『小天狗道中記』の出生から、一年目。不慣れな刊行と販売でサイなまれ、七転八倒。煩悩が、しこたまジャマして、天狗様☆って、どうしても素直になれない…哀れな小天狗。そして、木村繁さんの突然の訃報にて、完ペキにゴウ沈\

その頃、浪人してた長男に、一年遅れの桜が咲き、春一番の天狗風がサワヤカに吹いた。オロナミンCで、おなじみの大塚製薬が、毎月発行してる『大塚薬報』に、天狗様の『特集記事』を書いて下さい!との、有り難〜い、ご依頼。移り変わりゆく季節とともに、元気ダケが取り柄、いつもの小天狗へと回復しつつあった…。


この年の晩秋、日光で開催された『日本山岳修験学会』の大会。学会に先立ち、珍しく超・リッチな新幹線と周遊キップで、関東入り。


久方ぶり、天狗様への旅!初日は、雨降り…。まずは、栃木県塩原の【天狗岩】を、一路目指す。バスは、いつの間にか、小天狗専用個人タクシー。(学生時代、求菩提山への天狗旅、フッと懐かしく頭をヨギった。)路上に、ムキでた山魂。天狗岩への登り口で、ココだよ!と停留所でないのに、バスから降ろして下された。


ともかく、お山そのものが、巨石・巨岩だらけ…!山頂に突き出た三角の巨岩が、天狗岩!だけど、あまりにデカすぎ、カメラに収まらない!と独り騒ぎチラし、行ったり・来たり・立ち往生してる小天狗…。


しっとり、雨模様。見事な水墨画の世界〜☆〜☆〜☆〜。ゆるやかに白雲タナビキ、美しき紺碧の渓谷と温泉街が、突如眼下に開けた。大自然が生み出す湯煙の中で、心地良く、とっぷり浸かってた。


塩原の【天狗岩】は、修験の行場であったことは、間違いない!かつて修験者が、こんなに修行にモッテコイ!の危険な行場を、まさか見逃す訳がない…なるホド・なるヘソ・小天狗、大満足とご満悦!で、何とか無事に調査終了。


で、確か?この近くに、無料の露天風呂【不動の湯】があるハズ?傘下で、地図をオッ広げてたら、さっきの運転者さんが交差点で小天狗発見し、止まって下されバスの窓から、親切に行き方教えて下さった。




【不動の湯】へと、向かう道スガラ。ひどく怪しいカップルを、すんなり追い越した。けれど、温泉入るのにタオル忘れた、アホな小天狗。でも、一人なんだから、イイかぁ〜!で、スリップ姿で入る。しばらくすると、怪しいカップルがヤッて来られた。


湯船の中で、マジ・マジ・観察してると、もっと怪し〜い…。何だか・不気味になって、どうしょう?と思案してたら、もう一人男の方が入って来られた。チャンスとばかり、直ぐさまオン!でた。


せっかく、いい湯だったのにィー!あそこは、神聖なる修験の行場だゾォ〜!とか思いつつ、雨でシットリぬれた、紅葉の落ち葉踏みしめ、清らかな川辺の小径を、スタ・スタ・スタ・と歩いていたら、さっきの男の方が、ドス・ドス・ドス!と凄まじき足音立てて、小天狗の後をツケて来た…。 《怪し〜く・続く》


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