モルヒネの増量と減量

2005年10月31日でモルヒネが0になりました。0にしてから2週間あまり様子を見ましたが、もう大丈夫のようです。これで、このページは一旦終了します。

2005年5月10日 2005年9月29日
2005年6月10日 2005年11月2日
2005年8月2日 2005年11月16日

モルヒネをはじめて飲む


2002年2月から突然の手の痛みのために飲み始めたモルヒネ。
錠剤ではMSコンチンという。
手が、どうして痛くなったのかはわからない。
とにかく2月2日にもらったMSコンチン10mg1錠のおかげで、数日ぶりにぐっすり眠ることが出来た。
しかし、劇的に効いたのはその一夜だけだった。

2月4日に局所再発の為の入院をした。
すぐに朝晩1錠ずつ飲むだけでは足りなくなり、
2月5日には一日に4錠6時間おき(40mg/day)に飲むことになった。
その後も毎日痛みは増していった。
そのたびに看護師さんに薬を増やすよう頼んだが、
いくら説明しても、看護師さんは絶対に薬を増やしてはくれなかった。
看護師さんにはその権限が無いのだ。


どんどん増えるモルヒネ


8日に60mg/dayにする。
この間、我慢できない時は、MSコンチンの座薬を使った。
座薬なら、看護師さんに出してもらえた。

12日、主治医に訴えていっきに180mg/dayにした。
この日はさすがに一日中ふわふわした気分だった。
モルヒネの増量をしている時、入院していて本当に良かった。
通院ではこんなにきめ細かい対応はできなかっただろう。

27日、240mg/dayに。
手の痛みは毎日少しずつ増しているらしい。
180mg/dayにしたときはとても快適な数日を過ごせたが、やはりだんだんに痛みがでて来た。

3月に入って9日に退院。
もともと、はじめて試すハーセプチン&タキソールのために入院したので、
1クールを無事終えたので、2クール目からは通院ですることになったのだ。

3月22日、300mg/dayに。
退院してからもやはり痛みの進行はある。

4月18日、360mg/day。

5月12日、480mg/day。


薬は増えたまま…


5月31日、枇杷の葉温灸の手ほどきを受ける。
この夏は、これに結構はまって毎日2回家でしっかりやっていた。
その成果ははっきり現れなかったが、
その理由は私がモルヒネをうまく減らすことが出来なかったからだ。

6月13日、主治医と薬の相談をする。
MSコンチンをこれだけの量飲むと、それだけで月10万円くらいかかる。
その他にハーセプチン&タキソールで月20万円以上かかっているのだから
家計は火の車だ。

ネットで、ちょうど情報を得て、塩酸モルヒネと言うものを知った。
こちらは粉末で、シロップに溶かして飲むらしい。
薬の持続時間がMSコンチンより短く、6時間おきに飲まなければならない。
(MSコンチンは12時間おきでOK。)
しかし、値段がずっと安い。
今まで10万円くらいかかっていたところが、1万7千円くらいになる。

水溶液で処方されるので、管理が面倒だが、背に腹は帰られない。
急に全部塩酸モルヒネにするのは不安だったので、
最初は日中のみ塩酸モルヒネ、夜はMSコンチン、と使い分けた。
7月頃、全部(1日中)塩酸モルヒネに切り替えた。

ハーセプチン&タキソールも、7月に6クールを終えた時点でやめることにした。
MRIの結果が良かったのと、お金がなくなったのが理由だ。
この半年で200万以上かかったと思う。
我家はスカンピンになった。


モルヒネの減量1


10月になって、ひょんなことで知り合ったHさんから、マイナスイオンの治療を受けることになった。
Hさんは、善意で治療してくださって、治療費を取らない。
心苦しかったが、甘えて10回くらいは治療してもらったと思う。
それで調子が良くなったので、思い立ってモルヒネをいっきに半分(240mg/day)にしてみた。
3日ほど退薬症状があって、イライラが続いたが、その後はスッキリし、
腕にも痛みはおこらなかった。

お、これはもっと減らせるかも!
今考えれば、気をせいたのがいけなかったのだろう。
イライラがなくなってすぐに、さらに減量してみた。
180mg/dayにしてみた。

3日たってもイライラが続く…。
それだけではなく、右腕が肩からずーうんと重い。
そのときは痛みだと思った。
そこであわてて、240mg/dayに戻した。

それ以来、薬を減らすのが怖くなり、ずっと減らすことが出来なかった。


別な手の痛みと脳転移


11月20日、朝目覚めると同時に右手が痛い。
とても強い痺れ、といった感じ。
この痛みはずっと治まらず、12月6日にはついにモルヒネを増量している。(360mg/dayに。)
しかし、増量しても痛みに変りは無かった。
今度の痛みは神経痛の痛みで、モルヒネは効かないのだ。
最初、そういうことを知らず、ただただ辛い思いをした。

そうするうち、毎朝吐くようになった。
後から考えれば、これは典型的な脳転移の兆候なのだが、
そのときはそんなことは露ほども思わず、モルヒネが体に合わないのだと思っていた。

手があまりに痛くて我慢できないので、入院させてくれと主治医に頼んでみた。
快くOKをもらい、12月27日に入院する。
その頃には、右手は痛いだけではなく、もうほとんど動かなくなっていた。

せっかく入院したのだから、いろいろ検査してみましょう、と言われ、
まず頭のCTを撮った。

1月10日、主治医が病室に来て、脳にもやもやがあるので、たぶん脳転移だと言った。
信じられなかった。
手が痛くて入院したのに、何で脳転移なんだ!?

その頃から記憶があいまいになっていった。
私の脳は腫れて膨張し、思考能力はほとんどなくなっていた。
食べたものも全部吐いた。
薬も飲めないので、いつのまにか首から点滴を通してモルヒネが自動的に体内に入っていた。
それでも、手術前日まで会話は普通にしていたらしい。


脳外科の手術


2003年1月21日、脳外科の手術をする。

術後の経過は順調で、
それまでの吐き気や目の焦点が合わない症状なども綺麗さっぱり改善されていた。

術後2週間はベッド上安静との主治医の指示だったので、
足のもつれを確認するのはそれからだったが、何かの影響らしき症状はまったく無かった。
もちろんゆっくりとだが、ふらつくことも無くまっすぐに歩くことが出来た。

手術前から、入れっぱなしになっていた首の点滴を外してもらい、モルヒネはまた経口で取るようになった。
この時期は、手が痛み始めたときに一旦増やしたので、360mg/dayだった。

入院中に、放射線治療(脳の全脳照射)をし、4月5日に退院した。


更なる減量2


家に帰って、3ヶ月何事も無く暮らしていたが、7月1日の夜、
自宅でお風呂から上がった時に、また自分で皮膚転移を見つけた。
再び化学療法をはじめなければならない。
主治医には、この次化学療法をする時は、入院させてくれ、と頼んであった。

私は運のいいことに、高額のガン保険に入っていた。
前回の化学療法は通院でしたため、保険は出なかったが、入院すれば給付金がもらえる。
保険に入ってない方がいたら、気を悪くするだろうが、後ろめたいことではないので、お許しいただきたい。

主治医も覚えていてくれて、すぐ入院手続きをとってくれた。

入院しても、することは毎週一回の点滴のみ。
私は毎日パソコンで遊んでいる不良患者だった。(笑)

記録を取っていないので、うろ覚えだが、11月頃、モルヒネの減量をはじめたんだと思う。
最初は3分の2にしてみた。
240mg/dayだ。これは一度経験している量なので、自信があった。
案の定、ほんの少し(半日くらいの)イライラがあっただけで、あっさり減量できた。

しかし、その3日後に、180mg/dayにしてみると、
急に腕が痛いような重いような感覚に襲われ、それ以上減量を続けられなかった。

すぐに240mg/dayに戻し、様子を見ることにした。

そのとき、うっすらとわかったのだ。どうしたら減量がうまく行くかが!
要するに、退薬症状が消えたからと言って、体がOKサインを出しているわけではないのだ。
モルヒネの作用は、血中濃度を一定にさせることで、安定する。
つまり、充分にその量で体が納得するまで時間がかかるのだ。
つまり、一度減量してから次のステップに移るまで、充分な時間を取らなければいけないのだ。

そこで、一回減量したら、次のステップまでに4週間ほど待ってみよう、と主治医に提案した。
主治医も、私の意見に賛成してくれた。
モルヒネの減量については主治医も手探りらしい。

12月になってさらに減量した。
180mg/day。
このときはまったく退薬症状を感じなかった。
しかし、ここで油断してはならない。
やはりゆっくりと減量を進めることにし、一回の期間を約4〜3週と決め、慎重にした。

12月13日、退院。
化学療法はまだ続けるが、
入院給付金のおかげで、少しは蓄えも出来たので、通院で続けることにした。

その後も、減量は順調に進み、2004年7月はじめには60mg/dayになっていた。
最高に飲んでいた時期には、480mg/dayだったことを考えると、ウソのような少量だ。
あと少しで、全部止められる!
そのときはまったく何の疑いもなく、そう信じていた。


減量の失敗?


この間、退薬症状のようなものはただの一度も感じなかった。
それで油断したのだろう。
私は、いっきに薬を止める方向に持っていきたかった。
60mg/dayから、20mg/dayにしても良いかと主治医に提案した。

普通、モルヒネの減量は3分の2から2分の1の範囲でする。
3分の1にするのはちょっぴり無謀なのだ。
しかし、それまですこぶる順調に来ていたのと、
3分の1という比例的な数字ではなく、たったマイナス40mgという絶対的な数字に惑わされてしまった。
それまで全く退薬症状が出ていなかったという事実も後押しした。

20mg/dayにしてみて、1日目から変な症状はあった。
でも、3分の1にしたんだから少しくらいは退薬症状が出ても、我慢しちゃおう、と決め込んで、
9日間我慢した。

しかし、いよいよ明日で薬がなくなるという日になって、
やっぱりこのままでは無理!と思い、急遽病院に電話。
とりあえず、40mg/dayにしてもらって、薬をもらって来た。

ところが、それでも、腕の重いのは治らなかった。
8月12日になって、さらに60mg/dayに戻してもらった。

だが、しかし、bad、なのである。
今日(8月17日)になっても、腕の重いのは変らず、いや〜な感覚は続いている。

実は、7月5日に化学療法12クールを終えて、しばらく止めてみよう、という主治医の判断があった。
なるべくなら化学療法はしたくない気持ちがあった私は、賛成して今は休薬している。
それで腕が重いのかも…?(ということは再発している?)
次の診察は8月23日。
その日、触診してもらって、もしかしたら化学療法再開かも。

とにかく、このままモルヒネを止めることは出来ないようだ。


8月23日


今日から、日記形式で書く。
今日、診察を受けて来た。

MSコンチンを60mg/dayにしてもらって、一時は落ち着いたかに思えたが、
その3日後くらいから徐々にまた腕の痛みが増して来た。

さらに、右手術あとの皮膚に赤いブツブツが出て来た。
しかし、前回の再発時のブツブツとは少し形状が違う。

主治医は触診をして、「疑わしいような触れるものはない。」と言う。
そこで、痛みとブツブツとを別に考える事にした。

まずは痛みについて。
MSコンチンだけでは取れない痛みなので、別な薬を処方してもらった。
トリプタノールという薬だ。
普通は抗精神薬として出される薬で、ウツに効くらしい。

初めてなので、とりあえず一番少ない処方10mg/day出してもらった。
今夜から飲むので、まだ効くかどうかわからない。

ブツブツに関しては、再発とは言い切れないので、すぐには化学療法をはじめない。
しかし、一週間様子を見て場合によっては来週入院になるかも。
(今回、化学療法をするのだったら、入院させて欲しいと頼んだ。)

また、特に変った症状が出たときや、辛くなったりした時は、
すぐに入院させてあげるからいつでも連絡してくださいとも言われた。

さらに、次の診察時にはCTも撮ってもらうことにした。

さて、これからどうなるでしょう。


2004年8月30日


前回の診察から1週間がたち、また今日診察にいって来た。
この1週間の様子をまず書こう。

先週月曜日の夜、はじめてトリプタノールを飲んだ。
翌朝、すこーし効いているような感じ。
でも、そんな感じがしたのは初日だけだった。
2日目からは飲んでも飲まなくても、なんだか変らないような…。
主治医は、それなら止めましょう、と言ってトリプタノールの処方は消された。

さらに、MSコンチンはいつも朝9時と夜9時に飲んでいるのだが、
その前後の7時から11時くらいまでが一番右手が痛い。
そこで、26日木曜日から、飲む量を増やしてみた。
80mg/dayにしてみたのだ。

しかし、増やしても、痛む時間は変らなかった。
けれども、一旦増やしてしまった量を減らす勇気がない。

11時になると、一旦楽になると言うことは、薬がまったく効かないわけではなさそうなので、
このまま様子を見ることにした。

トリプタノールを止めるので、何か変りのレスキューの痛み止めを考えなくては…。
と主治医が言うので、私がアンペックを提案した。
アンペックはモルヒネの座薬だ。
一番最初に手が痛くなったとき、たくさん使った。

つい何週間か前まで、家の冷蔵庫に3年前のアンペックが残っていたのだが、
まさかこんなに手が痛くなろうとは夢にも思わず、全部生ゴミと一緒に捨ててしまった。
まあ、とっておいたとしても、そんなに古いのは効いたかどうかわからないが。

とにかく、アンペックの20mgを1日2回までと言うことで1週間分14錠もらって来た。


さて、そして今日の診察である。
皮膚転移の所見は先週と見た目はほとんど変っていないため、
今日も転移とは断定されず、来週また様子を見る、と言うことになった。

また、今日のCTが来週には見られるので、少しでも疑わしいものがあれば、
入院して化学療法、疑わしいものがなくても、痛みのコントロールを名目に入院。
と言うことを決めて来た。

どっちにしても、来週は入院しそうだ。


2004年9月2日


30日月曜日にもらったアンペックは最初とても良く効いた。
月曜の夜、9時に初めてアンペックを挿入。
とても快適に11時までテレビを見て、その後就寝。

火曜日・水曜日も順調に過ぎていった…と思ったら、
水曜の夜になってなんだかちょっと違って来た。
アンペックを入れても、気分が悪かった。
右手の不快感が完全にはぬぐえない。
それでも、夜寝てしまってからは忘れられた。

しかし、今朝になって違和感はよりはっきりしてきた。
5時半におきて犬の散歩に行く。
その間も右手は痛い。
8時まで何とか我慢して、アンペックを入れる。
しかし、不快感が減る様子がない。

やはりだんだん量を増やさないと、だめなんだろうか?

おとといまでは、とても調子が良かったので、CTに何も写ってなかったら、
入院しなくてもいいかしら…なんて思っていたのだが、
どうもそう簡単にはいかないらしい。

金・土・日…あと3日我慢して主治医にあって…今度こそ入院の話を具体的にしてこよう。


2004年9月6日


月曜日。診察の日だ。
ドクターに呼ばれ、診察室のドアを開ける。
きっと苦痛にゆがんだ顔をしていたんだろう、ドクターは私を見るなり、あぁ…と溜息をついた。

すぐに入院準備の相談に入る。
まず、私はこの痛みにはモルヒネが効かないと基本的に思っているので、
アンペックの中止を提案。
そして、一旦取りやめにしたトリプタノールの増量をお願いしてみた。

次に入院する日の設定。
明日にでも入りたいだろうけど、病室の都合を聞くと、今週中なら何とか受け入れます、
との答えらしい。
実際、明日というのも急なので、9日木曜日に決めた。

入院日数は30日を目処とする。
(いやになったらいつ退院してもいいよ、との言葉つき。・笑)


2004年9月9日


入院当日。息子に荷物を持ってもらい、入院手続きは無事完了。

着替え等を終わらせて落ち着いたところで、主治医と今後の相談。
まず薬について。
私の希望どおり、アンペックをやめ、トリプタノ−ルを20mg(前回は10mg)にして処方してもらう。

化学療法については、もうちょっと待ってと言われてしまった。

私としては、胸の赤いブツブツはごく軽い再発だと思っている。
だから一日も早く化学療法をして欲しかったのだが、
ドクターは、まだその決定は出来ないらしい。


9月10日


夕べから薬の処方を変えて最初の日。
トリプタノールは以前にも書いたと思うが、抗うつ剤だ。
そのせいなんだろう、私の体はちょっと不思議な感じ方をしていた。

いつもは、腕の痛みで心がイライラ・トゲトゲするような気持ちが常にあったのに、
気持ちがとても穏やかなのだ。

しかし、腕は痛い。
ドクターが回診に来たので、すぐにそのことを報告する。
ドクターは「いろいろ考えるから、ちょっと待っててね。」という。

また、別な検査も並行してやって行く事にし、まず骨シンチを9/13に、
脳のMRIを9/29に予約してくれた。


9月11日


薬は、やはりMSコンチンを増やすことにした。
ドクターはカルテをもう一度読み直して、よく考えたという。
モルヒネの減量をしているさい、480mg/dayから160mg/dayにするまでは、
その期間を充分にゆっくりとっているが、それから先が急に早い期間で少なくしている。
だから、もう一度160mg/dayに戻してみよう、というのだ。

私も別な観点からモルヒネ増量に賛成した。
それは、毎日(午前も午後も)7時から11時くらいが一番辛い時間帯なのだ。
MSコンチンは飲んでから効くまでに約2時間かかる。
薬の時間は午前も午後も9時だ。
(薬の量が適正ならば、12時間効くはず。)
ということは一時的にでも効いている時間があるということは
MSコンチンを増やしてみて効いてくれる可能性がありそうだ。

そこで早速今夜から実行。
夜は80mgのMSコンチンが処方された。


2004年9月12日


ドクターが朝の回診で「どう?」と聞いて来る。
実感としては、確かに昨日までよりは痛みが減ったような気もする…が、
ゼロになったわけではない。

「それより先生、化学療法を考えてくださいよ。」と、私。

「うーん、もう少し痛みのコントロールをしっかり見極めてからね。」


9月13日


骨シンチをする。

夕方、回診とは別にベッドサイトに主治医が現れた。
「このブツブツだけではどうも再発とは思えないんだよね…。」
と腕組みするドクター。
「えー。今までの経緯を思い出せば、2回目の抗がん剤を入れた時点で
ブツブツは消えると思うんだけどなあ。」
と私。

「よし、じゃあ明日から抗がん剤、やりましょう。どうも、押し切られた感じだなあ…。」


9月14日


朝の採血も無事終り、点滴が始まった。
今回は強制的に薬を送り込むポンプのような器械をつけてくれたので、
午後2時半にすんなり終わることが出来た。


9月15日


胸の赤いブツブツに変化なし。
でも、前回も前々回も、2回目の点滴で消えているので、
まだ変化がなくてもしょうがないと思う。


9月18日


腕の痛みは、完全には取れてはいない。
常に痺れたような不快感がある。
しかし、入院前と比べれば、ずいぶん楽になった。

主治医は、何か勘違いをして、
「腕が痛いと騒ぐ前も、このくらいの痛みはあったんでしょ?」
と聞いてきた。

私は「いいえ、全然。」と答える。
本当に、8月になる前は、右腕はまったく動かないが痛みもまったくない、
という状態だったのだ。

どうして痛くなったのか、原因がまったく解らない。
前に痛くなったときもそうだったから、今更驚きはしないが、
原因不明の痛みというのはなんとなくいやだ。

その痛みから完全に逃れることはただひとつ。
寝てしまうことだ。
そのせいかどうか、ここ2〜3日、昼間も夜もずっと寝ている。
よくそんなに寝られるなあ、と自分で感心するほど寝ている。


9月19日


骨シンチの結果を聞かされた。
特に異常なし。

あとは29日に頭のMRIを撮る。
今回の検査はそれでおしまい。

結果が出次第、退院しようかな…、と思う。
最初の予定より1週間早くなるかも。


9月21日


ハーセプチンとタキソールの2回目を入れる。
今回は最初から1クールだけ、と決めているので、あと2回でおしまいだ。


9月22日


珍しく、副作用でほんの少し気持ち悪い。
と言っても、ほんのちょっぴりだけど。
いつもほとんど副作用は無いので、たまにあると、あれれ?と思ってしまうが、
これが本当なんだよね。

やはり、気休めで飲んでいるメシマコブやアガリクスが効いているのかしら。
あんまり大量には飲んでいないけれど、人様に戴いたり、
ずっと以前に買っておいたのを思い出して引っ張り出して飲んでいる。

ほかにやっているものといえば、ヒーリング(気功)の先生のところに通っていることくらい。

モルヒネの量はまた少し増やして、200mg/dayにした。
薬の時間前後に少し痛みが強くなるので。

でも、入院してきた頃は、いつも右肩が痛みのために上がっていたし、
姿勢よく歩くことも出来なかった。
今はちゃんと胸を張って歩くことができる。
イタイイタイと言いつつ、やはり痛みのコントロールは出来ているんだと思う。
このくらいの痛みなら、我慢しなくちゃいけないんだろう。

やはり退院は早めにしよう。
ポッポとジョイに早く会いたいから。(笑)


9月24日


昨日から、顔に吹き出物が出来ている。
まるで高校生のように、ほっぺたにいっぱい出来てしまった。
それぞれに黄色い膿みを持って腫れている。
あまりに醜いので、皮膚科の受診をお願いしたが、
あいにく今日は休みで、明日にならないと受けられないらしい。


9月25日


皮膚科の受診。
ドクターは、一目チラッと見ただけで、
「薬を出しておきます。来週もう一回見せてください。」
と言ったきり。

どうも、にきび(吹き出物?)らしい。

副腎皮質ホルモンの軟膏が看護婦さんから手渡された。

今日は急にMRIも撮ることになった。
29日に撮るはずだったが予約が空いたので前倒しで入れてくれたようだ。

今回は造影剤を腕から入れた。ポートを使ってくれれば良いのに…、
と思ったが、うまく針を刺してくれたので、良かった。

しかし、薬を入れ始めたとたん、手のひらが燃えているように熱くなり、大声を出してしまった。
点滴の針は外れていない。
薬はちゃんと入っている。
確かに針のところが痛いわけではない。
でもとにかくものすごく熱くなって、我慢するのもやっとだった。

造影剤は入れると同時に体が熱くなるというのは、前にも経験していたが、
手だけが熱くなったのは初めてだった。
本当に火をつけられたような熱さだったのだ。
点滴をさしたのは左腕のちょうど肘の内側。

放射線科のドクターも、「こんなことははじめてだ。」と言っていた。

それでも、無事撮影は終り、後は結果を聞くだけになった。
これで、入院中にするべきことはすべて終わった。

退院するまでににきび(?)が治ってくれればいいのだが…。


2004年10月2日


昨日、脳外科の受診を受け、頭のCTには異常が無いことが確認された。
今日、退院前に皮膚科にも行き、だいぶ良くなっているので、このまま薬を続けるよう指示され、
皮膚科の受診は今日でおしまいに。

そう、今日は退院の日。
空も晴れ渡り、祝福してくれているよう。

約束どおり、娘が車で迎えにきてくれ、無事家に着いた。

夕方には3週間ぶりに犬の散歩。
何人かの知り合いにも会い、退院したことを告げた。
(入院も知らせてあったので、私の姿を見て喜んでくれたのだ。)

土曜日なのに、仕事だったダーリンも夕方には帰ってきて祝ってくれた。
やはり家は良い。
完全には取れない腕の痛みだったが、家ではさらに薄らいだようだ。


10月16日


退院してから、毎日出かけていた。
退院翌日はあけぼの会の大会。
翌々日は松健サンバのコンサート。
両日とも雨でしたが、幸いサポートをしてくれる方がいたので、不便なく過ごすことが出きた。

足は丈夫なので歩くのは何とかなるが(息は切れるけど・笑)、片手なので傘を持つ雨の日はいろいろ辛い。
その他、毎日家でぶらぶらしたり、ちょっと出かけたり、気ままに過ごしていた。
犬の散歩だけは私の仕事!と思って、毎日朝晩行っている。
雨の日はダーリンに代わってもらった日もあるけど。(~~;)

ところが、今日、とうとうやってしまった。
全く災いは忘れた頃にやってくる。
のほほんと暮らしていたら、今日昼過ぎに、自宅の2階で転んでしまったのだ。
土曜日だが、近所の整形外科でやっているところがある。
早速レントゲンを撮りに行った。

結果は骨折。
右肩の一部がささくれのようにほんの少しとがっている。
安静にしている以外治療方はない。
手が一番痛かったときに作っておいた吊り下げようのベルトが役にたった。
近所の整形外科医も、それで吊っておくのが一番いいと言ってた。

シップを貼り、暖めてもいけないので、お風呂も当分だめ。
痛みは今もある。(今、夜10時)
自分で播いた種。
仕方がありません。
しばらく静かにしていましょう。

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モルヒネを止められると思って、立ち上げたこのページですが、
止められるどころか、また増えてしまい、この先の見通しも今はたちません。

なので、一旦このページを打ち切りにします。
また、モルヒネ減量ができる日に続きを書く事にしましょう。

当分気ままな日記を書く事になると思うので、
今日以降は、「2004年の気が向いたときの日記」に書きますので、
よろしくお願いします。
************************


11月17日


モルヒネの減量の目処が立たないので、このページを打ち切りますといったばかりですが…。
一昨日(15日)主治医が突然、モルヒネを減らそう、と言いました。
今の量はどう考えても、多すぎる。
痛みも、今は落ち着いて、痺れはあるものの、「痛い」とは感じません。
でも、急に減らすのも、不安…。

そこで、ほんの少しだけ、減らすことにしました。
今飲んでいる量は200mg/dayです。
その1割を減らし、180mg/dayにすることにしました。
さらに私の希望で、痛み止めの補助として飲んでいたトリプタノールも止めることにしました。
この量にしたのは、月曜日の夜の分からです。

水曜日現在、退薬症状も、痛みも出ていません。
次に減らすのはかなり先になると思います。
と言うのも、主治医がゆっくり時間をとって焦らずに減らしたほうが安心だから、
と思っているからです。
前回、減らした時に、最後のほうで、急に減らしたのが良くなかったと思っているらしいのです。

私としてはあの痛みは、かなり激しかったので、減らしたことだけが原因とも思えないのですが。
でも、性急に減らすよりは、ゆっくりと…、という方法は賛成できるので、
その方法に従っていこうと思います。

また減らすことが出来そうな時期に、ここのページに書きます。


12月18日


最近減らしたばかりなのに、、またまた痛みがでてきてしまいました。
最初に感じたのは、12月9日(木)です。
ほんのちょっぴり痛みが増した気がしました。
そこで、13日(月)の診察日に、トリプタノールのみ増やしてくれるように主治医に頼みました。
モルヒネではなくトリプタノールを希望したのは、
時々夜中に目が覚めて眠れなくなってしまうことがあったからです。
抗うつ剤で楽になれるのなら、それもいいかな、と一石二鳥のつもりでした。

しかし、16日(木)からまた急に痛みが増して、とても普通ではいられなくなってしまいました。
今回は明らかに時間で痛みが出ているので、モルヒネの量が足りない…と感じました。
最初、以前もらったアンペック(モルヒネの座薬)があったので、それで痛みを和らげていましたが、
ついに今日(18日)の夜の分からモルヒネの量を増やしてしまいました。
主治医には事後承諾です。


2005年5月10日


去年の12月に増やしたのが最後となったモルヒネ(MSコンチン)。
現在の量は240mg/day。
しかし、先日、夜飲むのをうっかり忘れてしまった日があった。
気がついたのは翌朝の薬の時間。
私はいつも1週間分ずつピルケースに薬を小分けしている。
そうしないと、とても種類の多い薬をきちんと飲めないのだ。
それで、前日の夜の分が残っていたので、飲み忘れに気づいたという次第。

ところが猛烈な退薬症状が出て、気持ちが悪くなったり、寒気がしたりはしたが、
肝心の右手はまったく痛みが無い。
ということは、モルヒネを減量しても平気なのでは…?

そこで昨日毎週行っている点滴のさいに主治医にそれを提案した。
主治医もそれならば、と賛成してくれて、早速今回の処方から変えてくれることになった。
量は現在240mg/dayのところを180mg/dayに。4分の3にしたわけだ。

まったく痛みがなかったとは言え、退薬症状も心配なので、ゆっくりと減量することは言うまでもない。
およそ4週間この量のまま続け、体調に変化がなければ、120mg/dayにしようと思う。

先週もらった薬が、明日の朝まであるので、実際に減るのは明日の夜の分から。
減らしはじまたら、また感想を書きますね。


2005年6月10日


前回のモルヒネ減量から4週間たちました。
予定通り、また減量します。
今回の処方から120mg/dayにしました。
実際に減量し始めたのは今朝からです。
今これを書いているのはお昼ですが、今のところ、退薬症状はまったく出ていません。
この調子で、ゆっくりと確実に減らせれば嬉しいです。


2005年8月2日


前回書くのを忘れました。
7月にまた減量し、120mg/dayから80mg/dayになっていました。

そして今回の処方からは60mg/dayです。
今のところ、順調に4週ごとに減らしています。
この調子で行けば、あと3ヶ月で0になる予定なのですが…。
さて、今回はうまくいきますでしょうか。
一度失敗しているので、一抹の不安もあります。

それに、あと3ヶ月したら、ビールの季節は終わっちゃいますね。
ちょっと残念。(やっぱり飲兵衛の私・爆)


2005年9月29日


モルヒネの減量は予定通り、4週ごとに減らせて、今回最小量の20mg/dayにすることができた。
これであと4週で「0」にできる。
今回こそ成功できるか。
あとは手が動くようになるのが目標になるかな…。


2005年11月2日

今日でモルヒネを0にして、3日目です。
前回の記録で、『あと4週』と書いていたが、実際には、前回減らして失敗したときに残っていたMSコンチンがあったので、
それも飲んでしまおうと決めた。
こんな薬、持っていても役に立たないし・・・。
そうしたら、最後の20mg/dayを結局5週飲むことになってしまった。

0にしてからの経過は、日中は問題がない。
ところが、1日目、2日目は夜になると、いらいらした。
薬をやめたことによる、退薬症状かもしれない。

しかし、右手はまったく痛くない。
たまにしびれたような重いような感じはあるものの、
薬を飲み始めたときのような、歯を食いしばって痛みに耐えるというようなことはない。

だから、しばらくこのまま様子を見ようと思う。
退薬症状がなくなったら、その報告をして、このページも終わりになるでしょう。
あと数日で・・・。


2005年11月16日

モルヒネを0にしてから、もう2週間もたってしまった。
今のところ、大丈夫のようだ。

ちょっとだけ心配なのは、ここ最近、急に寒くなったこと。
3年前、突然右手が痛くなったときも、急に寒くなった朝からだった。
今朝も6時頃、犬の散歩で外に出た時、右手がしびれたようにかじかんだ。

でも、今回は暖かい部屋に戻れば、かじかんだ手も元通りになるので、
前回の痛みが出たときとは違うと思う。

これで、とりあえずモルヒネは飲まずにすむようだ。
またこれから先、別な転移などで飲むこともあるかもしれないが、それはまたそのとき考えればいいこと。
今は右手の傷みがなくなったことを喜ぼう。


これで、モルヒネのページは一旦終了にします。^^



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