おくとぱしーPC列伝(番外編)


あこがれのVAIOユーザ/ノートPCリプレース顛末

1997年に購入した後配偶者に横流しして使ってもらっていた初代Let's note Mini AL-N1が大分くたびれてきたらしい。回りのケースにガタが来ているため,スイッチを入れるときに前後を噛み合わせるように持たないと電源が入らないときがある。1GBのHDもかなり一杯になっている。出張のお供でASEANに再三渡航するなど良く使われたのも事実だが,偏西風より回帰線より過酷だったのはケーブルつかんで机から引き落とした下の子供,というのもまた内緒な自明の事実である(ちなみにTP600Eのキーをむしり取ったのと同人物,PC一般の天敵とでも言うべき)。
本人はカタログを集めながら自分のサイトで"皆さん顔を見たらPCまだと急かして下さい"などと言っていたが,なんだかんだで1ヶ月過ぎてしまった。20世紀の間にいよいよ購入と言うので,炎暑の土曜日常磐線に乗り込む。ちなみに一応狙っているのはVAIO505らしい(デジタルビデオもカメラも持っていないのにちょっと分不相応という気もするぞ)。

秋葉原についてまずは大型店へ,実はここでは見るだけ。やはりキーボードやポインティング・デバイスなど触ってみないと使用感は分からない。まず展示機を触って納得してから,やおら箱のまま並べている安いところで買おうという作戦を取る(ごめんなさい,後でソフト買いますから)。ノートPC売り場に着くと,Win98SEプリインストール,Office2000プリインストールの最新マシンが各社ずらっと並んでいる。今までのAL-N1に比べれば,当然どれもCPUが速くてHDが大きい(FMVとかTSP2とか,一昔前のデスクトップをはるかに凌駕している)。

お目当てのVAIOを見ていた配偶者が"PowerPointはどこにあるんだろう"と言い出した。Program FilesでMicrosoft Officeの下を開けてもいない。拡張子.pptのシステムデモ用ファイルをクリックしてもダンマリ。まさか入っていない? このマシンが特別なのかと隣のThinkPadを試しても見つからない。配偶者が売り場にいたメーカーの人に尋ねたが,"そんなこと初めて訊かれました"との返事(ハード屋さんに訊いても仕方ないか)。
そこは綜合店の便利さ,ソフトウェア売り場に移動してOffice2000のパッケージを調べる。なんと入っていない! Personalの中味はWordとExcelとOutlookだかAccessだかだけ。PowerPointが入っているパッケージはProfessionalといって1万円ほど高い。ノートPC売り場へ戻って見ると,全部見事にOffice2000 Personalプリインストールである。一瞬,2000 Professionalの文字にこれはと思ったら,Windows2000 Professionalだった。ああややこし。
もちろん単体で買い足せば済むことながら,いかにも中途半端(ついでにそういう付け足し方すると,きっと何か良くないことが起こる気がする)。最新ノートの想定ユーザは,PowerPoint使わないのかなぁ。確かに仕事のプレゼンにしか使わないツールである(というか凝り過ぎたPowerPointのプレゼンは仕事でも見るのはイヤ)。でもなんで皆横並びなんだろう。個人のファンユース用PCは画像(もちろん動画も)と音声重視,文書なんて野暮なもんは年賀と暑中のハガキ用にWord付けときゃ十分,仕事に使おうなんて無粋な奴はビジネスモデルを会社単位で買いやがれ,ということなのだろうか。それにしてはExcelが入っているのが謎である。あれで個人データ管理する人もあまりいないと思う。

思わぬ展開に配偶者はメゲ気味。たかだかアプリケーション1つじゃないかと言うものの,そもそもWindows98+Office2000という組み合わせ自体,買いたくなる魅力がないようだ。職場ではWindows95+Office97環境である,当面そのまま行くらしい(根性のあるシステム要員がいるらしく,以前も97年くらいまでWindows3.1の社内LANで通していた)。手持ちマシンだけ新しくなっても,互換性に気を使わなくてはならないデメリットの方が強いらしい。だいたい大きくて重たいOffice2000よりOffice97の方が良い,Office97入れるんならWindows98でなければならない理由もない。どうも買わないための絶好のキッカケになっているようだ。どうして欲しいものが売っていない,とスネてしまった配偶者ととりあえず店の外へ出る。これこれ,世の中のノートでフリーBSDやLinux使いたい人たちはもっと理不尽な気持ちを抱かされているんだよ。
いったんお茶でも飲もうと暑い通りをフラフラ行くと,"どうしても必要な方にWin95機"と書いたビラが貼ってあった。これぞまさしくタコのハカライ。思わずビルの上階にあるお店へ向かう配偶者に付いて行くと,問題の95マシンはThinkPadの390であった。最新型に比べればHDのサイズなどスペックが落ちるのは如何ともしがたいが,一応オールインワンでEthernetも付いていてまぁまぁ悪からぬ風情である。しかし,秋にはWindowsMeも出るタイミングなのにWindows95で良いのだろうか。BlueToothだってサポートされるし,Crusoe搭載機だって出てくるかもしれないミレニアムである。今更Windows95で本当に良いのか,OSのバージョン2つ型落ちになってじきに後悔しないのか。ノート機のOS入れ替えは,タコちゃん度が微妙に異なる程度の2人には至難のわざであろう。。。

暑さを冷ました後再確認するためコーヒースタンドに入って一休み。それでも本人の意思は固かった。銀行によって購入費用を準備し,無事マシンをゲット。パンフレット3種類集めたのに,VAIOユーザにはなれなかったのである(でも買えなかったから言う訳ではないが,VAIOよりTPの方がガタイが丈夫で良いと思う。破壊的な子供がいる場合は特に)。
自宅へ帰り,くだんの大型店に寄って購入したOffice97をインストール(TPはLotusのツールCDが添付されているだけなので,ほとんどクリーンインストールである。ラクチン)。ついでにアシスタントを消す,タコだけどイルカはいらんもんねである。翌日,新しいマシンからアップロードされた配偶者の日記を見たら,最新ラインナップのノートはWindows2000プリインストールばかりと書いてあった。だから,それは違う。。。

後日談 ある夜の災難

さて,仕事に内職にアルバイトにと配偶者のメインマシンとして活躍していたTP390であるが,20世紀末も近い12月のとある夜とんでもない事故に襲われた。下の子供がキーボードの真上にミルクを吹き掛けてしまったのである。急いで拭き取ったものの,流出した一部がキーボードの底(キーの下)に回り込んでいたらしい。当初はFキーのみ押しても反応がなかったものが,時間とともにキーボードの中央部一帯にミルクが広がり被害が広がり,翌朝には電源キーまで効かなくなっていた(この辺り,翌朝になって怒りと悲しみ醒めやらぬ本人から得た伝聞かつ断片情報)。
デスクトップのキーボードならキートップはがしてバラバラに洗えば済む。仮に駄目なら余りのキーボードもその辺に転がっている。しかし,ノートはチョイ面倒くさそう。まず大丈夫とは思うけれど,一晩放置した間に中の方までミルクが回っているかも分からない。これは修理サービスにお願いするのが無難な線ではあるまいか。

すっかり拗ね拗ねモードのオーナーこと配偶者を励まし,IBMの修理サービスが載っているサイトのページを打ち出して渡す(サービスの受付時間は職場にいるため,マシンを持ち込んでそこから修理に出すことにした。修理から戻って来るときも,本人が留守していたら同僚が受け取ってくれて便利)。
その後も修理のフリーダイヤルがなかなかつながらないというので,以前TP600Eのときに連絡した先の番号を教える。ややあって,何とか連絡が付いたらしくTP390はいいじいさんに連れられて行っちゃったのである(ちなみに数日後いくばくかの修理代金を掛けて,赤い靴ならぬ新しいキートップ履いて帰ってきた。ご安心を)。

しかし,TP600Eのスペースバーがむしられたとき,配偶者はかように親身な対応をしただろうか。そりゃ,キートップが取れただけだから見た目悪くても使えましたけど。購入直後の事故で精神的なダメージはかなりあったんですぜ。しかも,まさに配偶者のTP390の設定見ている間こっちのマシン見ててねと言ったにもかかわらず,事故だったんだから(本当に座視,見てただけ)。
と遅まきながらタコの胸中にわくイカり,マシンが戻ったから設定見直す振りして何かしたろうかのぉ。。。

後の後日談 ある晴れた午後突然に,あるいは,郵便配達はベルを2度鳴らす

修理にめげずその後も無事働いていたTP390も流石に21世紀に入り引退,T40に乗り換えた配偶者。購入するなりBlasterワーム騒ぎのあおりをくらい,実際には不要らしかったリカバリを実行して1日潰したのはお気の毒。
しかし,その後更にとんでもない事故が。キーボードに麦茶が掛かってしまったのである。1回目は悲劇だが2回目繰り返すと喜劇,しかも自分で間違えてコップ倒したんだし。
事故回避の学習効果はあると言い難いが,修理依頼の手順は学習済みである。と思ったら今回の修理は難航。何だか催促の電話を入れるとようやく状況が変わるという進行で,結局日数は3倍費用は4倍位掛かったらしい。ちょうどThinkPadブランドがIBMから売却されたのと事故発生修理依頼のタイミングが重なっていたのだが,果たしてLenovo傘下のTPはどうなるんでしょうか。今の所TPに対する忠誠度が高い拙宅のたこちゃんたちであるが,なんとなく先行きは不安である。


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