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bt-1.「と」本の法則 私がこのページを作っていて一番驚いたことは、人間の能力というのは自分の専攻・専門の分野以外では発揮されることがないということです。ほとんどの人は、専門外では読んでも役に立たない本ばかり書いているのです。しかも、言語学、心理学といった大きな枠組みではなく、精神医学と臨床心理学のような隣接学問ですら、越境すると変な本になってしまうのです。 自分の専門領域はその人の知識の焦点になる部分ですから、その人が一番詳しく語ることができる部分です。当然、その内容も正確で優れたものです。 ところが、著者の専門を外れた内容を扱っている本は、内容に間違いが多いだけでなく、論理展開も破綻した、自己主張するだけの頭が痛くなるようなものばかりです。しかも、それらの「と」本には、ベストセラーも非常に多くあります。 なぜ著者はこんな本を書いてしまうのでしょうか。それには2つのケースがあるようです。「と」本は2種類に分かれるのです。 a.成功者の便乗本 これは、本来の専門分野で成功して知名度と影響力を持った人が、周囲からいろいろと書いてくださいといわれて、日頃何気なく思っていることを書き散らしているケースです。 売れて忙しくなっていることもあり、その分野の専門家に確認する暇もなく適当なことを垂れ流しています。もちろんすでに知名度があるため、何を書いても売れます。営業としてはこれで問題ないわけです。加えて文才があったりすると、ベストセラーをたくさん書くことができます。 誰とは指名しませんが、本のリストで、点数の高い本と、?の本が並んでいる著者がこれです。 b.屈折者の攻撃本 これは、自分の日頃抱いている疑問をいろいろな人をぶつけるも相手にされず、ますます自説に固執して自己主張している人です。 若い頃に興味を抱いたテーマがあったものの、いろいろな事情があり、その学問を専門にすることができなかったのです。それは経済的環境的な事情だけでなく本人の才能の問題もあるでしょう。その結果、そのテーマに必要な学問を十分にしておらず、知識も欠如しているのにもかかわらず、自分が正しいと確信しています。 こちらは、???が連発しているのですぐわかるかと思います。イタすぎる本が多いので、2冊目を読むこともなく、一冊だけで並べてあります。もちろん、このab合成タイプの著者もいます。 しかし、それでは専門分野以外について良い本を書くことはできないのでしょうか? その方法は、徹底した批判的思考と情報の収集、そして最後に必ず専門家に確認するということです。専門以外でも優れた本を書く人たちは、横のネットワークをしっかり持っていて、本来の専門家の意見をしっかり確認したり、はっきりと共著の形にしているのです。 読者がこうした「と」本を回避するには、その著者が持っている情報量の焦点はどこにあるのかを考える必要があります。また、売れている本への期待は捨てるべきでしょう。 |
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bt-2.ベストセラーの法則 本の売れる要因には、タイトル、カバーデザイン、著者、内容が挙げられます。これらの効果はそれぞれに違ったものです。 1.タイトルのインパクト ベストセラーの最大要因です。まず不特定多数の人に本を手に取らせるためには、タイトルがその時代に時流に乗っていることが必要だからです。平均的読者は、自分の日頃の意見を肯定する本を好み、自分の知識の間違いを教えてくれる有益な本を好むことはありません。すなわち、世の中に広まっている風潮に乗れば売れるわけで、その内容を示すタイトルをつければよいのです。 2.カバーデザインの魅力 2番目に重要です。何気なく手に取らせる力があります。タイトルほど即効性はありませんが、中期間的な売り上げに重要です。 3.著者の知名度 最低限の売り上げを保証します。最低ラインを確保できるのです。そして、本の売れる速さ要因になります。そのため本が出てすぐ売れるのが特徴です。 4.内容 内容は読まなくてはわかりませんから、ベストセラーにはあまり関係がありません。しかし、優れた評価が定着するといつまでも売れ続けるため、名著としてロングセラーになります。 |