ウィーンの建築 Seite 2 旧市街

教会、劇場以外の代表的な建築を紹介します。



ハースハウス Haashaus
シュテファン広場とグラーベンに面して立つガラス
張りの超モダン建築。1990年ハンス・ホライン作。
大きく曲面を描くガラス外壁にシュテファン大聖堂を
写し込んだ姿は時代を超越した美しさがある。
中身はショッピングビル。


ロースハウス Looshaus
1910年、アドルフ・ロース作。無駄な装飾を省いた
プレーンな外観は今でこそ機能美を感じさせるが、
当時は受け入れられ難く、よりによって王宮の
ミヒャエル門の正面だったため、皇帝フランツ・
ヨーゼフは殊のほか嫌ったと言う逸話がある。
地階は銀行が入っており、旅行者はしばしば
お世話になる。


アンカーハウス Ankerhaus

グラーベンの端に立つオットー・ワーグナー作。
1894年。保険会社アンカーのために建てられたの
でこの名がある。屋上のグラスハウスはワーグナー
自身のアトリエだった。
近年はフンデルトヴァッサーが住んでおり、
植物温室として使っていたと言う話である。


エンゲル薬局 Engel Apotheke

16世紀開業の現存するウィーン最古の薬局である
と言われる。1902年、ユーゲントシュティール様式
に改装された際、壁面に天使 Engelが描かれた。
どんなところか、と期待していくと前の道路をミニバス
がバンバン走る道沿いの薬屋さんなので驚く。
単に、過去の遺物ではないのである。


パラヴィチーニ宮 Palais Pallavicini
この写真に見覚えがある人は映画通。オーソン・
ウェルズの映画「第3の男」に使われた。道をはさ
んで向かい合うヨーゼフ広場のヨーゼフ2世像と
共に画面に登場した。
同映画の見せ場の一つ、暗闇に猫と靴、そして
ハリーの顔が浮かびあがるシーンはショッテントーア
近く、メルカーバスタイで撮影された。


フライウンク・パッサージュ Freyung Passage
ミヒャエル広場から続くヘレンガッセ Herrngasse
フライウンク Freyungに挟まれてハラッハ宮
Palais Harrachがある。宮殿を貫くアーケードがフラ
イウンク・パッサージュ。市街の喧燥からは信じ
がたい静謐な時が流れる空間である。
ウィーンで最も美しいと筆者が信じるところの一つ。