鞆の浦(広島県福山市)は、古くから瀬戸内海貿易の要所として栄えた港町である。 昔ながらの民家や商店が肩を寄せ合って建ち並び、その間を細い路地が入り組んでいる。こういう町を散歩するのは楽しい。 ところで、旅をした日は「町並み雛祭り」の最中で、いろんな家に骨董ものの雛人形が飾られていた。 鞆の浦は日本史のさまざまな舞台である。 足利尊氏が後醍醐天皇を倒すべく挙兵したのが鞆の浦。 幕末に三条実美ら7人の公卿が都から「七卿落ち」したのが鞆の浦。 <いろは丸事件>幕末に坂本竜馬らの「いろは丸」が紀州藩の船と衝突・沈没したとき、損害賠償交渉を行ったのが鞆の浦。 盲目の楽聖・宮城道雄が「春の海」を作曲したのが鞆の浦。 絵に描かれている港の常夜灯は、1869年(安政6年)築である。