メダカのDNA実験キット 本文へジャンプ


メダカのDNA実験キットの概要
 − DNA抽出から電気泳動まで−


 メダカのDNA実験の要点

●メダカは小学校から取り上げられる身近な動物であり、
 学校でも飼育でき材料として非常に良い。
●メダカを使うと、DNAの抽出、PCR法、制限酵素、
 電気泳動など、DNAを扱う基本的な実験が一通りできる。
●核とミトコンドリアの遺伝様式が異なることも実験的に確認することができる。
●実験結果から生物の進化、地理的分布と種形成などを考えることもできる。
●実験設備があれば、DNAを理解するための実験のスタンダードモデルとなりうる。

 ミナミメダカとキタノメダカ

 これまで1種とされてきた日本のメダカが、キタノメダカOryzias sakaizumii とミナミメダカOryzias latipes の2種に分けられた。この2種は交配可能であり、雑種には稔性がある。
キタノメダカは、ミナミメダカと比べ、
(1)オスの背ビレの切れ込みが小さい
(2)ウロコが網目状に黒っぽくなっている
(3)体側後方に不規則な黒い斑点がある
などの特徴がある。

 実験全体の概要

 これらの2種のメダカと雑種メダカのDNAを取り出して分析するもので、DNAを扱う基本的な実験(PCR法、制限酵素、電気泳動など)を実際に行って、これらの実験方法についてより深く理解することができる。また、遺伝子型を判定することにより、実験結果から、核に存在する遺伝子とミトコンドリアに存在する遺伝子の遺伝様式が異なることも確認できる。
1.交配    ミナミメダカ(ヒメダカ)とキタノメダカ(Kaga)を交配
2.DNAの抽出  両親と雑種(F1)の胚からDNAを採取する
3.PCR法によるDNAの増幅  両親と雑種(F1)から採取したDNAの3種について
  核DNAの一部(チロシナーゼ遺伝子領域)
  ミトコンドリアDNAの一部(シトクロムb遺伝子領域)をPCR法によって増幅する
4.制限酵素によるDNAの切断
  チロシナーゼ遺伝子領域にはEcoRV シトクロムb遺伝子にはHaeVで切断
5.アガロースゲル電気泳動
  試料とDNAサイズマーカーをアガロースゲル電気泳動
6.電気泳動パターンの観察と考察