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音の臨書ロゴ 近松門左衛門世話浄瑠璃集
 23年前(1980年)に、観世栄夫さんの演出で初めて語った近松作品が、「大経師昔暦」です。以来、9本の作品を語ってきました。殊に、自分で演出するようになってからの4作品は、入り組んだ人間関係の心理の読解と表現に、夢中になって来ました。
 近年、臨書をはじめて、「只 丹念に呼吸だけを追っていく事によって見えてくる世界」がある事に気づかされました。
 音の呼び起こす効果を熟知していた近松門左衛門の作品を、只 音と呼吸にだけこだわって読んでいくと、何が見えてくるか?
 再び、大先達の観世栄夫さんに演出をお願いして、近松門左衛門の作品を「音」と「呼吸」から読み返す試み「音の臨書」シリーズを始めます。あくまでも「試み」、その第一歩です。お運びいただきご意見、ご感想をいただけましたら幸いです。

02-09-01:古屋和子


近松門左衛門の作品を「音」と「呼吸」から読み返す試み。
演出:観世栄夫 / 語り:古屋和子

VOL.3
「心中 宵庚申」 (じんじゅう よいごうしん)
母の機嫌よふ一旦呼返し、改めて己が手から去る筈じゃ、えぇぃ、死ぬるは二人がかねての覚悟、養い親に賛もつかず在所の親の遺恨もなく・・・養子半兵衛と女房お千代、嫁は姑に離別され覚悟の二人は生玉の大仏勧進所へと。時はあたかも庚申待の前夜。
VOL.2
「鑓の権三 重帷子」  (やりのごんざ かさねかたびら) あらすじ
思はぬ難に名を流し命を果たすおまへもいとしひはいとしひが三人の子をなした廿年の名染みにはわしやかへぬぞ一子相伝の奥義の伝授。師の妻から婿にと懇願された時、前途ある若者の心にふと魔が差し・・・
VOL.1
「大経師 昔暦」 (だいきょうじ むかしごよみ)
二人に不義のあやまりは、微塵程もなけれども ほんの因果の廻り合い、言ひ訳立たぬ品と成り・・・
大経師の妻おさんと手代茂兵衛、手に手を取って落ち行く先は、雪の丹波路。

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