おくとぱしーPC列伝


FMV590T2sp

95年春に突然家でWebサイトも見たい(!)と思い立って購入。当時としてはハイエンド機だったけど,今見ると笑っちゃう内容ですね(笑いながらしつっこく使ってるけど)。まだ3桁のPentiumはなくて,90MHzというのは速い方だった。HDもGB単位が載ってるマシンはなかったと思う。会社では触っていたものの1台目の自前PC/ATなので,慎重に国産メーカー機を選んだつもりが大間違いでした。拡張部品の相性を選ぶと言われる富士通の中でも,メジャーどころの製品をハネてしまう。PC/AT互換機にしてはクセありすぎ,2spは"too special"なんじゃなかろうか。そのたびにあっちを見たり,こっちを見たり。サポート電話は,ソフトのせいだ,部品のせいだ,マシンのせいだと,タライのように回されてしまう。もちろん,そういうことは買ってしまってから追い追いに分かってくる。昔の記述はちょっとウロ覚えのところがありますがカンベンね。

マシンスペック

買ったときの内容はこんなでした。

今はこんなです。

あんまり変わってない。ドラスティックな変更は全然してない。メモリ増やして,ハードディスク増やして,ボード差しただけ。間違いなくできることしかしていない。それでも3D画像など使っていないせいもあって,特に遅いとは感じない。Windows95で書類作成でもウェブ閲覧でも差し支えるほどのことはないです。間違いなくこれは遅いなぁと思うのはプリント出力,特にFrameMakerからのPDF作成。何が悪いのか,別名保存でテンポラリのPSファイルに出力するのにものすごく時間がかかる。800p分をブックファイルで落としたときなど一晩かかりました。

メモリ増設

デフォルトでは8MBしか載っていない。メモリだけは多いほうが良いよと当時のお師匠がおっしゃったから,本体と同時にMelcoのVMB-Pを購入。SIMMを2枚ペアで差すので,16MB,32MB,64MBと増設単位は倍々になる。価格をにらんで16MB2枚,8MB+32MBの全部で40MBで手を打った。98年くらいだったか32MBをもう2枚足したけれど,かかった額は同じくらいだったような気がする。約半額に下がったわけ。その後SIMMはあまり出ないのか逆に値崩れしないみたいです。
初めから足したので,メモリが少ない場合というのはあまり分からないです。64MB足したときは,そんなに体感的にぐっと速くなった感じはなかった。一定の値を超えると,他の要素が足を引っ張って無駄なのかも。ちょっと投資として失敗だったかな,CPUにアクセラレータでも付けた方が良かったかなと思いました(でも,その後結局やってない)。
メモリを入れるため,買ってすぐカバーを外した。これはけっこう物理的にしんどかった。抱えてエイヤっと引き抜いたはいいけど,周囲にPCの取扱説明書やメモリの箱などぐるりと置いてあったので,外したカバーをどこに置こうか間抜けにも立ちすくんじゃいました。元に戻すときも合わなくて一苦労。冷蔵庫みたいに扉がパンと開けばいいのに,もちろんマグネット受け止めにはしなくていいから(Mac G4が確かそうですね)。

ハードディスク増設

Windows95導入に伴ってHDを増設,というか,いろいろ追加し始めたのは大体Win95マシンにしてからですね。重くて画像をいっぱい使うソフトでハードのグレードアップを不可避にする。。。Win95って,PC業界にとってありがたい原動力だったに違いない。
秋葉原でWDAC31600を購入。あまり画像を取らないからこれでいいや。2GB越えのHDが出回ってきた頃だったけれど,ディスクまるごと1ドライブで済むサイズで逆に簡単だったかも。
付いてきた小さな取り扱い説明書を見て,まずジャンパ設定(当初は元の小さいHDがWin3.1でマスタ,新しいHDがWin95でスレーブでした。その後ちょっと変えてます)。マシン開けて,HDネジ止めして,ケーブルをつなぐ。fdiskとformat。後でオフィスで買った3.2GBのSeagate Medalistはfdiskで初めから不良セクタが見つかったけれど,これは大丈夫でした。Windows立ち上げてマイコンピュータにディスクDが見えたら,カバーを閉めておしまい。HDのどっち側が上向きか(いつだか2つ同時に外したときに間違いかけた),ケーブルのどちら側がピン1か(差し口が片方へこんでいるはず),ケーブルがしっかり差せているか(長さが半端で片方押し込むともう片方が抜けそう),そういうことばかり気にしていました。

周辺ボード増設

メーカーによって,増設ボード全般をカードって呼ぶところと,カードはPCMCIAカードのことでボードはボードって呼ぶところがありません? さらにアダプタって呼ぶところもあるし。そんなことがいちいち見事にオクトパシーの足を引っ張る。。。

グラフィック・ボード

最初に入れ替えたボードがこれ。元から入っていたのは,富士通のFM63BAとかいうボードだった。画面を大きくして使うのが好きなため1280×1024にすると,256色しか出ない。これではちょっとさびしすぎる。ということで,CanopusのPower Window T64Vを購入。ボードを差すのは何だか割れそうで心配と良く言うらしいが,マシンを横に倒しておいて真っ直ぐ抜き差ししたら簡単だった(よほど割りそう)。FDからドライバとユーティリティを入れたら,解像度を上げてもハイカラーが出るようになった。購入したとき店頭にCanopusの人が派遣で来ていて大丈夫ですと言われて買ったのだが,後で聞いたらこのボードもFMVと相性があるらしい。ちゃんと動いているのは守護天使のお導きとでも言うべきであろう。

SCSIボード

本領発揮の巻。ことのおこりは,しばらく家で仕事をするためマスターバックアップを取るのにMOを導入しようとしたことにある。FMV590T2spにはMOモデルもあったのだが,ウチのはそうではなかった。じゃあ買ってきましょうとイソイソ帰宅途中に秋葉原によって,MelcoのMOS-S645Hを購入。面倒だからインタフェース・ボードが同梱されているパッケージを選んだ。これがことのおこりだった。。。
まず同梱のIFC-DPを差したところ,Windows95の前のBIOSのところで立ち上がりません。ボードの取り扱い説明書にはデバイスが認識されない場合IFC BIOSで割り込みなどを変更する方法が載っているのだが,そもそもその前に初期化に行ったきり帰って来ない。一応お店の人に聞いたら何かカタログで調べて大丈夫と言っていたのに。
残念だが,付録みたいなボードで何だか見たところもチャチだったし,ここはメジャーどころを試そう。オフィスにあったAHA2940を借りて差してみる。これも立ち上がらない。BIOS部分でボード名を名乗りかけたきり帰ってこない。Plug and PlayじゃなくてISAならひょっとしてIRQのダブリとか逃げられるかな,とAHA1420を借りてきてみる。起動後のBIOSの動きが何となく今までと違う,AdaptecのBIOSまで行けるかも。。。やっぱりだめ。ISAのSCSIボードはごつい。何回も抜き差しするうち,ボードの端で手を切ってしまった。

そうこうするうち,FMV側のBIOS(Phoenixだったっけ?)のアップデートが必要と分かった。実はAdaptecの一部ボードが動かないのは有名な話で,Tekramならイケたらしい。コトが終わってから情報がバラバラ手に入るのが常である。ちなみにまるきり余談ですが,ウェブで調べられるかなと思って適当にwww.melco.co.jpと入れたら,三菱電機に連れて行かれました。Mitsubishi ELetric COrporationなんですね。www.melcoinc.co.jpだとBUFFALOのメルコに行けます。
BIOSのアップデートはサービスセンターに持ち込みで6000円だか7000円だかかかる。秋葉原は職場の近くだが,家からマシンをしょっていくにはとんでもなく遠い。しかも,購入時の状態に戻さなくちゃいけない。書き換えた後,逆に今動いているものが駄目になったらどうしよう。それやこれやで面倒でやーめた。バックアップは,プリンタのポートにつなげるZipでしのいだ。というわけでMOはしばらく寝ていたのだが,結局どうしたかというと困ったときの純正頼み,秋葉原の富士通関連製品がいっぱい置いてあるお店でFMV-125を購入(なんか高かった)。家に帰って差してみると,さすがにちゃんとWindowsまで立ち上がりデバイスも認識されました。MOもやっとこさ実動に入ったのである。
SCSIって,SCSI2とかUltraとか規格がいっぱいあるし,ケーブルの差し口も大きいのと小さいの(なかなか正しい名前が覚えられない,Amphenolってどっち?)があるし,デバイス同士のケーブルが長いとまたこけるし,早くて便利なんだろうだけど正直難しいです。USBだともっと楽なのかなぁ。新しいものには気が散るのも常。

Ethernetボード

ThinkPad購入で家の中のPCが3台になりました。2台ならケーブル接続でも何とかなった(超遅いけど)。この際だからEhternetでつなごう。Macも混ぜてつなげる。PHSを活用すれば,違う階にケーブルをはわせなくて無線LANもできるかもしれない。すぐ気宇壮大な計画をたててしまう。。。
早速会社帰りに秋葉原へ。慣れてきて品物を探すときには,まずメーカーのサイトで動作確認を見る。旧式になっているから載っていないことも多いのがかなしい。店頭でもFMV590T2spという古くて癖のあるマシンなんですがという枕詞を忘れない。E2000Cというのを,これなら大丈夫と買って帰る。マシン開けて,ボード差して(ISAばかりで空きスロットの残りが少ない),ドライバ入れて,ボードが認識されました。ネットワークコンピュータのプロパティでネットワーク構成を確認して,ファイルとプリンタを共有させる。ネットワークコンピュータをクリックすると,ネットワーク全体の下に自分が見えた。相手になるはずのThinkPadの方が,セットで付いてきたIBMのPCカードがまともに動かなくて大変でした。

ハブ

Ethernetボードと同時に購入。簡単な10baseTの5口くらいのでいいや,ということで電球ソケットのように安かった。Etherケーブルも同時に購入,一応Mac用の予定で1本は色違いにする。実際につなぐのはいつになるやら。

CPU/マザーボード交換

なぜか,一番の大物が最後に来ている。実はまだ考え中だから。
発端は,オフィスで自分用に割り当てられているマシンをほぼ作り直して,CPUがCelereon600MHzになった(一応あらかた自分で作業したのですよ,やったぁ)。これはさすがに速い。自宅のFMVが一気にかすんでしまった。
この際だからこっちもCPU差し替えてみようかなと思って,そえ爺さんのサイトで紹介されていたWinChip2を探しに行ったらない。特に3.3Vのはどこにもない。クーラー付きで差すだけになっているものがユニテック電子工業から通信販売もされているのだが,やはり240MHzのは売り切れ。200MHzのだと,ちょっとコストパフォーマンスがどうかなぁ。これだったら,FMV拡張用の専用のボード買って350MhzくらいのK6とかPentium差す方が,投資対効果が高いかなぁ。いっそ,それくらいならまるきり自作しちゃう方が一番手っ取り速いか,FMVのページなのに自己否定。。。そう思いつつ勤務先の近くにあるラステーム・システムズの直営店を訪ねたら,ラインナップから590T2spは外れてしまっていた。もはや旧式Pentiumの中でも2桁のは問題外なのかも(というか,そもそもWin3.1マシンだから仕方ないか)。
こうなると後は市販の汎用的なマザーボードを購入して取り替えるしかない。なにせそこはFMV,しかも590T2sp,一筋縄では行かないのが当然の帰結と思わざるを得ない。物理的にどこか余るとか足りないとか,ボードと元から付いているその他の部品の相性が悪いとか,利用できるボードが極端に流通の少ない型番で見つからないとか,きっと何かあるに違いない。とりあえず,手元にはPL-Renessainceが1枚用意してある(結構あちこちで紹介されていたISAバスに挿せるミニオールインワンマザーボードという珍品)。他が駄目だったら最後はこれに500MHzくらいのK6でも乗せて,外箱だけでも使おう(なんでまたここまでFMVを引っ張るんでしょう,謎です)。

ネットワーク設定は半分以上ソフトですね。ソフトウェア編へ続かせなくては。。。
でもその前にもうちょっとハードウェア,周辺機器の巻へ。


文系おくとぱしーPC通史へ

まーすさいとトップページへ