天神湯
2009.11.25廃業

左京区北白川仕伏町47 営業時間:16:00〜24:00 定休日:月曜日
市バス「北白川仕伏町」下車 徒歩3分

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入湯日:2002/12/15 22:00 

 志賀越道の北白川仕伏町にある天神湯の紹介です。「ゆ」と大きく書かれその下に波の絵がある看板が目印です。
 男女それぞれ暖簾の先に引き違いの引き戸があり、そこを開けると二畳ほどの下駄箱スペースになっているちょっと珍しい造りです。その先の、引き戸を開けると番台です。
 いつも通り積まれた籐籠を取り服を脱いだのですが、はたと気がつけばロッカーに籐籠が入りません。京都の多くのお風呂屋さんでは、長方形の籠がそのままロッカーに入るようになっているのですが、ここのロッカーは奥行きが浅く籠がそのまま入りませんでした。
 このお風呂屋さんの脱衣場の天井は格天井なのですが、見た目比較的新しいような気がしました。白木の風合いも多少残っています。不思議だったのは天井にはめ込み式のエアコンがあるのですが、そのサイズが格天井の升目2つ分にぴったりはまっているのです。エアコンがそういう規格になっているのか、はたまた改装時にエアコンに合わせて升目を作ったのか、ちょっと不思議でした。他もよく見てみれば籐筵はロッカーの形に沿って、形を合わせちゃんと縁をかがってありますし、なかなか脱衣場自体を丁寧に作られている様な気がしました。
 浴室内は、男女壁側に奥から、ジェット2カ所と泡風呂さらにネオンがついた浅風呂、続いて深風呂、脱衣場側にリスが持った木の実から水が出る水吐きがついた水風呂があるのみのシンプルな造りです。お風呂の種類は少ないですが、浴室内の壁は花柄があしらわれたクリーム色のタイルで被われていますし、天井も新しい建材できれいに補修されていますし、手入れが行き届いているお風呂屋さんです。お湯の温度も熱からず、ぬるからずなかなか好みの設定でした。
 客層は行った時間帯は学生風のお兄ちゃんがほとんどでした。ちょうど私が行ったとき入れ違いに、お風呂から上がってこられたお客さんがいたのですが、その方は脱衣場でパジャマを着ておられました。葵湯で見た外国人の方に続いて、お風呂屋さんでパジャマに着替えられるのを見たのは2回目です。この時期湯冷めしないように気を付けてくださいね。
 ほとんどのお客さんが徒歩で来られているような、常連さん御用達のお風呂屋さんでしたが、手入れの行き届いた気持ちいいお風呂屋さんでした。

 天神湯の前の道を、白川通りの方へ少し行くと天神湯の名前の由来にもなっている北白川天神宮があります。前が駐車場で鳥居はちょっと奥まった所にあるので車で通りすぎると見落としてしまいそうですが、鳥居の奥には100メートルほど石段が続き、登ったところには立派な社殿があります。お祀りされている祭神は医薬、酒造の神様である少彦名命(すくなひこなのみこと)で、もともと銀閣寺道辺りに祀られていたものを室町時代足利義政によりこの地に移されたそうです。毎年10月7日には「高盛御供」と呼ばれる豊作感謝の神事が、また10月10日には「還幸祭」があり、還幸祭では御神輿が出るそうです。
 天神湯からは少し離れますが、史跡をもう一つ。天神湯の前の道は志賀越道で、東に行けば比叡山を越え近江神宮近くに抜ける通称山中越えですが、西に向かうと白川通りを越え、京大の農学部前近くで今出川通りと合流します。古くは荒神橋まで繋がる道だったそうですが、現在は京都大学のキャンパスで途切れてしまっています。その今出川との合流地点に大きな石仏があるのですが、この石仏は鎌倉期のものだそうで子安観世音と呼ばれています。現在は、花屋さんの目の前にありますが、白川湯のおじさんがおっしゃっていた様に白川は花の栽培が盛んな土地で、市中に花を売りに行く白川女は、必ずこの石仏に花を御供えして商売に出ていたそうです。そのなごりか、今でも石仏の前には花が絶えません。

 

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白川温泉
2010.7.30廃業

左京区北白川上別当町6 営業時間:17:00〜23:00 定休日:土曜日
市バス「北白川別当町」下車 すぐ

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入湯日:2001/07/01 22:30
    2001/07/14

 北白川別当町を少し下がり角が散髪屋の路地におれます。だらだらとした坂道を20メートルほどいくと古い小学校の様な建物が見えて来ます。レトロモダンな外観の細部には意匠が凝らされており、磨りガラスの桟は幾何学模様を描いています。
 中もまたレトロ。暖簾をくぐると靴を脱ぐ前に番台がある古いタイプ。脱衣場のロッカーは、勿論木製。カゴは籐製です。このロッカー、一番から番号がふってあるのですが、よく見ると数字が右から順番にふってあります。天井はおおかた木枠で作られているのですが、電灯をつるす部分は漆喰で同円心状に模様で飾られています。残念ながらそこにあったはずの電灯は今はなく、中心から蛍光灯に電線が引かれていますが往時を偲ばせます。
 浴室内はシンプルです。中央に深風呂、浅風呂、奥に備長炭をいれた浅風呂と浴槽はこの3つのみです。浴槽は、細かいタイルで作られています。最近ではあまり見ない仕様です。奥の浴槽には少年が乗った鯉の湯口があるのですが、少年首から備長炭の効能書きがぶら下げられちょっと可哀想な状態です。
 浴室の灯りは蛍光灯なのですが、蛍光灯をはめる枠が木で出来ています。木製のものは初めて見ました。女湯や奥のボイラー室の方へつながっている扉は、これまた木製の扉で、南京錠で施錠されています。風呂上がり体重を量ろうと、体重計に乗りました。石田製のはかりなのですが、目盛りが尺貫法で表示されています。内側にL表示もあるのですが赤いインクが日に焼けて薄くなっており一瞬どきっとします。ジュースを売る冷ケースは、駄菓子屋のアイスが入っているような形のものに、お印程度の商品が並んでいるのですが,羽車というメーカーのものでした。これもなかなか見かける代物ではありません。下駄箱の脇にトイレがあるのですが、この扉が磨りガラスで、黒い字で縦書きに「便所」とかいてあります。なんか便所という響きをひさびさに聞いた様な気がしました。
 10時半頃に行ったのですが帰るまでの男湯の利用はのべ4人。しかし、銭湯好きにはたまらない頑張って欲しい銭湯の一軒です。

(←左から玄関脇の下駄箱、蟹や貝のタイルが散らされた浴槽、高価なマジョリカ風タイル)
 こちらも再訪し写真を撮らせて頂きました。ちょうどご主人も女将さんも番台におられいろいろとお話を伺う事も出来ました。現在のご主人は昭和45年にこちらの銭湯に移ってこられたそうで、10年ほど前まではもう一軒和風の銭湯を経営されていたそうです。現在は夫婦二人でやっておられて、現在のところ跡継ぎも決まっていないとのこと。う〜ん、どこに行ってもこの後継者問題は深刻です。
 浴室の方は移ってこられる前、昭和40年頃に改装された姿がそのままとのこと。細かいタイル使いといい、シンプルな浴槽の構成といいまさに昭和40年代の空気です。脱衣場の片隅に置かれた木製の身長計は180センチまでしか測れません。これも時代を物語っていました。(2003.9.6追記&写真3枚アップ)



 北白川別当町は、比叡山への車での登り口です。通称山中越えと呼ばれています。車で10分ほどいくと北白川ラジウム温泉とラジウム鉱泉不動温泉(温泉といえども湧いているのは冷泉)があります。こちらは、日帰り入浴で1200〜1400円ぐらいです。白川温泉はもちろん公定料金の350円。
 また、白川温泉の前の白川通りは高校駅伝や全国都道府県対抗女子駅伝のコースになっています。NHKの中継を目を皿のようにして見ていれば、白川温泉の温泉マークの入った看板が見つかるかもしれません。

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白川湯
2003.5.13廃業

左京区北白川下別当町14 営業時間:16:00-23:00 定休日:水曜日
市バス「北白川校前」下車 徒歩1分

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入湯日:2002/10/24 22:00

 白川通りの志賀越道を少し東に入ると、白川湯と丸文字チックに書かれたネオンサインが見えてきます。久々に時代がかった銭湯です。まず、暖簾の掛かった男女別の入り口は、木製の桟にガラスの入った引き戸があり、がらがらっと開けると下駄箱スペースです。右手に木のふたがついた傘入れがあります。簡単に言うと野球場のバット入れを壁に埋め込んだ様な感じ(わかるかな?)で鍵もついています。さらに引き戸を開けると脱衣場です。籐籠はかなり使い込まれいい色になっています。天井には吊り下げ型の扇風機がありましたが、羽は外されていました。冷蔵庫はフジ(地場メーカー)の物が置いてありましたが、商品はまばらでフジの商品は入っていませんでした。
 浴室の方は中央に主浴槽があり奥が深風呂、手前はジェットが2カ所ついた浅風呂になっています。湯温はかなり熱めです。いままでそんなに注意して見ていませんでしたが、主浴槽の水の蛇口上のコックに「ツルカメ」の文字がありました。これ鶴亀温水工業という設備会社の名前です。あと浴槽は脱衣場側にせり出す形で独特のアールがついた水風呂があります。水風呂の水吐きは焦げ茶のなかなかあごのラインの凛々しいライオンでした。カランは左右、奥の三面に並んでいます。天井は珍しく男女浴室の上に一つずつの湯気抜きとさらに奥に一カ所の合計3カ所湯気抜きが開けてありました。よく見るともうひとつ直径30センチぐらいの穴があったのでこれをカウントすると4つです。
 この銭湯の特筆すべきは奥の壁にあるモザイクタイル絵です。男湯から女湯に掛けて横長のもので、男湯側は富士山をバックに手前は松島風の海が描かれています。残念ながら男湯と女湯の間に大きなひび割れがあり状態はあまり良くありません。湯上がりにご主人に聞くと、昭和30年代の初め頃、今のご主人のお父さん(初代)が京都の左官屋さんに頼んで瀬戸から取り寄せた物だそうです。昭和30年代初頭ということは、九谷焼のタイル絵の最盛期と重なっています。ちなみに女湯側に富士山はなく松島風の風景だそうです。ご主人曰く「西伊豆にこんな感じの所があるかもねえ」ともおっしゃってました。昭和30年代はこの辺りはまだ畑、特に花を栽培する農家が多くよく凧上げをしたなんて話もしてくださいました。2代目はあきまへんにゃなんて言わずにご主人、まだまだ頑張ってください。


 まだまだ頑張ってくださいと書いた白川湯ですが、2003年5月13日をもって廃業されます。このサイトのBBSに、もりりんさんから連絡を頂き、廃業前に伺うことが出来ました。また、白川湯さんにお願いして営業時間前に、写真を撮らして頂くことも出来ました。廃業前に行けなかった方も、写真で雰囲気だけでも楽しんでください。



左:女湯
右:男湯

上段左から、女湯全景、男湯全景、女湯脱衣場、男湯水風呂です。女湯のタイル絵は煙突の張り出しで途中から曲がっています。ちょうどくぼみの所には浮御堂のような建物が見られます。
 女湯脱衣場にはベビーベッドがあり、上に赤ちゃん用の体重計が乗っていました。水風呂はティアドロップ型を半分に割ったような形のアールの付いた浴槽で、ライオンの水吐きが付いています。(2003.5.12追記)

 さらに追記なんですが、最後の入湯に廃業の一日前に訪れました。写真を撮らして頂いたお礼といっては何ですが、私の撮った写真を差し上げました。すると帰り際にご主人が「もし興味がおありなら、もう使いませんので」と夏用・冬用の暖簾を一組ずつ下さいました。逆に申し訳ないような感じなんですが、頂いて帰りました。大切にさせて頂きます。下が頂いた暖簾です。





 白川通の志賀越え道を北に上がると東側にいまだに行列の絶えないラーメン屋「東龍」があります。残念ながら、私は並んでまで食べる気がしないので未だ食べておりません。ちなみにななめ向かいの「あかつき」は何回か食べましたが私的にはおいしいと思います。
 最近、この京都案内の記事で食べ物ネタが多いなあと思いながらも、懲りずにもう一軒書かせてもらいます。

 東龍のちょうど向かい辺りに「マダン」という黄色い看板が目印のイタリアンがあります。私が学生時代には下鴨神社前にあったのですが、その店が北白川に移転してさらにもう一回移転で現在の場所に落ち着いています。イタリアンはもともとあまり堅苦しいイメージは無いですが、マダンもお気楽イタリアンです。しかもボリュームがすごいのです。間違っても彼女、彼氏と二人でなんか行った日にゃあ目の前の膨大な量に会話はとぎれがちになること間違いなしです(笑)。そしてワインも激安。フルボトルでも千円台前半から揃ってます。大勢でわいわいやりながら楽しんで、財布もうれしいお店です。営業時間:17:00〜25:00 火休 075(723)7575

 

 

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銀閣寺湯
2015.4.24廃業

左京区浄土寺石橋町32 営業時間:15:30〜24:00 定休日:土曜日
市バス「銀閣寺道」下車 徒歩2分

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入湯日:2002/06/14
    2003/11/27 22:00

 お風呂上がりに、銭湯の暖簾をくぐると川の瀬音が聞こえてくる。それだけで、ちょっと涼しく得したような感じがしますが、そんな気持ちを銀閣寺湯は味わえます。
 東大路の銀閣寺道の交差点を東に行き、白川と交差するところを右に曲がると銀閣寺湯が見えてきます。場所柄か、お客さんは学生が多いような気がします。いくつか銭湯を回りましたが、今までで一番繁盛していました。
 暖簾をくぐった所の下駄箱は年代物の使い込まれた木製のもので、鍵の木片を差し込むと、上に突き出ている金具が引っ込む作りになっているものですが、私が使用した51番は、中のバネが強く手を離すと鍵が跳ね返ってくるほどです。でもそんなところも愛らしいかわいい下駄箱です。
 浴室内は充実してます。脱衣場を一部改造してサウナが作られていますし、入って右手前から水風呂、宝寿湯の薬湯(泡風呂)、浅風呂、深風呂、太い冷水管枕がついた腰掛け型ジェットと並んでいます。水風呂は、ライオンの口から水が出てくるようになっていますが、他の銭湯の物よりやや大きめで彫りが深いような気がしました。場所柄、京大生御用達(多分)の銭湯、京大生の爪のあかはなかなか煎じて飲めませんが、一緒に一風呂浴びるのは簡単です。
 今出川通りの角に百円パーキングがあり、そこを利用すると入浴料が百円引きになります。


 2回目の入湯です。今回も下駄箱は51番です(笑)。もう少し詳しく追記しておきます。
 脱衣場ですが、男女仕切の上に置かれた青く塗られた招き猫が異彩を放っています。動物系つながりでは、ふくろうの形をした時計が、脱衣場にせりだしたサウナに掛かっています。基本事項を忘れてまして、しっかりと格天井です。
 ほかビジュアル類としては、ロッカーの上の壁には「I LOVE KYOTO」のポスターが5枚。紅葉の嵐山はじめ、雪の南禅寺などなど並んでいます。このポスターは、京都銀行が作っていると思うんですが、京都銀行の名前は入っていません。違うのかなあ。他にもお馴染み高見盛の「献血初場所」ポスターも並んでいます。道路側には、ベンチと按摩機が置かれた休憩コーナーになっていて、ここにはご主人の作でしょうか、哲学の道の写真と、どこかの和尚さんが書かれたと思われる「初心不可忘」という色紙が掛かっていました。
 飲み物の販売は、ダイドーの自販機が一台置いてあります。
 浴室の方は、ちょっとマニアック走りますが、カランのレバーがとっても珍しいんです。京都は普通逆三角形のレバーが大多数なんですが、ここのは上から押すような構造になっていて、レバーの部分に昔のJALのような鶴のマークが入っていました。前回、こちらに来たのはお風呂屋さんを回りはじめて9軒目。こんな所に気づくはずはありません。再訪の収穫です。
 ほか浴室内の特徴としては、島カランが二つあるのですが、片方は鏡+シャワー付になっています。
 今回は10時頃に行ったのですが、前回のイメージと違い空いていました。でも、帰る頃には続々とお客さんが来られ、賑わってきました。学生が多い分、出足が遅いのが特徴のようです。(2003.11.29追記)



 銀閣寺は、大文字山への登り口でもあります。京都の町中からならほぼどこからでも眺められる大文字の大の字。意外と簡単に登ることが出来ます。銀閣寺の門前を八神社方向に行き、鳥居の前を右にしばらく登っていくと舗装がとぎれ川沿いの道になります。川に掛かる橋を渡るとそこから山道になり、銀閣寺門前からだと30〜40分で大の字の一画目の所に出られます。途中千人塚と書いた石碑のところをまっすぐ行かないように注意してください。Uターンするように続いている道が正解です。まっすぐ行くと鹿ヶ谷に降りてしまいます。昼の京都盆地の展望は言うに及ばず、西山に沈む夕日や、夜景も遮るものはなにもなく京都をこの手に納めたような感じです。ただし、途中に街灯はまったくありませんし、上にトイレも売店もありませんのでその点はご注意ください。昼間なら平日でも人の往来があり、外国人観光客の姿もぱらぱらとあります。一度行ってみる価値は十分にあります。
 大の字の中心に弘法大師を祀った祠があるのですが、そこに「大文字ノート」なる書き込み用のノートがありました。すぐそばには温度計も置いてあります。個人の方が交流のために置かれているようですが、結構な人数の方が書き込みをされており、前のノートは10日ほど来なかったらいっぱいになっていたと書いてありました。みなさん日時と共に温度も書かれており、市内よりも涼しいのが目でも分かります。もちろん私も書き込んできました。温度と一緒に。(2002.9.24)

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銀水湯

左京区浄土寺下南田町122の1 営業時間:15:30〜23:30 定休日:金曜日
市バス「浄土寺」下車 徒歩4分 または 市バス「南田町」下車 徒歩2分

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入湯日:2002/10/14 23:00

 この銭湯もなかなかたどり着くのが難しいところにあります。まず、白川通りから一本道で行けない、さらに車の入れない路地の中にある、おまけに路地の入り口の看板が植え込みで半分隠れてるという条件なのです。でもなかなかいい銭湯でした。
 暖簾をくぐるとタイル張りの下駄箱スペースで、引き戸を開けると番台といったタイプです。番台の前には目隠し用のカーテンが男湯から女湯にかけてズーッとあります。脱衣場は広くありません。京間で8畳ぐらいでしょうか、それに6畳ほどの休憩スペースがあります。床は籐筵、籠は籐籠の基本形です。
 浴室内は改装されていてきれいです。お風呂のイスは全部家庭用の大きな物です。天井はシルバーの軽量壁材で被われ、湯気抜きには大型の換気扇が付いています。浴槽は突き当たりに、深風呂、浅風呂(ジェット2カ所)、薬湯、電気風呂とあり、脱衣場側に水風呂があります。主浴槽の湯口は50センチぐらいの高さから滝のように流れ落ちるようになっています。
 サウナは浴室左手にあるのですが、これが浴室、脱衣場の大きさに不釣り合いなぐらいの大きさで10人ぐらいは入れます。しかもテレビ付き。なかなかポイント高いです。さらに薬湯はこの日「伊吹薬草」というもので浴槽のカランに木綿の袋がぶらさがっていて、その中に薬草らしきものが入っていました。あくまでイメージですが伊吹の薬草と聞くとなにか効きそうです。さらにこの銭湯の水は「完全軟水」というもので、完全に鉱物を取りのぞいてあるそうなのですが、浴槽に浸かっても、体を洗ってもお肌つるつるです。もともと京都の地下水は軟水なのですが、完全に取り除いてあるとは・・・見事です。
 脱衣場横の休憩スペースには、テレビ、飲み物の自動販売機、新型マッサージ器、マンガ、新聞などがあり、湯上がりもゆっくり出来ます。路地の奥の小さな銭湯ですが何かちょっと得した気分でした。
 営業時間は、23:45分までですが30分前に暖簾を下げてられたので、23:45 分で完全に閉店の様です。

 銀水湯から山手に行くと法然院がすぐそこです。法然院さん、椿が有名ですが、毎年落語会なんかもやっておられます。谷崎潤一郎のお墓はこちらにあります。法然院に行くとき疎水の橋を渡りますが、哲学の道のこの辺りにも蛍が出ます。私が学生時代の時ですからもう10数年前になりますがそのころは数も多く橋の上から見ると、水面に蛍の明かりが写りそれはそれはきれいでした。蛍が出る場所は哲学の道の中でも変わっていくようで、学生時代に見た場所では今年は見られませんでした。祇園〜平安神宮周辺の若松湯で書きましたが白川の方が今年は出ていたようです。しかし白川の若松湯近くでは流れが速く、水面に写る蛍は楽しめません。作家麻生圭子さんは、乱舞する蛍の様子を「シャンパンの泡の様に」と表現されました。友人の職場の方は「クリスマスツリーの様に」と表現されたそうです。さて、あなたはどう表現しますか?

 

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洛東湯
2015.7.31廃業

左京区浄土寺下馬場町110 営業時間:15:30〜24:30  定休日:水曜
市バス「錦林車庫前」下車 徒歩1分

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入湯日:2002/10/11 23:00

 白川通りの錦林車庫を少し北に行き白川を渡ると、明るいガラス張りのロビーが見渡せる洛東湯が見えます。車は、前に3台停められます。
 玄関を入ると正面に下駄箱があり、上にインコの鳥かごが4つ乗っており、駐車場に面したロビーは10人ぐらいは座れるぐらい広々としています。さらに男と書かれた引き戸を開けるともう一枚暖簾が掛かっていて脱衣場へと繋がります。
 脱衣場はそんなに広くありませんが、ロビーが広々しているのでみなさん着替えたらロビーでくつろぐパターンの様です。籠は黄色のプラスチック製、床は籐筵、飲み物はコカコーラの自販機が置いてあります。浴室との境はガラス張りで浴室の一部まで続き、その上には採光用の窓もあります。明るい内に来ても気持ちよさそうです。
 浴室内は縦に細長く女湯との境に沿って手前から薬湯(泡風呂、ぬるめ)、腰掛け型で腰、ふくらはぎ、足の裏に刺激があるジェット、電気風呂、深風呂、浅風呂(ジェット2カ所+泡)と、それぞれはそんなに広くないですが5つの浴槽が並んでいます。突き当たり右側にサウナ、左側に水風呂という構成です。サウナのBGMは有線のJ-pop、私の好きなチャンネルです。水風呂の水吐きは壺が半分ぐらい壁に埋め込まれたもので、本物を割って壁に付けたような匂いがします。この銭湯も各カランにマイルドウォーター(イオン水)の蛇口が付いているんですが、残念ながら出ませんでした。
 風呂から上がった後はロビーに。雑誌、新聞、マンガが充実しています。ここにも自販機が置いてありますし、マッサージチェアは新旧合わせて4台も置いてあります。大型テレビもありますし、オセロやハンドルを回して遊ぶサッカーゲームもありました。友達と来たら風呂上がりの飲み物をかけて盛り上がること間違いなしです。下駄箱の上ではチュンチュンインコが鳴いて自然のBGMになっているのも面白いところです。洛東湯さん、今回行ったら営業時間が25:30(最終26:00)まで延長になってました。また定休日は水曜ですが、10月のお休みは三回だけと張り紙がありました。お客さんにタクシーの運転手さんもおられました。タクシーの運転手さんも認める洛東湯。なかなかいいですよ。

 洛東湯から西に吉田山の方にいくと真如堂があります。境内には多くの伽藍が立ち並び見所の多いお寺です。この真如堂の西にある山門の前は桜が特にきれいで私は密かに京都で5本の指に入ると思っています。
 さらに西に行き神楽岡通りに出ると宗忠神社の隣に「
吉田山荘」があります。昭和天皇の義弟にあたる元東伏見宮別邸で昭和7年に建てられ、現在は料理旅館として営業されています。普通に泊まれば本館で一人35,000円、離れだと50,000円と庶民には関係のない場所ですが昼間は喫茶として利用できるのです。建物には門をくぐり、坂を登って行きますが、門構えからさすがと思わす風格です。私が行ったときは玄関横のかつて応接間だった洋室に通して頂きましたが、調度品やステンドグラスは普段の生活では見られない物ばかり。小心者の私はその空間を楽しむ域には達しませんでしたが、千円の飲み物代も納得のいくところです。たまにはこういうところも知ってるよってことで・・・。
電話075(771)6125 喫茶営業:11:00〜18:00 コーヒー、紅茶、抹茶、生フルーツジュース各1,000円

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高原温泉
2010.3.31廃業

左京区田中東春菜町35 営業時間:15:45〜23:00 定休日:月曜日
市バス「田中樋ノ口町」下車 徒歩3分

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入湯日:2002/08/31 22:30

 北白川に近い高級住宅地のなかにあり、構えも一見塀がめぐらされており住宅のようにも見えます。入り口の門柱は、御影石(と思われる)で縦書きで高原湯と篆書のような字で書いてあります。こぢんまりしていますが気持ちのいい銭湯です。
 脱衣場には、新聞や雑誌もあり風呂上がりもくつろげます。また脱衣場の道路側は坪庭になっており明るい内にきても気持ちよさそうな感じです。
 浴室は、入ってすぐ左にシャワーブース、洗い場を隔てて、サウナの入り口、水風呂と続きます。浴室内もあまり広くないためサウナの入り口には、洗面器を置く棚が置いてあります。サウナは浴室からはみ出す形で作られており、5〜6人が入れる広さ。室内は有線が流れています。浴槽は右手奥から腰掛けタイプのジェット(腰掛けると腰と足の裏からジェットが出る。これかなり強烈)、浅風呂(ジェットと泡)、深風呂、健康風呂(泡)とあります。洗い場には家庭で使うようなホース付きのシャワーが設置されている(一部固定のものもあり)ので体を流したり顔を洗ったりするには便利です。しかし洗い場で後ろの人のシャワーがかかるのが多少気になるので使う時には注意しましょう。
 この銭湯の特筆すべきはモザイクのタイル絵があること。それもかなりの大きさです。絵はアルプスのような山をバックに,教会が建っている絵が描かれています。もののレポートに東京はペンキ絵、関西はタイル絵という話が載っていましたがモザイク状のタイル絵を見たのは、柳湯に続いて2軒目です。しかも柳湯のは脱衣場にあったので浴室内で見たのは初めてです。住宅地の中の銭湯。なかなか風情があっておよろしい感じです。
 
 写真を見てお気づきでしょうか?となりに散髪屋のねじり棒が見えるんですけど、お風呂屋さんの隣が散髪屋というパターンが異様に多いのです。白川温泉しかり、鈴成湯しかり、鴨川湯しかり挙げだしたら切りがありません。上方落語「崇徳院」(人捜しに散髪屋とお風呂屋さんをまわる下りがあります)にもでてきますが、むかし人が集まるところと言えば散髪屋かお風呂屋さん。この2つの商売、なにかわけあって隣り合ってるのでしょうか?

 さて、散髪屋と逆隣は駐車場に続いて古い木造のカフェがあります。高原湯に初めて行ったときから気になり続けていたのですが、ついに行って来ました。店名は「ホワイトハウス」。外観に違わず内装もレトロで天井の漆喰の飾り模様といい、床のタイルといい、昭和で時間が止まってしまったような感じです。(実際に止まった古時計が掛かっている。笑)店の奥の方は、ボックス席が数席、入り口側はテラスのような感じのテーブル席があります。店のおじさんに「この店はいつぐらいからやってられるんですか?」と聞くと、少し考えてから「1933年」との答え。こちらも、終戦が45年だからと考えて・・・昭和8年です。おじさんで2代目だそうですが昭和8年といえば、四条にある京都の老舗カフェ「築地」や「フランソア」が昭和9年創業ですからそれよりも古いわけです。イノダがコーヒーショップをはじめたのが昭和22年ですからすごいです。でも、こっちは絶対ガイドブックに載っていません。メニューは洋食メニューやランチもありAランチ470円など超破格。トルコライスなんていうものもありました。私はコーヒー(300円)だけでしたけど。このあたり、疎水沿いには駒井邸(ヴォーリス設計、ナショナルトラストに寄贈されたため現在は非公開)などもあり散策には事欠きません。そんな折、ホワイトハウスも加えてみてください。
ホワイトハウス:営業時間11:00ー16:30 金曜定休  (2002/10/08加筆)

ホワイトハウスですが、2003年頃に休業され、そのまま廃業されてしまいました。2004年も終わりに近い頃には空き家になっていました。
上の書き込みのあともう一度行ったのですが、トルコライスはオムライスの上にトンカツが乗っている代物ということが判明しました。ランチは、ステンレスの楕円形のお皿に3品のおかずが乗って出てきました。今となっては、スプリングが飛び出してきそうな椅子もなつかしく思えます。

ホワイトハウスのご主人と奥さんが紹介されている本を見つけました。
「ほんやら洞と歩く 京都いきあたりばったり」
中村勝・文、甲斐扶佐義・写真、淡交社、¥1800-+税
この中で、ご夫婦の写真と共に店名はカルフォルニアに移住した親戚の方が、帰国された際につけられたものだということや、戦中は「喫茶加藤」と改名して営業していたことなどが書かれています。
偶然にも、拙著「京都極楽銭湯案内」と同じ版元の本です。なんかちょっと嬉しい偶然。よろしければ書店で探してください。
(2005.3.2追記)

 

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地蔵湯
2006.12.15廃業

左京区田中西樋ノ口町71 営業時間:16:00〜23:00 定休日:土曜日
市バス「叡電元田中」下車 徒歩3分

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入湯日:2003/02/03 22:00
2006/12/15 17:00

 叡電の元田中駅近くにある地蔵湯です。正面玄関はタイル貼りの四角四面の外観になっていますが、その上はしっかり瓦屋根の町のお風呂屋さんです。玄関スペースから、引き戸を開けて入る脱衣場は、改装され明るく清潔な感じです。サウナを脱衣場側にせり出す形で作られているのですが、その上方には大入りの額とえびすさんの福笹が掛かっています。道路側にテーブルとイス、按摩機のある休憩スペースもあります。全体としては、あっさり目の脱衣場です。
 浴室内も、ほとんどレンガ調の白タイルに張り替えられていて、明るい感じの浴室です。男女壁だけ樹木が描かれたタイルが貼ってあります。浴槽は蒼い顔のライオンの水吐きの付いた水風呂が浴室に入ったところにあり、あとは男女壁側に奥からジェットと泡風呂の付いた浅風呂、深風呂、泡風呂付きの薬湯と並んでいます。電気風呂はありませんが、個人的には電気風呂には入りませんのでこの点問題なしです。脱衣場側のサウナは定員6名ほどですが、ゆっくり作られていて圧迫感はありません。有線でJ-POPが掛かっています。私の入っているときには、松浦亜弥の「桃色片想い」がかかっていました。カランは、入って右手の壁側と、俗に言う島カランがあるんですが、島カランにもハンドシャワーが付いていて使い勝手はいいようにしてありました。
 まあいえば、広さといい作りといいあまり際だった特徴はない平均的なお風呂屋さんだと思うのですが、なかなかの混雑具合でした。客層はさすが京大のお膝元、圧倒的に若者が多いです。
 地蔵湯の向かい側のは、誘うようなお好み焼き屋があるのですが、ぐっと我慢して家路についた地蔵湯です。


 BBSに閉店とのお知らせを、もねyさんから頂き最終日に入りに行ってきました。
 夕方4時半過ぎでしたが、建物の前には写真以上に自転車が並び、この日で閉店という雰囲気は全くありません。脱衣場で女将さんにお話しを聞くと、この地で60年以上とのこと。戦前は御所の近くでお風呂屋さんをされており、強制疎開によりこちらに移ってこられたそうです。それがおじいさんの代のことだそうで、現在で3代目とのことでした。
 ひと通り久ぶりに浴槽をめぐりましたが、手入れもしっかりされていて、脱衣場に貼り紙がなければ誰もこの日で終わりなんて気付かない雰囲気です。
 長い間、お疲れさまでした。最後もいいお湯でした。


 地蔵湯のこの辺り、なんだかお好み焼き屋が多いような気がします。田中里の前の交差点から御影通りに入ると、まず一筋目の角に「将月」というお店、そしてその将月の斜め向かいに「くれしま」というお店、さらには地蔵湯の向かいに中華とお好み焼きの「三愛ふぁんてん」というお店があります。京大生は炭水化物を多く取るのでしょうか?
 里の前交差点から地蔵湯へは、御影通りの2筋目を北に行くと辿り着けますが、北に曲がる手前に田中神社という神社があります。地域の産土神でなかなか境内も広い神社ですが、参道で面白い物を見つけました。参道の途中に注連縄を掛けた植え込みがあり、立て札が立っているのですが、その立て札には「田中神社の祟と鎮物の事」とかかれ以下「○○○さん(実名)が病気の時自分の病は田中神社の祟であると思いいくらお金がかかってもよいから霊感のあったところを掘り起こしたいと言った。言い伝えによると御輿が埋めてあるということであったがその様な物はなく、直径二間余り深さ二間、出てきた物は小さな刀であった」と書かれています。○○○さんは、一体何者なのか、なぜ祟りだと思ったのか、病気は治ったのか、謎ばかりです。
 御影通りをもっと東に行き、京大農学部の北門近くには「ひらがな館」(11:30〜21:40 火曜休み)というお店があります。Woodyな内装で、ちょっとおしゃれな喫茶兼ごはん屋さんといった感じの店です。ボリュームたっぷりの定食でも800円ぐらいで食べられます。女の子だとご飯を少なくして、ゆかりをかけてくれたりするちょっと気の利いた店です。(いらんお世話やという方もいるかな?)この店もおすすめなんですが、ここに行くと「K-ITE LAND」という京都では老舗のフリーマガジンがあります。別にここでなくても、市内のいろんな店に置かれているので目にすることはあるんですが、ついでに紹介しますと、映画情報や街ネタが載っている月刊のフリーマガジンで、今の2月号で通算264号、独特の縦長の形も変わらずそのまま20年以上続いています。市内のカフェや書店、大学生協などにも置いてありますので、目にとまったら手にしてみて下さい。

 

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東雲湯

左京区田中里ノ前町20 営業時間:15:00〜24:00 定休日:火曜日
市バス「飛鳥井町」下車 徒歩1分

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入湯日:2003/01/29 21:30

 百万遍交差点から北に行き、田中里の前にある東雲湯です。ぱっと見はビル型銭湯の様になっていますが、2階を住まいにされているようです。北大路の若葉湯もそうでしたが、東雲湯も外観は鉄筋コンクリートのビル銭湯なんですが、浴室はしっかり蒲鉾天井に湯気抜きがありました。手前の脱衣場の部分だけビル型になっているんですねこれが。
 そんな新しい外観ですが、番台にお金を払うと、おじさんが手渡しで籐籠を渡してくれる伝統的接客スタイルのお風呂屋さんです。このおじさん、手持ちぶたさからか魚屋のようにたまに手をぱんぱん鳴らすのですが、景気付けなのか、はたまたタダの癖なのか、みなさんも行って見破ってください。
 外観通りに、当然脱衣場も昔ながらの銭湯の匂いはないんですが、石川県の個人の方から贈られた立体招き猫つき大入りの銘木板が目を引きます。でも、私が行ったときもっと目を引いたのは、水中眼鏡を掛けたガキがまっ裸で洗面台の上に立ちテレビを見ていた姿です。当然風呂屋のおじさんに怒られていました。でも、驚くことに親と一緒だったんですよね、この子。親もしっかり怒れって感じです。
 え〜、それはさておき、浴室はこちらも脱衣場同様変形L字型のような形で、入ってすぐの所に大きな掛かり湯用のお湯溜めがあります。このお湯溜めには、真ん中に西洋風植木鉢が3段重ねになったような噴水がついています。奥にサウナと打たせ水のコーナー、男女壁に沿って壺の水吐きが付いた水風呂、この日は米ヌカオリーブの湯だった泡風呂、ジェット泡風呂、深風呂が言葉では説明が難しいような形でくっついている浴槽があり、ちょっと離れたところに電気風呂、シャワーブースのある構成です。サウナは8人ぐらい入れる広さの物なんですが、BGMがなんとクラシックでした。私は普段砂時計は使わず、有線の曲を1曲だいたい4分ぐらいの計算で入っているのですが、クラシックでは全く分かりません。さすがに聞き終わらない内にダウンです。
 客層は、さすがに京大に近いだけあって学生風のにいちゃんが多いのが特徴でした。ここのお風呂屋さんは、風呂イスがないので、常連さんは自分のイスやウレタンマットをキープされているのですが、中でも体格のいいにいちゃんが、機関車トーマスのウレタンマットを持って浴室をうろうろしている姿は、ちょっと笑えるものがありました。
 ぱっと見は近代的なお風呂屋さんですが、籠渡しサービスや子供を怒るおじさんに暖かさを感じる東雲湯でした。

 京都の銭湯巡りの先輩いのきんさんも書かれていますが、入口の横にある商店街の看板には「公浴は温泉の出張所 近代設備改に努力 東雲湯」と書かれています。え〜、あえて内容についてのコメントは控えさせて頂きますが、この看板には、「ショッピングストリートTANAKA」と書かれています。でも、近くにある京都信用金庫の路地の所には「田中京極協同組合」「田中京極商店街振興組合」の看板がありました。その昔はこの辺り田中京極と呼ばれていたんでしょうかね。多分核店舗といえば田中公設市場になるんでしょうが、公設市場もスーパー形式のグレース田中というこぎれいな店になっていて、昔の公設市場を中心とした商店街の印象もだいぶ変わってきました。
 東雲湯から言えばちょっと裏手になりますが、養生小学校の横を下がっていくと満月というお菓子屋さんがあります。阿闍梨餅で有名なお店の本店です。言うまでもなく粒あんをもちっとした皮で包んだお菓子ですが、私も大好きで東京にいたときはたまにお土産にも使っていました。デパートでも京都駅でも売っていますが、なんかこういうお菓子って本店で買った方がおいしいような気がします(笑)。私がたまに買っていたという事実とは全く関係ありませんが、本店は町家風のめっちゃきれいな構えのお店になってます。まあ、この辺りに来られたら裏通りも歩いてください。近くには、とみ寿しという安くておいしいお寿司屋さんもありますよ。

 

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栄湯
2013.11.30廃業

左京区高野蓼原町8 営業時間:15:40〜22:00 定休日:月・金曜日
京阪・叡電「出町柳」下車 徒歩10分 または 京都バス「清水町」下車 徒歩2分

詳しい地図を見る

入湯日:2002/10/22 22:30

 今回は出町柳の裏の方にある栄湯に行って来ました。門扉の上に架かったアーチの上にある温泉マークが銭湯モードに誘ってくれます。さらに門の横にある立て看板には「麦飯石温泉」の文字があります。
 道路から10メートルほど奥まったところにある建物はかなり時代を感じさせる建物で、暖簾の奥は間口の広いタイル張りの下駄箱スペース。男湯と女湯の引き戸の間には円形の傘立てが置いてあります。
 脱衣場は広く、天井は格天井です。脱衣場の中央に直径1,5メートルもあろうかという2枚羽の吊り下げ型扇風機があります。しかもモーター部分が天井に格納されていません。籠は籐籠にナンバリングがうってあるものですが、ロッカーの小窓がちょうど番号の所につくってあり鍵を掛けても番号が見えるようになっています。なかなか細かい芸です。
 浴室内は、中央に主浴槽、左右の壁に沿ってカランが並んでいる造りです。ちなみに風呂イスは置いてありません。久しぶりにイス無し銭湯に当たりました。浴槽は、主浴槽奥側に深風呂、手前が角からジェットの出ている浅風呂。奥の壁に沿って右から泡風呂付きの薬風呂、電気風呂、水風呂で一番左にサウナの入り口があります。
 意外と言っては失礼ですがこの銭湯のサウナ、5〜6人は入れるガス遠赤外線サウナでテレビ付きです。入り口に「サウナ内で塩を使わないでください」と日本語とハングル語で書いてあります.誰か使ったのでしょうか?(ハングル語は分からないのであくまで同じ事が書いてあったという予想です。はい。)水風呂は壁のくぼみに置かれた壺を肩にかかげた女性の足下から水が出ていますし、薬湯は花器からお湯があふれるようになっています。また、主浴槽は中央にある噴水からお湯が弧を描いて流れ出るようになっているのですが、引力に逆らって裾野が広がるように流れ出ています。不思議だなあと思いじっと見ているとたまに引力に負けて裾がすぼまったり、広がったりを繰り返しています。この説明で不審に思った方は実際見に行ってください。
 入り口にも書いてあったようにこの銭湯は麦飯石の鉱泉になっているらしいのですが、壁に歴史が書いてあり古くは11世紀に中国・宋の薬学の本に登場するそうです。体が芯まで温まるらしいですが、全体的にお湯の温度が高く常連さんも余り長湯はされていませんでした。客層は、若者が多くレトロ銭湯ながら活気のある銭湯でした。

 栄湯に行くには京阪もしくは叡電の出町柳から徒歩が一般的だと思いますので、出町柳駅前からの京都案内をひとつ。
 叡電の出町柳駅前はパチンコ屋や飲食店が数軒並んでいますが、その中に「柳月堂」があります。柳月堂と聞いて名曲喫茶を思い浮かべる方もおられると思いますが、今回は名曲喫茶の1階にある創業昭和28年のベーカリーの方を紹介します。ここも私のお気に入りのパン屋です。入り口には、パンの焼き上がり時間が書いてありますのでチェックして入るといいでしょう。クルミパン(80円)が有名ですが、バリエーションとしてあん入り(100円)やリンゴ入り(120円)のクルミパンもあります。ほかにもたくさんの種類があって目移りします。また冷蔵庫の中には手作り感あふれるババロアやプリン(共に100円)やババロアケーキ(200円)なんかもあります。今回リンゴ入りのクルミパンを食べたのですが、焼きたてでほかほかのクルミ風味が満点のパンの中にホクホクの甘いリンゴが入っていて最高でした。もう何もいらなーいっ、どうにでもして〜っ!(少し言い過ぎか)って感じです。季節のいい時期なら、柳月堂でほかほかパンを仕入れ、缶コーヒーでも買って、高野川と加茂川が合流する通称三角州へ行き大文字山を見ながら昼食っていうパターンがお勧めです。プリンまで付けても500円でお釣りが来ます。料亭のお昼もいいですが、こういう昼食はどうですか。営業時間8:00〜22:50 土休

 

 

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東山湯

左京区田中門前町27 営業時間:15:30〜25:00(土日は15:00〜) 定休日:金曜日
市バス「百万遍」下車 徒歩1分

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入湯日:2002/06/19 24:30
    2003/12/01 23:00

 百万遍交差点を出町柳の方に少し入ったところにあります。私がこの銭湯の暖簾をくぐったのは時すでに24:30過ぎ。一応HPで1時までというのを確認して出かけました。
 いつものように、まずサウナにはいっていました。BGMは松田聖子。じわっと汗が滲み始めたときふっと電気が消えたのです。と同時にそれまで響いていたモーター音もぱったり止んだのです。でも電気が消えたのはサウナの中だけ。「あっ、店じまいか。しかしまだ15分や20は1時まであろうに」と考えながらサウナを出ると、さらにモータ音が止んだということは案の定ジェット風呂のジェットは止まり、湯口から出るお湯も止まり、さあもうぼちぼちあがっとくれやっしゃ。というおじさんの声が聞こえてきそうな感じです。後から気付いたことですが、脱衣場には営業時間12:30までとありました。ということは私が番台をくぐった時点でもう店じまいだったのです。すいません。
 1時10分前ぐらいに番台のおじさん、歳のころ50ぐらいでしょうか。そのおじさんがパンツ一丁で洗面器やなんかを片付けはじめました。私が脱衣場に出た頃には、洗剤でタイルを磨き始められました。時折動作を止めては、すこししんどそうな表情をされますが、それでも残ったお客さんには愛想良く、世間話をしてる辺りなんぞはいいひとです。銭湯ファンの一人として、声援を送る次第であります。みなさん、ぎりぎりにいくのは、なるべくやめましょう。


 2回目の入湯です。今回はちょっと早めで11時前に暖簾をくぐりました。玄関スペースの下駄箱の上には、ジュリーのポスターが3連発。正面にはリンゴスターとポール・マッカートニーのスケッチ画。振り返ると矢沢に永ちゃんとファンキー・モンキー・ベイベーな空間です。床に使われている六角形の豆タイルも光沢がありなかなかの逸品ですので注目して下さい。
 脱衣場の方もマリリン・モンローのポスターが3枚に、ジョン・レノン&オノヨーコが2枚貼られています。ビートルズ関係が多いのは、ちょっと出町柳の方に行った所にビートルズファンにはお馴染みの「RINGO」という老舗バーがあるからでしょうかね。
 脱衣場の様子としては、道路側にぶらさがり健康器やマンガ週刊誌の置かれた休憩スペース、ロッカーは小窓の付いたセルロイド調、男女仕切の上には中出会から贈られた大入額、冷蔵庫はお風呂ドリンクの揃った富士商事、中央にベンチ一脚という感じです。風呂上がりに気づいたんですが、ここの仕切壁は下にキャスターが付いていて、柱に小さな閂で固定されていました。可動式です。
 浴室の方は、一番奥に7人ほど入れるサウナと、打たせ水&泡風呂&ライオンの水吐き付水風呂があり、男女壁側に一部泡風呂とジェット2カ所、信号3色ネオン付の複合浴槽、深風呂、電気風呂、泡風呂付き薬湯と並んでいます。複合浴槽には腰掛けた裸婦の膝に置かれた瓶から、薬湯には片膝付いた裸婦の持つ瓶からお湯が出る湯口が付いています。
 天井は手前2/3ぐらいがかまぼこ天井になっているのですが、奥側に赤茶に白抜きの2羽の鶴が飛んでいるモザイクがあります。クラッシュタイルのモザイクで結構珍しいものです。男女壁にある半円形の青いデザインは、私のフランチャイズ押小路の「玉の湯」さんと同じです。同じ工務店ですね、これは。
 カランは全部で26カ所あるのですが、私が行ったときは浴室内に20人ぐらいいる混雑状態。久しぶりに両側に人が座っているカランで体を洗いました。客層は場所柄か、学生が圧倒的ですね。そんななか、足に怪我をしビニールを巻いて入浴している小学生がいてちょっと可哀想でした。
 風呂上がりは久々にローヤルサニーで一息。壁の貼り紙を見ると営業時間が1時までになっていました。私が入った11時頃がピークのようですので、この時間はなるべく外して、さらにあまり遅くならないように・・・。(2003.12.02追記)
 

 東山湯さんがあるのが、百万遍の交差点。ここから西に一筋いくと鞠小路通りです。鞠小路を南に行くと
「緑寿庵清水」という日本で唯一のこんぺいとう専門店があります。じつはこの店私も最近まで知らなかった上に、東京から遊びに来られた方に教えてもらった次第です。そのお客さんは、ご夫婦で来られたのですがご主人は京都大学に9年間おられた方なんです。でも、ご主人もご存じではありませんでした。そんな、人知れずあるお店ですが散歩がてらにのぞいてみるのはいかがでしょうか?こんぺいとうが京都土産としてふさわしいかどうかは、ご自身で判断してください。
 
 この近くでもう一つ案内を加えておきます。百万遍の交差点を少し下がった東側にある「
京都大学総合博物館」です。2001年に建物が新しくなり、リニューアルオープンしました。京都大学の研究成果と収蔵品の展示の場で、その範囲は人文、自然科学、文化史など幅広く、また高度な内容も含まれるのですが、熱帯雨林の大ジオラマがあったり、大型ディスプレイがあったりと親しみやすくなっています。その中でも一番のお勧めは、京大霊長類研究所の天才チンパンジーあいちゃんとの知恵比べです。ディスプレイにタッチしながら、簡単なクイズのような問題を解くのですが、相手がチンパンジーだと思ってなめてかかると大変です。遺伝子レベルでチンパンジーと人間は数パーセントしか違わないことを実感させられるかも知れません。あまり夢中になりすぎないようにご注意ください。後ろに子供が並んでいるかもしれません。開館時間は9:30〜16:30 月火と年末年始が休館です。

 

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春日湯

左京区吉田中阿達町36 営業時間:15:40〜24:00 定休日:月曜日
市バス「東一条」下車 徒歩2分

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入湯日:2003/01/14 22:30

 春日湯は、京都大学のキャンパスに囲まれているような立地にあります。しかも向かい側には、京都府立医大の古びた学生寮、入口の路地の両脇は、散髪屋と古い民家というなんともいえない学生街のムード溢れるロケーションなんですが、春日湯自体はビルの一階にあるきれいなお風呂屋さんです。
 入口を入ると下駄箱スペースの真ん中にたばこの自動販売機。これこの間島原温泉のところで、めったに見掛けない代物って書いたところなのに、立て続けに見てしまいました。でも見たのは3軒目です。脱衣場は、目立った装飾品といえば招き猫ぐらいですが、天井を見ると電球を正方形に付けまくったトラック野郎もびっくりの照明がありました。残念ながら、現在は使われていませんでしたが、点ければショーでも始まりそうな勢いです。
 浴室の入口側には、大型テレビがあるのですが、これが一昔前の木目調のテレビです。でもまだきれいに映っていました。雑誌系統もなかなか充実していて、週刊マンガから写真週刊誌、文春までを取りそろえてありB級情報の収集には事欠きません。
 浴室内は、真ん中に目の字型の浴槽があり、基本的に奥、左右の3面にカランがある造りです。カランを数えると30近くあり、まれに見る多さです。浴槽は、目の字形の浴槽が奥から、ジェットと泡風呂の付いた浅風呂、深風呂、浅風呂となっていて深風呂と浅風呂の間には、効能書きはありませんが、鉱石の入ったミネラル泉の湯口が付いています。奥に電気風呂、脱衣場側に小さな薬湯もあります。サウナは、左手に浴室からせり出すような形であり、壺の形をした水吐きが付いている水風呂とセットで収まっています。
 客層は、京大生一色かと思いましたが、意外とそれらしきお客さんは少なく、職人風の若い兄ちゃんや、おじさんも結構いました。そういえば、東大路から西のこの辺りには、もう風呂なしアパート風の建物はあまり目に付きません。女湯の方からも、40年前にキャピキャピしていたような声が聞こえていました。
 帰り入口の横に、入るときには気付きませんでしたが、吉田神社の節分祭のポスターが貼られていました。節分の時には、大変なにぎわいを見せる吉田神社へは、春日湯のすぐ近くの東一条通りを東に行けば、京大の時計台前を通ってすぐです。予想に反し、京大生の割合の少なかった春日湯さんですが、老若男女が集うお風呂屋さんでした。

 春日湯は、京都大学のすぐそば。やはり食べ物系は充実しています。春日湯を少し北に行ったところには、「東京ラーメン」というラーメン屋があります。いつも店の前には自転車が並んでいるラーメン屋です。中にはいると、コンクリートの床に7人ほど座れるカウンターとテーブル席が一つ、奥にこたつを机代わりにしている四畳半のスペースのある小さなお店です。人の良さそうなおじさんが、時に鼻歌交じりでラーメンを作ってくれます。名前のとおり醤油ベースのスープですが、豚も一緒に煮込んでられるようで、しっかりこくのあるスープは一度食べると病みつきになります。しかも値段は、平成6年から値上げなしの一杯400円。卵を落としても430円という嬉しい値段です。営業は11:00〜21:00までですが、夕方になると売り切れで閉店と言うこともしばしばありますので、お早めに行ってください。日祝は休みです。
 東京ラーメンの2軒南にもいい店があります。こちらは「天ゆう」というてんぷら屋さんです。店構えは町家を改装したちょっとこぎれいな感じで、店内もカウンターのあるいい雰囲気のお店ですが、なかなかリーズナブルなんです。水曜定休で夜の5時から11時までの営業ですが、6時半までなら天ぷらに小鉢が付く天ゆう定食が880円です。またおまかせコースは、2500円からあります。スタッフも若く入りやすい雰囲気ですし、てんぷらは揚げたてをカウンターのざるの上に一品一品乗せて貰えますので、ちょっといい店に来たなって感じを味わうことが出来ます。ちょっと裏道ですが、探せばいくらでも出てくるおいしいお店の数々。学生街は奥が深い・・・。

 

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御幸湯
2003.10.26廃業

左京区吉田中阿達町20の1 営業時間:15:30〜24:00 定休日:金曜日
市バス「東山東一条」下車 徒歩7分

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入湯日:2002/07/25 22:30
    2003/10/26 22:00

 川端通りの荒神橋から少し上がり東に行くと京大会館があります。その角を北に曲がると御幸湯があります。
 脱衣場はなんの変哲もない普通の銭湯です。番台があり,富士の冷蔵庫があり、木製のロッカーがあり・・・。しかし、浴室はちょっとしたホテル並み(温泉の中流ホテル)の感じです。洗い場の壁面や、浴槽の枠は煉瓦色の人工大理石?が使われています。鏡は、洗い場1つ1つに付いているのではなく、横一列が全面鏡になっています。さらにデザインで段々状に鏡面が上にも付けられ、浴場に入った右手の壁は半分ぐらい鏡です。また、照明の上に観葉植物も飾られています。
 浴槽もデザインが工夫されており、ジェットと泡のついた浅風呂に一部はまりこむような形で深風呂が設けてあります。薬湯と電気風呂は入り口近くに並んであるのですが、電気風呂は、「低周波電気風呂」と書いてあり泡風呂になっています。電気+泡の浴槽は初めて見ました。電気風呂はしびれて出れなくなるような気がして苦手なのですが、泡風呂までプラスされて・・・とてもとても。
 サウナは、脱衣場にせり出すような形であるのですが、窓ガラス越しにテレビが脱衣場側に置いてあります。脱衣場から見ればテレビの背中だけが見えます。ご愛敬ですね。水風呂は、サウナを出たところにどーんとあり、打たせ湯の様に二カ所から水が落ちています。空き具合といい、設備といいなかなか。


 京大銭湯部の掲示板で廃業の書き込みを見たのが、最終営業日の廃業6時間前。でも行けてしまう辺りがすごいんですが、どうにかこうにか最後の入湯を果たしてきました。
 みなさん廃業を知ってでしょうか、前回はがらがらだったのにこの時は満員状態。浴室内には12〜3人いて、風呂イスが足りないような状態です。大多数は学生風で友達と連れだって来ているような雰囲気でした。
 前回、なんの変哲もない脱衣場と書いたのですが、今見れば変哲だらけ(笑)。この一年で見る目が肥えたということでしょうか。まあそういうことにしておいてください。
 脱衣場の特徴の一番は照明ではないでしょうか。男女仕切の上に蛍光灯が並んでつけられているのですが、格子状のカバーが付いていますし、天井の照明も60〜70センチ角ぐらいあるカバーが4つ付いていて、それぞれに格子などの模様が付いています。浴室側には天井に埋め込まれたような照明もあります。言葉ではなかなか説明できないんですが、工夫が凝らされています。
 またこの脱衣場の道路側にはイスと小さいテーブルの置かれた休憩スペースがあり、マンガや週刊誌が多数置かれています。週刊現代には取られないようにヒモが付いているんですが、そのヒモは切れてしまってました(笑)。ここの壁に一枚色紙が掛かっていたんですが、京大のアメフト部ギャングスターの寄せ書きでした。87年に全国制覇したときのもののようで、当時スター選手だったQBの東海選手の名前も入っていました。
 浴室の方では、奥のカラン4カ所だけにマイルドウオーターのカランが付いていました。最近カランがあっても壊れて出ないところが多いのですが、ここのはしっかり出ます。最後これで顔を洗ってきました。脱衣場に出たところの洗面台には、マイルドウオーターの飲料用(アルカリ性)のカランも付いていました。
 マニアックな情報としては、サウナと超音波風呂の効能書きがユニオン工業という会社で、住所は南区の唐橋南琵琶町。塩風呂のある寿湯さんと同じ町内です。この南琵琶町には忘れられない理由があるのですが、このことは
寿湯さんの所をお読み下さい。
 最終日の風景としては、貸しロッカーの荷物を持って帰るようにお願いする女将さんの姿や、サウナの中で「最後ですなあ」というおっちゃん同士の会話などなど。まあ私は2回目の入湯でしたが「長い間お疲れさまでした」とだけ言って、御幸湯を後にしました。最後に入れて良かったという気持ちと、今日で終わりという寂しい気持ち。また一軒減ってしまった・・・。(2003.10.26追記)
 
 
 天下の京都大学。その広さも半端ではありません。自転車で移動するときなどキャンパス内は信号もなければ車もほとんど通らず、実に快適に走れます。また東を見れば東山、この環境をお裾分けしてもらい味わうのもいいものです。京都には他にも大学が多く点在し、京都市民に占める学生数は9.7%(1993統計)で100万都市ではずば抜けてトップです。大学巡りも楽しいかもしれません。
 ここでちょっと立ち寄りたいのが、京都大学正門横に2003年春にオープンした「カフェレストラン カンフォーラ」です。ここは外見も明るく、町中のカフェの様なんですが、そのサービスも目を見張るモノがあります。入口のレジ横には、週刊誌やファッション雑誌などの読み物が充実していますし、なんと大学内にありながらアルコール類も提供してくれるのです。でもここは大学内の施設。メインとサラダ、パンもしくはライスが付くランチがなんと500円!セルフサービスなんて学食ライクなシステムではなく、ちゃんとコック服にカラフルなタイをしたおねえさんが注文を取り、テーブルに持ってきてくれます。
 私は土曜の昼に行ったのですが、子供連れのお母さんから、ゼミで先生を囲んでいるようなグループまで客層は幅広く、大学内とは思えないような雰囲気です。京大なかなかやるじゃん!という感じでしょうか。現在工事中の、時計台の建物が完成すれば、今度はフランス料理店もオープンするという話も聞きました。大学は卒業後も利用価値の高いスポットに変わりつつあるようです。
 カンフォーラの営業時間は平日8:00〜22:00、土日祝11:00〜15:00。年末年始を除き無休です。
(2003.10.31追記)

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平安湯

左京区吉田下大路町22 営業時間:15:00〜25:00 定休日:木曜日
市バス「近衛道」下車 徒歩6分

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入湯日:2003/01/07 22:30

 京都大学の南側に位置する平安湯の紹介です。平安湯の外観は、きれいに改装されていて、ちょっとおしゃれな3階建て住宅といった感じです。そこに暖簾が掛かっていなかったらお風呂屋さんとは分かりません。なぜか下10センチぐらいを折り返してある暖簾の先は、自動ドアでロビーに繋がっています。私の行ったときは、夜のピーク時だったようで、玄関一面靴、靴、サンダルの状態でした。ロビーは、三人掛けのイスがひとつと、冷蔵庫、テレビがありますが、結構ガラーンとした感じです。
 脱衣場も、これといった装飾品はなく至ってシンプルな造りで、男女壁の側にイスが数脚並んでいて、マガジンラックにある週刊誌などを読めるようになっています。おっ、と思ったのはお風呂屋さんではお馴染みの週刊現代に混じって、日経ビジネスがありました。これといった特徴はない脱衣場ですが、籐筵だったり、黄色の長方形の脱衣籠は京都のお風呂屋さんといった感じです。自動販売機は脱衣場にもありますが、ロビーにある牛乳とかを飲みたいときは、フロントに繋がる小窓から言えるようになっていました。
 浴室も機能的且つシンプルで、右側にカランが2列で並んでおり、女湯側に浴槽が並んでいる造りです。カランは俗にいう島カランにも全てシャワーと壁側のカランと同じ大きさの鏡が付いていて機能的です。風呂イスもお尻にぴたっとくる大きめのヤツでなかなかでした。浴槽は奥から、泡風呂付きの薬湯、浅風呂、深風呂、一人用のトルネードエステバス、電気風呂、と並んでいて、脱衣場にせり出す形でサウナがあります。電気風呂の向かいには水風呂とボタン式のお湯と水が選べるシャワーブースがあります。各浴槽には、ステンレスの手すりが設置されていて、端の方から見るとこれも整然と並んでいます。ちょっとなごませてくれるのポイントは、トルネードエステバスと書かれた後に、「たつまき美容風呂」と日本語訳が付いている所ですかね。このトルネードは、背面だけでなく左右からも強力ジェットが出ていますので、脇腹の贅肉をとるのに効果がありそうな感じがします。
 客層は、京大に近いだけあって学生が大半ですが、私の行ったときちょうど背中に絵の描いてある方々が脱衣場におられ、若い衆に牛乳を振る舞っておられました。一斉に「いただきます」の発声後、牛乳を飲む姿は壮観でした。昔ながらのお風呂屋さん風情はありませんが、なかなか機能的で、学生街の人気銭湯といった感じでした。

 平安湯の前の通りは、ちょっとした商店街風情の通りになっているのですが、さすが学生街!定食屋さんがいっぱいあります。平安湯も南隣は、「まるさん食堂」、北隣は「ひよこ」という定食屋に挟まれ、斜め向かいにはちょっとおしゃれっぽい喫茶を兼ねた「風媒館」というお店もあります。
 平安湯からちょっと北に行くと、近衛通りの突き当たりの所に出ます。角は、最近ではめずらしい24時間営業でないファミリーマートがあり、そこから西に行くと京都大学の吉田寮があります。タイトル写真で、イチョウ並木を使ったことのある吉田寮です。建物は今時珍しい黒い板張りの木造2階建てで、その姿は、昔の小学校の木造校舎の様でこの一角は昔にタイムスリップしたようです。裏手に駐車場があるのですが、ふと見れば一階の壁に張り紙が。なんと2階からクーラーが落ちてくるかも知れないので、注意してくださいって書いてあるんです。私は、山道で「落石注意」の看板を見て、いつもそんなん注意しようがないやんと思うのですが、クーラーもさすがに予想のしようがありません。毎年のように新しい建物が出来ている京都大学ですが、一方では忘れ去られたような一角があるのも広いキャンパスをぶらぶらする時の魅力のひとつです。

 

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銀座湯
2014.5廃業

左京区吉田近衛町26の39 営業時間:15:30〜24:30 定休日:月曜日+第3火曜
市バス「近衛通」下車 徒歩2分

詳しい地図を見る

入湯日:2002/10/16 23:00

 東大路の近衛通から2筋南を東に入ると銀座湯が見えてきます。この銀座湯、不思議な建て方がしてあります。東大路から入ってくるメインの通り側はずっと塀で、その道から延びる路地に入り口があり暖簾が掛かっているんです。路地で府営住宅の方に繋がっているのでその為か、はたまた昔はメインの道も狭かったのか、釜場の関係か、謎です。
 暖簾をくぐると下駄箱スペースで、引き戸を開けると番台です。脱衣場は平均的です。籠は籐籠とプラスチックが半々ぐらい、床は籐筵、冷蔵庫はフジですが富士商事の製品は入っていませんでした。入り口の上の方にヒマラヤの山の写真が飾ってあります。どなたかが登山をされるんでしょうかね。浴室内は、真ん中に主浴槽がある昔気質の造りですが、改装されていてきれいです。主浴槽は奥が浅風呂で2つの角から中央に向かってジェットが出ており、半分は泡風呂になっています。手前は深風呂です。浴室奥は右手から電気風呂、水風呂、サウナと並んでいます。サウナは7,8人入れる大きな物です。BGMはJ-POP、演歌まぜこぜでした。サウナ内に砂時計が3つもあります。水風呂の水吐きですが、角に取り付けるタイプで人間の顔に似ています。鼻筋は人間そのもの。口が三角でなければライオン似の人間です。ライオン似といえば小泉首相ですが、小泉首相にはそんなに似ていません。(笑)あと、脱衣場側にバスクリン風呂があります。脱衣場には梅の香とありましたが、どうも違う気がします。多分表示は変えてないようです。
 客層は、やはり京大のお膝元、学生さんが目立ちます。脱衣場に朝日新聞、京都新聞、アエラという構成は学生街としては隙がありません。番台のおばちゃんと学生の「さぶなりましたねえ」という会話に心温まる学生街の銭湯でした。

 東大路通りの近衛通りから熊野神社(東大路丸太町)までは、結構飲み屋や飲食店が並んでいます。銀座湯に鏡広告を出しているラーメン屋「らんたん」もこの並びです。そのらんたんのすぐ北並びに「ビィヤント」というカレーとコーヒーの店があります。ここもガイドブックに載っているような店ではありませんが昔からある老舗のカレー屋です。店の間口はほぼ1間しかなく見落としてしまいがちですが、いつもお客さんのいる店です。店はおばちゃんが仕切っていてカウンターだけで10人も入れば満員です。木のカウンターは使い込まれいい感じのつやが出ています。ここのカレー嬉しいことにサフランライスで出てきます。学生時代私はここでサフランライスを知りました。値段もビーフカレー(辛・中辛・甘)¥650,チキンカレー¥650,かつカレー¥900、コーヒー、チャイ共に¥300と学生の味方的値段です。お世辞にもきれいな店とは言い難いですが永らく京大生に愛されている店の一軒です。金曜休 11:30〜23:00
(黄色のテントがビィヤント→)

 

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