夏の野草(6月下旬ー7月上旬)


7月に入って、普通なら梅雨の最中というのに、もう1週間も晴れていて、連日、30℃から35℃と真夏日が続いている。 あまりの暑さに日中外へ出るのも辛いので、目標を決めて車で一回りという横着な植物ウオッチング。
この時期は、野草の花がすっかり少なくなっているのだが、花期の長い花がまだあったり、秋草が顔お出したりして案外面白い。

ネジバナもその一つ。 もうとっくに花期は過ぎていると思っていたのだが、近くのグランドの一隅の芝生の中で発見した。 花期が4−8月となっており、注意して見ていたのだが今まで見つけられなかった。

ネジバナ:
6月27日日当たりのよい、芝草のなかで点々とあちこちに咲いていた。 高さは20cmほどで、どれも小ぶりである。 (近所で鉢植えのネジバナは高さ30cmぐらいのりっぱなものがあった)
よく見ると、隣り合って咲いているものでも右ねじり、左ねじり入り交じっているし、巻の程度も様々である。
別名はモジズリ。 もっとも身近な野生ランということになっている。 そういえば以前、我が家の小さな庭にも咲いているのを見たことがあったが、近頃は全く見かけない。

ニワゼキショウ:
これも6月の末、団地のなかの小公園の芝草の中で見つけた。 これは花期5-6月となっていtる。 もっとはやくから 咲いていたかもしれないけれど、色が、地味なので芝草にまぎれていると見落としてしまう。 花の径は10−12mmぐらいと小さいが、形の整った6弁の花はなかなか洒落ている。
この花は、北アメリカ原産で、明治時代に日本に入ってきた。 研究用に植物園に植えられていたものから広がったそうだ。

ベニバナスイカズラ:
車を運転しながら、なにか珍しい花はないかな?と、注意していると、よそのお宅の生け垣に真っ赤な棒状の蕾を沢山つけた草がはっていた。 早速、車を止めて近づいてみると、ベニバナスイカズラであった。 スイカズラは「初夏の野草」で、書いたので形を覚えていたし、その時、本で鑑賞用のベニバナスイカズラがあることも読んでいたので、すぐにわかった。
花びらの外側が濃紅色で、内側が白という大変凝ったつくりの花だ。 これは、常緑木質のつる植物だから、毎年、6月末には見られるはずで、来年も楽しめるだろう。

キクイモ:
花が菊のようで、根に芋ができるのでこの名がついたようだ。 雑草が生い茂っている一角に元気に花が咲いていた。 残念ながら写真を写した時はキクイモと知らなかったので掘り出して芋がついているかどうか確認しなかった。
この花は径8cmぐらいあり、とても日本的に見えるが北アメリカ原産で江戸末期に渡来したそうだ。 根にできる芋を食料や飼料にするため、戦時中盛んに栽培したとのこと。
いまは、雑草が茂るにまかせているけれど、その昔、このあたりでも食料として栽培されたのであろうか? いまでは、各地で栽培されたものが野性化しているそうだ。

ミズヒキ:
この時期、ちょっと木陰の暗いところでは何処でも見られる。 この写真は近所の神社の境内。 我が家の、庭の隅にも咲いているが、ここでは大きな群落をつくっている。 かなり暗いところの方がよいらしい。

アキノエノコログサ(秋の狗尾草):
これは僕でも知っているネコジャラシ。 でも、標準名は花穂を犬の尾に見たてた名前である。 何処にでも生えているが、穂の長さは10cmぐらいあり、だらりと垂れるのが特徴。
穂の長さ5cmほどで垂れ下がらないエノコログサもよく見かける。

('98.07)


[HomePage] [目次] [最初へ]