翌朝、ハレ・バレ晴天!朝日、光輝く中、仰ぎ拝す《天狗山》は、観光開発が進みスキー場と化し、無惨にもハゲていた。町役場でも、ナンの天狗様情報も得られずじまい…。《天狗山》でも、あんなにハゲてりゃ〜、天狗様はモウいないよぉなぁ〜。その上、途中・立ち寄るハズだった長野原町の【天狗岩神社】は、いつものゴツ、ウロウロしつつ、トウトウわからず、何だか、無性に悲しくなった…★。

JR吾妻線の列車、窓枠でフチどられたキャンバス。大自然が描き出す、アデやかな紅葉の山峰。ゆたり、ゆたぁ〜り移り変わって行く、美しい窓辺の絵画を眺めながら、悲しみがホツれつつ、小天狗気を取り直し最終目的地、奥武蔵にある、黒山三山にある《天狗滝》を目指した。


まずは、前橋の【天狗岩用水】へと向かう。用水の取り入れ口に大きな巨石あったという。その巨石を取り除くのを天狗様が助けた。おそらく、【天狗山伏】が、活躍したに違いない!が、小天狗、行きたくても行けねぇ―。上越新幹線が開通し、鈍行はオダブツ状態?で、断念した。けど、地図は入手したんだし、次回の旅に、トットコ!と小天狗は思った。


 八高線の越生駅で降り、黒山三滝の一つ《天狗滝》へ。バス出発までに、小一時間。夕暮れ時に、到着。小天狗の思惑通り、巨石の間で聖水を飛沫上げてる《天狗滝》。完ペキな修験ナリ。聖なる修験・滝行の行場だぞぉ!やったぁ〜と、独りでハシャギまくる。雄滝近くの不動堂で、立派な不動明王様を拝し、小天狗大満足・ご満悦!


 帰りのバス出発まで、又しても小一時間。しがなく、バス停近くのお店に入る。夕刻冷えてきたのに、大好物のアイスクリームを購入。すると、お店のおばさんが、ストーブ前の椅子を勧めて下された。ペロペロと、なめながら、おばさんと話してたら、小天狗、エッ・エぇ〜!京都の聖護院の皆様が、平成9年にヤッて来られたぁ〜。仰天!☆、☆、☆、


その上、《天狗滝》の裏山を大平山と申し、立派な役行者の座像が山頂近くあるという。お山登るには、もう既に遅い。それに、草津温泉の下山時に、お山登拝することないやぁ〜と、靴もズボンも何もかも荷物にブチ込み、自宅へ一足先に天狗飛びさせちゃった…どげんする?何としても、何としても、役行者様を拝さなきゃ!


その夜の[鎌北湖レイクビューYH]も、心イヤされる温泉だったのに…。小天狗、湯船の中のハムレット!高いヒールの靴では、絶対ムリ?が、しかし…。モン・モンと、いつまでも思い悩んでると、一人のおばさんが、入って来られた。仲良く天狗様の話しつつ、最大級の悩みを打ち明けた。すると、おばさん、帰りはネ、娘が車で迎えに来てくれるよ。娘の靴でヨカったら、いらない靴を持って来させましょう。


部屋のドアがノックされ、優しい親子のニコヤカな笑顔と一緒に、天狗様の靴を戴いた。何のお礼もできぬ、小天狗。持参してた古びた『小天狗道中記』を、天狗様の御縁だから、良かったら読んで下さいと手渡した。


翌・早朝、再び黒山三滝から大平山へ。天狗様の靴は、ビッたり最適!何より最高の晴天!長いスカートたくし上げ登拝。相変わらず、色気・毛頭ナシ…。いつものゴツ山中迷ったが、小天狗の眼前に、素晴らしき役行者様! 合 掌☆


深緑たなびく大きな樹の下、眼差しの優しい役行者様、その両脇に控える愛らしい前鬼様と後鬼様。木漏れ日、ゆらゆ〜らり・揺れ、神々しく光り輝き鎮座!!!


それにしても、こんなに大きな石像の尊像、よくも、まぁ〜、ココまで運べたモンだァ〜。さすが、小天狗の大好き☆聖護院直系の勇猛果敢なる山伏様達だぁ!ヒタスラ感動、いつまでも…時間が許すギリギリまで、優しき役行者様達と一緒にいた。


心地良い天狗風が、小天狗包み込み、優しく吹き渡る。深緑の閃光が降り注ぎ、木の葉がサワサワ語りかけてくれる。大自然の森羅万象、ことごとく御本尊なり!山への祈りは、世俗で汚れた心を、美しい清き心にツムいで織りなしてくれる。生きてて良かったぁ〜☆、ヒサビサ、素朴に素直に生きてる有り難さに感じ入る。


大自然の中で生きる勇気を与えてくれる修験道は、偉大なる宗教だと思う。
小天狗、生きトッたら、又・きっと来ますから!と、役行者様達と堅い約束し、長い髪の毛・シコたま引かれつつ、降り山伏・発揮して、即行で下山した。

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