両国界隈よもやま話−その壱−

(2001.06.24)


勤め先の会社が移転したことに伴って、両国にやってきて一年あまりが経ちました。両国というと何を思い出しますか? やはり、国技館、お相撲さんでしょう。ところが当初の予想と異なって、お相撲さんを見かけることが大変少ないんですね。考えてみれば国技館で大相撲が行われるのは年に三回、それ以外は地方場所に巡業と、お相撲さんも結構忙しく、自分の部屋にいることは少ないのかもしれない。近くの定食屋さんのご飯の量が多いのが、なんとなくお相撲さんの多い土地柄の影響かもしれないと思わせる程度です。

ところで、この両国という地名。昔はこの隅田川をはさんで、東が下総国、西が武蔵国でその間に架けられた橋を両国橋と呼んだことがそのまま地名の由来になっているようだ。そもそも隅田川には防衛上の理由もあって最初は千住大橋しかったものの、明暦の大火で行き場を失った人が多く亡くなったことから両国橋を架けることになったものだ。

実はこんな知識も、PHP新書の大石学著「地名で読む江戸の町」という本で仕入れました。その題名からも判るように地名の由来を語るとともに江戸時代の様子を紹介している。もう少し詳しい地図がついていれば良いのに、という不満は残るものの、面白い本だ。なにげなく使っている東京の地名にも、ちゃんと起源があることが判って感心することしきりです。
 その両国だが、下町ということもあって昔ながらの家内工業的な家並みが多いのだが、看板を見ていると面白い発見があります。鑢(ヤスリと読ませる、初めて知りました)や、莫大小(メリヤス、これは漢字クイズなどによく出るので有名だが、実際に使われているのを見たのは初めて)という漢字があって結構おもしろい。

両国に勤務とは言うものの、実際には会社との往復で、まわりを探索する機会が少ないのが残念だが、おいおいに両国界隈の見聞をひろめたいものだ。イエイエ、決して夜の街という意味じゃありませんよ。