弁天湯

下京区西木屋町五条下ル南京極町52  営業時間:15:00〜25:00 定休日:日曜日
京阪「五条」下車 徒歩3分 または 市バス「河原町五条」下車 徒歩2分 

 

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入湯日:2002/12/21 21:30

 五条大橋近くの五条楽園にある弁天湯の紹介です。五条楽園は、昔の赤線地帯だったところですが、今でも夜行くと御茶屋の提灯が妖しい光を放っています。そんな雰囲気を醸し出している細い道の中に弁天湯もあります。
 入口の引き戸を開けると、狭い下駄箱スペースでもう一枚引き戸を開けると番台です。番台は壁面が革張りの豪華なもので、なかなか味のある一品です。その番台横におられるおばあちゃんも味のあるおばあちゃんで、年の頃でいえばもう80を回っておられるかもしれません。でも、切り盛りされる姿や、常連さんとの世間話を聞いていると紛れもない看板娘であることが分かります。
 脱衣場はこぢんまりしていますが、招き猫や、どこから贈られたか書いてない大入りの額、番台上のお札などのアイテムがお風呂屋さんを主張しています。テレビはあるのですが、私がいったときはついておらず脱衣場には演歌が流れていました。入口近くには城南鉱泉のお風呂ドリンクが揃った宝飲料マークの冷蔵庫の他に、アイスが一杯詰まった駄菓子屋にあるような冷凍庫があり、また男女壁側のベンチには、一般紙2紙、スポーツ紙2紙の他週刊誌、マンガなどが揃っており風呂上がりのひとときの情報収集アイテムは充実しています。
 浴室内は、これといった特徴はありませんが改装されていてきれいです。浴室突き当たり右奥に4人ほど入れるL字形のサウナがあり、サウナ内にも演歌が流れていました。浴槽は、男女壁に沿って奥から電気風呂、深風呂、ジェット2カ所付の浅風呂が並んでおり、奥のサウナ横にかなり冷たい泡風呂式の水風呂、脱衣場側に泡風呂の薬湯があります。深風呂と浅風呂の間には、中に石が入っているのが見える濾過器の様な湯口が付いていました。ミネラル泉にする装置のような気がしますが、浴室内や脱衣場に説明を書いたものがなかったので正体は不明です。水風呂には、よくあるライオンの水吐きとその横に花器の様なものがありました。
 客層は、若者1/3に地元の常連2/3といったところで、地元の常連のおじさんは、浴槽の横にどっかり座って世間話をされていたと思っていたら、その後脱衣場でも、番台のおばあちゃんを巻き込んでのまたもや世間話、挙げ句の果てに一人のおじさんは脱衣場のベンチでひと眠りと、これぞ生活の一部、マイライフといった銭湯ライフを目の当たりに見せて頂きました。
 でも何をおいてもこの弁天湯は、番台のおばあちゃんにつきます。最後は、引き戸のところで見送ってくださいました。みなさんも一度会いに行ってください。

 五条楽園のイメージも一軒のカフェに依ってずいぶん変わりました。五条木屋町下るにある「efish(エフィッシュ)」です。最近の京都のカフェガイドには必ずと言っていいほど登場します。もともと家具とカフェのコラボレーションがコンセプトのお店です。鴨川に面した店内は、夏にはオープンカフェになり評判も上々で、その噂は東京にも聞こえているようです。いつ見てもお客さんが結構入っています。店名のエフィッシュの由来は、アルファベットの5番目がeなので、それが五条にあることを表し、フィッシュは、五条楽園の御茶屋の玄関先によく金魚の水槽が置いてあることからエフィッシュと名付けられたそうです。オレンジ色のスポンジチェアに一度座ってみたいと思いながら、残念ながらまだ座っていません。
 カフェもいいですが、やはり五条楽園といえば遊郭の名残を残す御茶屋の町並みでしょう。夜行くと、細い路地に面した格子のはまった御茶屋の軒先の提灯に火が入り、幻想的な雰囲気です。祇園などと比べるとあまり人がいない分、妖艶な雰囲気も加わっています。また、古い御茶屋の建物には、この場所が遊郭であったことを示すように、美人画をかたどった色ガラスがあったりして遊郭の雰囲気を残しています。弁天湯に行かれる際は、まあ一回りしてから行かれたらいいと思いますが、あまりうろうろしすぎると呼び込みのおばあちゃんに変な目で見られるので注意です(笑)。

 

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栄湯
2004.3.31廃業

下京区富小路通六条西入栄町 営業時間:15:00〜23:10 定休日:月・水・土曜日
市バス「河原町五条」下車 徒歩5分 または 地下鉄「五条」下車 徒歩7分 

 

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入湯日:2002/11/15 22:00

 六条富小路にある栄湯の紹介です。六条通って名前は平安京からあるいにしえの道ですが、河原町通にも烏丸通にも信号がなく、ちょっと四条や五条に比べ忘れられがち。でも栄湯は頑張ってます。
 暖簾は栄湯の名が染め抜かれたオリジナルで京都では珍しい丈の短い物です。暖簾をくぐると変則的な下駄箱スペースで、左側に脱衣場がある形になっています。右手には傘を入れるレトロなロッカーがあり、タイル貼りの下駄箱スペースに相まって昔ながらのお風呂屋さん風情を出しています。奥が女湯で、手前が男湯の引き戸になっており開けると目隠しカーテンが引かれた番台です。
 お金を払うとき女湯の入り口の所に冷蔵庫が見えました。このお風呂屋さん、男湯には冷蔵庫がなく番台に言って、取ってもらう形式です。脱衣場はこぢんまりした感じで、装飾もさっぱりした感じ。敢えて言うなら男女壁の上に金の招き猫がいるぐらいです。脱衣場の女湯側にベンチがあり、横に石田の貫匁表示の体重計。テレビはなくBGMで演歌が流れていました。このお風呂屋さん、ロッカーが普通のお風呂屋さんに比べ正方形に近く籠が2段入りそうなぐらいです。気のせいか籐籠は若干小さいような気もします。
 浴室内もこぢんまりした感じで、女湯との壁に沿って奥から2連ジェットと泡風呂付きのパリスバン香華湯入りの薬湯、2連ジェット付きの深風呂、なつかしいタイル使いの中に鯉が泳ぐ(もちろんタイルで)浅風呂が並んでいます。少し離れて脱衣場側に、石を組んだ水吐きに親子ガエルがちょこんと乗っている水風呂もあります。深風呂と浅風呂の間には、高さ7,80センチある立ち姿の女性が左足を岩に乗せている湯口があります。これは初めて見る物でした。湯口と言うには、お印程度に足を乗せている岩からお湯がちょろちょろと出て、一旦くぼみに溜まってから浴槽に落ちるようになっています。お湯は麦飯石(バイタル)温泉と書いてありましたが私には良く分かりません。
 このお風呂屋さん、浴室に入って気がつくのは男女壁がかなり低いのです。推定175センチぐらい。マイケル・ジョーダンなら覗けます(笑)。天井もちょっと変則的。男湯の端だけ蒲鉾天井が付け足されたようになっています。客層は、常連のおじいちゃんと若者が半々ぐらい。おじいちゃんは、みんな顔見知りで「おさきぃ」「ごめんやす」の連発です。女湯の方からも「おさきぃ」「さいなら」の連発。もちろん帰りは風呂道具一式キープで手ぶらです。こんな常連に愛される栄湯にも心配事がひとつ。定休日が以前は水・土の2日だったのですが、月・水・土の週休3日になっているのです。そして営業時間も11時10分までに短縮。がんばれ栄湯。

 栄湯の横を通る富小路通りには、観光客は来ませんが五条通から六条通の間に、京都市の案内板があるようなお寺が並んでいます。五条の方から行くと、世継地蔵の信仰が厚い上徳寺、平清盛の駒を止めたという駒止地蔵や長曽我部盛親のお墓がある蓮光寺、本尊阿弥陀如来像などが重要文化財に指定されている長講堂などなど。豊臣秀吉によりこの地に移転してきた寺たちですが、不思議と浄土宗のお寺が続いています。
 ぶらぶら散策して栄湯に浸かった後は、栄湯のすぐ西にある酒屋さん、「タキモト」が見て楽しいと思います。名酒館の名前に恥じない品揃えで、特に焼酎の品揃えはすごい物があります。入口を入ってすぐの焼酎コーナーには、九州各地の芋焼酎を始め、瓶仕込みの焼酎や沖縄の泡盛まで右見ても左見ても焼酎です。奥の日本酒コーナーも全国各地の地酒を揃えてあり、見飽きません。さらに隣の建物はワイン館で、国別に分けられた売り場は圧倒されます。風呂上がりに、ちょいと水分を我慢してタキモトへ行き、家に帰って飲むお酒を仕入れるというコースはいかがでしょう。夜も10時ぐらいまで営業されています。

 

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梅湯

下京区木屋町通上ノ口上ル岩滝町175  営業時間:14:00〜26:00(土日6:30〜12:00+午後通常)定休日:木曜日
市バス「河原町正面」下車 徒歩2分 

 

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入湯日:2003/02/10 22:00

2015年5月5日に、新しい若き店主・湊三次郎くんによりリニューアルオープン。
番台からフロント方式に変更になったほか、脱衣場はイベントスペースとして使えるよう仕切壁が着脱式に。燃料も重油から薪に変わりました。
(2017年2月加筆)


 昔の色街・五条楽園の南寄りの方にある梅湯です。夜河原町方向から歩いてくると、五条楽園の看板と「サウナの梅湯」のネオンが明々と灯っています。高瀬川沿いの風情のあるロケーションですが、お風呂屋さん自体はきれいに改装されていてちょっと洋風が入ったお風呂屋さんです。
 下駄箱スペースから脱衣場に入ると、まず天井の照明が目に入ります。蛍光灯のカバーがステンドグラス風になっていてこの辺りちょっと洋風です。といってもテレビの横には、大きな招き猫、男女仕切の上にはえびすさんのざるなど和風テイストの物も置いてあります。道路側には、冷蔵庫が2台とアイスの冷凍庫があり風呂上がりのほっこり系アイテムは充実しています。この冷蔵庫の上に一枚絵が掛かっているのですが、建て替え前の梅湯のようです。木屋町の景色に溶け込んでいます。仕切壁の鏡前に雑誌がいっぱい積んであるのですが、ほとんどが釣り雑誌でした。釣り好きの方はどうぞ。残念ながら私は守備範囲外です。
 浴室の方は私が行ったとき6,7人お客さんがいたのですがなんと体に絵が描いてない人の比率の方が少ない状態でした。私は少数派です。梅湯の隣が有名な会津小鉄会の本部なのでその関係だと思われますが、京都で一番比率が高いかもしれません。浴室自体はきれいに改装されていて、明るい感じの浴室です。角地に建っているので男湯の方には、壁にも窓があり明るい内に来るともっと明るい感じだと思います。でっかいネオンに書いてあるサウナは、7,8人入れるものが浴室奥にあり、石が組んであり小さな滝が落ちる様になっている水風呂と並んでいます。この水風呂は結構広いのですが、奥に釜場に続く扉がありその通路を確保するために橋が架かっています。この趣向なかなか遊び心があります。他の浴槽は男女壁に沿って、薬湯、深風呂、ジェットと泡風呂付きの浅風呂と並んでいて、脱衣場側に小さな電気風呂があります。電気風呂は珍しく入浴剤が入っていて黄緑色のお湯でした。薬湯は初めて見る「月桂樹の森」というもので、色は抹茶色で、匂いは・・・なんの匂いでしょ?床は素焼き風のタイルが使われていたんですが、全体的に白っぽい浴室が、床でちょっと暖かい感じになっていました。
 風呂上がりにコーヒー牛乳を飲みながらぼーっと脱衣場を見渡していると、仕切壁の鏡の前にご自由にお持ち帰り下さいと書いたマッチが置いてありました。へ〜っ、梅湯で作ってるんかなあと思ったら夜のお店のものでした。このあたりは五条楽園。。。梅湯の奥の深さを感じるアイテムでした。

 梅湯の裏の方にも、五条楽園のお茶屋さんが広がっていますが、梅湯から2筋東に行くと「
平岩」というお茶屋さん風情たっぷりの旅館があります。玄関には唐破風がありますし、2階には飾りのある欄干が付いています。この佇まいでなんと1泊お一人様4千円からです。知る人ぞ知る外国人バックパッカーに人気のお宿です。そりゃあ貧乏旅行で日本に来て、安く風情のある宿に泊まれたら嬉しいですよね。昨年のサッカーワールドカップの時は、外国人サポーターでいっぱいだったようです。
 梅湯からしばらく南に行き公園の所が正面通りです。正面通りを鴨川の方に行くと今は世界のnintendoになった任天堂の旧社屋があります。現在は子会社が入っているそうですが、昔の山内任天堂のトランプ・かるた(なぜか「たるか」)の看板はそのまま掛けられています。正面からは3階建ての地味目な建物ですが、横に回ると窓にはまった柵には、販売会社の名前である丸福のロゴが入っていますし、さらに道路の奥には立派な洋館が建っています。
 任天堂の横にも興味深い博物館がありました。看板には「
眼科外科医療器具歴史博物館」と書かれています。個人の方がやっておられるようで、奥澤眼科診療所と右から書かれた看板の掛かる古い診療所を改装して公開されているようです。入場料は無料なんですが、事前にメールでの予約が必要です。昔の外科器具とかちょっと怖そうな気がしますが、昔の町医者の診療所をそのままに保存されているので貴重な資料となっているようです。メールアドレスは、眼科外科医療器具歴史博物館のホームページに載っています。
 おまけにもうひとつ。正面通りを東に行った正面橋のたもとには、橋本菊商店という仏具卸の会社があるのですが、なんとその会社の前には無造作に釣り鐘が置かれています。京都らしいといえば京都らしい風景なんで合わせてどうぞ。

 

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都湯
約1年の休業を経て
2013.1.31廃業

下京区土手町通七条上ル納屋町415 営業時間:15:30〜24:00 定休日:第1・3・5木曜日
市バス「七条河原町」下車 徒歩1分 または JR「京都駅」下車 徒歩8分

 

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入湯日:2002/11/17 23:00
    2004/02/02 23:00

 河原町七条を東へ一本、おさるさんの巨大なぬいぐるみのある人情屋台はるちゃんを北に入ったところにある都湯の紹介です。夜行くと周りは住宅ばっかりで、その中に都湯の看板が見えすぐ分かります。
 暖簾は中央に一枚、UFO柄の物が掛かっています。この絵柄、宇宙人がUFOでお風呂屋さんに行くという設定。個人的に好きなんです。
 下駄箱スペースから引き戸を開けると、番台ですが・・・誰もいない。。。しばらくして服を脱いでいると愛想のいいおばちゃんが出てこられました。脱衣場は、さっぱりした感じですが、浴室入口上部にタイル絵があります。よく写真を撮らしてくださいという話はあるようで、行った日も芸大の方が来られていたそうです。絵は背景の山から上高地のようです。中央に焼岳、右側に穂高連峰を涸沢方面から見た景色で、手前は大正池風の枯れ木立、左には水車小屋があります。女湯側は、真ん中に川が流れているのですが、場所はちょっと分かりません。風呂上がりに、奥さんとちょっとお話ししたんですが、作製時期や描かれた方については分からないということでした。女湯の方に銘か何か書かれていたんですが私の視力では残念ながら見えませんでした。脱衣場に、金色の額縁の風景画があり、タイル絵と関係あるのかと思って聞いたら、ご主人が東寺の弘法さんで安く買ってこられたとのこと。まったく関係ないそうです(笑)。
 浴室内もシンプルです。壁のほとんどは、昔ながらの白タイルで、白タイル以外の部分には細かいタイル使いも見られます。女湯との壁側に半円形の浴槽があり、半分が深風呂、半分が浅風呂になっています。浅風呂は、他のお風呂屋さんよりもやや浅い様な気がしました。奥にリスが止まっている枝から水が出る水吐き付きの水風呂もあります。お湯に浸かりながら、カラン列を見ると、鏡の位置とカランの位置が合っていません。40センチ幅ぐらいの鏡なのですが、カランの間は60センチぐらいあるので、だんだんずれていっているのです。まあ、特に不自由というわけではありませんが、何ででしょう?このお風呂屋さんは、ジェットや泡風呂といった設備はありませんが、その分静かです。一緒に入っていた兄ちゃんは、なんと湯船に浸かりながら文庫本を読んでいました。のぼせたら浴槽の縁に座り、しばらくするとまた浸かる。この技も都湯の静かさが、なさせる技かも知れません。もっとも女湯からはおばちゃんの声が聞こえていましたが。
 さて、お風呂上がりはドリンクですが、宝飲料の冷蔵庫にあるフルーツサワーを飲みました。これは以前にも飲んだことがあるんですが、その時はユーミーという瓶に入っていました。でもここのはパレードの瓶に入っています。ちなみに王冠は同じです。う〜ん、お風呂ドリンク奥深し。都湯は今のご主人で4代目で100年ぐらい続いているそうです。ひっそりと裏通りにありますが、愛想のいいおばちゃんといい、タイル絵といい落ち着けるお風呂屋さんでした。


 2回目の入湯です。なぜこの日に都湯さんを選んだかというと、立て続けに半円形の浴槽があるお風呂屋さんに入った(大津・唐橋湯、園部・旭湯)ので、勢いでもう一軒行っとくかと思い立ったのです。比べてみるとここの浴槽は、かなり大きい部類です。直径でいうと2mぐらいありそうな半円で、浅い方は2段階に浅くしてあるあたりなかなか手も込んでいます。
 でもひとつ大きな発見がありました。唐橋湯でも旭湯でも使われていた五角形と長方形を組み合わしたタイル使いがここにもあったのです。半円形の浴槽に、同じタイルの柄。同じ施工業者かもしれませんね。
 様子をもう少し加えておきますと、脱衣場には京都の古いところに多い2階繋がる階段が男湯側にあります。脱衣場のアイテムとしては、イチイというあまり見ないメーカーのアナログ体重計、フジドライヤーというメーカーの一辺20センチ以上あるドライヤーの料金箱(ちなみに10円)、男女仕切の上には着物を着た仲居さん風情の土人形、旧式の按摩機などなど。基本的には古い造りですが、男女仕切に蛍光灯を増設されていて、結構明るい感じです。
 浴室の方も書き加えておきますと、脱衣場との壁はブルーのガラスブロックが多用されています。洗面器は古い白ケロリン。カランはカランタワー3カ所を含む計12カ所という具合です。奥の水風呂のところには、おそらく煙突のものと思われる張り出しが出ています。
 浴室も男女壁を30センチほど高くし、照明を増設されているので結構明るい感じです。
 前回文庫本を読む兄ちゃんに出会ったので、今回も・・・という淡い期待があったのですが、そうそう会う訳はありません。普段通りの風景でした。

 都湯のある土手町通り。都湯のかなり北、丸太町通りから夷川通りまで続いた後、忽然と通り名が消え都湯付近で復活するという奇妙な通り名です。名前は鴨川の土手沿いに由来しているようですが、間はどうなったんでしょう? 
 都湯の西、河原町通りに出ると枳穀邸(渉成園)の長い壁が見えます。渉成園が正式名ですが、周囲に枳穀(からたち)が植えられていることから別名枳穀邸(きこくてい)と呼ばれます。まだ、路上生活者なんて言葉がない時代、この枳穀邸の横の河原町通の歩道で夏でもたき火をしている方が長い間おられました。枳穀邸の横を通るといつも思い出してしまいます。この枳穀邸、河原町通りからは、長い壁ですが西に回ると入口があります。東本願寺の別邸で、石川丈山作の池泉回遊式庭園があり園内を散策できます。メジャーな観光コースには入らないこともあり京都駅の近くでありながら、静かでゆっくりと庭を見ることができ、京都タワーを借景にした日本庭園という意外な構図でも楽しむことが出来ます。東本願寺さんの別邸らしく、拝観料は志納金方式で受付で署名した後に、賽銭箱にお金を入れる様になっています。園内は紅葉もきれいですが、桜も枝垂れ桜を含め多く植えられていますので、春もいいと思います。入園は9:00〜16:00(受付15:30まで)です。

 

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白山湯
六条店

下京区新町通六条下ル艮町893  営業時間:15:00〜24:00(土日祝7:00〜) 定休日:水曜日
地下鉄「五条」下車 徒歩7分 または JR「京都駅」下車 徒歩10分

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入湯日:2002/10/20 13:30

 今回は今年(2002)7月に改装オープンした白山湯六条店に行って来ました。新町通りを五条から南に行くと「天然名水」の大きな看板が見えてきます。駐車場有りとの情報だったので車で行ったのですが、まずそのシステムにびっくり。銭湯の入り口の横手に車の立体駐車場風のドアがあるのですが、その前に車を近づけると自動で扉が開きます。そして車を中に入れ、車に乗ったままエレベーターの要領で3階のボタンを押すと屋上の駐車場へリフトが上がっていきます。立体駐車場に車に乗ったまま入ったような感覚です。屋上には8台くらい停められるスペースがありました。
 屋上からは、下駄箱に靴を入れ普通のエレベーターで1階に行くとフロントのあるロビーに出ます。車の鍵をフロントに預け脱衣場に。脱衣場は改装間もないだけあってきれいです。スペースとしては縦長で、手前に自動販売機とロッカーのエリアがあり、奥にマッサージチェアとドライヤーのコーナーがあります。籠は籐籠、床は籐筵が敷いてあります。
 浴室内は、中央に深風呂、腰掛け型のジェット2カ所、電気風呂の浴槽があり、入って左手には脱衣場側に8人ぐらいは入れるテレビ付きの遠赤サウナ、ライオンの口が上下2カ所付いた大き目の水風呂、入って右手側の壁の沿って腰掛け型のジェットになっている薬湯(この日は酵素香華湯というもの)と泡風呂になった浅風呂があります。薬湯が一番人気の様で、ぬるめのお湯にみなさんゆっくり浸かっておられました。
 洗い場の鏡についている広告ですが、半分ぐらいは支店である白山湯高辻店のもの。しっかり休業日はこちらへ的な宣伝になっています。脱衣場のドアの所には、最後上がる際に足の汚れを落とすためのお湯が流されており、この辺り細かい心配りです。
 飲み物ですが、脱衣場でもジュースやお茶、ビールは自販機で買えますが、牛乳関係はロビーで販売しています。ロビーは広くありませんが、壁には液晶テレビが掛かっていてイスも5人ぐらいは座れますのでここでの待ち合わせも可能です。
 この銭湯の改装を知ったのは、9月のリビングという地域紙なんですが女風呂の方が大きく作ってあるそうです。さらに女湯の方は露天風呂付き。以前は男湯に露天風呂が有ったみたいなんですが、改装でそちらが女湯になったようです。う〜っ、残念。でも、土曜日にも朝風呂をやっていて、京都駅からも徒歩圏内の立地ですので利用価値の高い銭湯です。
 詳しくは
白山湯のホームページがありますので、そちらもご覧下さい。

 ついにこのことを書く日が来てしまいました。このサイトを始めたときからいつか触れなければ行けないと思っていた京都案内。ついに「目川探偵」の登場です。
 京都で目川探偵を知らないといえば、もぐりといわれても仕方ないほど京都では有名な探偵です。しかも面が割れています。というのも私が物心付いたときから街のあちこちや新聞に顔写真入りの広告を出し続けていたのです。最近は御高齢のためか広告はあまり目にしなくなってきましたが、知名度は健在です。そして今回、何と
目川探偵事務所のホームページを発見。なつかしいあの顔、もしくは知らないけど見てみたい方はホームページに行けば目川探偵に会えます。また1995年には金田一少年もびっくりの「目川探偵の事件簿」という本も出版されています。こちらはYahoo!ブックスショッピングから購入可能です。内容は幼少の頃から探偵になったきっかけなどが赤裸々に語られているそうです。
 長々と書きましたが、白山湯六条店のすぐ近く、西洞院花屋町上るに目川探偵事務所があります。昼間でもカーテンが閉められていますが、機動調査と書かれた看板に付いているパトランプがくるくる回っているのが営業中を示しています。
 最近の京都の探偵業界ですが、相沢京子というこちらも顔出し広告で勢力を伸ばす目川探偵に強力なライバルが出現し、京都の探偵業界を2分しています。さてあなたは、目川派?それとも相沢派?


 前回さらっと紹介した「目川探偵の事件簿」ですが、購入して読んでしまいました。何となくゴーストライターが書いている匂いがしますが、それはさておきこの本で明かされる数々の驚愕の事実。
 麻原彰光がまだ20代の頃、依頼に訪れていたこと。目川探偵にイギリス人の血が流れていること。実は異常なマザコンだったことなどなど。3部構成で、第一部は目川探偵の出生から幼少期のことについて書かれているのですが、脚色はされているにせよ、かなり変わった少年であったことは確かなようです。
 そして「最後に」で語られる、一度も会うことなく生まれる前に別れてしまった実父を探し続けていること。目川探偵の父を見つけ出した方には1千万円の謝礼を出すということです。
 目川重治、昭和7年生まれ。2004年で御歳72歳。京都人の記憶の中に生き続ける名探偵です。
「目川探偵の事件簿」目川重治 データハウス刊 ¥1,000-

(2004.3.19加筆)

 

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丁字湯
2004.4.30廃業

下京区若宮通正面下ル鍵屋町632  営業時間:15:30〜23:00 定休日:金曜日
JR「京都」下車 徒歩9分 または 市バス「西洞院正面」下車 徒歩2分

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入湯日:2003/01/22 22:00
    2004/04/29 22:00

 京都駅にもほど近い丁字湯です。住所は、若宮通正面下る。看板には「若宮の風呂」と大きく書かれています。外観はきれいに改装され、玄関スペースの下駄箱も結構新しめで、下駄箱を小型にしたような傘入れも隣にあります。脱衣場の第一印象は、明るく開放的な感じで、改装されてまだそんなに経っていないような雰囲気です。脱衣場と浴室との境は全面ガラス張りで、奥まで見通せるようになっているのでそう感じるのかも知れません。男女壁の上には、お決まりの招き猫とえびすさんの福笹、番台の上には愛宕神社の「火迺要慎」のお札が2枚貼られています。ベンチは鏡の下と、道路側の休憩スペースにあり、どちらでもゆっくりできます。休憩スペースには、マンガに混じってなぜか女性自身がありました。天井には吊り下げ型の扇風機があるのですが、冬ということで羽根は外されていました。ここまでなら、普通なんですが男湯の扇風機の方には、ご丁寧に多分手製だと思われるカバーが掛かっています。物を大事にされているのが伝わってきます。浴室内も改装されてきれいです。まず目に入るのは、浴室奥の上の方にある天女のタイル絵です。肌色の背景の中を、羽衣をまとった天女が飛んでいるところです。改装時に残されたようでこのタイル絵は、ちょっと年期が入っています。天女ということは、そう!振り返って入り口の方を見れば富士山です。三保の松原の天女伝説を、向い合せでタイル絵にしてあるんですね。もう一つ目に入るのが、正面にサウナと並んである水風呂のライオンです。これがでかいんです。一辺30cm近くあります。以前紫野温泉で京都で一番でかいと書きましたが、この場を借りて丁字湯が一番でかいと訂正します。最後にもう一つ目に入るのが、カランの上のシャワーです。シャワーのシャワーヘッドが赤と緑交互に付けられていて、見た目に楽しい演出がされています。浴槽は、男女壁に沿って奥からジェットとネオン付の薬湯、電気風呂、深風呂、浅風呂と並んでいます。男女壁は、プリントのタイルですが、夕日の沈む海の上を飛ぶカモメが描かれています。浴槽の壁のタイルもなかなかです。60年代に女性のスカートなんかではやったような、大きい花柄をモチーフにした柄なんですが、今見るとおしゃれな感じがするから不思議ですね。
 客層はお年寄りから、子供まで幅広く、最初は結構混雑していました。私が上がってきた時、丁度子供がシャンプーを取りに、裸で女湯の方に走って行ったのですが、そんな姿も微笑ましい丁字湯でした。
 車の場合は、前の道が北行一方通行で、丁字湯さんの20メートル先に専用の駐車場があり無料で使えます。


 掲示板にぼたにーさんから、閉店のお知らせを見たという情報が入り、名残のひと風呂を浴びることが出来ました。
 ご主人によれば、丁字湯は70年の歴史だとか。明るく清潔な改装もされ、まだまだ元気な一軒だったのに残念です。脱衣場に丁字湯の水彩画が貼られているのですが、揺らめく暖簾をくぐってお客さんが出てくる様子がなんともいえずほのぼのしています。なんでも近所の中学生が描いたんだそうで、賞まで取った絵なんだそうです。
 最終日に入りに行かれたぼたにーさんによれば、番台にお嬢さん(お孫さんかな?)なども出られ、近所の方々も総出の様相だったとか。また、お嬢さんの学校の友達なんかもたくさんやってきて、湿っぽくない最終日だったようです。街の人に愛されていたのが、よく分かるエピソードです。(2004.5.1加筆)


 通り名や丁字湯さんの看板にも出てくる若宮の由来になっている若宮八幡宮ですが、丁字湯さんを北へ300mほど行くと小さな鳥居の建つ若宮八幡宮があります。歴史は古く平安時代1058年の創建だそうです。室町時代には特に栄え楼門や三重塔もあったそうですが、秀吉の京都改造で東山の方に移転し、現在は五条坂の東山通り近くにあります。移転後も町民の信仰が篤く現在も創建当時の場所に祠が守られているわけです。小さな境内の中には、この地の町名になっている若宮町が作られた由来記が掛かっていますし、掃除の当番表もあり今でも町に溶け込んだ神社です。
 丁字湯さんを南に行き七条通りに出ると、この辺りは東西両本願寺のお膝元、仏具屋さんの建ち並ぶ一角です。位牌をかたどった看板に、「スグホリマス」というコピーが入ったものなんかもあり、ちょっと笑えます。若宮通りの七条の角も若林仏具製作所という仏具屋の建物なんですが、これはもともと旧鴻池銀行七条支店だった建物です。真っ黒く塗られていて地味な印象ですが、昭和2年(1927)竣工の立派な建物です。この辺りは、鉄道開業後栄えた事もあって大正時代あたりの近代建築が結構残っています。若林仏具製作所から西に行けば、旧村井銀行七条支店があります。大正3年(1914)竣工の建物で、現在はケーキとパスタのお店SECOND HOUSE七条店になっています。逆に東へ行けば、京都の自動車販売の老舗日光社の建物だった通称富士ラビットがあります。こちらは大正14年(1925)竣工の建物です。正面に書かれた富士ラビットの文字もぴかぴかになり、現在はなんと牛丼のなか卯になっています。一階の天井近くには、クラシックカーのステンドグラスも残る味のある建物です。牛丼屋とのミスマッチがなんともいえませんが、こういう建物が再生されてまた気軽に入れるというのは嬉しいことです。ちなみに富士ラビットとは、戦後中島飛行機(富士重工の前身)が富士産業と改称して売り出したスクーターで、昭和43年まで生産されていました。昔、坊さんが檀家回りによく使っていたスクーターと言えばお分かり頂けるかな?
(↑左から富士ラビット、若林仏具製作所、SECOND HOUSE七条店)

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東湯

下京区塩小路通東洞院東入東塩小路町684  営業時間:15:00〜24:00 定休日:土曜日
JR・地下鉄「京都」下車 徒歩3分 

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入湯日:2003/02/24 22:30

 京都駅最寄り、高倉塩小路西入の東湯です。東湯さんは、お風呂屋さんといってもビルのテナントとでもいいましょうか、8階建てのビルの3階と4階がお風呂屋さんで、1,2階は居酒屋、上はサウナという環境のお風呂屋さんです。でもビルの隣は散髪屋さんというのが、京都のお風呂屋さんの定石を踏んでます。
 エレベータで3階に上がるとカウンターのフロントがあります。私が行った時フロントのおばちゃんは少々お疲れ気味、うつらうつらとされていました(笑)。ここのシステムとして、フロントで脱衣場のロッカーの鍵を渡されます。システムはスーパー銭湯のようですが、鍵は普通のお風呂屋さんのロッカーの鍵です。通路に置かれた下駄箱の上には人形がずらりと並べられ、その奥には「○○以裸」という額も掛かっています。裸をもって○○なんですが、読めませんでした(汗)。
 東湯オリジナルの暖簾をくぐって入る脱衣場は、籐筵と四角い脱衣籠とこの辺りビルにあろうが京都のお風呂屋さんです。ロッカーの向かい側には、なが〜いソファーとテーブルが置かれ、週刊誌やマンガが読めるようになっています。また壁には飲み物や軽食の出前致しますと書いてメニューがあったので、サウナの方から持ってきてくれるようです。
 浴室には、階段を上がって4階へ。外から見てもあまり幅のないビルでしたが、それを男女半々にしているので、細長い浴室です。奥に10人ぐらい入れそうなサウナがあります。でもこのサウナ熱いんです。温度計で105度ありました。私はすぐにギブアップです。浴槽は、男女壁に沿って水風呂、一部電気風呂になった深風呂と言うには浅いが、浅風呂と言うには深い浴槽、泡風呂付きの浅風呂と並んでいて、細い通路を通った所にワイン風呂があります。ワイン風呂は塩小路通りに面した側にあり、ガラスブロックの壁と窓があり外が見えるようになっています。外を見ると・・・暗い駐車場とマンションの広告しか見えません(笑)。ワイン風呂のジェットは止まっていましたが、この浴槽はぬるめでゆっくり出来ます。また、窓の下のはすのこスペースがちょっと取ってあるので、のぼせたら腰掛けられるようになっています。
 ほかにこのお風呂屋さんの特徴を挙げればカランでしょうか。普通のお風呂屋さんは、お湯と水別々に出す様になっていますが、ここは最初から適温にしてありカランはボタンを押すように、シャワーはコックをひねるようになっています。一応温度調節のダイヤルらしきものは付いていましたが、関係ないようでした。
 やや設備の手入れが行き届いてない所は見受けられましたが、出張中らしきおじさんや、旅行中らしき若者など、普段はあまり見ないような客層を多く見掛ける東湯さん、京都駅前になくてはならない一軒です。

 京都駅の中央改札から東湯まで、歩いても300メートルぐらいの距離ですが、その間にも記念碑が一つ建っています。場所は駅前広場の端、塩小路東洞院交差点南側の所に「電気鉄道事業発祥の地」の石碑が建っています。明治28年2月1日ここから伏見まで、京都電気鉄道という会社が日本初の電車を走らせています。
 さて、京都駅の周辺案内何を書くかですが、ここは一つ男らしく?
京都タワーといきましょうか。小学校の時以来20数年ぶりに登って来ました。昭和39年建造、高さ131m、展望台の高さ100m京都のランドマーク京都タワーです。このタワーの高さ131mというのは、昭和39年当時の京都市の人口なんだそうです。なんちゅう決め方でしょう。タワーは日本に数ありますが、京都タワーの珍しいところは、構造的に骨組みが無く、まわりの円筒によって支えられているそうです。まあ登ってしまえば関係ありませんがね。さてさて、展望室からの景色ですが、やはり京都駅は大きいです。展望室から新幹線のホームは駅ビルに遮られて見えません。北の方は五条辺りからビルの山です。14階展望室には、白黒の昭和40年当時の風景写真がありました。市電が走っていたり、京阪が地上を走っていたり・・・しかしこれ普通は現在の写真に説明を加えてますよね。「現在と比べてください」と書いてありますが、昔から普通に飾ってあった様な気がします。なかなかうまい作戦かも。
 帰りはタワーをろうそくに見立てると、下のお皿の部分に当たるところに「京の街通りゃんせ」という京都の年中行事を月別に箱庭を作って、人形が飾ってあるパラダイスを感じさせるコーナーがあり、後から話のネタになること間違いなしです。タワー入場者には地下のタワー浴場割引券も付いてきますし、是非初心に返って登ってみましょう。目から鱗が落ちますよ。タワーは年中無休、大人770円、9:00〜21:00の営業です。ちなみにタワー浴場は、年中無休、大人750円(タワー入場者は600円)7:00〜20:30の営業です。
(↑夜駅ビルに映る京都タワーと京都タワーから京都駅を見たところ)

 

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扇湯
2007.11.30廃業

下京区猪熊通木津屋橋下ル金換町80  営業時間:15:00〜24:00 定休日:水曜日
市バス「七条大宮」下車 徒歩4分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2003/03/16 22:30

 龍谷大学大宮キャンパスの正門前・猪熊通りを南に行ったところにある扇湯さんです。看板の側面には「健康と憩いのオアシス」というキャッチフレーズ、暖簾の上にある看板は扇形のカバーに扇湯の文字入りです。広々した玄関スペースには、いろんなお風呂の種類が書かれていますが、その中に「バスクリーン」???バスクリンですね。
 脱衣場は結構広めで、天井も高く広々空間です。男女仕切の上には、浴場組合から贈られたお馴染み大入り額、高い天井には三枚羽の扇風機も付いています。道路側には按摩機が置かれた奥まった空間があるのですが、そこの壁にはひっそりと「大人の楽園」のキャッチコピーがついた東寺DX(ストリップ劇場)の広告が貼られていました。脱衣場中央には一畳分の籐筵を敷いた腰掛けが置かれ、その上には灰皿と菊水の徳用マッチがあります。小物ですがマッチもお風呂屋さんに似合うアイテムですね。飲み物は、牛乳がないのが残念ですが、自動販売機が置かれていてビールもありました。浴室入口は、和風の庇が付いているのですが、その下にはガス灯風の電気がついていて、少々ミスマッチなのですがこの辺りはご愛敬です。
 浴室は、蒲鉾天井のふくらみの大きい造りで、浴室と脱衣場の全面ガラス張りといい、東本願寺西側にある丁字湯さんとよく似た感じです。さらに似ているのは、浴室の奥と手前の上部にモザイクのタイル絵があるところも同じです。扇湯さんのタイル絵は、浴室の奥が海の上を飛ぶ2羽の鶴で、手前側が富士山と五重の塔です。五重の塔は壁が白く、ちょっと中国風な感じがしました。実際の景色ではこういう構図はないでしょうが、ちょっと意外な取り合わせです。
 浴槽は、中央にリンゴ型噴水がある深風呂と浅風呂、それに続いてジェット3カ所と泡風呂付きのバスクリーン(笑)風呂があります。この薬湯のそこには鯉のタイル絵が4匹いるのですが、お湯の緑色とジェットの泡でよく見えません。敢えて言うなら実際の少し濁った池の中にいるようです(笑)。サウナは一番奥に、演歌の掛かっている6,7人入れる大きさのものがあり、向かい側には水風呂と電気風呂があります。水風呂に付いている円い蛍光灯のカバーにも扇の模様が入っている辺り、表の看板と共に扇湯を主張しています。こういう小技は結構好きです。
 番台はおっちゃんでしたが、浴室内のゴミ箱をおばちゃんがマメに掃除されたり、万全の協力態勢でした。
 タイル絵のあるお風呂屋さんでは、ついつい長湯してしまう傾向があります。扇湯さんでもご多分に漏れず、水風呂と浴槽の往復でじっくり鑑賞してきました。あ〜よかった。

 扇湯さんがあるのは猪熊通りで、まっすぐ七条に出ると西本願寺の門があります。門を入った左手には龍谷大学の大宮キャンパスが広がっています。キャンパスと言うにはあまりにも古風というか、重厚な雰囲気ですが一見の価値有りです。正面の1879(明治12)竣工の本館他、正門や学寮などが重要文化財に指定されています。明治後期において西洋建築はレンガなどの建材で作られるようになりますが、龍谷大学本館や学寮は、明治初期に建てられ外観は洋風ですが木造建築という点で非常に貴重な建物です。龍谷大学はもともと1639年(寛永16)に設立された西本願寺の僧侶のための教育施設「学寮」に由来しますが、現在では伏見の深草、滋賀県の瀬田にもキャンパスを持つ総合大学です。でもそこは仏教系大学、洋風な本館の二階にある講堂には本尊阿弥陀如来像が安置されているそうです。キャンパス内は自由に見学できますので扇湯さんの帰りにでもどうぞ。
(左:龍谷大学本館、右:同学寮)
 一方、扇湯さんから東へ二筋行くと角に「梅が枝の手水鉢」があります。説明書きによりますと、源平宇治川合戦といいますから平安末期の頃、先陣争いで佐々木高綱に敗れた梶原影季は、源頼朝の不興を買い女房千鳥と世を忍ぶことになり、やがて千鳥は神崎の遊郭で遊女梅が枝になります。折しも梶原影季は一の谷の合戦に出陣をと願っていました。しかし、影季は頼朝から拝領した鎧を3百両のかたに質入れしていたんだそうです。この時梅が枝がお金の工面を祈ったのが、ここにある手水鉢だそうです。後にこの話は歌舞伎「ひらがな繁盛記」にも登場するようになり親しまれています。と書きましたが私自身は教養不足からピンときません。詳しくは説明書きが、手水鉢の近くにありますのでご覧下さい。あしからず。

 

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タワー浴場

下京区烏丸七条下る 営業時間:7:00〜20:30(入場は20:00まで) 定休日:年中無休
JR・地下鉄「京都」下車 目の前

 

詳しい地図を見る

入湯日:2003/11/23 15:30

 京都タワーの地下三階、タワー浴場です。「夜行バスで早朝京都駅に着くのですが、朝風呂を浴びれるところはありませんか」という質問が、このサイトにもよく来ます。土日なら東本願寺北側の「白山湯六条店」が7時からやっており紹介できるのですが、平日となるとここタワー浴場しかありません(他に終夜営業のサウナという手もありますが)。ということで、組合加盟の俗に言う町のお風呂屋さんではありませんが、紹介に加えておきます。
 タワー浴場は、貸しタオル付で料金¥750円なのですが、割引券を利用すれば¥600円になります(2012年3月以降割引率が下がり、割引後でも700円です)。
 この割引券には2種類ありまして、ひとつは京都タワーの展望室入場券に付いている割引券。もう一つは京都駅前地下街ポルタ内の地下鉄市バス案内所に置いてある割引券です。どちらでも¥600になるのですが、京都タワーは午前9時から、地下鉄市バス案内書は8時半からの営業なので早朝京都に到着した場合は入手困難です。リピーターの方は次回入洛分を、事前に入手されることをお勧めします。(注:HPをご覧の方から、夜行バスの案内所にも割引券があるとの情報を寄せて頂きました。私も確認しましたが画像と色違い(青)の割引券が山積みになっていました。バスによっては到着前にアナウンスもあるようです。こちらなら早朝でも入手可能ですので、早朝到着の方はこちらで入手して下さい)
(→タワーの入場券についている割引券と、案内所にある割引券)

注:割引券ですが、
京都タワーのサイトからダウンロードできるようになりましたと情報を寄せていただきましたので、ご利用下さい。

 さて、本題のタワー浴場ですが、京都タワーの建物の地下三階にゲームコーナーと散髪屋と共にあります。お風呂屋さんと散髪屋さん、街なかではよく隣り合っていますが、こんなところでも隣り合っているのでした。
 廊下にコインロッカーと入浴券の券売機が並んでいますが、脱衣場のロッカーが50センチ角ぐらいと大きく、普通の旅行カバンぐらいなら入りますので、よほどの荷物でない限り荷物を持って入っても大丈夫でしょう。駅前温泉と書かれた暖簾をくぐるとフロントがあり、入浴券を出すとタオル一本を無料で貸してもらえます。バスタオルも60円で貸して貰えますので、必要に応じてどうぞ。フロント前はロビーになっていて、4人掛けのテーブル&ソファーセットが5組用意されており、自動販売機の他、フロントでは生ビールの小ジョッキが200円で販売されていました。
 脱衣場は大きなロッカーが並び、按摩機2台に、簡単な籐イスが3脚とシンプルな感じです。ドライヤーが無料なのは嬉しいところです。ロッカーですが、開けると中で2段になっており、脱衣籠も入っています。奥行きもあり、かなりの容量が確保されています。ただしロッカーが縦3段で並んでいるので、その大きさ故、使いやすいのは中段だけで、上下2段はやや使い勝手が悪そうでした。
 浴室の方は、まん中に大きな浴槽がどーんとあります。浴室の様子は
京都タワーのサイトに写真がありますので、参考にして下さい。浴槽のまん中には御影石の臼のような噴水があり、浴槽からも結構お湯が溢れ出ていますので、なかなか見た目にも気持ちいい浴槽です。湯温は、お風呂屋さんの主浴槽ぐらいで、スーパー銭湯などと比べるとやや熱めでした。
 浴室内の設備としては、他に水風呂、ドライサウナ(無料)、立ちシャワーがあります。サウナは二重扉の奥にほぼ正方形の部屋があり6人ほど入れるサイズです。温度計が120度を指していましたが、まさかね(笑)。体感100度ちょっとといった感じです。水風呂は浴槽の周りに一段段差があり、浴槽の底と洗い場の床の高さが同じになっている構造でした。
 洗い場はシャワー付が8カ所とシャワーなし8カ所の計16カ所。2カランに1セットずつボディーシャンプーとリンスインシャンプー、普通の石鹸が備わっていますので基本的に手ぶらでOKです。
 私が入ったのは日曜の午後3時頃と変な時間でしたが、浴室内には常に十人ぐらいといった感じでした。場所柄スーツを着た人や、夫婦でリュックを背負ったような人も結構利用されていました。
 駅前に風呂を造ってしまおうという考えはなかなかグッドアイデアだったと思うのですが、営業時間的にいまいち使いにくいかなという実感です。夜行バスのために6時開店にするとかなりお客さんが増えるように思うんですけどね。でも年中無休、お正月も関係ないそうですので、頭に入れておくと便利な一軒だと思います。


 2012年3月にリニューアルされたので、どのようになったか入って来ました。
 大きな変更点は、サウナと水風呂が取り除かれ、代わりにパーテーション付きの洗い場8カ所が増設されました。浴槽はまったく以前のままです。ほかはロッカーや脱衣場の敷物等が化粧直しされていました。
(2013年2月追記)

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