鴨川湯

左京区下鴨上川原町56 営業時間:15:00〜23:30(日曜のみ朝風呂8:00〜通し営業) 定休日:月曜日
市バス「植物園前」下車 徒歩1分

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入湯日:2002/07/14 22:00
   :2003/12/19 21:30

 北大路橋を東に渡り信号を越えて一筋目を少し南に入ったところにあります。京都の銭湯には珍しく、間口はかなり広い造りです、入り口の引き戸を開けると、すぐ目の前にはいきなり広々とした脱衣場が広がっています。右手に使い込まれた木製のロッカー、竹枠の柳行李、床は籐むしろ、いい感じです。間口が広いこともあり、脱衣場も、浴室もほぼ正方形の形をしています。
 浴室の方ですが、ほぼ正方形の浴室の中央に浅風呂、深風呂を兼ねた主浴槽があります。そして左右両側に洗い場、奥にジェット、サウナ入口、バスクリンの泡風呂、電気風呂が並んでいるレイアウトです。サウナは後から増設された作りらしく、電車のシートのように横に5人ぐらい並んで座るような作りになっていました。水風呂は、浴室に入って右手に脱衣場にせり出すように設けてあります。水吐きはお決まりのは黄土色のライオンがついています。
 このお風呂屋さん、脱衣場のロッカーは、使い込まれた焦げ茶色の木製のいい感じのものだったのですが、よく見ると奥の板がありません。いままでこんな所は注意して見ていなかったんですが、奥は筒抜けになっているのです。これは銭湯界の常識?と思い、この後いくつかの銭湯でロッカーの奥の板を確認しましたが普通はちゃんとあるようです。念のため。


 2回目の入湯です。脱衣場の様子をあまり書いていませんでしたので付け加えておきます。
 脱衣場は前回も書いたとおり古いロッカーなど昔の雰囲気のままで、天井は格天井、男女仕切には松の柄の欄間、その突き当たりには宝船が描かれた古い大入り額といろいろと目を楽しませてくれます。ほかの装飾品としては、SLや富士山などのジグソーパズルの額が4つほど掛かっています。
 休憩スペースとしては、脱衣場中央に背もたれ付ベンチが一脚と、道路側の端にイスとテーブルが置かれた休憩スペースがあります。脱衣場は板の間に籐筵が敷いてあるのですが、この休憩スペースは板の間のまま。でもですねえ、古い板の間って足触りが優しいというか、気持ちいいんですよ。しばし足の裏で板の間の感触を楽しみました。
 飲み物関係は、富士マークの冷蔵庫にお風呂ドリンクの類として、ラムネ、サイダー、メロンサワーなんかが入っています。
 浴室の方もちょっと書き加えておきますと、天井が特徴的です。間口が広いので男女それぞれ浴室のスペースは正方形に近いのですが、それに伴ってか湯気抜きが横長になっています。もう少し左右を延ばせば、俗に言う東京2段式に近いような感じです。
 あと男風呂のサウナが女風呂の方までせり出しています。サウナは男女対称形には配置されていませんね、これは。
 おまけとして、風呂上がりに脱衣場に2匹の猫が顔を出しました。常連さんが「久しぶりやなあ」といわれていたので、あまり顔を出さないようです。まず入ってきた黒っぽい猫の頭をなでようとすると「ミャ〜(やめてくれ〜)」とそっぽをむかれました。どうも一見客には愛想を振りまかないようです(笑)。


 鴨川湯、京都に住んでいれば一度は行ったことのある
京都府立植物園のすぐ近くです。京都の小学校に通ったならば必ず遠足や写生大会でで行っているでしょう。
 この植物園ですが、歴史は古く大正12年の開園です。「目で見る京都市の100年」という本を見ていましたら、京都府が大正天皇の即位大礼を記念し、三井家から55万円の寄付を得て開園したという記述がありました。戦後は一時GHQに接収され閉園されますが、昭和32年に返還され、昭和36年に再開されています。
 園内は芝生広場や平成4年完成の大温室をはじめゆっくりと自然と親しめます。しかも入場料は大人200円(温室は別料金)と大変お得です。園内に入らなくても加茂川沿いに整備された半木(なからぎ)の路は桜の時期には、しだれ桜をはじめ堤防に植えられたソメイヨシノ並木を楽しめますので風呂上がりの散歩コースにどうぞ。

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葵湯
2006.9.19廃業

左京区下鴨貴船町51 営業時間:15:00〜24:30 定休日:金曜日
市バス・京都バス「府立大学前」下車 徒歩2分

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入湯日:2002/06/25 23:30

 府立大学前から、下鴨中通りを少し下がり右手の路地に折れると銭湯が見えてきます。この路地がなかなか棄てたもんじゃないんですよ。昭和の面影が色濃く残っています。T字路の角に葵湯があるのですが、その向かいはうどん屋、並びには米屋、パーマ屋(あえて美容院とは言わない)、文房具屋、庶民的な食堂などが建ちならび雰囲気ある町並みを支えています。といっても、銭湯の中は新しくきれいでサウナを始め、打たせ湯、薬湯(ジェット&泡)、電気湯、シャワーブースと充実しています。
 何軒も銭湯を回りましたが、この銭湯で私は初めて外国人を見かけました。栗色の髪に白いものが混じっていたので年の頃は四十代後半といったところでしょうか?サウナの中にテレビがあり、ちょうどワールドカップのドイツ対韓国戦のダイジェストをやっていた時、その外国人はサウナの中に入ってきました。しかし腰掛けることなく、立ち見の状態でテレビに見入っていました。しばらくすると外に出られたのですが、浴槽の縁にもたれかかってうなだれていた。のぼせてしまったのでしょうか?私が、洗髪したりそうこうしている間に、彼は先に上がっていたのですが、脱衣場に私が出た時ちょうど彼は着替えが完了したところでした。パジャマに(笑)。銭湯でパジャマに着替える。なかなか愛らしいではありませんか。
 葵湯さんはホームページを開設されてます。こちらも合わせてどうぞ。
<葵湯さんのホームページにジャンプ>

 葵湯の近くを通る下鴨中通り。北大路から葵橋の近くまでぐねぐねとしながら一方通行の道が続いています。というのもこの道が旧道、鞍馬街道だからです。北に行くと深泥池畔から比叡山の借景で有名な円通寺の前を通り叡電二軒茶屋近くに出ます。現在は、下鴨本通り,下鴨東通り、下鴨西通りなど下鴨○○通りが4本ありますが、もとは下鴨中通り1本でした。といっても明治時代のお話。この辺りは愛宕(おたぎ)郡下鴨村で京都の近郊農村地帯でした。今は見る影もありませんが、北山通りをこえるとまだぽつりぽつりと田んぼや畑が残っています。
 葵湯の前の通り、ただ者ではないと思っていたら実は昔は「下鴨京極」と呼ばれた由緒ある通りだったのです。正式名称は二本松通り。中通りとの交差点に「二本松」の石碑が建ってます。大正時代の終わり頃から商店街として開けたそうです。昭和5年に北大路通りが開通するまでは現在の地下鉄北大路駅、当時の市電烏丸車庫に向かうメイン通りだったのです。昭和10年の商店図を見ますと葵湯の向かいにはカフェがあり、他に飲食店、書店、商店、玉突き屋などが軒を連ねています。昭和10年の地図に葵湯もしっかり載っています。下鴨京極と呼ばれるだけあってかなりハイカラな場所だったようです。(2002/10/03加筆)(現在の二本松通り→)

 

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栄盛湯

左京区下鴨膳部1 営業時間:15:00〜23:00 定休日:月曜日
市バス「一本松」下車 徒歩1分

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入湯日:2002/06/04
    2003/07/02 22:00

 下鴨本通りの一本松交差点から東に少し入った所にあります。写真でごらんのように門の上には見事な松。しかもちょうど自転車の前輪が掛かっているところは、池の上に架かる橋になっておりその下は石で組まれた池で見事な錦鯉が泳いでいます。
 いやあ、何回見てもいい写真だなあ。(自画自賛)


 2回目の入湯です。前回は入浴記を書いていなかったので今回改めて書いておきます。
 何回来てもここの外観はステキです。門の上を這うように延びる松、門を入れば50センチはあろうかという鯉が悠々と泳ぐ池、そして格子のはまった町家風の建物にお風呂屋さんの暖簾。惚れ惚れします。
 暖簾をくぐって入る脱衣場もまたステキです。土間に番台がある古い造りですが、むしろ外観のイメージ通りと言った方がいいかも知れません。格子のはまる庭側の下駄箱の上には、三角屋根がついた古い鳥かごにインコが飼われていたり、水槽や植木鉢が置いてあったりして、脱衣場側からそちらを眺めるのも一興です。番台上にはテレビを挟んで紅白のダルマが置かれ、その前には大小招き猫が数匹、男女仕切の柱にもちょっと埃をかぶった黒の招き猫も置かれています。また、男女仕切の上には、野鳥のミニチュアが等間隔に12個置かれていてこれも目を楽しませてくれます。籠は竹枠の柳行李ですし、天井は格天井で古い三枚羽根の扇風機がぶら下がっていますし、さらにロッカーの裏は漆喰の白壁。全体に古き良き時代のお風呂屋さんの雰囲気がよく残っているといった感じです。
 でも天井の中央には埋め込み式のクーラーが取り付けられていますし、天井扇も新しいのが回っていますし、古い物をなるべくそのまま残しておこうという意図が感じられます。
 またこのお風呂屋さんほど外観のイメージと実際の浴室が違うところも少ないのではないでしょうか。脱衣場までは、なるべく古い物を残し、浴室は完全に改装されピッカピカといった感じです。
 まず脱衣場側にせり出したサウナの内部は、5人ほど座れるU字型のベンチがあり、脱衣場側はアールのある大きな窓になっています。BGMはテレビの音声が流れ、番台上のテレビが見える仕組みになっていました。
 男女壁側のサウナの奥には、広めの水風呂があり、ライオンの水吐きの他に、パイプの水吐きが付いていて頭から水を被れる様になっていました。さらにこの奥に足裏とふくらはぎ刺激付の腰掛け型ジェットが2カ所あるのですが、その間はプランターが置けるような仕切になっていて観葉植物が置かれています。浴槽はこの他に、浅風呂と円形の泡風呂という構成です。決して浴槽の数は多くありませんが、各浴槽がゆったりしているのは嬉しいところです。
 カランは全部で15カ所ありますが、島カランはなく、全部鏡とシャワー付で壁に面しています。各カランの鏡がアーチ窓の様に象ってあるのが、特徴的です。壁のタイルは下の方が、薄いパステル調の緑色で、上に行くほど青に近づくグラデーション風にしてありました。
 こんな説明で分かっていただけたかどうか分かりませんが、この浴室はホントに昔の面影はなく、きれいな浴室です。入口の扉も引き戸ではなく、ガラスのドアになっています。
 帰り際に女将さんに聞いたところに依ると、お風呂屋さん自体は昭和3年頃開業されたようです。ただ、開業当時の経営者は違う方で、戦後先代のご主人が経営を引き継がれたそうです。脱衣場部分の建物は昭和初期のものの様ですが、惚れ惚れするような庭は、戦後先代のご主人が造られたそうです。それにしても松も池も鯉も立派です。暖簾をくぐって帰る時も、石橋の上に立ち、ライトアップされた庭をしばし眺めてしまいました。(2003.7.4追記)
(←女湯のお釜型ドライヤーと脱衣場に掛かるアンソニアの時計と天井扇。実は扇風機はもう一つ新しいものがぶら下がっており写真の方は使われていません)
 栄盛湯さんも後日写真を撮らして頂きました。2枚しかアップできないのですがご了解下さい。また娘さんに話を伺ったところ、大事に使っていられる柳行李は既に京都に職人さんがおらず、女将さんが手作業で補修されているそうです。(兵庫県の出石町に一人おられるそうです)籠をよく見るとあて布で補修されていました。また籠は男湯の方が傷みが早いそうです。あまり強く床に打ち付けたりしないよう注意しましょう!
 女湯の方も見せて頂きましたが、女湯側は季節の小物を置くなど季節感の演出に気を遣われているとのこと。私が伺った7月には、祇園祭のタペストリーや鉾のミニチュアが置かれていました。
 突然伺ったにも関わらず、親切に対応して下さった娘さんが笑いながら「池の鯉で私より年上のもいてるんですよ」と教えて下さったのが印象的でした。
 一口メモとして時計のアンソニアというメーカーは、1800年代のアメリカの七大時計メーカーに数えられる会社ですが、後発であったため後進国に対する廉価な輸出品を大量生産していたメーカーです。日本は明治時代後期まで国産の時計を生産する技術がなく、時計の輸入国だったわけですが、その中でアンソニアは明治時代に最も多く日本に輸入されたメーカーです。時打ちといって定時に鐘がなる仕組みと一回ネジを巻くと7日間動く七日巻きという機能を備えています。同様の時計が京都のお風呂屋さんでは船岡温泉、南区の九条大宮近くの寿湯に掛かっています。(2003.9.6追記&写真アップ)



 何を隠そう、私はこの地区の小学校の卒業生でありまして、この辺りは庭にしていたのであります。小学校低学年の頃はまだ下鴨本通りを市電が走っていました(だいたいの年齢がわかってしまう)。
 この地区の小学校、5月15日の葵祭りの日は学校が午前中で終わり、友達と下鴨神社の境内にでている露店にお小遣いを持って行ったものです。今では見かけませんが、型抜きという出店がありまして、200円ほど払ってチューインガムの乾燥したようなものに車や飛行機などいろいろな型押しがしてあるものを買います。その型に沿って針でガムを削り、最後まで割らずに削ると商品が貰えるというものなんですが、小学生の腕では早く削りたい一心で途中で必ず割れてしまいます。一度も最後まで削れた事がありません。今、もう一回やらして貰えませんかねえ。(笑)

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ニュー
 いなり
2015.8.31廃業

左京区下鴨下川原町45 営業時間:15:00〜24:30 定休日:火曜日
市バス「下鴨神社前」下車 徒歩3分 または 市バス「出雲路橋」下車 徒歩3分

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入湯日:2002/10/18 23:30

 

 下鴨神社前の信号から西に入って行き、しばらく行くと「コミュニティー&ヘルシーバスニューいなり」の看板が見えてきます。明るく近代的な外観です。暖簾をくぐると玄関に靴がかなりの数置いてありました。常連さんは下駄箱使いませんねえ、どこでも。
 玄関の先はロビーとフロント。ロビーはテレビとソファー、テーブルがあり新聞、マンガ、週刊誌も置いてありゆっくり出来ます。フロントとソファーの休憩スペースが近からず、遠からずでコミュニティーバスを掲げてるのにふさわしい距離のような気がしました。男湯は2階になっていて、エレベーターか階段で上がるようになっています。
 脱衣場は、籐籠とプラスチックの籠が半々ぐらい。床は籐筵、マッサージ器の横に飲み物の自販機が置いてあります。浴室内は、7,8人はゆっくり入れるテレビ付きサウナ、広い水風呂、打たせ湯、電気風呂、腰掛け型のジェットバス、健康薬用風呂(バスフレンド・泡風呂)、深風呂、浅風呂と充実しています。お気に入りは打たせ湯で、強力なヤツが2本天井近くからこりをほぐしてくれます。カランも20以上とゆったりしています。さらにこの銭湯私好みでカランから出るお湯がかなり熱いのです。いままでで、熱いと思ったのは二条駅近くの龍宮温泉さんですが、負けず劣らずの熱さです。
 私が行った時、客層はかなり若かくほとんどが二十歳前後で中には高校生風のグループもいました。
 ロビーにある冷蔵庫内のジュースですがここにも50円シリーズがあります。マミー、イチゴソーダ、冷やしあめは50円です。久しぶりに冷やしあめを飲んでみました。やはり甘々ですね。みなさん冷やしあめは良く振ってから栓を抜きましょう。底に生姜成分が溜まっています。コミュニティーバスにふさわしくロビーもにぎわっていたニューいなりでした。駐車場は、向かいに6台程度停められます。

 下鴨神社で思い出すことと言えばみたらしだんご(私だけか?)。下鴨神社前の信号すぐ北に有名な「加茂みたらし茶屋」があります。もともとみたらしだんごは、下鴨神社の御手洗池(みたらしいけ)から湧き出る水玉を形取ったものだそうで、いまでは御手洗池は石畳になっていますが、昔は本当に砂地から水玉が湧き出でてたそうです。
 毎年土用の丑の日には夏越しの行事として「御手洗祭り」が行われ早朝から深夜まで御手洗川に足をつけろうそくをお供えする人が大勢参拝されます。今年(2002)の様に土用の丑の日が2回ある場合はこの御手洗祭りも2回あります。京都では珍しく参加型のお祭りですので観光客も普段下鴨神社に行かない人もOKです。早朝などは夏にもかかわらず水はしびれるような冷たさです。また糺の森には出店が立ち並び帰りに立ち寄るのも楽しい行事です。このお祭りの時は、境内でもみたらしだんごは売っていますが、普段はお店の方で一人前¥400頂けます。お持ち帰りの場合は5本¥500、10本¥1,000、15本\1,500で販売されています。水曜休 9:30〜20:30

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相生湯
2006.4.30廃業

左京区下鴨宮崎町128 営業時間:16:00〜23:30 定休日:木曜日
市バス「糺ノ森」下車 徒歩4分 

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入湯日:2003/01/17 22:30

 下鴨宮崎町といえば、賀茂川の堤防沿いの高級住宅地ですが、相生湯もその宮崎町にあります。でも、ちょっと入り込んだところにある上、住宅街で曲がり角になんの目印もないんです。こんなところ分かるか!と言うような場所にあるので、行かれるときは地図を頭にたたき込んで出掛けてください。
 入口を入るとなんと煙草の自動販売機。これ先週の更新で、めったに見ない代物を2週続けて見てしまったと書いたら、3週続けて見てしまいました(笑)。でも100軒中4軒目です。気を取り直して、脱衣場へ。脱衣場は街の銭湯の香りのする、なかなか落ち着いた感じです。壁には、下鴨のお風呂屋さんらしく金雲の中を進む葵祭りの行列が書かれたパネルが飾られています。パネルに布地が貼ってあるので、以前は軸だったものの様です。他にも白鳥や花の写真が数枚、油絵などが飾られていて、楽しい空間です。道路側にベンチが置かれ、机代わりに今は使われていないテーブルゲーム機があり、新聞も2紙置かれています。嬉しいのは、普通の冷蔵庫の他にアイスの冷凍庫もあるのでお風呂上がりが楽しみです。また冷蔵庫の上には、袋づめされたみかん120円也と干し柿も販売されています。なんか落ち着くこの空間、籠はいい色に色づいた籐籠です。
 浴室も昔の香りのする空間です。このお風呂屋さんの特徴は、左右に浴槽があるところです。男女壁側には奥から、この日は「生薬」のお湯だった薬湯、深風呂、浅風呂、電気風呂を兼ねた浴槽、水風呂、サウナとあります。そして、逆側にジェットが4カ所と泡風呂が付いた浴槽があります。この浴槽には大きな窓が付いているのですが、窓の外は2坪ほどの庭になっていて、小さいながらも滝が落ちる池や灯籠があります。私が入浴したのは、1月の17日。ちょうどさざんかの赤い花がいくつも咲いていました。
 昔の香りがすると書きましたが、決して手入れが悪いわけではなくシャワーの出もいいですし気持ちの良い浴室です。これといった特徴はありませんが、浴槽の縁や、壁の所々に施されたタイル使いもちょっと昔風で私はこういうお風呂屋さんは大好きです。客層は、小さな子供を連れた若いお父さんや、学生風のお兄ちゃんがほとんどで若者中心でした。宮崎町の住人は、家に立派なお風呂を持っていて、お風呂屋さんには来ないんでしょうかねえ。
 発見にちょっと時間が掛かりましたが、雰囲気は私好みの落ち着いた感じのお風呂屋さんでした。

 相生湯に行くには、下鴨西通りか下鴨中通りから行くことになりますが、中通りは京都で一番最初に市バスが走った道なんだそうです。時は昭和3年、出町柳と植物園前を結ぶ路線で、十二人乗りの小さなバスだったそうです。
 その中通りを越え、下鴨本通りに出たすぐ近くには、井村美術館(10:00〜17:00水休)という小さな美術館があります。古伊万里などの陶磁器とアール・ヌーヴォ、アール・デコのガラスを中心としたコレクションをもつ美術館です。京都美商という会社と同じビルに入っていて、一階にはいろいろなガラス製品が並べられているのですが、それらを見るだけでも結構楽しめます。
 今ではちょっと想像しにくいですが、相生湯の辺りは昭和49年まで映画の撮影所があったそうです。大正12年の関東大震災で東京での映画作製が困難になり、松竹が竹藪だったこの辺りを切り開き、「下加茂松竹撮影所」を作ったのが始まりです。当時の人気スター林長二郎(長谷川一夫)や田中絹代は、この撮影所から生まれ育って行ったそうです。戦後、昭和25年に火災が起こり松竹から京都映画という会社の所有になったそうですが、映画の下火もあり昭和49年に閉鎖になってしまいます。京都の映画の街といえば太秦ですが、下鴨も実は第二の映画の街といってもいいかも知れません。

 

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蓼倉湯
2005.6.30廃業

左京区下鴨蓼倉町35 営業時間:16:00〜23:00 定休日:土曜日
市バス「一本松」下車 運がよければ徒歩5分(下鴨東通りから行った方が分かりやすい)

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入湯日:2002/10/31 22:00
    2005/06/29 22:00

 今回は下鴨神社の東側にある蓼倉湯に行って来ました。このお風呂屋さんも住宅地の中にひっそりと建っていて地元の人でないと分からないような場所にあります。暖簾をくぐるとタイル貼りの下駄箱スペースで、引き戸を開けると番台の造りです。
 脱衣場はこぢんまりとした感じですがさっぱりしています。テレビが番台の上にあるのですが、スピーカーが浴室側に置いてあるので音のする方を無意識に向くとスピーカーしかありません(笑)。この脱衣場のロッカーは、5段×6列で上3段が扉付きなのですが、ロッカーの扉の番号が28まであります。扉付きは18個のはずです。よく見ると一番左上が「3」で最上段は「8」まで。2段目は「13」から「18」まで。さて。3段目は何番から何番でしょうって算数の問題みたいになってきましたが、下番が1と2の列と9と10の列がありません。昔はあったんでしょうがどういう経緯でこうなったんでしょう? 籠は黄色のプラスチック籠、床は籐筵、冷蔵庫はフジ(地場メーカー)の物がありますが、富士商事の製品はありませんでした。道路側の下駄箱の裏に当たる場所に小さな庭があり、庭を見る形でベンチが置かれています。
 浴室の方ですが、浴室前の洗面スペースはかなり広く取られ、紫と白のまだらの円形豆タイルが敷かれています。浴室内もこぢんまりといった感じです。壁は横長の外壁材っぽいタイルが貼りめぐらされきれいに改装されています。女湯との壁に沿って奥から深くなったスペースに電気風呂と上下2カ所からのジェットバス、浅くなったスペースに泡風呂と冷水管枕・背もたれ付きのジェットバスがある複合浴槽、手前に泡風呂になった薬湯があります。薬湯はヘルスケミカルの宝寿湯です。宝寿湯は薬草風呂に入ってるって感じでほんと効きそうです。湯温は2つの浴槽ともぬるめでゆっくり入れました。あと脱衣場側に5,6人入れるサウナと水風呂があります。サウナは脱衣場側に窓がありそこから番台の上のテレビが見られる様になっていてスピーカーからはテレビの音声が流れています。
 裏通りの非常に分かりにくい場所にありますが、私が行ったときは入れ替わりたち替わり、浴室内に常に3,4人ぐらいといった感じでした。ほんとの地元民しか分からないような蓼倉湯。路地に迷いながら発見してください。


 まささんから廃業情報をもらい最後の入湯へ。事前に情報が入って、BBSを見た何人かの方も入りに行けたようなので、その点は良かったかな。私自身は2回目の入湯だったのですが、こんなきれいなお風呂が辞められるとは。貼り紙がなければ誰も辞めるとは思わないでしょう。
 前回の補足で少し書き足しておきます。
 改めて外観をよく見てみると、ここの玄関スペースは後から付け足されているようです。もともとの建物の造りからして破風があったような気もします。また建物的には2階に居宅がないのも特徴です。1階の天井が高いところも気持ちのいい建物でした。コインランドリーが併設されているのも、京都では数少ないですね。
 ここ最近、最後の入湯に行くと知り合いの方に誰か会うのですがこの日は会わず。でもちょっといつもと何かが違う・・・何だろう? あっ!タオル忘れた! 風呂屋に行くのにタオルを忘れるていたらく。貸しタオルを借りたのでありました。
 前回も書いていますが、男女仕切の上に学校に付いているようなスピーカーがあり、その上に小さな黒い招き猫が乗っているのが、印象的であります。
 浴室内は常に4〜5人といった感じで適度な混み具合。脱衣場では「さびしなりますなあ」という会話が飛び交っていました。風呂上がりは冷蔵庫の中の商品も心なしか少なくなっていましたが、スコールで一息。最後の入湯でしょうか、久しぶりに来られた風の近所のおじいちゃんと息子さんが、二人でお風呂に入られているのが心温まる光景でした。
 番台の奥さんに話を聞こうかなあと思ったのですが、この日はなんとなく聞かず。このあと風呂道具を忘れたまま暖簾を出るという、またもやボケボケぶりを発揮するのでありますが、最後の入湯ということでご愛敬(書かなきゃ、誰も知らんのにね)。
 永年の営業お疲れさまでした。


 蓼倉湯に近い下鴨神社の東側を走る下鴨東通りは、住宅地で目立ったランドマークといえば出町近くの茶懐石で有名な下鴨茶寮か下鴨中学ぐらいですが、世界に誇れるノーベル賞受賞者が住んでいたエリアであります。
 まず一人目が、1949年日本人として初めてノーベル賞(物理学賞)を受賞した湯川秀樹博士。島津製作所の田中さんとほぼ同じ27歳の時発表した「中間子理論」でノーベル賞を受賞されています。湯川博士は、この下鴨東通りに面したお宅にお住まいでした。
 二人目は、川端康成氏。こちらは1968年ノーベル文学賞を受賞されましたが、代表作のひとつである「古都」の執筆時に下鴨神社東側の邸宅に一時期お住まいでした。現在は貸し会場「葵邸」として残っています。
 さらにノーベル賞受賞者ではありませんが、谷崎潤一郎氏も一時期このあたりに住んでいたことがありました。いやいや、そうそうたるメンバーがこの界隈に一時であろうとお住まいだったわけです。私達も蓼倉湯に浸かったら何か良いアイデアが浮かんでくるかも知れません。

 

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竹の湯

北区上賀茂北大路町38  営業時間:15:30〜24:30 定休日:月曜日
市バス「上賀茂神社前」下車 徒歩8分

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入湯日:2002/09/12 24:00

 上賀茂神社の社家が建ち並ぶ通りにあります。外観は小さなお風呂屋さんといった感じなのですが、中に入れば縦長の広いお風呂屋さんです。フロントは、番台の周りの壁のレイアウトを変えて、フロントにしたような作りです。脱衣場はそんなに広くありません。しか〜し、浴室には薬用風呂(この日は、はっかの入浴剤。泡風呂)、浅風呂、深風呂(一部電気風呂)、マッサージジェット(腰掛けタイプ)、エステジェット(立ち湯タイプ)、遠赤サウナ、水風呂、さらには奥のなにも書いてないドアを開けると、石を組んだ泡風呂付きの露天風呂まであります。かなり改装時に奥を広げられたのでしょう、屋根の湯気抜きは手前2/3ぐらいしかカバーしていませんし、露天風呂で空を見上げれば、真横に煙突が見えます。
 このあたりは、もう産大(京都産業大学)文化圏なのでしょう。学生風のにいちゃんが結構入ってました。エステジェットの説明のプレートに「体脂肪をおとして元気でスリムな貴男に・・・」というくだりがありました。女湯の方はどうなっているのでしょう。気になるところです。
 駐車場は横の路地に2台分と、前の道を大田神社の方に行ったところに2台分あります。

 竹の湯から東に2,3分行くと大田神社があります。大田神社は上賀茂神社の境外摂社で境内に群生するカキツバタで有名ですが、このカキツバタは野生のもので天然記念物に指定されています。毎年5月中旬頃が見頃になります。
 天然記念物つながりでもう一つ。大田神社からさらに東に10分ほど歩くと深泥池(みどろがいけ)があります。周囲1,5Hほどのこの池は、氷河期からの生き残りの植物が自生している等、水生植物群の宝庫として天然記念物に指定されています。しかし、京都ではそんなことより、心霊スポットとしての方が有名かもしれません。池の脇に病院があり、山が迫ったそのロケーションはそういう噂が出るのもうなずける雰囲気です。夏の夜、風呂上がりに池の端まで行けば冷や汗でもう一遍お風呂に入りたくなるかもしれません。(笑)

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二葉湯

北区上賀茂中大路町20  営業時間:16:00〜24:00 定休日:木+土曜日
市バス「上賀茂神社前」下車 徒歩7分

 

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入湯日:2003/06/08 16:30

 上賀茂神社の社家が並ぶ一角にあるお風呂屋さんです。コインランドリーを入口横に併設されていて、入口部分はあとから付け足されたようですが、唐破風の屋根が玄関スペースの上に見られます。
 脱衣場は、一昔前に少し手を加えられたのかなという風情です。天井は格天井ですが、格子の中に化粧板が貼ってあったり、周りの折上部分が角々した感じで手直しされている辺りから、そうそういう予感です。番台上部には、中出会というところから送られた大入り額、男女仕切の一番奥にも鶴が枝に留まっている絵の大入り額が掛けられています。こちらは太田牛乳商会から贈られた物で、脱衣場に置かれた冷蔵庫も太田牛乳のものでした。この太田牛乳は大阪の会社だったと思うのですが、冷蔵庫の中には毎日系の牛乳といづみブランドのサイダーやコーヒー、メロンソーダなどが入っていました。男女仕切側にはベンチが置かれ、その並びには、石田製の古い32貫量りの体重計もありました。
 浴室の方も、一昔前に改装されたような感じです。こぢんまりした感じの浴室で、脱衣場側にせり出す形で5,6人サイズのBGMに有線が流れるサウナがあり、浴槽は脱衣場側に水風呂と、奥にL字形の深風呂、泡風呂、ジェット、寝風呂、電気風呂を兼ねた複合浴槽があるのみです。複合浴槽の隅にある寝風呂は、下のスロープが泡風呂になっていて、冷たい冷水管枕が付いています。
 湯口は浅風呂と深風呂の境目に、水面から上が御影石の直径20Bほどの円柱が建っていてそこからお湯が溢れるようになっていました。
 湯口といえば、ここの水風呂に付いている水吐きは、ライオンではなく黒い熊でした。初めて見る物です。一瞬犬かな?とも思える顔立ちなんですが、耳の形から多分熊でしょう。水風呂は、冷たさを引き立たせる藍色の豆タイルが使われていてなかなか涼しげです。
 私の入ったのは、日曜のまだ日のある内でしたが、この浴室内の照明が全部白熱球っぽいオレンジがかった照明なのも、ここの特徴の一つだと思います。
 洗い場の特徴としては、島カランが2つあり、8カ所分カランを確保してあります。また風呂イスはなく、地べたに座る方式でした。
 風呂上がりは、入る前に目を付けていたいづみのメロンソーダで一心地。いかにも着色料といったクリームソーダを作りたくなるような緑色をしています(笑)。日曜の夕方、テレビでは近鉄対西武というなかなかテレビでお目にかかれないゲームをやっていました。う〜ん、こんなまったりした雰囲気の時には北山辺りまで歩いていこう!

p.s.2003年12月、右ストレーターさんから定休日が土曜日も加わり週休2日になったとの情報を頂きました。

 
 最初にも書きましたが、二葉湯のある辺りは上賀茂神社の社家が建ち並ぶ一角です。明神川沿いに土塀と石橋が連なる風景は、ぶらぶら歩くのにもってこいのロケーションです。多くの社家は、明神川から庭園に川の水を引き、また川に戻しているのですが、注意して石垣を見ると各家々に取水口と排水口があるのが分かります。
 そんな社家で一軒だけ一般に公開されている「西村家住宅」(9:30〜16:30毎年3月15日〜12月8日まで無休で公開、大人¥500)が明神川沿いにありますので、庭に興味のある方は覗いてみると面白いと思います。邸宅自体はこぢんまりしていますが、庭には曲水の宴を行うための小川や身を清めるための井戸、また上賀茂神社の臨降石を形取った石組みなどがあり、お寺の庭園とはまた一風変わった趣です。私が訪れたのは6月でしたが、夏の設えに変えられた座敷からは、赤いもみじと緑のコントラストが非常にきれいでした。(→明神川と西村家の庭)
 上賀茂はすぐき漬でも有名です。明神川沿いには、有名な「なり田」(10:00〜19:00水曜休み)の本店があります。このお店は、店構えが非常に立派で漬物屋にはなかなか見えないのですが、中に入るとお茶を出され、漬物の試食を勧められますので買う覚悟で入りましょう(笑)。すぐき漬は小さい物で500円ぐらいからあります。基本的には冬の物ですが、年中置いておられます。ただ、季節が進むほど酸味が増してくるので、好みの別れるところです。
 食べるのはちょっとという方も、冬場に二葉湯を訪れると、斜め前の漬物工場ですぐきを漬けている様子が見られます。すぐきは、天秤漬けと言って漬け物石を直接樽の上に置かず、天秤棒を使って漬けるのですが、その様子を匂いと共に体感出来ますので、道路から覗いてみましょう。(↑二葉湯向かいの漬物工場:12月撮影)

 

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柊湯

北区上賀茂葵ノ森町5の23  営業時間:15:30〜24:20 定休日:月曜日
京都バス「柊野別れ」下車 徒歩2分

 

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入湯日:2002/11/26 23:00

 北山が白く見える日には、北に向かいたくなるってことで京都市最北のお風呂屋さん柊湯の紹介です。
 上賀茂神社の西側を北に行き、柊野別れの手前右側です。暖簾をくぐるとタイル貼りの玄関スペースで引き戸を開けると番台の造りです。脱衣場は結構広めで、道路側にソファーとテーブルがあり、マンガが無造作に籠の中に入っています。脱衣場中央にも小さなテーブルがひとつあり灰皿が置いてあります。籠は黄色いプラスチック製、冷蔵庫はフジのものですが、富士商事の商品はありませんでした。結構フジの冷蔵庫って自社製品が入ってない事が多いんですよね。
 このお風呂屋さん、特徴的なのは3人ぐらい入れるサウナが、脱衣場側にせり出す形で作られているんですが、入口が浴室でなく脱衣場にあります。水風呂と往復するお客さんにはちょっと不便かも知れません。サウナのBGMは有線のJ-POPがかかっていました。
 浴室内は、女湯側の壁に沿って半円形の浴槽があり、奥がジェットが2カ所ついた浅風呂、手前が深風呂になっています。さらに深風呂の手前に小さな水風呂があるのですがこれがなかなかで、水は石を組んだ間から出ていて、さらに水色の不揃いのタイルの間に小さなカニや貝のタイルが所々にはめ込まれていて目を楽しませてくれます。あと浴槽は、浴室左奥に泡風呂があります。泡風呂は一辺が1メートル30〜40のそんなに大きくない浴槽ですが、全面から泡が勢いよく出ていてなかなか気持ちいい泡風呂です。排水溝が、浴室の床に直接掘られている造りから、改装からは結構経っているような気がしますが、よく手入れされていると思います。天井は蒲鉾天井になっていて、浴室奥の上部にモザイクのタイル絵があります。男湯側は、雲海に浮かぶ岩肌の見える山々が描かれていて、女湯との境目辺りに白樺らしき木が一本あります。女湯側は、全部は見えませんでしたが低い山並みが描かれているようでした。
 客層は、京産大の学生が半分以上を占めていました。風呂上がり脱衣場で休憩していると、居合わせた常連のおっちゃんが、マッサージ器に座りながら近くの産大の学生を捕まえて、「何回生や?」「就職決まってるんか?」「将来何になりたいにゃ?」などと質問攻めにしていました。学生もまじめに「4回です」「院に行こうと思ってるんですけど京大の試験落ちたんで・・・」などと答えているのが微笑ましい柊湯でした。

 下鴨のニューいなり湯の周辺紹介で、みたらし茶屋を紹介しました。下鴨神社にみたらしだんごがあれば、上賀茂神社にはやきもちでしょうってことで、やきもち屋「神馬堂」の紹介です。もちろんご存じの方も多いでしょうが、上賀茂神社前のロータリーを少し北に行ったところにあります。外観も門前茶屋風の建物ですが、内部にも江戸時代の箪笥が置かれていたり、大木をくり抜いた火鉢が置かれるなど風情のあるお店です。寅さんシリーズでスクリーンにも登場したことがあり、渥美清が店の前に立っている写真も飾ってあります。
 やきもちは、大福餅状のお餅を鉄板の上で焼いたものですが、あたたかいお餅を上賀茂神社の芝生の上でぱくつくのは、至福の時間です。1個120円ですが、みなさん10個、20個とまとめて買って行かれます。このお店朝は7時からやっておられすこぶる早いのですが、閉店も3時頃とこれまた早く、閉店時に行くともうないこともしばしばです。上賀茂神社にお出かけの際はお早めに。嬉しいことに上賀茂神社の駐車場は30分まで無料で止められますので、神馬堂に行くのにも便利です。定休日は水曜で、火曜は昼までの営業です。
 神馬堂から50メートルほど北に行ったところに、さば煮 食堂今井という暖簾が掛かった定食屋があるのですが、こちらも気になってます。いずれ案内に付け加えられたらいいなと思います。


追記:想いを寄せていた今井食堂に行きました。店の造りは、両側の壁沿いに長いカウンターのあるちょっと飲み屋っぽい雰囲気です。私が食べたのは、鯖煮にチキンカツ、コロッケ、卵焼き、みそ汁、漬物がついた鯖煮定食。このバラエティー富んだおかずが銀色のお皿に乗って出てきます。これでお値段は630円。食べとくしかないでしょう。鯖煮だけの鯖煮定食は、577円です。鯖煮は、数日間煮込まれるそうで、中までしっかりだし汁が染みこんでいました。ちょっと身欠きにしんを彷彿させました。お店の営業時間は、木〜月11:00〜18:00/火11:00〜15:00 水曜休みです。(2003.6.21追記)

 

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