映画「インセプション」 サーキットを速く走る方法

2010年7月30日



先週の公開日に映画「インセプション」を観てきました。

とにかく難解で面白い映画でした。


映像が凄いので目で楽しませる映画なのかなと思いましたが、相当アタマを使います。

最初の段階でついていけないと面白さが変わってしまうので集中して観ることをお薦めします。



レオナルド・ディカプリオ演じるコブは人の潜在意識(夢の世界)に忍び込んで相手のアイディアを盗み出す企業スパイのプロです。

彼の最後の仕事は相手の夢の中で「盗む」ことではなく、違った考えを「植え付ける(インセプション)」ことでした。これは相手の記憶を書き換えることで現実を変えてしまいます。


このストーリーの中で特に面白かったのが夢の概念です。

夢には階層があり、夢の中でまた夢を見るとさらに深い階層に入ります。そこでは時間の概念が変わってきます。私たちが夢の中で10時間のストーリーを観ても目が覚めてみると15分くらいしか経過していなかったときのことを想い出してください。

人間の脳は本当に高性能で、夢の中ではもの凄いスピードで働いています。

この映画では夢の中でさらに夢を見るとことで生じる時間差を利用して問題を解決していきます。

監督のクリストファー・ノーランはこの映画(アイデア)のことを16歳当時から考えていたそうです。人のアタマに侵入したりインセプションしたりする基本的な概念は7~8歳の頃から持っていたそうです。


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実は私もこの映画を観ていて「はっ!」とさせられることがありました。それは私が1990年代にアメリカでプロレーサーとして2輪ロードレース選手権に出ていた時のお話です。

私はシーズン前からチャンピオンを獲ることを決めた年があります。そのシーズンは全米を転戦したのですが・・・走ったこともないサーキットでコースレコード(GP250クラス)を連発し、その年のチャンピオンをシーズン半ばで決めることができました。

その時のトレーニングのひとつが夢でした。イメージトレーニングはよくやっていたのですが、私は色々な方法でそれを行っていました。

最初は心拍数をレースのときに合わせた状態でイメージを開始して、それと同時にストップウォッチを押して1周1分26秒のサーキットを1秒の違いものなくイメージ出来るようにしていました。イメージの中で1分25秒40のときは、実際にサーキットでもそのタイムで走ることが出来ました。

ですから実際にサーキットに行かなくても人の何倍も練習走行が出来ました。

そしてそれを進化させたのが夢の中でのイメージトレーニングです。初めて走るサーキットで土曜日の走行をアタマに焼き付けます。そして、その日ベッドに入って眠くなり出してからイメージを開始して眠りに入ります。シーズン中の本戦前日には必ずこれを行っていました。

夢の中ではもの凄いスピードで脳が動いて映像を処理しているので、翌日の本戦では平均して1秒以上も速く走ることができました。

時々、現実に起こっていることがスロービデオのように感じることがありますが、これは現実の時間が遅くなっているのではなく自分の脳が物凄い能力を発揮することで相対的に遅く感じているのではないかと思います。

私もこんなことを20年も前からやっていて当時は馬鹿かと思われていましたが、この映画を観て「もしかしたら、理にかなっていたかも?」と思ってしまいました。

サーキットを速く走るには体を鍛えるのも良いですが、脳を鍛えたほうが近道かもしれません。

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話は映画に戻りますが・・・

よく夢の中で「これは夢?それとも現実?」と思うことってあると思います。この映画ではそれをトーテム(金属製のコマ)を使って知ることができます。主人公は色々な夢の階層を行き来するなかで、夢と現実の世界の見分けがつかなくなるときにこのトーテムを使います。


回り続ければ夢の世界、途中で倒れたらそれは現実の世界。


脚本、キャスト、映像、音楽、エンディングのすべてが完璧でした。


素晴らしいエンディングのあとで横を観ると奥さんが深い眠りに入っていました。(きっと夢の中でこの映画を堪能したと思います。)


奥さんの夢の中に入って記憶を書き換えれば良かったです♪


管理人 SILVERFOX