とことことこ・・・・・ 「う〜ん、今日も遅くなっちまったぜ。全く、だからバイトはいやなんだ・・・」 夜の街をブツブツ言いながら歩く俺。 バイトのせいでかなり疲れてしまった。 「帰ったら・・・・ビール片手にメールでも書くかぁ。」 そんなことを考えながら、愛しい我が家のドアの鍵を開けようと・・・・・・ 「あれっ?」 鍵が開いている。 おかしい、確かに出かける前に鍵をかけたはずだ。 (まさか泥棒!?) ちょっとばかし嫌な予感を胸に、俺はドアを開けた。 「あっ、お帰り。遅かったじゃない。」 扉を開けると、そこには可愛い女の子がいた。 年の頃は17.8か。綺麗なストレートの青髪に澄んだ湖を思わせる瞳。 スタイルは・・・・なかなかである。 しかも、風呂あがりだったのか、バスタオル1枚の姿。濡れた髪が艶めかしい。 「す、すみません!!部屋間違えましたっ!!」 俺は速攻で扉を閉めた。 (はあはあはあ・・・・危うく痴漢になるところ・・・・いや、もうなったか?) そして俺は隣の家に・・・・いや、待て、確かにここが俺の家のはずだ。 表札にもちゃんと「○○」と書いてある。 じゃあ、あれは一体!? (疲れてて幻覚でも見たんだろう。今日は早く寝た方がいいかもな) そう自分を納得させて、今度は慎重にドアを開けた。 そ〜っと中をのぞき見る。よし、誰もいない。やっぱりさっきのは幻覚だったのだ。 しかし、さっきから「しゃ〜」っと、変な音がする。 「酒も飲んでないのに酔ってどうする、俺。ははは」 俺はその音を無視しキッチンからビールを1本とって、 それを飲みながら、自分の部屋に・・・・・・・・・・・・ 「ぶ〜っ!!」 俺はビールを吐いた。 「お帰り○○、さっきは何してたの?」 あの女の子がいたのだ。しかも、今度は俺のパジャマを着て。 「○○の服、結構大きいね。」 「ああ、ちょっと大きめのサイズだから・・・・・」 かなりぶかぶかなのか、肩の辺りで素肌が覗いて・・・・・・ って、俺は何を考えてるんだ、こんなときに。 「お前は一体誰なんだ!」 俺は一番聞きたかったことをやっと口にした。 「私?」 「そう、お前。」 「○○、私のこと憶えてないなんて言わないでしょうね。」 「えっ?」 彼女の言い方だと、俺は彼女を知ってるらしい。 しかし、俺にはさっぱりわからなかった。こんな可愛い娘、一度見たら忘れないはずなのに。 「え〜と、君は・・・・・・・・」 俺は必死になって思い出そうとしたが、ダメだった。 「やっぱりわからないみたいね。まあ無理もないか。だいぶ変わったから。 これならわかる?」 彼女はそう言って頭にちょこんと、紅い帽子をかぶった。 「ま、まさか×××!?」 「ぴんぽーん♪」 俺には信じられなかった。×××がいることも、彼女のその姿も。 「暁の女神様にね、お願いしたのよ。これで○○とも釣り合うでしょ?」 彼女はそう言いながらぐるっと回転する。 釣り合うなんてもんじゃない、俺にはもったいないぐらいだ。 「でも、こっちの世界から帰る方法は・・・・」 「いいの、帰る気ないから。○○と一緒にいられれば。 こんな姿になっちゃたんだから、責任とってよ?」 「わかったよ。じゃあ今度は俺がこの世界を案内してやるか。」 「そうね、とっても楽しみ。あなたのいる世界だもの、ねっ。」 「ああ、明日は何処に行こうかな・・・・」 もう俺の頭の中は明日のことでいっぱいだった。 確か、何かやることがあったような・・・・・・・・・まあいいや。そんなことは。(笑)
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