくてもわかってくれる。心が通じた瞬間だ。試着して問題なし。今回のオーダーは総シルク製にしたけれど、他に仕立てあがっていたものの中には、裏地がポリエステルのものもあった。「これじゃ暑いしね、もったいないよ。」「裏地のヒラヒラは、ホラ、見えてもいいように花模様でしつけてある。」そんなこぼれ話を聞いて、お店を後にした。

あ、オーダーチャイナ服の値段ね。ノースリーブでロングの普通のもの、総シルク、2日で仕立ててもらって750元(1万円ちょい)。いい買い物だと思う。
どこでチャイナ服を着るのかということを考えないのならば。
5日目
帰国
朝6時に迎えのバンが来る。帰りも楽チンだ。
一緒に乗り合わせた中年カポーの女性が感じ悪い。一言も口を聞かぬまま空港へ。さよなら北京。なんだか人にも食べ物にも底知れぬパワーを感じたよ。

もう一度来たいか?う〜ん微妙。隙あらばボるという人だけでなく、親切な人もたくさんいるよ。人種的・民族的には、どこの国よりも近いのでしょう。でも、心の距離は遠いな…。

言葉が通じなかった事と、滞在中一日としてお腹の調子の良い日がなかったのもイタイ。

ギャラリー

北京市内
万里の長城(八達嶺)




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