ほのぼの動物図鑑
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別冊
『古代の節足動物』

自然と人間

−自然と人間−
「人間のいないところに環境破壊は無い。」
去年(1998年)の夏、福岡に帰って父親と話をしたときに言われました。月や火星には人間はおろか、生物そのものがいないので、環境破壊の概念がないということです。

私はこの意見には賛成できません。確かに、地球の歴史の中でも、数々の気候変動や小惑星の衝突などがあったでしょう。けれどもそれは、「自然環境」という安定したシステムを形成するための下ごしらえであり、「不自然」な状態ではないと思います。

システムの特徴は、一言で言えば「繰り返し」です。
地球の水や空気は、絶えず循環しています。生命も、「生まれ」、「育ち」、そして「子供を残して消えていく」、ということを繰り返しています。地球は自転し、24時間を何度も繰り返しています。もちろん、太陽の周りを大きく公転しています(今まで何回回ったことでしょうか)。
太陽も、その材料は昔の恒星の燃えカスでした。今の太陽もそのうち衰えて、次の新しい恒星の材料となるでしょう。私たちの身体の元になっている炭素、高価な金、有用な鉄も、そういった恒星の輪廻の中から核融合というシステムによって生み出されたものです。

これらのシステムが1つでも欠けると、私たちは存在できません。そういった意味で、生物が地球に存在することは奇跡としか言いようがないのです。
人間がここに存在するのも、人間のいない環境があったおかげ...、つまり、地球の長い歴史(45億年?)で一瞬たりとも止まることのなかったシステムのおかげなのです。
現に、地球の歴史の大部分(ほとんど全てと言っていいくらい)は、人間のいない世界でした。

たとえ、地球から遠く離れた星の出来事であっても、全宇宙の全てに影響を与えると、私は思います。宇宙の全てに同じ物理法則が通用するということを考えると、そう結論するほうが矛盾を感じないからです。

私の考えは、「全宇宙は、見えないところで繋がり、それぞれがお互いを存在させている」ということです。それがシステムの根源であり、環境破壊とはシステムの破壊に他なりません。

なぜこのような話題を持ち出すかと言うと、宇宙開発が単なる空想ではなくなって きたからです。
核廃棄物を宇宙に捨てるという発想や、火星に植物を植えてテラフォーミング(地球化) しようとする計画が聞こえてきます。
それらの計画が、もしかしたら全てのバランスを少しずつ壊して、最終的に取り返しの つかない事態に陥るということが全く無いとは言い切れません。
結果的に問題なかったとしても、議論を尽くした行動をとるということは重要です。

火星が水と緑に溢れる天体になれば、多くの人が喜ぶでしょう。けれども、なぜ火星が 赤い砂漠の惑星なのでしょう? それには必ず理由があるはずです。(「地球よりも重力が 小さいから」とか、「太陽までの距離が少し遠いから」というような理由は大ざっぱ すぎて、とても仕組みを理解したことにはなりません)
理由のある現象(自然)を人間の都合で変えることは、やはり慎重であるべきです。


1.自然とは?    2.種の絶滅    3.街の緑化    4.人間活動    5.自然と人間

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http://www004.upp.so-net.ne.jp/pyun/illust/ill.html