人種のサラダボウル 肌色は24色?

共働き家族などを支えるチャイルド・ディベロップメント・センター(CDC)がある。日本では保育所に相当する施設で、横田東CDCと横田西CDCの2施設がある。

 アメリカ合衆国が、多民族・多人種の社会を構成していることを反映して、基地の中も肌の色の違う人々が一緒に生活する。職場でも、アパートでも、教会でも、そして学校やCDCでも肌の色の違う人々が関わり合いをもっている。

  肌の色の違う子どもたちが一緒に遊ぶ「ままごとコーナー」にも肌の色が異なる人形が用意される。CDCの職員も米国人、日本人のほかにもフィリピン人、ガーナ人など様々な人種、国籍の人が一緒に働く。

 「50年前の基地は、2千人の黒人部隊を50人の白人将校が指揮していた」という話しを元基地従業員から聞いたことがあるが、現在の基地の状態からは想像もつかない。四半世紀前に米国内で実を結んだ人種差別をなくす公民権運動により、少なくとも強制による人種隔離は姿を消した。肌色クレヨン24色は、肌の色での差別を教育システムの中で解消しようとしている努力の表れでもある。


 
「人種のるつぼ」から「人種のサラダボール」へ

 米国は「人種のるつぼ」(Melting Pot)と言われることがあります。ヨーロッパ系白人、アフリカ系、アジア系、などなど、様々な人種の人達が社会を構成していることから「人種のるつぼ」といわれたのだが、今は「人種のサラダボール」という表現が好まれているようだ。

 それぞれの人種が、それぞれの文化を持ちながら、一緒に味を出し合いながら一つの社会を構成する姿はサラダと表現したほうがぴったりする。異文化の融合を良しとし強制されたら、窮屈な思いをするのかもしれない。






 日本のクレヨンで「はだいろ」と言えば一色だが、基地内では通用しない。幼児教育施設では「ピープル カラーズ」という24色のクレヨンセットが「肌色」として用意されていた。多人種が一緒に生活する横田では、茶色や黒系の色やピンク系、黄色系の色も肌色になる。

この24色全てが肌色として用意されている