あがりんの本選体験記
2013年3月10日(日)
宮城県岩沼市

11番「夢」



<応募>
今回、東日本大震災から2年をむかえるこの時期、地元宮城県で「のど自慢」が開催されること、すごく意味深いことだと感じました。
私自身も、脱サラして今年でちょうど10年。この春、送り出す中3生が10回目ということになります。
そんな大事なタイミングでの大会ですから、何としても出場したいという思いがありました。
幸いにも3月9日の予選会は公立高校の入試が終わった後ですので、少し手も空き、土日とも空けられると思いました。
今回はいつもと同じではダメだと思い、初めて娘を誘いました。
塾生でもよかったのですが、なかなか予定があわなかったことと、ふだん、忙しくてほとんど会話することがなくなっている娘と一緒に
同じ目標で時間を過ごすのもいいかなと思ったのが理由です。
まあ、父と娘という組み合わせもそう多くないだろうという作戦もありましたが・・・(笑)
応募総数の見当がつきませんでしたが、なんと1200通もの応募があったとのこと。
その難関をくぐって、無事ハガキが到着しました。

とはなったものの、私も塾を経営している身ですから、今は受験シーズン真っ最中、まったくそれどころではありませんでした。
娘も期末テストを控え、それが終われば予定がぎっしり。とてもお互いに練習する時間などありません。
そんなわけで、練習は各自・・・。前日に1回だけカラオケボックスに行って練習しようということになりました。
私は塾の授業が終わる夜や日中誰もいないときに教室で練習していました。
そして迎えた予選前日。2人でカラオケ行くのなんて生まれて初(笑)でしたが、2時間がっちりやろうと練習を開始しました。
どこをソロにするかと番号を言った後のポーズなど、まず形から入りました。(笑)
じゃあ、実際・・・とやってみたら、思っている以上にいい感じ。私自身拍子抜けするほど、バッチリでした。さすが親子。(笑)
あ・・・ここでいうバッチリというのは鐘3つ狙えるレベルということではないですよ。音をはずさない程度に・・・ということです。
試しに採点してみようということになりましたが、採点結果は・・・・87点。2回目も85点だったので、なかなかなものでした。

中3の塾生や卒塾生に応援グッズを強制(笑)依頼し、保護者の方にも宣伝しまくり・・・。
ほんと、なんて塾長なんでしょうか。
でもわたしの中ではよっぽど音はずさなければいけるという根拠のない自信がありました。

<予選会>
9日の予選会は実は中学校の卒業式の日、朝6時半に教室を開け、寄ってくれた中3生に花を渡し、「今日はいけなくてごめん。
そして卒業式が終わったらすぐ応援に来てくれ」と頼みました。
あ、うちの塾でも書道に長けた女子に胸につける「父」「娘」という文字も書いてもらいました。
実は今回の選曲ですが、遅れて来る生徒たちも間に合うようにあえて番号の遅い曲(五十音の後の曲)から選びました。
そういう理由でしたが、たまたま、この「夢」という曲に出会えたわけですけどね。

最悪なことにこの日は強風のため、JRが大幅に遅れ3時には全然応援団がいない状態でした。
それでも卒塾生など結構来てくれていました。
刻一刻と近づく順番。間に合うかどうか、結構焦りましたが、「来る」と言ってた生徒は全員来てくれました。最後は
岩沼駅からタクシー・・・という生徒も多かったみたいです。

3時半過ぎに舞台下に呼ばれ、いよいよ集中する時間になりました。ただ、思いのほか緊張感はありませんでした。
それが予選9回目だからなのか、娘と一緒な安心感なのかはわかりませんでしたけどね。
舞台に上がってからも、客席がよく見えましたし、「40秒楽しむぞ」という気持ちでいました。
唯一の心配はイントロがカットされるかどうかでしたが、フルイントロで、うまく入ることができました。
あとは思い切りはじけるだけ・・・自分たちとしてはやるだけやったという感じでした。
会場からの声援もはっきり聞こえました。ほんと「ありがとう」の感謝の気持ちでいっぱいでした。
歌い終わった後は、応援に来てくれた仲間と談笑しました。いつもなら応援に来てくれた子達はすぐに帰るのですが、
今回は番号が遅かったこともあり、だいぶ残ってくれました。
5時20分頃運命の発表タイム・・・。
どんどん呼ばれる番号。いよいよあと3組・・・というところでようやく200番台。200番台の最初は我々の
前に歌った、自衛隊ゴールデンボンバー4人組。いよいよあと2組・・・。
我々の隣では娘の友達が必死に祈ってくれていました。
「続いて・・・218番『夢』を歌った・・・・」「うおーーーーーーーーーーー!やった〜〜」かなり大きな声で叫んだと
思います。
苦節13年(笑)初めて本選の切符を手に入れました。
今まであこがれでしかなかった「向こうの世界」の扉が開かれたわけです。
応援に来てくれた子達も喜んでくれていました。
荷物をもってステージに上がり、みんなから拍手を贈られ・・・ほんと気持ちよかったです。
ステージ上でポラロイド撮影がおこなわれ、いざ控え室へ・・・。
ここでの詳細を書くと、楽しみが減っちゃうと思いますので、簡単に・・・。
内容としては徳田アナと担当の方との面談・・・要は歌う時、どんな紹介をするかと歌い終わったあとどんなことを
インタビューするかということです。そしてピアノの宮下さんとの音あわせ。私たちは「前奏カットするから・・・」
ということで、そこの入りの確認でした。
その日はもろもろの連絡事項とそれだけだったのですが、我々が終わったのは夜の8時過ぎでした。
待っている間近くに座った人たちと少し話しました。
前に座ったのが「ごめんね」のお姉さんと「こんにちは赤ちゃん」の若いママさん。お2人から
このサイトの話をふられ、ビックリしました。
後ろにはゴールデンボンバーの自衛隊4人組。ほんとノリがよくて、楽しそうな感じが漂ってました。
ちなみに徳田アナとの面談では、塾のこと、ラブのどのことには触れられず、娘を誘った経緯について
詳しく聞かれ、結果、放送のようなインタビューになりました。まあ、事実ですから・・・(笑)

今回は25組の参加ということで、翌朝の集合は朝の7時ということ。まあ、早起きには自信があるので
あまり気にならなかったですけど・・・。
既に本選出場を知ってた人からはお祝いのメールや書き込みが多数届いていました。
私も娘もその夜はあちこちに連絡しまくり・・・という感じでしたね。
塾生の保護者の方にも「見てください」と連絡してしまいました。

<本選当日>
朝7時集合なので。朝6時には家を出ました。
うちは妻も長女も「家で見るから」と応援には来ませんでした。(笑)
会場に入ったのが6時45分頃。既に多くの方たちが集まっていました。
最初に当日の順番発表。
盛り上げ隊を自認していたので、割と前のほう、下手したらトップバッターもありかなと思っていました。
結果11番・・・真ん中よりやや前の位置でした。
結果からすると、10番のチャンピオンの棟梁の次、合格したaikoさんの前と、完全に合格者に
はさまれる形でした。しかも9番と13番が審査員特別賞でしたから、引き立て役的な位置でしたね。(笑)
そのあと、自己紹介タイム。
皆さん、明るくノリがいいのですが、震災の話などを聞くと、いっぱいつらい経験をされているのですよね。
自己紹介を聞きながら何度もウルウルきていました。
そして、今回の25組、本当にいい人が集まった〜という気がしました。
宮城から全国にきっと明るい元気な姿を届けられる・・・そう確信しました。

そのあとステージに行ってオープニングとエンディングの練習。座席位置を見たら、前列の真ん中。
げ・・・結構これって映る位置じゃん・・・と。
私の隣は「こんにちは赤ちゃん」のママさん、娘の隣は「夜桜お七」の教習所の元気なおねえさん。
ん?これってやっぱり盛り上げ隊ってことだよな・・・と自覚しました。端っこの通称美人席は
前列が「愛燦燦」の美人高校生、2列目の端が「Best Friend」の美人空港職員さん。
おお、さすがNHKと思いました。(今回は美人の方が多かったので、激戦でしたでしょうが・・・)
そのあと入場の練習。座った席、そのまま前に出て来てくださーーいと言われて前に出たら
必然的にセンターになってしまいました。途中何人か入れ替えもしましたが、なぜか我々は
センターに残りました。
皆様からのコメントで「さすが、センターキープ」と多くの方から言われましたが、あれは私たちが
奪ったわけではないですし、総選挙したわけでもじゃんけん大会したわけでもありません。
本当にたまたまです。
なんだか、歌のことより「映りすぎ」というコメントが多くて・・・。
オープニングの入場も娘が先頭。目立つ目立つ。(笑)まあ、どうせなら目だってやろうと意気込んで
ましたけどね。
とにかく楽しくて楽しくてしかたないので、必然的に笑顔になるものです。
エンディングの練習では「花は咲く」の合唱も練習しました。
「宮城の方ですから、歌えますよね・・・」って。ちょっと待て・・・おいらはサビの部分しかわからんぞ
と思い、歌詞カードを見ながら歌ってたら、ディレクターさんに怒られた。(笑)
まあ、何回かやってるうちに覚えましたけどね。
表彰の練習も3回くらいやりましたが、2回目でチャンピオンに選ばれました。(笑)
二度とないと思い、大絶叫で喜びました。(笑)
そのあと1コーラスずつの練習。バックの振り付けも・・・。
ゴールデンボンバーが盛り上がって楽しかったなあ。ほんとリハのときは汗かきましたもん。
自分たちも割りといまくいきましたし、自信がつきました。
娘とは鐘二つを目標にし、鐘二つだったらハイタッチと打ち合わせしておきました。

その後はゲストの坂本冬美さんと五木ひろしさんのリハ。
私服姿のお2人。
美しい冬美さんは私服姿も美しい・・・。きゃしゃで顔がちっちゃくて・・・最前列で大興奮していました。
そんなこんなでリハも終わり、控え室に戻って昼食タイム。
NHKの方にお願いして、出場者にメッセージを書いてもらった色紙を徳田アナに渡すことにしました。
本選出る気満々でしたから事前に色紙も用意していました。(笑)
緊張感もなく、みんな打ち解けていましたね。
私の隣のチャンピオンの棟梁は何度もトイレ行ってましたが・・・(笑)
90歳のおばあちゃんも話す話す・・・その話がおもしろくて、聞き取れないということもなく、普通の
会話なんですよ。すごいなああ。「私は若い人と話すと元気もらうんだよね。」といってゴールデンボンバー
みたいなのも「いやあ、楽しくて足痛いの忘れるわ〜」とか。4番の「山元町の天童よしみ」さんも
かわいかったなあ。
出陣前に一人一人番号と曲名を言う練習をさせられましたが、それもみんなのりがよくて、緊張感の
かけらもなかったです。
12時前に客席後方に集められ、開始5分前くらいに客席を通ってステージに。すごく気分よかったです。
900人という割とこじんまりした会場でしたから後ろのほうまではっきり見えました。
うちの塾生たちも後ろに陣取ってくれていました。
後で聞いたら、近くに座っていたおばちゃんたちが応援うちわをもってくださったとのこと。
こういう話を聞くと「のど自慢」ってやっぱりあったかいなあと思いますわ。
番組が始まってからはほんと、あっという間で、緊張もなく、隣同士で「えーー、鐘厳しい〜」とか
歌う前の人に「頑張って」とか歌い終わった人に「おつかれ〜」とかすごく和やかな雰囲気でした。
ゴールデンボンバーの盛り上げは楽しかったなあ。ほんともう一回やりたいくらい。そして
カメラを意識しながらも、時々冬美さんの横顔を見て、ドキドキしていました。
なかなか合格の鐘が鳴りませんでしたが、我々の前で棟梁が初の合格の鐘。
嬉しかったです。
その勢いで、舞台中央に行き、「11番 夢!」声も揃って、出だしもバッチリ、客席の応援も見える。
もう楽しくて楽しくて仕方なかったですね。娘は割りと淡々と歌ってましたが、あれは
男性の歌は感情がうまく入れられないから仕方ないとのこと。
予選会より長く歌えての鐘二つ。満足で思わずハイタッチ。自分たちとしては100点のできでした。
インタビューも会場受けてたし・・・。
途中の13番の「ありがとう」のご夫婦の奥さんのコメントや前半と後半の合間の陸前高田の電気屋さんの
映像など何度もウルウルきてました。ほんと泣いたり、笑ったり忙しかったです。

後半になって、だいぶ合格者が出てくれてホッとしました。
あっという間に全員とゲストの歌が終わり、審査結果の発表。
わたしの狙いは審査員特別賞で冬美さんと握手すること。
冬美さんが「今日は特別賞2組います」といったので、もしかしてチャンスあるかも・・・と。
しかも二組目は「これからも仲良く」とコメントしたので、「来たか」と思いましたが13番のご夫婦でしたね。
でもどちらも納得の受賞でしたので、悔しさはありませんでした。
チャンピオンも納得。なんか嬉しかったです。
リハの時に奥さんの名前が「ひろし」というのは知っていたので何も疑問を感じませんでしたが
結構「え?」と思った人いたみたいですね。
全員での「花は咲く」の合唱。なんか急にウルウルきました。いい感じでしたよね。
会場のお客さんも一生懸命歌っているし・・・。

放送終了後の冬美さんと五木さんのミニステージもよかったですね。
冬美さんの大好きな曲「また君に恋してる」聞けたし、五木さんの「街」も改めて聞くと
すごくじーんとくるし。

すべて終わって、控え室に戻って、またみんなで盛り上がって、徳田さんを花と色紙で送り出して、
みんなで写真撮影。
もっと写真撮ればよかったと思いましたが、何となく、写真撮っちゃいけないかなあという雰囲気も
あって、遠慮しちゃってました。

ほんとみなさんいい方ばかりで、幸せな時間でした。

毎年3月11日が近づくと、東日本大震災への思いが強くなります。
でもその悲しみと同時にきっとこの岩沼大会のこと、25組の仲間のことを思い出し、元気に
なれるような気がします。

もっともっとみなさんとゆっくり話したかったです。
必ず同窓会開きましょう。

応援コメント、感想コメントいただいたみなさん、本当にありがとうございました。
ちょっとだけスターになった気分でした。
頑張れば願いは叶う・・・やっと実践することができました。