平成12年6月1日

各地区英語教育学会
会   員   各位

全国英語教育学会  
会 長 金田 道和
統一体検討委員会  
委員長 吉田 一衛

各地区学会による連合体を統一体へ組み替えることについて

拝啓 青葉の候となりました。皆様にはますますご清勝のこととお慶び申し上げます。
平素より各地区の英語教育学会ならびに全国英語教育学会の活動にご理解とご支援を賜り篤くお礼申し上げます。
 さて、我が国の英語教育について理論と実践の両面の融合を図りながら、その発展を企画することが熱く語り合われた頃より、中部地区英語教育学会を初め、中国地区、九州地区、日本、四国地区、関東甲信越地区、東北地区、関西地区とほぼ全国にわたり、英語教育学会が設立され、今日に至っています。この間、年一回、各地区学会合同で全国英語教育学会研究大会を開催することとなり、第1回の高知研究大会から数えて、本年は関東甲信越英語教育学会のお世話で第26回埼玉研究大会を開催する運びとなりました。また、第15回大会以降は、念願の学会誌、ARELEを毎年発行することとなり、各地区学会刊行の紀要とともに、我が国における英語教育の質の向上を目指して真摯な貢献を続けてきているところです。各地区英語教育学会の連合体としての本組織は、まさに、日本を代表する英語教育の実践家ならびに研究者の集団として、他に誇りうる陣容と実績を積み重ねてきていると思われます。
 しかしながら、本組織は会長その他役員組織を持ち、年1回の全国英語教育学会の運営と学会誌発行を続けていますが、未だ、「統一体としての」会員組織ならびに運営組織を持っていません。全国英語教育学会の運営基礎もほとんど各担当地区学会の負担に負うところが大きく、学会誌ARELEの発行も、単年度ごとの学会誌販売を財政的基礎としている状況です。英語教育に対する社会の要請は、今後ますますその要求の度合いと求める質を高くするものと思われます。多様な年齢層の学習者にそれぞれのニーズに合った英語教育を展開することを通して、社会的説明責任を果たすことが今後ますます私たちに求められる情勢にあります。また、日本を代表する学会としての認知を受けることも、そのような学会としての国内外に発信することにも対応できる態勢を整える必要があると思われます。
 このような情勢に鑑み、全国英語教育学会では青木前会長のときより、「統一体検討委員会」を発足させ、統一体へむけての検討を進めて参りました。去る3月31日、本年度第1回の統一体検討委員会を開催し、できるならば、本年8月に統一体を発足することができるよう、さらに検討を進めることが合意されました。
 つきましては、私たちとしましては、各地区学会会員の皆様に、統一体発足についての大筋のご賛同を頂けることを希望しています。統一体発足に関わる実際的な解決すべき課題はいくつか存在します。これについては、なお具体的な検討を重ね、本年8月の埼玉研究大会総会において実質的な案をお諮りする予定です。
 下記の「統一体(案)」をご一読くださり、統一体発足へのご賛同を賜りますよう、また、解決すべき問題点についてご指摘を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 なお、統一体発足についてのご意向、ご指摘は各地区学会会長宛お届け下さるようお願い申し上げます。

                                                                            敬具


統一体(案)について

1.統一体設置の趣旨並びに利点
 統一体を設置することことで、日本の英語教育について、必要な場合、統一見解・意見を発表できる。
 全国規模の学会運営・財政基礎を確固たるものにすることができる。
 各地区学会相互の学術・実践教育を共有できる態勢が整う。
 各地区学会の学会誌/紀要を全国誌として認定する方向を検討中。

2.統一体と地区学会の関係
 現在の地区学会の組織、運営は統一体発足後も維持する態勢をとる。
 全国的統一体が発足しても、研究会、月例会、ワークショップなど、各地区学会において推進してきた事業に支障を来すことのないようにする。すなわち、日常的実践・研究活動の単位は、統一体発足後も各地区学会にある。

3.会員登録
 各地区学会の会員が統一体の会員資格を得る。
 統一体のみの会員は原則として認めない。
  従って、従来通り、各地区学会において会員登録を行い、各地区学会事務局がその会員名簿を統一体の事務局に送付し、統一体事務局は各地区学会から送付された会員名簿を統括・管理する。全会員名簿は、統一体事務局から各地区学会に届けられるものとする。
 会員は個人で登録することが原則である。但し、統一体には「賛助会員」を置く。
  *「団体/機関」会員の設定については今後検討する。
    「団体/機関会員」とは、学校単位、あるいは研究集団単位の会員のことを指す。会費については、個人会員とは別の会費設定が検討されることになろう。

4.会費
 会員登録の項で触れたように、各地区学会会費+統一体会費を納入する事となる。
 各地区学会会費は各地区学会が設定する。
 統一体会費は一律の定額会費となる。
  額については目下検討中であるが、1,000円〜2,000円の間に設定されることになる予定。
 賛助会員は別に定める。
 学会費徴収等事務は各地区学会において行う。統一体事務局はそれを集約する。

5.特典
 統一体会員は次の特典を受ける。
 (1) 全国学会誌(ARELE)の配付を受ける。
 (2) 統一体主催の学会(研究発表大会)に参加できる。
      発表の権利を有す。
      学会誌への投稿の権利を有す。
 (3) 統一体主催のその他の事業に参加できる。