2014年

 昨年土砂崩れが発生した夕張岳は今年の8月まで通行が制限されていました。そこで6月は八ヶ岳で撮り残しや出来映えの良くない花の撮り直しをすることにしましたので4回も八ヶ岳に登ってしまいました。また、南アルプスの林道も土砂崩れで通行止めになってしまいましたので、8月は尾瀬に行きました。 例年は9月は山に行かないのですが、今年は大雪山に紅葉を見に行きましたが、今年は初雪が早く雪山になってしまいました。
大雪山 (2014年9月21日〜9月22日)

 旭川から上川までの列車は途中で3回ほど雨に遭いました。宿のユースホステルは温泉街から少し離れた山の上にありました。本日山に登った方の話では山の天気は大荒れで、しかも小泉岳分岐や白雲岳分岐付近では胸付近の高さまで積雪しているとのことでした。赤岳までなら何とか登れるということなので、予定していた黒岳への縦走は諦めて赤岳往復に変更することにしました。

 朝の天気は快晴ですが、少し寒い気温です。6:00の銀泉台行きのバスはユースホステル前が始発なのですが、ここでほぼ座席が埋まりました。銀泉台行きの定期バスは1日に2往復だけですが、この期間はレイクサイトまでのシャトルバスが4往復運行されているし、定期バスもレイクサイト経由に変更されていました。レイクサイトは一般車両の駐車場で、一般車両の通行が禁止されている銀泉台と高原温泉までのシャトルバスの発着場になっています。直通バスなので、高原温泉に行く人はここで下車し、銀泉台に行く人が沢山乗り込んで来て、車内は立つ人で一杯になりました。2005年に泊まった銀泉台ヒュッテは跡形もなくなり、跡地に小さな「森林パトロール銀泉台事務所」が建っていました。
 雲一つない快晴で、白く冠雪した山頂が見えました。登山届けに記帳して赤岳を目指します。第一花園付近は紅葉が見事で、赤、黄、緑が混ざり実に美しい眺めです。ナキウサギらしき動物の鳴き声も聞こえました。奥ノ平にはまだ雪渓が残っていました。昨日降った雨が霜柱になって残っています。コマクサ平まで来ると前方の赤岳が雪と紅葉に覆われているのが見えました。黒岳や冠雪した烏帽子岳の山頂も見えました。コマクサ平の高山植物はすっかり姿を消し、ハイマツの間にウラシマツツジ、クロマメノキ、チングルマなどが紅葉しているだけです。コマクサ平を過ぎると赤岳への本格的な登りとなりました。昨日の雨はこの付近では雪になったようで新雪も残っています。登るにつれて積雪量が増え、ついに登山道は雪に埋もれて冬山のような状態に変わりました。登山者が多いせいかそれなりに踏み固められているので、登山靴で蹴り込みながら何とか進めました。赤岳山頂に立つと、凌雲岳から小泉岳に至る初冠雪した雄大な山岳風景が広がっていました。とても1枚では入りきらないので、4枚連続撮影してパノラマ化することにしました。立ち止まると結構寒いです。小泉岳に向かう人はほとんどいません。時間が早いのか小泉岳方面から来る人もいません。白雲岳分岐付近は胸の高さまで雪があるといっても、それなりに踏み付けられていそうなのでアイゼンを使えば通過はできそうですが、冬山の経験もないし紅葉も見られないのでは無理をする必要はありません。同じコースを戻ることにしました。下りは四ツ爪の軽アイゼンを付けました。周囲には滑って転ぶ人が多数いましたが、四ツ爪でも滑り止めの効果は充分にありました。おかげで転倒もせずにコマクサ平付近まで降ることが出来きました。土の箇所が増えたのでアイゼンを外し、泥だらけのアイゼンを沢水で洗おうとして泥に足を取られて転倒してしまいました。後は淡々と降るだけです。第二花園の標識は気付かずに通り過ぎ第一花園まで下ってしまいましたが、この付近の紅葉がやはり素晴らしいです。銀泉台が近くなると普通靴やヒールの高い靴で来ている観光客までいました。銀泉台に着いたら丁度レイクサイト行きのシャトルバスが発車するところでしたので急いで乗り込みましたが、もう超満員でした。地元の上川高校の生徒がボランティアで車内案内をしていました。同行している女子生徒がスマホで撮影したというナキウサギの写真を得意げに見せてくれました。レイクサイトでシャトルバスを乗り継ぎ層雲峡に戻りました。

 翌日は始発のバスで上川に出て、列車で旭川に向かいます。今日も良い天気でしたが、旭川に着く頃には雲が多くなってきました。時間潰しに旭山動物園に行くバスを待つ間に雨が降り出しました。旭山動物園で開園を待つ間に雨は上がり、途中から日が射してきて気温も上がったのですが、大雪山の方角には怪しげな入道雲も出始めていました。時間が来たので駅前までバスで戻り、旭岳行きのバスに乗りました。バスが旭岳に近づくにつれて雲が多くなって来ました。ロープウェイ駅前の駐車場は多数の車に埋め尽くされており、多くの人が登っているようです。随分待つかと思ったのですが待たずにロープウェイに乗れました。姿見は曇りで結構気温が低いのでセータを着ました。まずは夫婦池周辺から撮影を始めましや。暫くすると遠雷が聞こえました。西北の方角に真っ黒い雲が広がっています。やばいかなと思っているうちにポツポツ降り出しました。姿見ノ池まで行くと降られそうなので、ロープウェイ駅まで戻り始めたら、雨が急に激しくなりました。傘や合羽を出すよりも急いでロープウェイ駅まで駆け込みました。駅に着いたらバケツをひっくり返したような激しい雷雨になり、旭岳も見えなくなりました。ついにはロープウェイも止まり、雨どころか霙になりました。何もすることがないので地ビールを飲んで時間を潰します。1時間ほど経ったらようやく旭岳が顔を出し始め、雨もあがりました。姿見は霙でしたが旭岳では雪が降ったようです。。急いで夫婦池まで写真を撮りに行きました。旭岳は裾野まで白くなっていましたが、池はさざ波が立ち逆さ旭岳は見えなくなってしまいました。ロープウェイ駅に戻り運転を再開したロープウェイで下山しました。
尾瀬 (2014年8月24日)

 沼田からのバスで戸倉(鳩待峠バス連絡所)まで乗ったのは私を含めてたったの二人りでした。晴れていた天気も急に曇りだし、連絡バスが鳩待峠に着く頃には怪しげな雲が出てきました。
 山ノ鼻まで早歩きで下り、所要時間39分は最速記録です。尾瀬ヶ原に入ると雨がポツポツし始めましたが、たいした降りではありません。少し雨脚が強くなったのですが風がないので折り畳み傘を出しましたが直ぐに上がりました。ヤマトリカブトが咲き出しており、先週は見頃だったサワギキョウやオゼミズギクは枯れ花が目立ち、僅か一週間の間に秋の気配が強まってきました。池塘には目的のヒツジグサが咲いています。11時過ぎで未の刻まではまだ時間がありますが、今日は朝から晴れていたせいかもしれません。三脚と超望遠レンズを使って遠くのヒツジグサを撮します。この季節は殆ど人がいないので三脚を使っても迷惑にはなりません。尤もヒツジグサは木道付近の池塘にもたくさん咲いていたので三脚を使ったのは2回だけでした。尾瀬には何度も来ていますが、池塘に映る逆さ燧ヶ岳を初めて見るなど天気が悪い割には東側の山や空は明るいのですが、西側の至仏山方面には怪しげな雲が出ています。竜宮小屋に着く直前から雨脚が強まり風も少し出てきたので急いで小屋に駆けこみました。小屋で缶ビールを飲んで一息ついている間に雨は激しくなりました。今回は福島県には寄らず急いで山ノ鼻に戻ることにしました。小屋は狭いので外に出て樹木の下で雨具を着用しました。皮肉なもので雨具を着て出発しようとしたら小降りになったので、予定通りヨッピ橋経由にしました。途中では日も射したりしたのですが、以後の天気は曇りで大崩れせしませんでした。このコースで初めてオゼコウホネを見掛けました。昨年も見掛けた同じ池塘ですが、距離はかなりあり、木道からだと点にしか見えませんので三脚と超望遠レンズを使って撮しました。ヒツジグサは多数咲いていましたが、オゼコウホネはこの1輪だけでした。オゼコウホネの季節に訪れても昨年は2輪、先週は全く見掛けませんでした。この池塘にもヒツジグサが進出しており、将来は生存競争に敗れてオゼコウホネは姿を消すかもしれないと思うと少し寂しくなりました。
 雨の心配はなさそうなので山ノ鼻で合羽を完全に脱いで身軽になり鳩待峠に向かいました。早い時間のバスに乗りたいので帰りも早歩きで、下りと同じ39分で鳩待峠に着きました。今回は4時間半の尾瀬滞在でした。乗り合いタクシーが発車間際で、急いでチケットを買って乗り込みました。戸倉で沼田方面行きのバスを待つ間に雨は降らないものの雷が鳴り出しました。
尾瀬 (2014年8月15日〜8月16日)

 来年の干支は未なので、年賀状用にヒツジグサの写真でも撮ろうと思っていたのですが、8月上旬は週末の天気が思わしくなく2度も延期してしまいました。この季節の尾瀬は空いているようで尾瀬林業の山小屋割引券が使える金曜日に行くことにしました。水曜日に山小屋の予約をした時には、前線が北陸地方には架かるものの土曜日の沼田地方の天気は曇りで降水確率も低かったのですが、日ごとに天気は悪化し、当日には雨の予報に変わってしまいました。
 晴れているのは南関東地区だけのようです。横浜は猛暑なので、群馬県が雨なのが信じられません。沼田まで来ると天気は確かに悪いです。戸倉まではなんとか保った天気も鳩待峠行きの連絡バスに乗ると雨が降り出しました。鳩待山荘のお客は僅か3名で年配の夫婦と私だけです。相部屋を予約したのですが、10畳部屋を一人で独占することになりました。夕食を食べたらすることもないので、7時前には寝てしまいました。
 夜中に眼が覚めた時は激しい降りでがっかりです。明るくなって5時前に戸倉からの一番バスが着く頃には多少小降りになりました。朝食を済ませ出発する直前には雨はかなり小降りになりました。雨支度をし、雨天では三脚を使っての撮影は無理なので、三脚と望遠レンズを山荘に預けて出発しました。山ノ鼻までは樹林の中なのであまり雨は気になりません。山ノ鼻では雨は一旦上がったので、合羽の上着を脱ぎカメラを取り出し尾瀬ヶ原に入りました。サワギキョウ、オゼミズギクが盛りです。キンコウカは花期が若干過ぎたところです。今回の目的のヒツジグサは池塘に葉は浮いてはいるものの花は全く見掛けません。同じスイレン科のオゼコウホネも見掛けません。昨年9月に来た時でも遅咲きのヒツジグサが結構咲いていたので、8月中旬だと大丈夫と思っていたのですが、朝の7時では時間が早すぎたようです。未の刻(13〜15時)に咲くことからヒツジグサと言うのですが、結構早い時間から咲いているので甘く見ていたようです。池塘の水中を良く見ると蕾が幾つか見えます。この悪天候では開花時間は更に遅くなるのかもしれません。時々雨がパラつきますが合羽を着るほどでもでありません。撮影するものがないので、昨年同様1時間余りで竜宮小屋に着いてしまいました。今回も沼尻川を渡って福島県にも足を踏み入れました。竜宮小屋からヨッピ橋に向け北上します。牛首に戻る途中から再び雨になり、本降りの雨の中を山ノ鼻に戻りました。山ノ鼻で缶ビールを飲んでいる間に雨は止みました。合羽の上着を脱いで鳩待峠に向けて出発したら直ぐに降りだし、今度は激しい雨になりました。今年も5時間弱の尾瀬滞在でした。鳩待山荘で三脚とレンズを受け取って雨具を着たまま乗り合いタクシーに乗り込みました。戸倉のバス停では雨は上がっていたので雨具を仕舞いましたが、沼田までのバスは時々豪雨に遭うなど不安定な天気でした。
八ヶ岳 (2014年7月26日〜7月27日)

 タカネバラは決して珍しい花ではありませんが、登ったコースや時期にもよるのですが、今までの33年間の登山歴では見たことはありませんでした。昨年放送された八ヶ岳の西岳ルートの登山番組でタカネバラが咲いていたので、今年の最優先計画にしていました。
 富士見駅に降りると信州とは思えないような猛烈な暑さです。列車が遅れたせいか駅で待機しているタクシーは出払っていたので、タクシーを予約しておいて良かったです。運転手さんの話だと昨日から猛暑なのだとか。 富士見高原ゴルフ場の駐車場から西岳を目指して猛暑の中を登り始めました。不動清水から先は樹林帯となりましたが、最初はなだらかな登山道です。登山道は自動車が通れるような林道と何度も交差しますが森林鉄道の跡ではなさそうです。上の方の林道は使われていないのか草だらけで荒れ放題の道となっていました。樹林帯が何処までも続きます。樹木の高さは段々低くなるのですが森林限界が出てきません。樹林帯なので強い日差しは免れるのですが気温が高いので暑さでバテました。山頂付近のガレ場でようやく樹林から出ましたが再び樹林帯に入り、ようやく樹林帯が切れたかと思ったら、そこが西岳山頂でした。西岳に到着するまでに登山服は汗でびっしょりでパンツまで汗で濡れてしまいました。山頂目前の樹林帯の中で、ようやくタカネバラとリンネソウに出会いました。西岳は山頂周辺だけ樹林がありません。晴れてはいますが天気は下り坂でガスも出始めました。権現岳や赤岳、赤岳キレットまで見渡せました。青年小屋に行く道は等高線に沿って若干下る程度の平坦なコースなのにバテたせいかかなり疲れました。当初は権現小屋まで行く予定だったのですが、諦めて青年小屋に宿泊することにしました。低い位置の小屋なので空いているかと思ったのですが、満員で予約していなかった2人だけが蒲団部屋に通されました。夕食までの間に濡れた衣類を着たままかなり乾かしました。小屋の蒲団はかなり湿っぽいので敷き布団の上に持参したシュラフを敷いて包まりました。掛け布団や毛布は下の方で取り出すのが大変なので、炬燵用の毛布と掛け布団を使いました。一般部屋は大変な混雑だったので蒲団部屋で良かったです。食事は結構美味しかったです。最近の山小屋のトイレは良くなったのですが青年小屋はまだポッチャントイレでした。強い西風が一晩中吹きました。
 朝には西風は少し弱まりましたが、天気は下り坂です。小屋には水源が無いので早朝一番に乙女の水まで水汲みに行きました。のろし場まではなんとか天気は持ったのですが、以降はガスの中の登山で岩場の登りが結構険しいです。ガスの中に突然権現小屋が現れました。権現岳山頂かと思った場所は赤岳と三ッ頭との分岐点でした。権現岳山頂は岩場で猛烈な風とガスの中です。せめて標識だけでも撮ろうとリュックを降ろしてカメラを取り出したのですがリュックが吹き飛ばされそうです。権現岳は24年ぶりで、こんな場所だったかなと思ったのですが、帰ってから昔の写真を見たら、やはりこの岩場に来ていました。後は強風の中を下るだけです。三ッ頭を過ぎると森林限界が現れ、樹林帯に入ると風も治まり日射しも強くなりましたが木陰なので助かります。なだらかな登山道をだらだらと下ります。標識には延命水と書いてありますが、昭文社の地図には金命水と書いてありました。八ヶ岳横断歩道との交差点に出ました。当初はこのまま三ッ頭登山口まで下る予定でしたが、もう下りを歩くのはいやなので横に歩いて観音平に出てタクシーを呼び小淵沢駅に出ました。
八ヶ岳 (2014年6月29日〜6月30日)

 茅野から美濃戸口に行くバスのお客は5人だけです。雲行きは怪しいのですが天気は晴れ時々曇りです。赤岳鉱泉に着いたら雨がポツリポツリし始めました。ガスの中の水滴だろうと思ったので出発したのですが、急に雨になったので、硫黄岳山荘に行くには諦めて赤岳鉱泉に泊まることにしました。本降りの雨になりましたが1時間程で上がり晴れ間も出てきたのでちょっと残念です。天気予報では15時から1時間程度の雨は予想していたので2時間程早く降ったことになります。3時には風呂に入りました。その後4時前に再び激しく降りましたが、その後も晴れるなど雷こそ来なかったものの不安定な天気の一日でした。宿泊客は僅か19人です。大部屋は岩登りの4人組と3人の親子連れ。岩登り組は73歳の男性と二人の年配女性が中年のガイドと一緒に小同心に登るのだそうです。親子連れの女の子は小学校高学年らしいが学校は大丈夫なのでしょうか。
 赤岳鉱泉の朝食時間は遅いので出発は6時45分です。晴れてはいますが、午後は下り坂の天気予報です。前日の遅れを取り返すべくピッチを上げます。3週間前に下った時は気付かなかったのですが、赤岳鉱泉から硫黄岳へのルートの森林限界が上がったような気がします。森林限界に達したと思ったら、もうすぐ上が赤岩の頭でした。尾根筋に出ると日差しが強いので山に登るようになって初めてサングラスを掛けました。硫黄岳からは足早に下ります。コイワカガミの赤が結構目立ちます。3週間前は全く姿を見かけなかったコマクサがようやく蕾を付け始めたところです。硫黄岳山荘前に着いてがっかりです。今年もウルップソウは殆ど咲いていません。先日来たときは気付かなかったのですが、高山植物保護のロープは電気柵になっており、手前にも通常のロープが張ってあります。この中に花をつけたウルップソウは2株しかありません。葉だけの株も数えるほどしかありません。後から来た人が、手前のロープを踏み越えて電気柵に接するほど近づいて写真を撮っています。後で聞いたところでは、ピリピリ来たとのことです。電気柵といっても太陽電池が電源なので、それほど強い電流ではないと思われますが非常識な人です。硫黄岳山荘の花壇のウルップソウもまだ葉が出てきたところを見ると今年は少し早かったのかもしれません。横岳方面まで行きましたが、2株だけ花をつけたウルップソウを見掛けただけです。葉だけの株も1つ見つけただけです。すれ違う人に聞いてもこの先にはウルップソウはないとのことでした。そのうち2人連れの方が横岳の先でも見かけたと言ってデジカメ画像を見せてくれました。横岳の先にはないと思っていたのですが、少しは咲いているようです。昨晩一緒に泊まった岩登りの方も横岳の岩場にもウルップソウが咲いているとのことでしたので、横岳周辺には人知れずに咲いている株もあるのかもしれません。このころから晴れていた天気も急変してきました。当初から横岳を越える気はなかったので、今年もウルップソウは諦めて下山することにしました。諏訪方面からの風が強くて非常に冷たいです。硫黄岳の登りでは目標となるケルンも殆ど見えない程のガスとなりました。硫黄岳から夏沢峠に下る頃から再び天候が回復し始めました。本沢温泉まで下ると結構時間が短縮出来ています。この分だと稲子湯で1本早いバスに乗れるかもしれません。しらびそ小屋に向う道に入ると、あまり人が通らないのか道は少し荒れていました。今日は平日でどこも人は少ないのですが全く人と出逢いません。ガサゴソ音がしたので、ドキッとして立ち止まったらシカでした。シカも急いで繁みに逃げ込み「ピーッ」と警戒の鳴き声を出しました。しらびそ小屋で缶ビールを飲んで一息ついてから稲子湯に下りました。崖崩れ箇所を迂回する以外は平坦で緩やかな道を下るだけです。土砂が流された箇所にレールが露出していました。森林鉄道の廃線跡を登山道に転用したのかもしれません。帰ってから調べたら渋林用軌道という森林鉄道があったようです。 折角の稲子湯なのですが、お風呂にゆっくり入る時間が無いのでカラスの行水で済ませました。バスで小海に出て、佐久平から来年開業の北陸新幹線用の新型車両で帰りました。
八ヶ岳 (2014年6月14日〜6月15日)

 美濃戸口に向かうバスはかなりの混雑で先週とは大違いです。過去2回南沢ルートでは迷ったので、北沢か南沢か悩んだのですが登山客が多そうなので南沢ルートにしました。踏み分け道が多く間違え易いです。行者小屋への近道なのですが、こちらの方が急登の感じがするのですが河原に出ると緩くなりました。地蔵尾根の残雪は先週よりは少なくなっていました。昼過ぎなので凍りついていないので歩き易いです。おかげで疲れているのにもかかわらず前回よりも早く登りました。3時には赤岳展望荘に着いて手続きをしたのに予約客でもう一杯だということです。談話室でシュラフで寝ることになりました。小屋の人もこの季節に何でこんなに混雑するのかわからないとのことでした。赤岳展望荘の水源は雨水なので発泡スチロールのトレイに出来合の食品を中心に取るというバイキング形式なのですが、どちらかというと節水目的の食事です。水は分けてくれませんが、それでもコーヒーやお茶は飲み放題とは有難いです。風呂もあるのですが、どうせ汚れているだろうからと思い入りませんでした。小屋の人は20時には談話室から一般客を出すと言っていたのですが、21時の消灯まで長居されました。2人だけが談話室でシュラフで寝ることになりましたが、大部屋は大混雑だったのでこちらの方が良かったのかもしれません。何時もの携帯用シュラフは使わないで小屋のシュラフを使いましたがそれほど臭くありませんでした。夜はかなり気温が下がりましたがシュラフの上に炬燵用の蒲団を掛けているので寒くはありません。諏訪方面からの風が強く窓を打ちましたが、空は晴れて満月に近い月(13日13:11が満月)が煌々と輝いていました。
 朝には強風も収まりました。昨晩はかなり冷え込んだらしく、登山道には沢山の霜柱が出来て、まるで雪が降ったようです。先週迷った場所のツクモグサはパスして日ノ岳に向かいます。ツクモグサは時間帯が早いせいかまだ開花しておらず先週と同じような状態です。先週は2株だけ開花していのですが今日はまだ開花している株はありません。それどころか群落の下の方には踏み潰されて折れてしまった株まであります。盗掘者か上の方の株の写真を撮ろうとした不届き者の仕業かもしれません。傷み具合から推察して2、3日前の出来事のようです。開花するまでここで待つことにしました。他にも同じ考えの方もおり、チョウノスケソウを撮ったり話をしたりして時間を潰しました。しばらくして硫黄岳方面から来た人の情報で、大権現の石碑のあるところにもう少し開花した大株があるとのことです。ここで待っていても仕方ないので石碑の場所まで行ってみました。先週来た時は見落としていたようですが、6個も花をつけた株が崖に突き出した岩場に単独で咲いており半開きの開花状態です。この株を狙っている人が何人かいて撮影の順番待ちです。足場が非常に悪いので交代するのにも時間がかかります。日差しが強いので、ストロボを使わないと強い影が映り込んでしまいます。再び日ノ岳に戻りました。登山道にはまだ霜柱が残っており、気温が上がった割には地表の温度は上がっていないようです。2時間経っても気温が低いせいか暫くは開きそうにありません。あきらめて下山することにしました。地蔵尾根を下り中山乗越で、中山展望台に上がりました。大同心、横岳、日ノ岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳まで一望できました。4枚の連続写真を撮影しました。赤岳鉱泉で一休みしたら、後は下るだけです。美濃戸口でバスまで少し時間があったので、美濃戸山荘でお風呂に入り下着を着替えました。風呂から出たらバスは登山客で満員でなんとか最後の座席に座れました。
八ヶ岳 (2014年6月8日〜6月9日)

 ツクモグサも十年以上見ていません。前回の2003年に登った時は花期には少し早かったのですが、今年は暑くなるのが早いので期待して八ヶ岳に向かいました。このところの高温をもたらした高気圧が東海上に居座り、後からきた低気圧の動きをブロックしているので関東地区は各地で大雨になりました。本来は土曜日から出かける予定を1日遅らせました。
 昨晩まで激しく降った雨も朝には上がりました。茅野から美濃戸口に行くバスのお客は私一人だけです。美濃戸から入山したのですが、すれ違う人も殆どいません。堰堤広場を過ぎて山道になったところで、トレイルランニグで下ってくる大馬鹿2人とすれ違いました。赤岳鉱泉まではなんとか天気が持つかと思われたのですが、直前で雨が降り出しました。合羽を来たのですが5分程で止み、赤岳鉱泉に着きました。時間が早いし、明日の行程を短縮する為に行者小屋まで行くことにしました。行者小屋への登山道は樹林帯の中なので雪が大量に残っています。時々雨がパラつくのですが樹林の中なので雨の影響は受けませんが、残雪で滑るので歩き難いです。行者小屋に着いたら急に本降りの雨になりました。その後は終日雨が降ったり止んだりで時々激しく降りました。宿泊客は少し遅れてやってきた人と二人だけです。
 朝は晴れ間も出ました。地蔵尾根を登り始めるとガスが濃くなりました。地蔵尾根登山道は最初は樹林帯の中で、残雪が凍りついて非常に滑り易いので慎重に歩きます。10分ほど登った地点で携帯電話が繋がるようになりました。二番目の梯子が森林限界付近で、梯子場を過ぎたところに安置してあるお地蔵さんにお賽銭をあげ、次の鎖場を上ったらもう尾根で、ここが地蔵の頭です。ここにもお地蔵さんが安置されていました。地蔵の頭から20分程歩いた地点で最初のツクモグサを見つけました。数株ありましたが、蕾というよりも開花直前の状態です。足場も悪いので、この先に期待して進み始めたのですが、道が急に細くなりました。登山道にまでチョウノスケソウの芽生えたばかりの葉が進出しています。ピークを越えるとその先は切り立った崖に張り付くように細い道が続いており鎖もありません。どうやら道を間違えたようです。一旦戻りましたが15分ほど迷ってしまいました。日ノ岳付近でツクモグサの群落を2つ見掛けました。しかしながら、殆どが開花前の株ばかりです。少し開いている株も登山道からは位置が悪く良い角度では撮影出来ません。2株だけ開花していましたが、これも位置が悪く花の真正面からしか撮影出来ません。小雨がパラつき始めたのでストロボは少し使用しただけで仕舞ってしまいました。横岳山頂を過ぎて最初の梯子を下った地点でも進路を間違えて別の梯子を登ってしまいましたが、ここにも標識がありませんでした。横岳の梯子の位置は前回通過した2006年とは変わってしまったようです。硫黄小屋周辺のキバナシャクナゲを撮り、硫黄岳から赤岳鉱泉に下りました。ここの残雪は地蔵尾根よりは少なかったです。赤岳鉱泉で缶ビールを飲んで小休止です。赤岳鉱泉を出発する頃には曇りながらも時々日が射しました。林道の終点の堰堤広場を過ぎる頃には晴れて来ました。美濃戸は良い天気です。バスに乗って暫くしたら激しい雷雨になりましたが、茅野駅に着く頃にはほぼ上がるという不思議な天気です。帰りの列車も途中2回ほど激しい雷雨に見舞われました。

 山の話とは関係ありませんが、今年から中央本線の松本までと小海線の野辺山までがSuica区間となりました。

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