2002年5月2・3日
花の都 フィレンツェ

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ベネチアから南西へ247キロ南下した所にフィレンツェがあります。
2日の朝早めに出発して、リムジンバスに4時間ほど乗ってフィレンツェに到着しました。
バスで最初に到着したのは、フィレンツェ市街を一望できるミケランジェロ広場です。ミケランジェロ広場は、フィレンツェ中心部とアルノ川を隔てた小高い丘の上にあります。
フィレンツェ中心部は規模があまり大きくなくて、こぢんまりとしています。ピンクの屋根が続く市街地を1目で見渡すことが出来ました。

ミケランジェロ広場を下って、アルノ川を渡るときに、ベッキオ橋を見ることができました。
ベッキオ橋は直訳すると「古い橋」という意味。ベッキオ橋は、窓が3階まであることからも分かるように、橋上に店舗が並んでいます。
さて、フィレンツェというと、大富豪メディチ家が支配し、また大パトロンとして数多くの学者、芸術家を擁護したルネッサンスの街です。このベッキオ橋も元々は肉屋が並んでいたものを、コジモ・メディチが悪臭を嫌がり、店舗の並びを宝石商や貴金属商に換えさせたとのこと。私達もベッキオ橋に行き宝飾品を見ました。
夫にはしっかり「見るだけだよ」と釘をさされました。
橋の上の店舗が、昔、肉屋だった理由は、フィレンツェ名物「毛織物」の毛を剥いだ後の肉を橋の上で売って、いらなくなった骨や筋といった部位をアルノ川に捨てたということです。

フィレンツェの中心部へやって参りました。
最初に案内されたのが、花の聖母教会(Santa Maria del Fiore)です。でっかーい建物の隅から隅まで大理石づくしで、白を基調とした上にピンクと緑の石をはめ込んだ装飾はさながら貴婦人のドレスのようで、花というに相応しいエレガントさです。近くで見ると、各ブロックの行や列によって大理石のはめこみ方が違っていて、遊び心を感じます。
この建物の中には約3万人が入れます。

隣にある高い塔が、ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)です。
高さは82m、エレベータがないため階段を使わないと上までたどり着きません。最上階への時間は、普通の歩調で40分間ぐらい。しかも、階段は上り専用階段と下り専用階段に分かれていてそれぞれの幅が人1人分程度しかなく、途中で合流するということがないため、1度登り始めたが最後、最上部まで登らないと降りることができないと警告を受けました。心臓の弱い人は途中で発作を起こす事があるので登ってはいけないそうです。登るには体力のいる鐘楼ですが、人気が高くて行列が出来ていたので私達は登りませんでした。
去年、「冷静と情熱のあいだ」という映画で、主人公の男女が再開するクライマックスシーンは、この塔の最上階でした。

左の画像は、教会の隣にある洗礼堂の「天国の扉」です。
黄金づくりの各パネルには聖書の重要なシーンが彫られて全部で10シーンありました。
見事な彫刻は、文字が読めない庶民への普及を意図して作られたものだという説明を受けました。私はこれを、(製本技術がない時代における漫画のような役割だった)と解釈しました。

ここにある「天国の扉」はコピーで、本物はドゥオモ博物館に保管されています。コピーといっても黄金色に輝き、躍動感ある見事な作品でした。


その後、ウフィッツィ美術館へ向かった私達は、美術館隣のヴェッキオ宮殿前で記念撮影をしました。現在は市庁舎として使われているそれほど派手でない建物の前でわざわざ記念撮影をしたのは何故か?
・・・旗が飾ってあるベランダこそが、映画「ハンニバル」でレクター博士がパッツイ刑事を殺害した箇所なのです。むちゃくちゃ気持ち悪いと思いながらも最後まで観てしまったハンニバル、今度は書籍で読んでみようかな。

ウフィッツィ美術館は、建物の前にも彫刻のコピーが並んでいます。
左の画像はメデューサを倒したペルセウスの像。
ウフィッツィ美術館は、ボッティチェッリの「春」「ヴィーナスの誕生」といった華やかな作品が山ほどあって、大変見ごたえのある美術館です。美術館の天井には細かな装飾画が描かれていて、よく見るとロクロ首やキングギドラみたいな動物とか得体の知れない模様です。美術館天井の絵はグロテスク装飾という様式で、グロテスク(grotesque)の語源となりました。
どの美術館でもそうなのですが、撮影はフラッシュの有無を問わず禁止されているので、残念ながら内部の写真はありません。

ウフィッツィ美術館を出ると雨が降っていて、夕方で少し肌寒く思えました。
今年は日本の春も多雨気味でしたが、イタリアの方も同様で、異様に雨の日が多いとのことです。やっぱりそのうちベネチア水没するのかなぁ。。。

ベネチアは置いておいて、フィレンツェの車両制限区域内には、観光用の馬車が走っていました。

左は雨上がりのワンシーン。
学生時代、山陰の豪雨地帯で過ごした私にとって、雨上がりは好きな時間の1つです。

石畳が雨露で輝き、石造りの建物がしっとりと濡れて、建物と建物の間から光が差す風景は、遠近画のようで心の落ち着きを取り戻す情景です。何故かゴッホが模写した「大はしあたけの夕立」(歌川広重作)を思い出しました。




お菓子屋さんのウインドウ・ディスプレイ。
グミかマシュマロか砂糖菓子なのか。とても精巧に出来たフルーツ菓子の形と色彩に感激!
こういう出会いは、街を歩いていて楽しい瞬間です。



これは朝ホテルでやっていたTV番組のワンシーン。
いくつかチャンネルがあるうちの1つがアニメ専用チャンネルのようです。イタリア滞在中、何回かこのチャンネルを着けましたが、日本のアニメばかりやっていました。

ストーリー展開が面白くて、ポケモンを見ていたら、ポケモンのシーンの中に釣り吉三平が出てきてサトシ君と三平が何やら話をしていました。三平が、サトシ君とピカチュウと別れたので、その後どうなるかと見守っていたら、三平とじっちゃんの釣り勝負が始まり、その後は全然ポケモンキャラが出てきませんでした。そのまま見ていると、三平の2度目の釣り勝負が始まりました。長引きそうなので、CMの最中にトイレに行って化粧をして出てきたら、いつの間にか番組が、らんま2分の1に変わっていました。

イタリア語が分からないのでどういうことなのか分かりませんが、TVでアニメ祭のようなことをやっていたのかもしれませんね。TVに限らず、おもちゃ屋でもセーラームーンやサンリオキャラクターがいっぱいで、日本アニメは大人気みたいでした。
5月3日は、郊外のホテルからフィレンツェ市街地に移動しないといけなかったので、“混雑・スリ・盗難”で悪名高い、市バスに乗りました。料金は1時間1ユーロ、バスに乗ったらすぐに打刻機で時刻を打たなければなりません。

バスの中に打刻機は2台あって、1台は壊れてました。私達がうまく使えないでいると、前に座ったおばちゃんが、イタリア語で一生懸命「前の機械を使え」と親切に教えてくれました。朝10時でラッシュを越していたため混んでいなかったし、親切にされたし、思いがけずイタリア人のよい面に出会いました。


バスに乗ったはいいけれど、路線を間違えて、何故か郊外の大学病院らしき所へ着いてしまいました。私達は、そこを大学と間違えてしまい、Informationの看板のある建物へ入り
「生協はどこですか」
と訪ねたところ
「ここは病院の案内所で、ツアリスト・インフォメーションじゃない」
と注意されてしまいました、反省。なかなか勝手が分からないものです。気を取り直して、バスに乗りなおしました。



2度目のバスでは無事にフィレンツェ中心部にたどり着くことができました。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅で、イタリアの鉄道を見つけたので記念撮影しました。この駅には改札のようなものがありませんでした。切符は列車の中で切られるのでしょう。

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