2002年5月5日
カプリ島周遊

カプリ島は、ナポリの港から船で行きます。
イタリア6日間の行程で、ベネチア、フィレンツェ、ピサ、ローマ、ナポリ、カプリ島の6地域巡りは体力的にきつい行程だったのですが、夫も私もイタリアは初めてだったので精力的に色々な所へいくことにしました。ナポリから水中翼船という高速船で、約45分でカプリ島に着きます。ナポリの港には要塞のような建造物がありました。滞在する間がなかったので、何の建物か謎のまま通りすぎていきました。

水中翼船からナポリを撮影しました。
「ナポリを見て死ね」
という言葉から、ナポリを見るまでは死ねないと思っていましたが、船から見たナポリの姿は大したことありませんでした。
きっと、死ねとまで言われた頃は空気もきれいで美しかったのでしょう。この日は、ナポリを見た感動云々より、船の揺れで酔わないようにするのが精一杯でした。

幸い天気のよい日だったので、船の後尾デッキで陽にあたりながら、寝ているうちにカプリ島に到着しました。
この日のカプリ島は地中海気候そのもので、空気はさらっと乾燥して、空は青く太陽が輝き、リゾート地にふさわしい天気でした。

じめじめしていないのです!

カプリ島では、ぜひ青の洞窟をみたいと思っていました。
天気はよかったのですが、波が高かったので、青の洞窟は観光局によって見学中止の通達が出てしまいました。青の洞窟は、ちょっと波が高いだけで入れなくて、たまたま行った観光客が運良く入れる確率は2割程度なんだそうです。この日は、代わりにボートでカプリ島めぐりとなりました。最初に行ったのは白の洞窟です。岩石が白いので、水面が白く反射します。

カプリ島には数百個の洞窟があって、海水面から色々な姿をみることができます。

鍾乳洞の入り口まで船が近づきました。
頭上にぽっかりと大きな洞窟の入り口があり、中に白いマリア像が見えました。
と、思ったら、マリア像は自然にできたもので、人の手によるものではないそうです。遠目に見るとヴェールをかぶったマリア様に見えるので驚きです。


島をしばらくまわると、頭上高いところに、象岩石が見えました。
巨大な岩石が風化して、中央にトンネル状の大きな穴があいていました。穴のまわりが削げ落ちた姿が、鼻を伸ばした象のように見えます。




次に出会ったのが、亀岩石です。
小さくて分かり辛いのですが、にょっきっと突き出た岩の陰から、こっそりと首を伸ばして覗き見るようにしている岩石です。
もちろん自然の産物です。


しばらく行くと、エメラルド・リングという岩に出会いました。
海から人1人乗れる程度の大きさの岩が飛び出していて、真ん中にトンネルがあって、南の方から光が差してきます。
水面がエメラルドに輝いて、地中海の美しさを実感しました。
夏に来て、長期滞在して、エメラルドグリーンの海で回遊したいです。


同じリングでも、今度は巨大なトンネルをくぐりました。
20人乗りのボートがくぐれる岩石なので、こちらは巨大なリングです。




海からは、岸辺の岩にへばりつくような別荘群が見えました。
カプリ島南部は、超高級リゾート地で、地価は東京の代官山と匹敵する金額で、私など泊まるのもおこがましいという地区です。こんなに高くても、世界中のミリオネアから需要があり、水不足を解消するために、対岸の半島ソレントから海中を通して水をひいてきています。それでも夏になると水不足になるという事でした。

青の洞窟には行けませんでしたが、ボートの島巡りを堪能して、今度はカプリ島の山上の地区「アナカプリ」へランチにやってきました。
カプリ島ツアーは、日本語ツアーと英語ツアーの2種類あり、私達は英語ツアーの方に参加しました。英語力をトライする目的もありますが、ツアーの金額差が9千円もあったのです。英語ツアーの方が安いし、大体カプリ島の観光案内や歴史を聞いても日本へ帰れば忘れてしまうだろうし、外国人とコミュニケーションをとりたいという興味がありました。

そして、EDEN PARADISO(天国)という名のレストランへ行きました。
レストランでは、カリフォルニア在住の米国人夫婦と相席になり、つたない英語でしたが、多少のジョークを交えて楽しく食事をしました。米国人夫婦は10年前までハワイに住んでいたそうです。ウインドサーフィンやアウトドアの共通の話題、米国人夫婦がホンダに勤めている日本人と友人ということで車の話、もうすぐくる母の日の事など、とても愉快におしゃべりしました。結局最後にレモンのお酒をおごって下さいました。感謝!


レストランの前のアパートを兼ねた小売店です。
1階は小さなおもちゃ屋さんです。
入りたかったのですが日曜日だったのでお休みでした。




ランチの後はショッピングです。
土産屋街に行くには、高い塀や壁に囲まれた小道を通り抜けます。
道はまっすぐで方角は分かりますが、見通しがきかないので地理感覚が狂います。
石造りの壁や塀にツタがはって、一方通行で、スーパーマリオになった気分でした。





イタリアにある松は何という名前なのでしょう。
松ぼっくりがついて、葉っぱが長細い針状なので、明らかに松の仲間である樹が立っていました。
日本の松とは枝ぶりが違います。
子供の頃住んでいた北海道のエゾマツに似ていました。


石畳とツタが素敵で撮った写真です。
この坂の向こう側に地中海の青い海と高い空が広がっています。
イタリアから望む地中海は、何故か気持ちを開放します。
それと同時に乾いた空気と陽の光に、不思議と胸をキューっとしめつけるようなノスタルジックな切なさと空虚感を味わったのでした。
きっと小学校時代の夏休みの終わりを思い出したのでしょう。

カプリ島はレモンの名産地です。
道の脇から覗いた中庭には、どの家にもレモンの樹が植わっていて、実が鈴なりになっていました。
見るだけで唾が出てきます。

左の写真はお土産屋さんのリキュール売り場。
色々な種類のレモン酒が置かれていました。

レモン酒やレモンの飾りを見ていたら、天気もよいことだし、生レモンを丸かじりしたくなりました。土産屋の店員さんに聞いて、街はずれの果物屋を教えてもらい、行ってみました。でも、日曜日のためお店は閉店。

仕方がないので、店先シャッターの隙間からカメラのレンズだけ差し込んで店内の写真を撮ってきました。レモンや果物だけでなく、花を飾りかわいい売り場ですね。
よい心のお土産になりました。


アナカプリの土産物屋街から、ソラーロ山(Monte Solaro)の頂上へ向かうリフトが出ています。山頂の高さは589m、カプリ島の最高峰です。
私達英語ツアー参加者は、これには乗りませんでした。時間がなかったし、もともとスケジュールに組まれていなかったので、まぁ仕方がありません。

日本語ツアーに参加した人は、島巡りではなくて、こちらの山頂行きコースだったそうです。
日本語ツアーに参加した男性と少し話をして
「リフトに乗れてよかったですね。よい眺めだったでしょう」
と聞きましたが、相手の方は不満タラタラでした。
「高いお金を払ったのに、日本人添乗員が行きの水中翼船で船酔いしたから島巡りは無いし、行きたくもない免税店ばかりハシゴされるし、申し訳程度にリフトに乗せられ・・・」
、と聞けば聞くほど同情するコースでした。
男の人にとっての免税店など、何の興味の対象にもならないのでしょうね。

土産物屋街のつきあたりに、展望台があり、対岸のソレントが見渡せます。
景色がよいので、夫と記念写真を撮りました。

近くにいた団体観光客の添乗員さんにシャッター押しをお願いしました。英語でお願いしたら「Spanish!」を連発して英語をしゃべらないので、スペイン人御一行様のようでした。もちろん快くシャッターを押して貰えましたが。

その後、綺麗に着飾ったおばちゃんやおばあちゃんがワラワラと私達の周りを取り囲み、薬指の指輪を指して「あんた達は結婚してんのか?」みたいなことを聞いてきたので、うんうんと首を縦にふると、しきりに顎を持つジェスチャーをして、微笑みながら立ち去って行きました。

後から夫と(あれは何のそぶりだったんだろう)と謎に思いましたが、後々になって(夫婦だったらキスして写真撮らんかい)という意味だったんだと気付きました。情熱的なスペイン人を彷彿とさせる言動です。日本のおばちゃんにはない反応で、文化の違いを感じた楽しい出来事でした。やっぱり海外旅行は面白いです!


最後に、これはカプリ島の写真ではありません。

日本への帰国時、ローマの空港で税関を通る途中、飛行機発着案内TVのひとつにウインドウズエラーが出ていて珍しかったので夫が撮影しました。
Microsoftよ、しっかりせえ!

てな具合で、旅の最後にはオチまでついてしまいました。ちゃんちゃん。

<貝婚旅行@イタリアのページへ戻る