美女と野獣

(2001.07.01)


小泉内閣ができてから田中外務大臣はかっこうのワイドショーネタで何かと話題になっていますね。そこへもってきて鈴木某という議員が外務委員会で田中大臣に噛みついて、いろいろ紛糾した結果両者の第二ラウンドが行われることになりました。ところがどっこいワイドショーの期待に反して、この鈴木議員、何を思ったか一転して、「大臣とわたしでは、美女と野獣みたいなもので・・・」と、低姿勢このうえなかったのです。田中大臣のほうも苦笑いでしたけどね。

で、わたしがひっかかったのはこの”美女と野獣”という言い方です。言うまでもないことでしょうが、この言葉はオスカー・ワイルドの戯曲に由来するのですが、それを持ち出すまでもなくディズニーのアニメでも有名で、物語はみなさんご存じですよね。その物語によれば、”野獣”というのは、実は王子様で、魔女の企みによって姿を野獣に変えられてしまっているにすぎないのです。そして、”美女”の愛によって最後はもとの素敵な王子様に戻るというお話ですよ。

そう思って聞くと、鈴木某の発言は”野獣”といって一方的にへりくだっているように見えるのですが、何なら妙な下心があるようでもある。それとも、「心ならずも橋本派の金の力によって、このような姿になっているけれども、小泉内閣の構造改革が成功すれば、私も本来の姿に戻れるのです」といった、政治的なメッセージだったのでしょうか。

実はこんな事が気になるのも”美女と野獣”という言い方は、意外に一般社会でもお目にかかるのですよ。パターンとしては会社の中年のオジサンが若いOLをつかまえて、「○○チャンとわたしじゃ、美女と野獣だからネェ・・・」なんて言っている図なんですが、これって、変な下心があってのことなんでしょうか。それとも、単に「美女と野獣」とう物語を知らないのかしらん。