2次方程式の考察 
2次方程式には解の公式があり、全ての解が機械的に計算できる。もっとも、この解の公式
は、現在の中学校の学習指導要領では扱わないものとされ、高等学校での学習の範囲となっ
た。計算力を鍛える機会が後退したようで、ますますの高校生の計算力低下を危惧する次第
である。解の公式を運用することにより、中学3年で学習する平方根の計算が鍛えられ、また
分数の約分等も鍛えられる。平方根の計算もおぼつかなく、怪しい約分を平気でする生徒が
目立つようになったのは、ここら辺が原因ではないだろうか。
2次方程式
は因数分解されて、
から、
と
通常解かれる。
これに対して、次のように解かれたら、採点者はどう判断するであろうか?
から
なので、右辺の
に左辺の
を順次代入することにより、
= ![]()
= ![]()
右辺には、未知数
も含まれていないので、一つの数を表すことからいいように思う。
ただ問題は、根号の中の「・・・」の処遇であろう。曖昧な部分を残していて、まだ計算の途中と
いうことで、厳密に採点する方は、バツにするかもしれない。
= 2
であることは、厳密には次のようにして示される。
漸化式
において、
![]()
よって、
![]()
| したがって、 | ||
| |
から、 |
よって、
= 2
幾何学的に収束の状況を図示すれば、次のようである。

= −1 についても同様である。
(参考文献:青木貴史 著 鏡の中の鏡(数学セミナー ’03年9月号) (日本評論社))