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カンボジアの遺跡へ行くぞ!

カンボジアといえばアンコールワット。長く続いた内戦も1990年代に集結し、最近は平和な観光大国になりました。アジア各地からの航空路線も増えて、訪問は簡単に。とくに、アンコール遺跡に最寄りのシェムリアップへの直行便も数多く開設されています。日本からなら、最短5日で観光も可能。アンコール遺跡は、訪れやすく素晴らしい遺跡の筆頭といえるでしょう。

 アンコール ★★★★★  
  文句なし! 東南アジア最強の遺跡だ



戦禍の森に沈む遺跡、とでもいったらいいのか。なんだか、近くて遠くにあるように思えた遺跡である。しかし、それもいまは昔のお話。現在は、実に簡単に行けてしまう。そして、ここは、文句なく、アジア・ナンバーワンの遺跡である(他の遺跡を全部見たわけじゃないけど)。

世界史の教科書にはあんまり出てこないけど、アンコール朝というのは、それはそれは強大な国だったらしい。栄えたのは、9世紀から13世紀にかけてというから、日本の平安、鎌倉期にあたる。12世紀末の最盛期には、宿敵チャンパ(現在のベトナム)を下し、インドシナ半島のほぼ全域を支配したという。   

それだけに、ここに残された仏寺や都市遺跡は、圧倒的である。巨大寺院であるアンコールワットばかりが注目されるが、それ以外のアンコールトムなどの、周辺遺跡の迫力は並みじゃない。ひとつひとつ見ていったら、1週間くらい、すぐに経ってしまう。  


なぜ、こんなにいっぱい遺跡が残されているのか。それは、アンコールの歴代の王は、王位に就くと、神のために、必ず寺院を建造しなければならなかったからである。なんだかすごしシステムだけど、400年もつづいた国なので、寺だらけになってしまった、ということらしい。  

この遺跡は、雰囲気がまた優れている。密林とまではいかないが、鬱蒼と生い茂る木々のなかに、忘れられたように建つ白い遺跡の美しさは、筆舌に尽くしがたい。古い寺で、一人たたずんでいると、吸い込まれそうな森の静けさに、恐怖さえ覚えてしまうほどだ。あるいは、アンコールワットのてっぺんに登り詰め、沈む夕日を見ていると、太陽が小さく見えてびっくりする。それほど、ジャングルは広く、大地は大きいのだ。  


いまや治安は問題ないし、プノンペンから飛行機でくれば、さして時間もかからない。人に勧めたい遺跡の、トップクラスである。
(1996年訪問)





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