正々堂々たるメロドラマ

(2004.2.11)


ちょっと旧聞に属する話題から。

昨年の年末にNHKのBS放送で、「冬のソナタ」を集中的に再放送していたので、家人につられて、最後の三話だけ見てしまった。評判になっていたのは知っていたのだが、今回初めて見て、最初に頭に浮かんだ言葉が「正々堂々たるメロドラマ」。

同じ時期にTBSでこれまた人気の高かった「グッドラック」も再放送していたので、それと見比べてみればその違いが良くわかる。「グッドラック」の主人公たち、木村拓哉にしろ、柴咲コウにしろ、口の利き方ひとつとってもいわゆる個性的で、いかに個性的に描くかに脚本も腐心して、物語をひねり回しているように思える。そこへいくと、「冬のソナタ」は、いまどきあんな純粋で素朴なドラマがあるのか、といった印象ですね。恋愛ドラマでは、主人公たちの恋愛を阻害する要素こそが、主要なテーマと言ってもよいが、それが血のつながりと病気というのも大時代的。でも、ここまで徹底してやると、正々堂々としていて、文句の言いようがないといったところでしょうか。

一方で韓国文化が新鮮だったという側面もあるでしょう。日本で活躍する韓国出身のタレントも多く見かけるが、完全に日本のメディアに同化している。また、日頃のニュースでも急速に伸びる経済発展の話か、韓国が日本、もしくは日本人をどう思っているか、つまり反日感情の有無といった視点が圧倒的に多い。ドラマを通してストレートに入ってくる今の韓国が印象的だった。

そしてなんと言っても、とても素直で好感の持てる主人公、それを演じる役者、これが大きい。ヒロインを演じるチェ・ジウは美貌だけなら日本にも綺麗な女優さんはいくらでもいるが、あの清楚な感じはいまの日本の女優さんにいないタイプ。彼女に会えるという韓国ツアーまであって、さすがにそこまで入れ込むことはないけれど、かくいう小生も多いに気に入ってしまいました。

なにを隠そう、続く韓国ドラマのシリーズ「美しき日々」を見ている始末。オジさんまで虜にするとは韓国ドラマ恐るべし。

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