自尊心と虚栄心
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 別にここで、改まって解説するまでもないが、自尊心(pride)と虚栄心(vanity)とは似て非なるものである。
 どちらも、自分を他人に高く評価して欲しいという点では似ているが、自尊心が自分自身の正当な評価を求めているのに対して、虚栄心は自分を過大に評価してもらいたいという違いがある。
 そこで、私が思うのは自尊心を持つことは幸福であるが、虚栄心を持つことは不幸だということである。なぜならば、自尊心を持っている人はありのままの自分が好きなわけだが、虚栄心を持っている人は自分自身が嫌いだと考えられるからである。
 自分自身が嫌いだというのは、なんという不幸ではないだろうか。ある意味ではこれは、最大の不幸であるかもしれない。
 ところで、以前私に虚栄心も大事と言った人物がいる。当時私は、それに疑問を持ったものの、なにが問題かは当時は理解できなかった。
 おそらくその人物の主張は虚栄心が自己の向上の原動力になるとでも言いたかったんだろうが、自己の向上のためには、必ずしも虚栄心が必要というわけではない。
 すなわち、現在の自分自身を客観的に等身大に評価して、それを基準に向上をはかるということが、より建設的であろう。ようするに、必要なのは向上心であって虚栄心ではないということである。
 はっきり言って虚栄心なんぞ持っていると、自分自身に過大な負荷がかかるうえに、周囲の人々と衝突をおこすことになってろくなことはないと思うのだが。
 最近、虚栄心の塊と思える人物が、トラブルを起こす姿を見たが、なんとも見苦しい物である。
 おそらく、その人物は自尊心と虚栄心の区別もついていないことだろう。


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