昨年の夏、母と永別し秋、冬、春、そして再び夏がきました。あらためて母のいな い町にレンズを向けてみると、心の中の風景が大きく変化していることに気づきま した。 例えば、子供の頃手伝った田畑の仕事は日曜日もつぶれてしまい、重労働で何一つ 良いことが無いと思っていました。そして、田畑のない友人がとても羨ましかった ものです。しかし、思い返してみると、家族が協同で一つのことに汗を流した体験 は親子の絆を深め、お金で買えない価値など多くのことを親から学んだような気が しています。 近ごろようやく、自分がこの町で一生を終える覚悟ができました。そして、この町 で生まれ育ったことを誇りに思い、人とのかかわり、町の将来、家族について、自 分がどのように生きれば幸せなのか考えていきたいと感じています。 セカンドハウス 上田 賢次