欧州ツーリング記


<7月 10日>

6時頃起床し、すぐにカーテンを開けて空を見る。良かった、今日も真っ青な空が広がっている。今日は、今回のツーリングの主目的地、ドロミテ山塊周辺を目指す。朝食を頂いて、8:30頃に出発、I38を東進する。今日からWeekday、生活感が漂う一般車が多くなる。それでも極端に流れが遅くなることもなく、メラーノから自然にアウトストラーダに入る。やはりそれほどドイツやスイスと違いがないのは、イタリアでも北の端だからだろうか。ボルツァーノまでの短い道のりを、アウトストラーダで走り、再び峠へとバイクを進ませる。ボルツァーノは、わりと大きな町で、市街部で少し迷うが、ツーリング集団の後ろについて行くことにする。この辺りを走ってるんだから、目的地も同じだろうからね。無事I241に入ることが出来た。

I241で、一気に標高を上げて行き、常時1000mオーバーを走る。夏の涼風が何とも気持ち良い。I48に入るあたりで給油を行う。日本でも最近は多くなってきたセルフ式のスタンドがほとんどで、自分で給油後にレジで支払うのだが、このまま逃げちゃったらどうなのかな? といつも不穏当な事を考えてしまう。もちろんちゃんと支払うし、同時にトイレを借りたり水を買ったりもする。特別に難しくもない給油だが、一つ気をつけたのが、ガソリンの種類で、各国の言葉で書かれていてもさっぱり分からないのである。しかし、国際規格であるオクタン価に注目して、「95」の数字が書いてあるノズルを使うことにしていた。おそらく日本で言うレギュラー相当だと思うが、Go&Stopが少なく、巡航区間が長いことから、それほど神経質にならずともノッキング等は起こさなかった。
I48に入ると、景色は一変、まさに山塊というべき岩の塊のような山がそそり立っている。険しくしかし美しいスイスアルプスとは異なった、人の介在を拒むような山塊と、麓に散見する美しい湖の対比は、真っ青な空と相まって、何とも美しい。これまでの峠道よりは幾分ペースを落として、周囲の景色を楽しみながら走ることに専念するが、あまりに雄大な風景に飲み込まれそうな感覚さえ味わう。そのうち、ドロミテ観光のベースとして有名なコルティナダンベツィーノに到着、山岳観光地らしく、そこかしこにロッジ風ホテルが見られる。村内の通行に少し気を使いながらパスし、ミズリーナへ。小さいながらも美しい水を湛える小さな湖の湖畔のカフェで一休み。ここらで標高は1200mほどか? サンドイッチとカプチーノで昼食を済ませる。
昼食後は後ろ髪を引かれながらドロミテを後にし、I49を東進しオーストリアへ国境超え。このボーダーは、建物らしきはあるものの、まったく人が居る気配がないので、そのままパスする。ここまで大分標高を落としてきたものの、A111ドロミテ街道に入って、また少し標高を上げる。しかし、ドロミテとは言ってもこれまでとは景色が一変、険しい丘と言うべきか、なだらかな山と言うべきか、映画Sound of Musicの世界を走る。コーナーの深さも稜線に沿った大きなRが続くので、自然とペースが上がる。次はA100を北上、再び標高を落としてくると、日差しの強さが気になりだす。スーパーで一休みするも、日向は体力を消耗するので、日陰でレッドブルを一気飲みする。やはりヨーロッパと言えど夏を実感する。

これで驚愕のEU22!

A100北上後リエンツでA108へ乗り換えるが、どんどん雲行きが怪しくなってくるのが分かる。
時刻は4:30、早めの宿探しとしよう。国道を離れ村へと進むと、さらに2kmほど先にいくつか宿があるらしいので、そこを目指す。外観はちょっとしたロッジ風、客もほとんど居ないようなので訪ねてみると、料金はEU22だと言う。驚きつつも部屋を見せてもらうと、これまでと引けをとらない大きさと設備なので、ここに決定。さっそく着替えていると、雨音が響いてきた。良かったと胸を撫で下ろす反面、ここは夕飯の提供はなく、村までは雨の中を戻らなければならないので、非常用に用意していたパンと水で済ませることにする。質素な食事だが、テラスでのんびり食べれば少しは雰囲気出るし。何もすることもないので、今日は早めに寝ることにしよう。


<本日のデータ>
  走行距離:359km(By Motorcycle)
  ホテル:EU22 ガソリン代:EU13.5 食費:EU8