宝剣岳
中央アルプスの正式名称は木曽山脈です。南アルプスや北アルプスと違って3000m級の山はありません。 とはいっても山脈の最高峰の木曽駒ヶ岳(2956m)、宝剣岳(2931m)、空木岳(2863m)など名だたる山々が連なっています。ここの特徴は、宝剣岳の千畳敷カールなどの氷河の浸食によって出来た圏谷(カール)に広がる高山植物のお花畑で、その規模はおそらく日本有数です。又、ここから眺める南アや北アの眺望も素晴らしいものがあります。しかも千畳敷の2640mの場所までロープウェイで簡単に行けることから、夏休みの季節などには家族連れで賑わう山です。
高山植物の固有種の点でみれば中央アルプスはそれほど多くはありませんが、なんといっても最大の固有種は木曽駒ヶ岳のヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)です。今回、ヒメウスユキソウの写真が撮れましたので中央アルプスのページを作成してしまいました。他の山からの借り物も含めています。

作品の追加、変更は随時行う予定ですので、ご了解下さい。
千畳敷より見た宝剣岳
最終更新日;2010年10月19日


ヒメウスユキソウ (キク科)
Leontopodium shinanense

日本に分布するウスユキソウ(エーデルワイス)の中では最も小さいとこから姫薄雪草の名前があります。木曽駒ヶ岳に特産することから、別名をコマウスユキソウとも言います。最近はこちらの呼び方の方が通りが良いようです。中央アルプスを代表する固有の植物です。 近縁種には、ハヤチネウスユキソウオオヒラウスユキソウエゾウスユキソウミヤマウスユキソウホソバヒナウスユキソウ及びミネウスユキソウがあります。
色々な花の写真を撮っていますが、いつも花期には惑わされます。この花の花期は本来は7月下旬だと思いますが、8月のお盆のころでも見頃の株が沢山咲いていました。普段あまり登らない山で花の写真を撮ると、同じ花が咲く別の山のページに組み込むのですが、この花だけは他の山には入れられないので、花数は少ないのですが中央アルプスのページを作ってしまいました。

ミヤマオトコヨモギ (キク科)
Artemisia pedunculosa

中部地方の高山で見られる高山性のヨモギです。 高山性のヨモギの葉は細かく羽状に裂けるのものが多いのですが、本種は浅く切れ込んださじ型の葉を根生させます。 岩場に生育する為なのか、いつ見かけても茎を真上に立てずに、斜めに立てているものが殆どです。

シナノキンバイ (キンポウゲ科)
Trollius riederianus var. japonicus

中央アルプスの魅力は氷河の浸食によって出来たカール(圏谷)に広がる高山植物群です。千畳敷カールには、シナノキンバイの大群落が広がります。 どこでも見られる高山植物の代表のような花ですが、これだけ集まると圧巻です。母種のチシマノキンバイソウとは非常によく似ています。違いは精々花弁と雄蘂の長さが同程度なのが「チシマノキンバイソウ」で、花弁が雄蘂より短いのが「シナノキンバイ」といったところです。チシマノキンバイソウは国内では北海道の中央高地のみに分布します。シナノキンバイは北海道にも分布し、エゾキンバイソウとも言います。

イワツメクサ (ナデシコ科)
Stellaria nipponica

中央アルプスなどの中部山岳で良く見られる花です。良く分枝して、写真のような大株を作ります。宝剣岳から木曽駒ヶ岳にかけての稜線沿いの道にはこの花の大株が結構目立ちました。

キヌガサソウ (ユリ科)
Kinugasa japonica

中部以北の亜高山帯の湿った樹林帯などで見掛ける花です。大群落を作ることもあります。キヌガサソウ属として扱っていたりツクバネソウ属とする説もあります。
火打山で撮影したものですが、紹介するページが無いので、ここに紹介します。

尚、当ページに掲載した写真の著作権は中村和人にあります。 無断転載しないで下さい。
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